第56回午後第77問の類似問題

第46回午後:第77問

痙縮の治療においてボツリヌス毒素の作用部位はどれか。  

1: 脊髄後根神経節

2: 脊髄前角

3: 脊髄前根

4: 運動神経終末

5: 筋小胞体

第48回午前:第87問

ボツリヌス毒素を用いた治療で正しいのはどれか。  

1: ボツリヌス毒素は前角細胞に作用する。

2: 痙縮のある筋に対して筋肉注射を行う。

3: 65歳以上の高齢者には禁忌である。

4: 注射直後から最大効果を認める。

5: 効果持続は約1年間である。

第56回午前:第34問

痙縮治療について適切なのはどれか。  

1: 内服治療は行わない。

2: 温熱療法は禁忌である。

3: 経皮的電気刺激を行う。

4: ボツリヌス毒素療法は上肢には有効ではない。

5: 下肢筋力増強訓練は痙縮を増悪させるので避ける。

  • 答え:3
  • 解説:痙縮治療には内服治療、経皮的電気刺激、ボツリヌス療法などがあり、脳卒中治療ガイドラインでもこれらは推奨されている。選択肢の中で適切なものは経皮的電気刺激である。
  • 内服治療は痙縮治療の一つであり、ジアゼパムなどの抗痙縮薬が使用されることがある。このため、選択肢1は誤りである。
  • 温熱療法は痙縮筋に対して使用されることがあるが、十分な科学的根拠はないとされている。しかし、禁忌とまで言えるほどではないため、選択肢2は誤りである。
  • 経皮的電気刺激は痙縮治療の一つであり、末梢の神経-筋を刺激して痙縮を軽減させる効果がある。このため、選択肢3が正しい答えである。
  • ボツリヌス毒素療法は上肢にも有効であり、アセチルコリンによる末梢神経-筋の神経伝達を遮断することができる。このため、選択肢4は誤りである。
  • 痙縮筋に対しての筋力増強訓練は、相反する筋の共同した収縮によって姿勢保持ができ、随意収縮を促すことを目的に行われることがある。痙縮を増悪させるというわけではないため、選択肢5は誤りである。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第78問

ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序について正しいのはどれか。  

1: 末梢神経の破壊

2: ミトコンドリアのATP産生停止

3: アクチンとミオシン頭部の結合抑制

4: 抗アセチルコリン受容体抗体の産生

5: 神経終末部でのアセチルコリン分泌抑制