臨床実習の過去問


第57回午後:第22問

インシデントレポートについて正しいのはどれか。  

1: 時間をかけて作成する。

2: 自分の考えも含めて記載する。

3: 医療事故に至らない場合は作成しない。

4: 責任の所在を追求することが目的である。

5: 管理者は報告しやすい環境を作ることが重要である。

第56回午後:第18問

80歳の女性。夫と2人暮らし。認知症があり、MMSEは13点。自宅にて転倒し、救急搬送され大腿骨頸部骨折と診断されて人工骨頭置換術が行われた。その後、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、理学療法を開始したが消極的である。理学療法中の患者の訴えへの返答で適切なのはどれか。 

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第55回午前:第23問

インシデントレポート収集の目的で正しいのはどれか。  

1: 責任者を処罰する。

2: 監督官庁に報告する。

3: 医療事故発生防止策を検討する。

4: 施設管理者が解決策を検討する。

5: 当事者間でインシデントの原因を検討する。

第53回午後:第50問

問診で用いる質問の種類とその具体例の組合せで正しいのはどれか。  

1: 閉じた質問――「痛むのは膝内側ですか、外側ですか、それとも前ですか」〈クローズド・クエスチョン〉

2: 開いた質問――「今日の具合はいかかですか」〈オープン・クエスチョン〉

3: 中立的質問――「痛みはありますか」

4: 多項目の質問―「膝の痛みについて詳しく教えてください」〈マルチプル・クエスチョン〉

5: 焦点型質問――「お名前を教えてください」〈フォーカスト・クエスチョン〉

第52回午前:第26問

医療面接における自由質問法はどれか。  

1: 「ご家族は何人ですか」

2: 「お名前を教えてください」

3: 「いつ頃から痛み出しましたか」

4: 「どのようなことでお困りですか」

5: 「痛いところは右ですか。左ですか」

第50回午後:第20問

75歳の女性。左変形性膝関節症。翌日に左側の人工関節置換術を施行予定のため、術前の理学療法評価を実施した。術前評価を終了した際に患者は「明日の手術が心配です」と訴えた。理学療法士の対応として適切なのはどれか。  

1: 「手術をやめたいということですか」

2: 「つらいのは1週間くらいなので、大丈夫ですよ」

3: 「手術を頑張れば、膝関節の伸びがよくなりますよ」

4: 「手術をすれば、今より楽に歩けるようになりますよ」

5: 「手術を明日に控えて、いろいろと心配になりますよね」

第49回午前:第50問

理学療法室での感染予防について誤っているのはどれか。  

1: 患者ごとに手洗いをする。

2: 冬季には室内の湿度を低く保つ。

3: 付き添い者の感染にも注意する。

4: 自分が感染源にならないように気を配る。

5: 手洗い後は使い捨てペーパータオルで手を拭く。

第46回午前:第20問

70歳の女性。上腕骨近位端骨折の治療後に肩関節拘縮を生じたために理学療法を開始した。理学療法を開始した翌日に「昨夜は肩が痛くて眠れませんでした」と訴えた。理学療法士の対応で共感的態度はどれか。  

1: 「私の治療法が悪かったとお考えなのですか」

2: 「肩の炎症が痛みの原因であると考えられますね」

3: 「昨日が理学療法初日だったから痛かったのでしょう」

4: 「痛みで眠れないということは大変つらかったでしょうね」

5: 「痛み止めの薬を出してもらえるよう医師に相談しますね」

第46回午前:第50問

自動体外式除細動器(AED)を用いた一次救命処置について正しいのはどれか。  

1: 心肺停止を疑ったら、直ちに除細動を行う。

2: 実施者は手袋を装着する必要がある。

3: 成人と小児は同じ電極パッドを使用する。

4: AEDによる解析時は患者には触れない。

5: 除細動後は速やかに電極パッドをはがす。

第45回午前:第20問

80歳の男性。右大腿骨骨折の手術後4週で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。初回訓練時の理学療法士(PT)と患者との会話を以下に示す。PT①「こんにちは。○○太郎さんですか。担当する理学療法士の△△花子と申します」患者「はい、○○太郎です。よろしくお願いいたします」PT②「交通事故で右の太ももの骨を骨折されて本当に大変でしたね」患者「はい」PT③「骨を固定する手術を受けてから4週間が過ぎましたが、右膝関節拘縮と筋力低下を起こし、歩行障害となっているのですね」患者「まだ足をついてはいけないと言われています」PT④「今日はこれから右膝の関節を柔らかくする運動と足の力を強くする運動、右足に体重を乗せないで歩く練習を行います。関節を曲げるときに少し痛いかもしれませんが、我慢ができないときには遠慮なさらずにおっしゃってください」運動実施〉患者「少し痛いのですが」PT⑤「すみませんでした。もう少し優しく行うように配慮いたします。運動の前に関節を温めておきますと痛みが少なくて済むことがありますので、担当医とよく相談して許可を得るようにいたします」理学療法士の発言で適切でないのはどれか。  

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第45回午前:第48問

周術期リハビリテーションの一環で患者に持久力改善のための運動療法を導入することになった。リスク管理の一環として栄養状態を評価するのに有用な項目はどれか。2つ選べ。  

1: CK

2: γ-GTP

3: 白血球数

4: 血清総蛋白

5: ヘモグロビン

第45回午後:第49問

倒れている人を見つけたときに最初に行うのはどれか。なお、倒れた瞬間は目撃しておらず、一見して自発運動はみられない。  

1: 自動体外式除細動器(AED)を取りに行く。

2: 呼吸の有無を確認する。

3: 大声で他の人を呼ぶ。

4: 人工補助呼吸を行う。

5: 意識を確認する。

第40回午前:第99問

標準予防策(standard precaution)で誤っているのはどれか。  

1: 湿性生体物質には、血液、痰などが含まれる。

2: すべての患者の湿性生体物質が隔離の対象となる。

3: 創傷皮膚を扱ったら、他の部位に触れる前に手洗いをする。

4: 手袋を用いれば、手洗いは省略してよい。

5: 飛沫による汚染の予防には、マスクやガウンを用いる。

第39回午前:第66問

症状と転倒予防対策との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 幻 肢 - 断端荷重訓練

2: 左半側空間無視 - 左側への注意喚起

3: 失調症状 - メトロノーム

4: 下垂足 - 短下肢装具

5: 後索障害 - 照明改善

第39回午前:第56問

理学療法室における感染予防で適切でないのはどれか。  

1: 部屋の湿度は十分に保つ。

2: 洗面台には足踏み式の給水栓を設置する。

3: 手は患者の治療ごとに洗う。

4: 石鹸を用いて流水で20秒程度洗う。

5: 手洗後は備え付けの布タオルで拭く。