第56回午後第88問の類似問題

第53回午前:第88問

免疫不全によって生じやすい疾患はどれか。  

1: 肝性脳症

2: ペラグラ脳症

3: Wernicke脳症

4: トキソプラズマ症

5: Creutzfeldt-Jakob病

  • 答え:4
  • 解説:免疫不全によって生じやすい疾患はトキソプラズマ症である。免疫不全の状態では、通常は無徴候か軽度の症状で済む感染症が重症化し、死に至ることもある。
  • 肝性脳症は慢性の肝疾患が原因であり、免疫不全とは直接的な関係がない。感染症や消化器出血などが誘因となることがあるが、免疫不全が主要な原因ではない。
  • ペラグラ脳症はナイアシンの欠乏によって発症し、遺伝的な問題や栄養摂取障害が原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
  • Wernicke脳症はビタミンB1欠乏によって発症し、胃切除術後のビタミン摂取不良やアルコールの多飲などが原因となる。免疫不全とは直接的な関係がない。
  • トキソプラズマ症は原虫の感染症で発症し、免疫不全の状態では重症化して死に至ることもある。健康な成人では無徴候か軽度の症状で済むが、免疫不全の場合は生じやすくなるため、正しい選択肢である。
  • Creutzfeldt-Jakob病は脳内に異常プリオン蛋白が沈着することで発症する。発生機序は不明確であるが、免疫不全との直接的関係はない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第50回午後:第86問

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)について誤っているのはどれか。  

1: HIV感染によりニューモシスチス・カリニ肺炎の発症率が上昇する。

2: AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV感染によって生じる。

3: AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。

4: HIVは喀痰から感染する危険性が高い。

5: HIVはTリンパ球を死滅させる。

第54回午後:第90問

神経系の感染症と病原体の組合せで正しいのはどれか。  

1: HIV脳症―スピロヘータ

2: 急性灰白髄炎―ウイルス

3: Creutzfeldt-Jakob病―細菌

4: 進行麻痺―ウイルス

5: 日本脳炎―細菌

  • 答え:2
  • 解説:神経系の感染症は、様々な病原体によって引き起こされる。正しい病原体と感染症の組み合わせを選ぶことが重要である。
  • HIV脳症は、HIV-1によって引き起こされる感染症であり、スピロヘータではない。HIV脳症は、認知障害や昏睡などの症状が進行する。
  • 急性灰白髄炎は、ポリオウイルスによって引き起こされる感染症であり、正しい組み合わせである。この病気は、脊髄前角細胞や脳幹の運動ニューロンを損傷し、弛緩性麻痺を引き起こす。
  • Creutzfeldt-Jakob病は、細菌ではなく、感染型プリオン蛋白によって引き起こされる感染症である。この病気は、認知症症状や錐体路・錐体外路症状が急速に進行し、植物状態となる。
  • 進行麻痺は、ウイルスではなく、スピロヘータである梅毒トレポネーマによって引き起こされる感染症である。この病気は、髄膜血管型神経梅毒の代表的な病態である。
  • 日本脳炎は、細菌ではなく、蚊が媒介する日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症である。この病気は、急性脳炎に属し、発熱や髄膜刺激症状、意識障害などの症状が現れる。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第46回午前:第88問

中枢神経系の感染症と病原体との組合せで誤っているのはどれか。  

1: エイズ脳症 — ウイルス

2: Creutzfeldt-Jakob(クロイツフェルト・ヤコブ)病 — プリオン

3: 進行麻痺 — スピロヘータ

4: 日本脳炎 — ウイルス

5: 急性灰白髄炎(ポリオ) — 細菌

第41回午後:第73問

誤っているのはどれか。  

1: AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染によって生じる。

2: HIVは喀痰から感染する危険が高い。

3: HIVはTリンパ球を死滅させる。

4: HIV感染による死因のほとんどは日和見感染症である。

5: AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。

第48回午前:第77問

ウイルスによる感染症はどれか。  

1: トキソプラズマ症

2: ジフテリア

3: カンジダ症

4: トラコーマ

5: 帯状疱疹

第39回午後:第79問

中枢神経系の感染症と病原体との組合せで誤っているのはどれか。  

1: エイズ脳症-ウイルス

2: クロイツフェルト・ヤコブ病-プリオン

3: 進行麻痺-スピロヘータ

4: 日本脳炎-ウイルス

5: 急性灰白髄炎(ポリオ)-細菌

第57回午前:第93問

感染性心内膜炎が原因で生じやすいのはどれか。  

1: 脳塞栓症

2: 心囊液貯留

3: 下肢静脈血栓

4: 僧帽弁狭窄症

5: 循環血漿量減少性ショック

  • 答え:1
  • 解説:感染性心内膜炎は、心内膜の感染によって起こる病気であり、その結果として脳塞栓症が生じやすくなります。他の選択肢は感染性心内膜炎と直接関連がないため、正解は1です。
  • 脳塞栓症は、心原性脳塞栓症の原因の一つであり、感染性心内膜炎が原因となることがあります。感染性心内膜炎により、心内膜に菌塊が形成され、これが脳血管に流れ込むことで脳塞栓症が生じます。
  • 心囊液貯留は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はウィルス感染や自己免疫的機序などの特発性、腫瘍や甲状腺機能低下症などの代謝性などです。
  • 下肢静脈血栓は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は静脈内壁の損傷、癌や遺伝子性の障害による血液凝固障害、血流速度低下などです。
  • 僧帽弁狭窄症は感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因は連鎖球菌性咽頭炎や猩紅熱による小児期のリウマチ熱です。
  • 循環血漿量減少性ショックは感染性心内膜炎とは直接関連がなく、主な原因はケガや血管破裂による重度の出血、火傷や膵炎による体液の過剰な喪失などです。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第37回午後:第54問

自己免疫の関与が推測されているのはどれか。  

1: クロイツフェルト・ヤコブ病

2: ピック病

3: ギラン・バレー症候群

4: パーキンソン病

5: アルツハイマー病

第52回午後:第75問

疾患と病因・病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。  

1: Creutzfeldt Jakob病―――感染性疾患

2: Parkinson病―――――――脱髄疾患

3: 肝性脳症―――――――――神経変性疾患

4: 正常圧水頭症―――――――血行障害

5: 多発性硬化症―――――――腫瘍性疾患

第54回午前:第75問

病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌

2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫

3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病

4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌

5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、病原体と腫瘍発生の関連性について問われています。正しい組み合わせは、2:Epstein BarrウイルスとBurkittリンパ腫、3:HTLV-Ⅰと成人T細胞白血病、4:ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、5:ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌です。誤っている組み合わせは1:A型肝炎ウイルスと肝細胞癌です。
  • A型肝炎ウイルスはA型肝炎を引き起こしますが、慢性化せず、肝細胞癌との直接的な関連性はありません。肝細胞癌は主にC型肝炎やB型肝硬変と関連しています。
  • Epstein Barrウイルスは、非ホジキンリンパ腫の一種であるBurkittリンパ腫の発症に関与しています。これは週単位で病勢が進行する超高悪性度のB細胞性リンパ腫です。
  • HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病の発症に関与しています。これは悪性度の高いT細胞性リンパ腫で、HTLV-Ⅰの感染が原因となります。
  • ヒトパピローマウイルスは、子宮頸癌の発症に関与しています。特に高危険群のHPV感染が契機となり、子宮頸癌は約80%が扁平上皮癌で、20~40歳代に好発します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃癌の発症に関与しています。また、慢性胃炎や胃潰瘍とも関連があります。胃癌の大部分は腺癌です。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第36回午前:第53問

作業療法中に院内感染を起こす可能性が低いのはどれか。  

1: 結核

2: MRSA

3: AIDS

4: インフルエンザ

5: 疥癬

第56回午後:第75問

がんとその原因となる病原体との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 膀胱癌 ── ヘリコバクター・ピロリ菌

2: 肝細胞癌 ── B型肝炎ウイルス

3: 子宮頸癌 ── ヒトパピローマウイルス

4: 成人T細胞白血病 ── Epstein Barrウイルス

5: 慢性骨髄性白血病 ── HTLV-I

  • 答え:2 ・3
  • 解説:がんは様々な原因で発生するが、特定の病原体が原因となることもある。この問題では、がんとその原因となる病原体の正しい組み合わせを選ぶことが求められている。
  • 膀胱癌はヘリコバクター・ピロリ菌とは関係がない。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因となることが知られている。
  • 肝細胞癌はB型肝炎ウイルスが原因となることがある。B型肝炎ウイルスは肝臓に感染し、慢性化すると肝硬変や肝細胞癌を引き起こすことがある。
  • 子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となることがある。特定のHPVのタイプは子宮頸癌のリスクを高めることが知られており、HPVワクチンが予防策として推奨されている。
  • 成人T細胞白血病はEpstein Barrウイルスではなく、HTLV-I(ヒトT細胞白血病ウイルス)が原因となる。Epstein Barrウイルスは、伝染性単核症やバーキットリンパ腫などの原因となる。
  • 慢性骨髄性白血病はウイルスに関係しない。慢性骨髄性白血病は、染色体の異常(フィラデルフィア染色体)が原因となることが知られている。HTLV-Iは成人T細胞白血病の原因となる。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
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第55回午後:第88問

視神経脊髄炎で正しいのはどれか。  

1: 再発と寛解を繰り返す。

2: レム睡眠行動異常を生じる。

3: 免疫不全状態で罹患しやすい。

4: JCウイルス感染により発症する。

5: 抗コリンエステラーゼ薬で症状が改善する。

  • 答え:1
  • 解説:視神経脊髄炎は、多発性硬化症と同様に、症状の寛解と増悪を繰り返す(時間的多発)疾患である。
  • 視神経脊髄炎は再発と寛解を繰り返すことが特徴であり、正しい選択肢です。
  • レム睡眠行動異常は視神経脊髄炎とは関係がなく、パーキンソン病やLewy小体型認知症などが原因となることが多いため、間違いです。
  • 視神経脊髄炎は免疫不全状態との関連はなく、進行性多巣性白質脳症などが免疫不全状態で罹患しやすい疾患です。
  • JCウイルス感染は視神経脊髄炎の原因ではなく、進行性多巣性白質脳症の原因となるため、間違いです。
  • 抗コリンエステラーゼ薬は重症筋無力症の対症療法として使用される薬であり、視神経脊髄炎の治療には血液浄化療法などが有用であるため、間違いです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第92問

感染症について誤っているのはどれか。  

1: 帯状疱疹は水痘と同じウイルスが原因で発症する。

2: 疥癬はネズミによって媒介される。

3: ニューモシスチス・カリニ肺炎は日和見感染症である。

4: 黄色ブドウ球菌による食中毒は毒素性である。

5: レジオネラ症は空調設備が感染源となる。

第37回午前:第70問

高齢障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 軽度の意識障害を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子である。

第48回午前:第75問

疾患と病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。  

1: 多発性硬化症 − 脱髄

2: Binswanger病 − 感染

3: Huntington病 − 炎症

4: Creutzfeldt-Jakob病 − 出血

5: Charcot-Marie-Tooth病 − 虚血

第46回午前:第85問

ウイルス感染症に比べ細菌感染症に認められやすい特徴はどれか。  

1: 高熱

2: 発疹

3: 蛋白尿

4: 好中球増多

5: 無痛性リンパ節腫脹

第56回午前:第22問

主な感染経路と感染症の組合せで正しいのはどれか。  

1: 空気感染 ── 流行性角結膜炎

2: 空気感染 ── 風 疹

3: 接触感染 ── 結 核

4: 飛沫感染 ── 流行性耳下腺炎

5: 飛沫感染 ── 疥 癬

第36回午前:第73問

高齢の障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 意識状態の悪化を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子の一つである。