糖尿病患者に対する運動で正しいのはどれか。
1: 代謝改善を目的とした運動は1日2回行うのが望ましい。
2: 脂質代謝の改善は糖代謝改善よりも短い運動時間で達成できる。
3: 運動習慣のない高齢者に対する運動強度は80%VO2maxが望ましい。
4: 運動によるエネルギー消費は1日の摂取エネルギーの40%を目標とする。
5: 効率的にエネルギーを消費させるために運動強度を強くして短時間で行う。
エネルギー代謝で誤っているのはどれか。
1: 安静時代謝量は基礎代謝量より小さい。
2: 基礎代謝量はホルモンの影響を受ける。
3: 安静時代謝量は体重減少により低下する。
4: 呼吸商は脂肪の燃焼が多くなると低下する。
5: 代謝当量1単位は酸素3.5 mL/kg/分の摂取量を基準としている。
エネルギー代謝で誤っているのはどれか。
1: ブドウ糖は筋で大量に消費される。
2: 糖は肝臓や脂肪組織で脂肪へ変換される。
3: 蛋白質は予備的なエネルギーとして使われる。
4: 貯蔵エネルギーの大部分はグリコーゲンである。
5: グリコーゲンは肝臓と筋に貯蔵される。
嫌気性代謝閾値(AT)について誤っているのはどれか。
1: 運動強度を漸増したときに酸素摂取量が急激に上昇する点をいう。
2: 最大酸素摂取量の約60%に相当する。
3: トレーニングによって変化する。
4: 赤筋(SO線維)の多い人はATが高い。
5: 血中乳酸濃度の急激な下降がみられる。
糖尿病患者の運動指導で誤っているのはどれか。
1: 上肢では等尺性運動を主体に設定
2: 最大酸素摂取量の40~60%に運動強度を設定
3: 全身を使った運動を設定
4: 食事終了1時間後に運動を設定
5: 20分以上で週3日の運動を設定
運動処方で誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動よりも収縮期血圧の上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静臥位での酸素摂取量を基準にしている。
3: Hugh-Jones分類のII度では階段を上ると息切れが起こる。
4: 最大運動負荷試験では運動終点(エンドポイント)まで負荷を加える。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.肥満例ではやや多めの総摂取エネルギーとする。イ.運動強度は最大酸素摂取量の70%程度が適切である。ウ.血糖値が高いほど効果的である。エ.運動強度は漸増運動負荷試験で決定する。オ.運動によってインスリン抵抗性が改善する。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
作業と酸素消費量との関係で正しいのはどれか。
1: 座位は臥位より酸素消費量が30%増加する。
2: 同一個人の酸素取り込み量は訓練にかかわらず不変である。
3: 筋の酸素取り込み効率は訓練にかかわらず不変である。
4: 歩行速度と歩行距離当たりの酸素消費量とは比例する。
5: 等張性運動では脈拍が酸素消費量の指標になる。
最大酸素摂取量について誤っているのはどれか。
1: 変数の一つとして心拍出量がある。
2: 変数の一つとして血圧がある。
3: 変数の一つとして動静脈酸素較差がある。
4: 上肢運動の方が下肢運動より低値である。
5: 4週の安静臥床で低下する。
運動処方に関して誤っているのはどれか。
1: 等張性運動は等尺性運動より血圧上昇が少ない。
2: 代謝当量(METs)は安静時座位での酸素摂取量を基準にしている。
3: ヒュージョーンズ分類のII度では階段で息切れが起こる。
4: 運動負荷試験では「少しきつい」レベルの運動から始める。
5: 嫌気性代謝閾値(AT)は最大酸素摂取量の約60%である。
有酸素運動で期待される効果で誤っているのはどれか。
1: 最大酸素摂取量の増加
2: 乳酸性閾値の上昇
3: インスリン感受性の改善
4: HDLコレステロールの低下
5: 体脂肪量の減少
糖尿病患者の運動で誤っているのはどれか。
1: 運動はインスリン注射直後に行う。
2: 運動強度を最大酸素摂取量の40~60%に設定する。
3: 全身を使った運動を行う。
4: 2 kgの負荷で10~20回の下肢等張性運動を行う。
5: 20分以上の持久運動を週3日行う。
運動習慣のない高齢者の運動強度の目安で誤っているのはどれか。
1: 嫌気性代謝閾値(AT)
2: 予測最大心拍数の50~70%
3: 最大酸素摂取量の50~60%
4: ボルグ指数が16
5: 3~5 METs
運動負荷テストによって得られた最大酸素摂取量が2.10 L/分であった。最大運動時の代謝当量(METs)はどれか。ただし、被検者の体重は50.0 kgとする。
1: 6 METs
2: 8 METs
3: 10 METs
4: 12 METs
5: 14 METs
全身調整運動(コンディショニング)の効果で誤っているのはどれか。
1: 最大酸素摂取量の増加
2: 安静時心拍数の増加
3: 心拍出量の増加
4: 肺活量の増加
5: 持久力の向上
運動による疲労時に筋内で増えるのはどれか。2つ選べ。
1: ATP
2: 乳酸
3: グリコーゲン
4: 水素イオン(H+)
5: クレアチンリン酸
心臓リハビリテーションにおいて有酸素運動が勧められる理由として正しいのはどれか。
1: 乳酸の蓄積
2: 除脂肪体重の増加
3: 交感神経活動の亢進
4: HDLコレステロールの増加
5: 血中カテコラミンの著しい増加
全身持久力トレーニングの効果で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 最大心拍出量は減少する。
2: 末梢血管抵抗は増加する。
3: 最大酸素摂取量は増加する。
4: 同じ運動強度での換気量は減少する。
5: 嫌気性代謝閾値が出現する運動強度が低下する。
糖尿病の運動療法で適切でないのはどれか。
1: 2週に1回の頻度
2: 食事1~2時間後に開始
3: 1回20分程度で2、3セットで実施
4: 最大酸素摂取量の40~60%の運動
5: 食事療法と併用
糖尿病の運動療法で適切な運動負荷量はどれか。
1: 最大酸素摂取量の50~60 %
2: 3 METs
3: ボルグ指数(10段階)の7
4: 予測最大心拍数の70~80 %
5: 10 Watts