正常な小児の背臥位からの立ち上がりプロセスを図に示す。このプロセスを辿る月齢はどれか。
1: 8か月
2: 13か月
3: 24か月
4: 30か月
5: 60か月
72歳の女性。心原性脳梗塞。入院時、血圧145/78 mmHg、心拍数102/分、GCS E4 V5 M6、Brunnstrom法ステージ左上肢II、左下肢II、左上下肢筋緊張低下。入院時のMRIを示す。翌日に理学療法を行う場合、離床練習を中止すべき所見はどれか。
1: 心拍数105/分
2: GCS E2 V2 M5
3: 血圧160/72 mmHg
4: 左上下肢筋緊張軽度亢進
5: Brunnstrom法ステージ左上肢III、左下肢III
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸と移動軸で正しいのはどれか。2つ選べ。
理学療法士が下肢を固定し、体幹の前屈を行わせた状態を図1に示す。次に図2のように固定位置を変更して体幹前屈を行わせたところ、体幹前傾角度に違いがみられた。この違いが生じた原因として、最も筋力低下が疑われる筋はどれか。
1: 腹直筋
2: 腸腰筋
3: 大腿四頭筋
4: ハムストリングス
5: 前脛骨筋
56歳の男性。頭痛と複視を自覚し脳神経内科を受診した。頭部MRIで右脳幹部に腫瘍性病変を指摘された。対座法で観察した眼球運動を図に示す。障害されている脳神経はどれか。
1: 右動眼神経のみ
2: 右滑車神経のみ
3: 右外転神経のみ
4: 右動眼神経と右滑車神経
5: 右動眼神経と右外転神経
57歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージ下肢III。左下腿三頭筋のMAS〈modified Ashworth scale〉は2。平行棒内歩行時に左下肢の踵接地はみられず、内反尖足となる。また、左下肢立脚中期に膝のロッキングを認める。そこでダブルクレンザック(ロッド式)短下肢装具を作製した。誤っているのはどれか。
1: 下腿半月の上縁の位置:腓骨頭
2: 下腿半月の幅:4 cm
3: 下腿中央部における支柱と皮膚との距離:5 mm
4: 足継手の位置:内果下端と外果中央を結ぶ線
5: 足関節の角度:底屈0°
極超短波治療の図を示す。aに対するbの照射強度はどれか。
1: 約0.2倍
2: 約0.7倍
3: 約1.4倍
4: 約2.8倍
5: 約5.6倍
8歳の男児。転倒して橈骨遠位端骨折と診断され、6週間のギプス固定が行われた。固定除去後、関節可動域制限と筋力低下を認めた。物理療法で適切なのはどれか。
1: 機能的電気刺激
2: 極超短波
3: 超音波
4: 紫外線
5: 渦流浴
60歳の男性。2型糖尿病。身長170 cm、体重90 kg。心肺運動負荷試験を行ったところ最高酸素摂取量が2,625 mL/分であり、この60%相当の運動強度を処方された。METsで適切なのはどれか。
1: 8 METs
2: 7 METs
3: 6 METs
4: 5 METs
5: 4 METs
運動失調が認められる患者に対し、体幹回旋筋の同時収縮による座位姿勢安定性向上を目的として、図に示す運動を行った。この運動はどれか。
1: コントラクト・リラックス〈contract-relax〉
2: スローリバーサル
3: ホールド・リラックス
4: リズミック・スタビリゼーション
5: リピーテッドコントラクション〈repeated contraction〉
70歳の女性。両側変形性膝関節症。外来通院中である。自宅におけるADLは、FIMによる評価で、2項目(歩行・車椅子および階段)はT字杖を使用しての自立であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。コミュニケーション(理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。FIMの点数はどれか。
1: 100
2: 112
3: 120
4: 124
5: 126
87歳の女性。転倒して左股関節痛を訴え、入院となった。受傷後2日目に後方侵入法で手術を受けた。術後のエックス線写真を示す。正しいのはどれか。
1: 臥床時には股関節を内転位に保つ。
2: 靴下の着脱は股関節外旋位で行う。
3: 術後1週から大腿四頭筋セッティングを開始する。
4: 術後2週から中殿筋の筋力トレーニングを開始する。
5: 術後3か月は免荷とする。
32歳の男性。筋強直性ジストロフィー。手指を強く握ると筋強直のために開くのに時間がかかる。側頭部と頬部の筋萎縮と閉口障害を認める。筋力はMMTで頸部2、肩関節周囲2、肘関節周囲2、手指3、股関節周囲2、膝関節周囲2、足関節周囲1で、立位になればかろうじて短距離歩行可能である。労作時に動悸や呼吸苦の自覚はなく、SpO2の低下を認めない。正しいのはどれか。
1: ROM運動は筋強直に抵抗して行う。
2: 食事は咀嚼回数を減らす形態にする。
3: 等尺性収縮による筋力増強は行わない。
4: アンビューバックを活用した呼吸練習を行う。
5: 下肢装着型の補助ロボット導入は有効でない。
8歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位姿勢と引き起こし時に図のように対応する。この児の車椅子の設定として適切なのはどれか。
1: 座面を床面と平行にする。
2: 平面形状の座面を使用する。
3: 胸と骨盤をベルト固定する。
4: 背もたれの高さは肩までとする。
5: 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。
42歳の男性。気管支喘息。ある薬物の吸入療法前後のフローボリューム曲線の変化を図に示す。この薬物によって生じた呼吸器系の変化として正しいのはどれか。
1: 気道抵抗の低下
2: 呼気筋力の増強
3: 肺拡散能の改善
4: 胸郭柔軟性の改善
5: 肺コンプライアンスの増加
80歳の女性。夫と2人暮らし。認知症があり、MMSEは13点。自宅にて転倒し、救急搬送され大腿骨頸部骨折と診断されて人工骨頭置換術が行われた。その後、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、理学療法を開始したが消極的である。理学療法中の患者の訴えへの返答で適切なのはどれか。
74歳の女性。6か月前に左被殻出血を発症して、軽度の右片麻痺を呈している。くしを歯ブラシのように使おうとしたり、スプーンの柄に食物を乗せようとする行動がみられた。この患者の症状はどれか。
1: 観念失行
2: 構成失行
3: 着衣失行
4: 観念運動失行
5: 肢節運動失行
80歳の女性。脳血管障害発症後5年、要介護2。杖歩行は自立しているが、転倒予防を目的に通所リハビリテーションでの理学療法が開始された。転倒リスクの評価として適切なのはどれか。
1: FBS
2: KPS〈Karnofsky performance scale〉
3: PGCモラールスケール
4: SIAS
5: WCST
ICFで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 各構成要素は相互に関連している。
2: 障害を有した人のみが対象である。
3: ICFコアセットでは全コードを評価する。
4: ライフスタイルは環境因子の1つである。
5: 活動と参加の第一評価点は実行状況を表す。
随意運動について正しいのはどれか。
1: γ運動ニューロンは、随意的な筋収縮の命令を直接筋肉に伝える。
2: 一次運動野では、巧緻な動きを必要とする手の領域が小さい。
3: Betzの巨大錐体細胞は、補足運動野のV層に存在する。
4: 小脳は、運動をスムーズにする役割を担っている。
5: 放線冠の障害で、錐体外路症状が出現する。
正常な歩行周期とその説明の組合せで正しいのはどれか。
1: 右立脚中期 ── 右踵接地から左爪先離地まで
2: 右立脚終期 ── 左踵離地から右踵離地まで
3: 右前遊脚期 ── 左踵接地から右爪先離地まで
4: 右遊脚中期 ── 右爪先離地から右足部が左下腿部を通過するまで
5: 右遊脚終期 ── 右足部が左下腿部を通過してから右下腿が垂直になるまで
CRPS〈複合性局所疼痛症候群〉のtypeIに認められずtypeIIに認められるのはどれか。
1: 骨萎縮
2: 痛覚過敏
3: 発汗異常
4: 皮膚温異常
5: 末梢神経伝導検査異常
8つの下位尺度で構成されているQOL評価はどれか。
1: TMT
2: SF-36
3: Katz Index
4: ESCROW Profile
5: 老研式活動能力指標
四肢の周径測定法として正しいのはどれか。
1: 記録は1 cm単位とする。
2: メジャーは皮膚に密着させる。
3: 寒い時期は着衣の上から測定する。
4: 大腿周径の測定時には、膝関節を45°屈曲位とする。
5: 下腿周径の測定時には、下腿後面をベッドに密着させる。
膝関節伸展位で足背屈の関節可動域測定をしたところ、可動域制限が認められた。次に、膝関節屈曲位で測定したところ可動域制限は認められなかった。短縮している筋はどれか。
1: 大腿直筋
2: 大腿二頭筋長頭
3: 半膜様筋
4: 腓腹筋
5: ヒラメ筋
反復拮抗運動障害の検査法はどれか。
1: 線引き試験
2: 継ぎ足歩行
3: 片足立ち検査
4: 示指─耳朶試験
5: 前腕回内外試験
歩行障害とその原因の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: frozen gait ── 小脳性運動失調
2: scissors gait ── パーキンソニズム
3: steppage gait ── 総腓骨神経麻痺
4: waddling gait ── 下肢帯の筋力低下
5: wide-based gait ── 両下肢の痙縮
IADLに含まれるのはどれか。2つ選べ。
1: 家計管理
2: 更 衣
3: 洗 濯
4: 入 浴
5: 排 泄
松葉杖歩行を行うために必要な機能と上肢の筋との組合せで正しいのはどれか。
1: 体重支持 ── 上腕二頭筋
2: 握り手の把持 ── 橈側手根伸筋
3: 脇当ての固定 ── 大胸筋
4: 松葉杖の前方への振り出し ── 肩甲下筋
5: 握り手を握ったときの手関節の固定 ── 浅指屈筋
脳血管障害の片麻痺について正しいのはどれか。
1: 四肢の遠位部と比べて四肢の近位部の回復が遅れることが多い。
2: 上肢の麻痺と比べて下肢の麻痺の回復が遅れることが多い。
3: 上肢に痙縮があると肘関節が屈曲することが多い。
4: 共同運動が出現した後に連合反応が出現する。
5: 発症直後は筋緊張が高まることが多い。
脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
1: 折りたたみナイフ現象
2: 断綴性発語
3: 羽ばたき振戦
4: 酩酊歩行
5: Romberg徴候陽性
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
1: 四肢の深部腱反射が亢進する。
2: 欧米に比べて日本では軸索型が多い。
3: 脳神経症状がみられるのは5%以下である。
4: 先行感染から24時間以内に神経症状が出現する。
5: 約90%の症例で神経症状のピークは1週間以内である。
僧帽弁閉鎖不全症による心不全で初期からみられるのはどれか。
1: 肝脾腫
2: 高血圧
3: 下腿浮腫
4: 呼吸困難
5: 頸静脈怒張
関節可動域の改善を主な目的とするのはどれか。2つ選べ。
1: Böhler体操
2: Buerger-Allen体操
3: Codman体操
4: Frenkel体操
5: McKenzie体操
対流熱を用いるのはどれか。
1: 気泡浴
2: 赤外線
3: 超音波
4: 極超短波
5: パラフィン
栄養管理について正しいのはどれか。
1: 成人では毎日体重1 kgあたり0.1 g以上のタンパク質を摂取するのがよい。
2: BMIが22.5未満の場合、栄養障害があると判定する。
3: 低栄養になると血中総リンパ球数が増加する。
4: 発熱時には、エネルギー必要量が増加する。
5: 重度熱傷では、尿中窒素排泄量が減少する。
全身持久力トレーニングの効果で減少するのはどれか。
1: 最大心拍出量
2: 筋の毛細血管数
3: 嫌気性代謝閾値
4: 動静脈酸素含有量格差
5: 同じ運動強度での換気量
脊髄完全損傷者の機能残存レベルと実用可能な能力の組合せで正しいのはどれか。
1: 第3頸髄節 ── 自発呼吸
2: 第5頸髄節 ── プッシュアップ動作
3: 第3胸髄節 ── 自動車への移乗
4: 第10胸髄節 ── 両長下肢装具を用いての歩行
5: 第12胸髄節 ── 両短下肢装具を用いての歩行
膝関節前十字靱帯再建術後3日経過した時点で行う理学療法として適切でないのはどれか。
1: ゴムチューブを利用した膝伸展運動
2: 膝装具装着下での自動介助運動
3: CPMを用いた関節可動域練習
4: ハーフスクワット
5: アイシング
発症初期から易転倒性がみられるのはどれか。
1: Charcot-Marie-Tooth病
2: 筋萎縮性側索硬化症
3: 進行性核上性麻痺
4: 脊髄小脳変性症
5: Parkinson病
症候とその説明の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: Uhthoff徴候 ── 体温の低下で神経症状が悪化する。
2: Lasègue徴候 ── 腰椎椎間板ヘルニアで陽性になる。
3: Lhermitte徴候 ── 頸部の前屈により背部中央に痛みが走る。
4: 内側縦束症候群 ── 後頭葉の障害で起こる。
5: Brown-Séquard症候群 ── 脊髄の両側横断性障害で起こる。
呼吸障害に対する理学療法として、口すぼめ呼吸が有効なのはどれか。
1: COPD
2: 肺線維症
3: 間質性肺炎
4: 筋萎縮性側索硬化症
5: Duchenne型筋ジストロフィー
廃用症候群について正しいのはどれか。
1: 小児ではみられない。
2: フレイルと同義である。
3: 起立性低血圧がみられる。
4: 一次性サルコペニアの原因である。
5: 加齢とともに症状の進行が遅くなる。
摂食嚥下障害に対するリハビリテーション手技と目的の組合せで正しいのはどれか。
1: Shaker法 ── 舌骨上筋群の強化
2: ハフィング〈huffing〉 ── 食道入口部の開大
3: バルーン拡張法 ── 誤嚥物の喀出
4: ブローイング ── 喉頭挙上の強化
5: Mendelsohn手技 ── 鼻咽腔閉鎖の強化
地域包括ケアシステムにおける支援の互助の説明として正しいのはどれか。
1: 高齢者が生活保護を受ける。
2: 高齢者が毎日ウォーキングする。
3: 住民ボランティアが要介護者宅の庭を掃除する。
4: 要介護者が通所リハビリテーションを利用する。
5: 要介護者が自費で外出サービスを利用して買物に行く。
松葉杖の使用について正しいのはどれか。
1: ロフストランド杖より歩行時に体幹を伸展位に保持しやすい。
2: 腋窩と脇当ては4~5 cm程度の距離を設ける。
3: 肘関節完全伸展位で握りを把持する。
4: 階段昇段時は杖を先に出す。
5: T字杖よりも免荷が少ない。
標準予防策〈standard precautions〉において、正しいのはどれか。
1: 手洗いは温水で行う。
2: 汗に触れるときは手袋を着用する。
3: 感染のある患者のみを対象とする。
4: 目の粘膜汚染を防ぐためのゴーグルは眼鏡で代用できる。
5: 創傷皮膚に触れてしまったときは、他の部位に触れる前に手洗いをする。
脳底動脈から直接分岐する血管はどれか。2つ選べ。
1: 前大脳動脈
2: 中大脳動脈
3: 後交通動脈
4: 上小脳動脈
5: 前下小脳動脈
脳構造について正しいのはどれか。
1: 小脳テントは脳底槽にある。
2: 脳静脈洞は硬膜下腔の中を通る。
3: 大脳鎌はSylvius裂内に位置する。
4: くも膜と軟膜の間がくも膜下腔である。
5: 透明中隔は第三脳室と第四脳室の間にある。
骨について正しいのはどれか。
1: 皮質骨は骨梁から形成される。
2: 幼児期の骨髄は黄色骨髄である。
3: 海綿骨の表面は骨膜で覆われている。
4: 皮質骨にはHavers〈ハバース〉管が存在する。
5: 骨は軟骨よりもプロテオグリカンを豊富に含む。
腱板を構成する筋はどれか。
1: 肩甲下筋
2: 三角筋
3: 上腕筋
4: 僧帽筋
5: 大円筋
足関節外側面において、外果の前方を走行する筋はどれか。
1: 後脛骨筋
2: 短腓骨筋
3: 長腓骨筋
4: 第3腓骨筋
5: 長母指屈筋
体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体があるのはどれか。
1: 延 髄
2: 視 床
3: 脊髄後角
4: 大脳皮質
5: 脊髄後根神経節
橈骨神経が支配する筋はどれか。2つ選べ。
1: 肘 筋
2: 回外筋
3: 背側骨間筋
4: 方形回内筋
5: 短母指外転筋
動脈と脈拍の触知部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 総頸動脈 ── 胸鎖乳突筋の前縁
2: 上腕動脈 ── 上腕二頭筋腱の外側縁
3: 橈骨動脈 ── 前腕掌側面の内側近位部
4: 大腿動脈 ── 鼠径部の腸腰筋の外側
5: 足背動脈 ── 外果の後方
DNAに含まれないのはどれか。
1: アデニン
2: ウラシル
3: グアニン
4: シトシン
5: チミン
三叉神経が関与するのはどれか。
1: 咽頭反射
2: 角膜反射
3: 咳反射
4: 前庭眼反射
5: 対光反射
交感神経および副交感神経の両方の刺激で促進されるのはどれか。
1: 発 汗
2: 心 拍
3: 胃の蠕動
4: 唾液腺分泌
5: 立毛筋収縮
伸張反射について誤っているのはどれか。
1: 筋紡錘が筋の長さを検知する。
2: 痙縮では伸張反射が低下する。
3: 伸張反射は単シナプス反射である。
4: Ia群神経線維はα運動神経に結合する。
5: 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
心筋について正しいのはどれか。
1: 平滑筋である。
2: 単収縮は生じない。
3: ギャップ結合はみられない。
4: 静止張力は骨格筋よりも大きい。
5: 活動電位持続時間は約5 msecである。
排便機構について正しいのはどれか。
1: 骨盤神経は便意に関与する。
2: 内肛門括約筋の弛緩は随意的に起こる。
3: 排便反射は仙髄から抑制を受けている。
4: 大腸の蠕動運動は縦走筋によって生じる。
5: 外肛門括約筋は下腹神経の作用で弛緩する。
体温について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 高齢者は小児よりも高い。
2: 直腸温は腋窩温よりも低い。
3: 体温調節中枢は小脳にある。
4: 午前よりも午後にかけて高くなる。
5: 基礎体温は早朝覚醒安静時の体温である。
水溶性ホルモンはどれか。2つ選べ。
1: エストロゲン
2: グルカゴン
3: コルチゾール
4: サイロキシン
5: バゾプレッシン
身体活動のエネルギー代謝で誤っているのはどれか。
1: 20分以上の有酸素運動では脂質より糖質が利用される。
2: 筋収縮エネルギーとしてATPが利用される。
3: 無酸素性閾値は心肺負荷試験で算出できる。
4: 最大酸素摂取量は運動持久力を反映する。
5: グリコーゲンの解糖により乳酸を生じる。
肩関節外転150°の時の肩甲上腕関節外転角度で正しいのはどれか。
1: 40°
2: 60°
3: 80°
4: 100°
5: 120°
右下腿の外側面を図に示す。矢印の筋の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 足の底屈
2: 足の背屈
3: 足の内がえし
4: 足の外がえし
5: 第2~5指の伸展
筋と股関節への作用との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 腸腰筋 ── 外 旋
2: 小殿筋 ── 内 転
3: 梨状筋 ── 外 転
4: 大腿方形筋 ── 屈 曲
5: 恥骨筋 ── 伸 展
脊椎の回旋運動について正しいのはどれか。
1: 上位頸椎に比べ下位頸椎で可動域が大きい。
2: 腰椎に比べ胸椎で可動域が小さい。
3: 胸鎖乳突筋は同側回旋に働く。
4: 頭板状筋は同側回旋に働く。
5: 中斜角筋は対側回旋に働く。
腕神経叢後神経束の障害で筋力低下が生じるのはどれか。2つ選べ。
1: 上腕二頭筋
2: 上腕三頭筋
3: 大胸筋
4: 前鋸筋
5: 三角筋
がんとその原因となる病原体との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 膀胱癌 ── ヘリコバクター・ピロリ菌
2: 肝細胞癌 ── B型肝炎ウイルス
3: 子宮頸癌 ── ヒトパピローマウイルス
4: 成人T細胞白血病 ── Epstein Barrウイルス
5: 慢性骨髄性白血病 ── HTLV-I
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。
1: 局所の浮腫
2: 白血球の集積
3: フィブリン析出
4: 毛細血管の退縮
5: 血管透過性の亢進
痙縮の治療に用いられるボツリヌス毒素の作用部位はどれか。
1: 筋小胞体
2: 脊髄前角
3: 脊髄前根
4: 運動神経終末
5: 脊髄後根神経節
抗コリン薬の作用で生じにくいのはどれか。
1: 尿 閉
2: 便 秘
3: 流 涎
4: せん妄
5: めまい
障害受容に至る5つの過程において、一般的に2番目に現れるのはどれか。
1: 混乱期
2: 受容期
3: 否認期
4: ショック期
5: 解決への努力期
防衛機制として誤っているのはどれか。
1: 転 移
2: 抑 圧
3: 合理化
4: 反動形成
5: スプリッティング
オペラント条件付けが用いられる認知行動療法の技法はどれか。
1: 系統的脱感作法
2: 漸進的筋弛緩法
3: 暴露反応妨害法
4: フラッディング法
5: トークンエコノミー法
左小脳半球梗塞で生じやすい症状はどれか。
1: 右半身感覚障害
2: 右上下肢失調症
3: 左片麻痺
4: 聴覚障害
5: 構音障害
ASIAの評価法における脊髄の髄節とその感覚支配領域検査ポイントの組合せで正しいのはどれか。
1: C5 ── 鎖骨上窩
2: T4 ── 乳 頭
3: T12 ── 臍
4: L3 ── 鼠径靱帯
5: S4 ── 膝 窩
筋量減少が診断基準に含まれるのはどれか。
1: フレイル
2: サルコペニア
3: ポストポリオ症候群
4: メタボリックシンドローム
5: ロコモティブシンドローム
中脳が中枢となるのはどれか。
1: Moro反射
2: Galant反射
3: Landau反応
4: 陽性支持反射
5: 非対称性緊張性頸反射
一次性の変形性関節症にみられるのはどれか。2つ選べ。
1: ボタン穴変形
2: Charcot関節
3: Bouchard結節
4: Heberden結節
5: スワンネック変形
炎症と原因の組合せで誤っているのはどれか。
1: 外 傷 ── 物理的原因
2: 日 光 ── 物理的原因
3: 寄生虫 ── 生物学的原因
4: 放射線 ── 化学的原因
5: アルカリ ── 化学的原因
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染で生じにくいのはどれか。
1: 末梢神経障害
2: 無菌性髄膜炎
3: Creutzfeldt-Jakob病
4: ニューモシスチス肺炎
5: 進行性多巣性白質脳症〈PML〉
多発性硬化症について正しいのはどれか。
1: 女性に多い。
2: 高体温で症状が改善する。
3: 低緯度地域で有病率が高い。
4: Phalenテストが陽性となる。
5: 免疫不全状態で発症しやすい。
頭部CTを示す。出血部位はどれか。
1: 後頭葉皮質下
2: 頭頂葉皮質下
3: 尾状核
4: 被 殻
5: 視 床
特発性肺線維症について正しいのはどれか。
1: 特発性間質性肺炎の中で予後が最もよい。
2: 胸部で捻髪音を聴取することが多い。
3: 湿性咳嗽が主症状である。
4: 閉塞性換気障害を示す。
5: 急性増悪は稀である。
狭心症について正しいのはどれか。
1: 強い胸痛が30分以上継続する。
2: 心エコーでは発作時にも異常は認めない。
3: 不安定狭心症は心筋梗塞には移行しない。
4: 負荷心電図におけるST上昇が特徴的である。
5: 薬物療法としてニトログリセリンが用いられる。
移植片対宿主病〈graft versus host disease: GVHD〉について正しいのはどれか。
1: 腸管に好発する。
2: 予後良好である。
3: 自己遊離皮弁術後に生じる。
4: 好中球による免疫反応である。
5: 血液型が一致すれば発症は防止できる。
人工透析患者の死亡原因として最も多いのはどれか。
1: 肺 炎
2: 心不全
3: 脳出血
4: 悪性腫瘍
5: 慢性肝炎
理学療法士法及び作業療法士法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 昭和45年に制定された。
2: 免許は都道府県知事から交付される。
3: 免許証返納後に守秘義務は解除される。
4: 免許の取り消し理由に大麻中毒がある。
5: 理学療法士、作業療法士は名称独占である。
男性に多いのはどれか。2つ選べ。
1: 依存性パーソナリティ障害
2: 演技性パーソナリティ障害
3: 境界性パーソナリティ障害
4: 強迫性パーソナリティ障害
5: 反社会性パーソナリティ障害
てんかん患者が複雑部分発作を起こして部屋を歩き回った際の対応として正しいのはどれか。
1: 体をゆする。
2: 大声をかける。
3: 一緒に移動する。
4: 割り箸を嚙ませる。
5: 室内に一人きりにする。
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
1: Alzheimer型認知症 ── パーキンソニズム
2: 血管性認知症 ── 情動失禁
3: 進行性核上性麻痺 ── 他人の手徴候
4: 大脳皮質基底核変性症 ── 幻 視
5: Lewy小体型認知症 ── アテトーゼ
アルコール依存症患者の断酒継続に有効とされるのはどれか。
1: 催眠療法
2: 集団療法
3: 自律訓練法
4: 来談者中心療法
5: 修正型電気けいれん療法
うつ病について正しいのはどれか。
1: 脱感作法を行う。
2: 心理教育は行わない。
3: 躁病相がないか確認する。
4: 修正型電気けいれん療法は無効である。
5: 薬物療法の第一選択はベンゾジアゼピン系薬物である。