Loading...

第1回午前の過去問

国試第1回午前:第1問

医療従事者のとるべき態度について適切でないのはどれか。

1:業務中に知り得た患者の秘密はその死後といえども他人に漏らさない。
2:患者に痛みや苦痛をできるだけ与えないように心掛けること。
3:患者の社会的立場や家庭環境を十分に考慮して患者に接する。
4:医療は患者に施し与えるものであるから、医療従事者が患者と対等の立場をとることはできる限りさける。
5:患者の不安に満ちた、とかく弱くなりがちな心を励まし助けていく愛情と心くばりをもって業務を行う。

国試第1回午前:第2問

正常成人に関して正しいのはどれか。

a:安静時の一回換気量はほぼ1Lである。
b:酸素飽和度100%の血液100mL中には、約20mLの酸素が含まれている。
c:体液中炭酸ガスの大部分は重炭酸イオン(HCO3-)として存在する。
d:吸気時には横隔膜を挙上して胸腔を陽圧にする。
e:平静呼気位における肺気量を残気量という。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第3問

正常成人男性の血液について誤っているのはどれか。

1:全血に対し血球成分が占める体積は約45%である。
2:赤血球は全血1cm3中に約500万個存在する。
3:pHは7.35~7.45の範囲にある。
4:全白血球中において好中球の占める割合は60~70%である。
5:血漿には7~8%の濃度で蛋白質が含まれる。

国試第1回午前:第4問

正常成人の腎について誤っているのはどれか。

1:腎血流量(RBF)は心拍出量の約1/8である。
2:1側の腎には約100万個のネフロンが存在する。
3:腎血漿流量(RPF)の約20%が濾過尿に相当する。
4:濾過尿には血漿とほぼ同濃度の糖が存在する。
5:濾過尿からの水分や電解質の再吸収は尿細管で行われる。

国試第1回午前:第5問

次の脈管のうち、最も栄養物に富む血液が流れるのはどれか。

1:総頸動脈
2:肺静脈
3:冠動脈
4:門脈
5:腎動脈

国試第1回午前:第6問

人体の骨格について誤っているのはどれか。

1:頭蓋は、頭頂骨、後頭骨など、主に偏平骨の縫合によりつくられている。
2:胸郭は、12対の肋骨と1対の鎖骨が、それぞれ前方では胸骨と、後方では胸椎と連結してつくられている。
3:前腕には、橈骨と尺骨がある。
4:腰椎は5個の椎骨からなる。
5:骨盤は寛骨と仙骨と尾骨の連結によりつくられている。

国試第1回午前:第7問

ネフローゼ症候群にみられる浮腫の一次的原因はどれか。

1:毛細血管の透過性の亢進
2:毛細血管圧の上昇
3:リンパ管の閉塞
4:低蛋白血症
5:高コレステロール血症

国試第1回午前:第8問

退行性病変はどれか。

1:うっ血肝
2:動脈管開存症
3:肺膿瘍
4:アルツハイマー病
5:胆道癌

国試第1回午前:第9問

悪性上皮性腫瘍はどれか。

a:絨毛上皮腫
b:大腸乳頭腫
c:リンパ性白血病
d:唾液腺混合腫瘍
e:肺腺癌
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第10問

心筋梗塞と最も関係の深いのはどれか。

1:炎症
2:循環障害
3:腫瘍
4:進行性病変
5:奇形

国試第1回午前:第11問

関連の深い組合せはどれか。

a:肺結核症・・・・・・・・・・・・肉芽腫性炎症
b:心室中隔欠損症・・・・・・奇形
c:胃 癌・・・・・・・・・・・・・・・悪性非上皮性腫瘍
d:脳梗塞・・・・・・・・・・・・・・進行性病変
e:脂肪肝・・・・・・・・・・・・・・循環障害
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第12問

正しいのはどれか。

a:平成30年簡易生命表によると、日本人の0歳時の平均寿命は80歳を超えていない。
b:平成30年の我が国の死因別死亡率は高い順に1悪性新生物、2心疾患、3脳血管疾患である。
c:我が国の疾病構造は急性感染症、慢性感染症、次に成人病型へと変化してきた。
d:人口構造が高齢化すると包括的医療の重要性が増す。
e:成人病の予防に食生活の注意は重要でない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第13問

正しいのはどれか。

a:コレラは三類感染症である。
b:インフルエンザは届出伝染病である。
c:病院内で緑膿菌感染が発見されたら、保険所に届け出なければならない。
d:病院内で血液に接触する可能性のある従事者にはB型肝炎ワクチン接種が法律により義務づけられている。
e:いわゆるAIDSウイルスは、性的接触がなければ感染しない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第14問

保険所業務でないのはどれか。

1:人工動態統計に関すること。
2:栄養改善に関すること。
3:大気汚染防止に関すること。
4:精神衛生に関すること。
5:歯科衛生に関すること。

国試第1回午前:第15問

臨床工学技士の取扱う生命維持管理装置でないのはどれか。

1:直流除細動装置
2:血液透析装置
3:人工呼吸器
4:超音波診断装置
5:体外式心臓ペースメーカ

国試第1回午前:第16問

たとえ医師の指示があっても、臨床工学技士が行ってはならない業務はどれか。

a:気管内挿管
b:血液浄化装置の穿刺針のシャントへの接続
c:導出電極の皮膚への接続
d:人工呼吸用マスクの患者への接続
e:人工心肺装置用カニューレの血管への接続
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第17問

正しいのはどれか。

a:口-口人工呼吸が有効に行えない原因の多くは気道確保が不十分のためである。
b:ハイムリック法は喉頭や気管内の異物を除去する方法である。
c:心マッサージは肋骨を骨折しないように、柔らかいベッドの上で行う。
d:一人で蘇生術を行うときは心マッサージ60回と人工呼吸10回を交互に行う。
e:頚動脈の脈拍触知は心マッサージの効果を知る指標になる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第18問

ICUに常備すべき器具、装置はどれか。

a:救急蘇生用具
b:人工呼吸器
c:除細動器
d:超音波吸引装置(超音波メス)
e:コンピュータ断層撮影(CT)装置
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第19問

肺の構造について正しいのはどれか。

a:気管は10回ほど分岐して袋状の肺胞になる。
b:成人では左右の主気管支は気管に対して、ほぼ同じ角度で分岐する。
c:肺は右が3葉、左が2葉に分かれる。
d:細気管支に軟骨はない。
e:成人の呼吸死腔は約150mLである。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第20問

正常成人が3絶対気圧の高気圧酸素療法を受けたとき、動脈血酸素分圧(PaO2)は次のどの数値(単位mmHg)に最も近くなるか。

1:100
2:300
3:650
4:1000
5:2000

国試第1回午前:第21問

呼吸不全について正しいのはどれか。

a:酸素療法によっても動脈血酸素分圧(PaO2)は60mmHg以下を示す。
b:大多数の患者は高血圧を合併する。
c:常に呼吸困難を自覚している。
d:動脈血酸素分圧(PaO2)および動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の測定は診断上重要である。
e:人工呼吸器の使用が必要になることがある。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第22問

呼吸不全の治療に有用な器具、装置はどれか。

a:高気圧治療装置(高圧酸素室)
b:熱交換器
c:血漿成分分離器
d:酸素マスク
e:ネブライザ
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第23問

誤っているのはどれか。

1:肺胞低換気は高炭酸ガス血症の原因となる。
2:肺胞低換気には酸素療法が適している。
3:換気血流比の不均等分布は低酸素血症の原因となる。
4:左心不全は肺水腫の原因となる。
5:低酸素血症は不整脈の原因となる。

国試第1回午前:第24問

人工呼吸について正しいのはどれか。

1:間欠的陽圧換気(IPPV)は、慢性閉塞性肺疾患の急性増悪には禁忌である。
2:呼気終末陽圧(PEEP)は、低酸素血症の是正を期待して行われる。
3:持続的陽圧換気(CPPV)は、主に心不全を合併している患者に行われる。
4:間欠的強制換気(IMV)は、無呼吸の患者に対して行われる。
5:高頻度換気(HFV)は、主に肺水腫の治療法として行われる。

国試第1回午前:第25問

気管支喘息に対して行われる処置として適切でないのはどれか。

1:酸素吸入
2:キサンチン誘導体投与
3:β遮断薬投与
4:副腎皮質ステロイド投与
5:抗アレルギー薬投与

国試第1回午前:第26問

肺結核の発症と関係するのはどれか。

a:感染性喘息
b:副腎皮質ステロイド使用
c:糖尿病
d:免疫不全
e:気管支嚢胞
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第27問

心臓ペースメーカ装着の適応となるのはどれか。

a:完全房室ブロック
b:心房細動
c:WPW(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)症候群
d:完全右脚ブロック
e:sick sinus(洞不全)症候群
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第28問

正しいのはどれか。

a:洞結節が障害されると心臓は自動性を失う。
b:WPW(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)症候群では著明な徐脈が発作性に起こる。
c:肺動脈狭窄症は、左房圧の高いのが特徴である。
d:狭心症は虚血性心疾患の一つである。
e:心室中隔欠損症の多くはチアノーゼを呈しない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第29問

関連の深い組合せはどれか。

a:発作性上室性頻拍・・・・・・・アドレナリン(エピネフリン)
b:心室性頻拍・・・・・・・・・・・・・除細動
c:心室性期外収縮・・・・・・・・・リドカイン(キシロカイン)
d:狭心症・・・・・・・・・・・・・・・・・A-Cバイパス術
e:解離性大動脈瘤・・・・・・・・・大動脈内バルーンパンピング法
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第30問

動脈硬化が原因となるのはどれか。

a:静脈瘤
b:肝硬変
c:大動脈瘤
d:心筋梗塞
e:レイノー症候群
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第31問

チアノーゼを呈するのはどれか。

a:大血管転位症
b:ファロー四微症
c:アイゼンメンジャー症候群
d:大動脈弁狭窄症
e:労作性狭心症
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第32問

長期透析患者によくみられるのはどれか。

a:赤血球増多症
b:貧血
c:高血圧
d:掻痒感
e:四肢麻痺
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第33問

尿路感染を起こしやすいのはどれか。

a:新婚時女性
b:糖尿病
c:痛風
d:急性糸球体腎炎
e:急性肝炎
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第34問

血液透析により改善が期待できないのはどれか。

1:高カルシウム血症
2:高コレステロール血症
3:高血糖症
4:高尿素血症
5:高クレアチニン血症

国試第1回午前:第35問

ネフローゼ症候群で、まだ治療が行われていない時期にみられる所見はどれか。

1:アルブミン血症
2:高ガンマグロブリン血症
3:高コレステロール血症
4:高アミラーゼ血症
5:高尿酸血症

国試第1回午前:第36問

長期透析患者において、アルミニウムの体内蓄積によって起こるのはどれか。

a:骨軟化症
b:高リン血症
c:痛風
d:小球性低色素性貧血
e:透析脳症
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第37問

誤っているのはどれか。

1:脳下垂体から抗利尿ホルモン(ADH)が分泌される。
2:甲状腺からアルドステロンが分泌される。
3:上皮小体(副甲状腺)の機能は血中カルシウムと密接な関係がある。
4:副腎皮質からコルチゾールが分泌される。
5:副腎髄質からアドレナリン(エピネフリン)が分泌される。

国試第1回午前:第38問

正しいのはどれか。

a:インスリンの分泌不足は糖尿病の原因となる。
b:糖尿病の診断には血糖値の測定が大切である。
c:糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症、神経障害である。
d:高血糖になると血液の浸透圧は低下する。
e:糖尿病に特徴的な臨床症状の一つに乏尿がある。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第39問

免疫グロブリンを産生するのはどれか。

1:赤血球
2:好中球
3:Bリンパ球
4:Tリンパ球
5:血小板

国試第1回午前:第40問

出血傾向を示すのはどれか。

a:ビタミンA欠乏症
b:ビタミンB1欠乏症
c:ビタミンC欠乏症
d:ビタミンK欠乏症
e:ビタミンD欠乏症
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第41問

血小板について正しいのはどれか。

a:血小板数20万/μL以下を血小板減少症という。
b:再生不良性貧血では血小板は減少しない。
c:血管内血液凝固症候群(DIC)では血小板は減少する。
d:血小板の産生の低下した人では血小板輸血が行われる。
e:血小板は血液回路内面に粘着する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第42問

正しいのはどれか。

a:同じ薬を長期間使用すると効果が弱くなることを耐性発現という。
b:薬効を公正に評価する方法として二重盲検法がある。
c:解熱鎮痛薬で異常反応を示す人は他の薬にも過敏症を起こしやすい。
d:抗腫瘍薬を連用すると菌交代がみられる。
e:母親の服用した薬が授乳で乳児に移行することはない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第43問

中枢神経系用薬でないのはどれか。

1:サクシニルコリン
2:ハロセン
3:バルビツレイト
4:モルヒネ
5:ベンゾジアゼパム

国試第1回午前:第44問

神経、筋について正しいのはどれか。

1:胸髄から発する自律神経は副交感神経である。
2:小脳の障害では運動失調は起こらない。
3:進行性筋ジストロフィー症では呼吸筋には障害が及ばない。
4:頭蓋内圧亢進が進行すると、脳ヘルニアの危険性を生じる。
5:3-3-9度方式では、3の方が300よりも意識障害の程度は重い。

国試第1回午前:第45問

血圧を下げる作用があるのはどれか。

a:アルドステロン
b:ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
c:インスリン
d:カルシウム拮抗薬
e:β遮断薬
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第46問

感染、滅菌、消毒について正しいのはどれか。

1:グラム陰性菌による感染をひよりみ感染という。
2:紫外線照射は、水の殺菌には無効である。
3:次亜鉛酸素酸ナトリウムはB型肝炎ウイルスに消毒効果がある。
4:高圧蒸気滅菌法では、通常、蒸気圧を5絶対気圧まで上げる。
5:ホルムアルデヒドガスは、常温、大気圧下で滅菌効果がある。

国試第1回午前:第48問

滅菌、消毒について正しいのはどれか。

a:全ての有害物質を消失させることを消毒という。
b:嫌気性菌は窒素存在下では死滅する。
c:全ての微生物を死滅させることを滅菌という。
d:オートクレーブは高圧蒸気滅菌装置である。
e:乾熱滅菌法は、高圧下に空気を120°C以上に加熱して行う滅菌法である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第49問

一端が固定されているバネ定数kのバネの先に取り付けられている質量mの物体の位置xについて運動方程式mx=-kx(左辺のxの上にはドットが2つ付く)が成り立つとき、誤っているのはどれか。

1:xは物体の加速度を表す。
2:x=0のとき物体の加速度は0である。
3:物体がx=0に静止している場合もこの方程式を満足する。
4:この方程式の解は、時間がたつと減衰する。
5:この方程式は単振動を表す。

国試第1回午前:第50問

強制振動について正しいのはどれか

1:周期的な外力が加わることによって発生する振動
2:制動を加えることによって発生する振動
3:衝撃力を加えた後に発生し、振動が次第に減衰する振動
4:外力によって発生する周期的でない振動
5:外力を加えなくても持続する振動

国試第1回午前:第51問

長さ1m、直径20mmの円柱に1000Nの圧縮力を加えたとき、長さが2mm短縮した。同じ材料の、長さ50cm、直径10mmの円柱に1000Nの圧縮力を加えたとき、長さはおよそ何mm短縮するか。

1:4
2:2
3:1
4:0.5
5:0.25

国試第1回午前:第52問

圧力P、体積V、絶対温度T、気体定数Rとしたとき、ボイル・シャルルの法則PV=nRTの中のnの意味として正しいのはどれか。

1:気体の分子量
2:気体の物質量(モル数)
3:気体分子の原子数
4:標準状態の気体密度
5:アボガドロ数

国試第1回午前:第53問

熱力学について正しいのはどれか。

a:運動エネルギーをすべて熱に変換することはできない。
b:熱は完全に仕事に変換することができる。
c:熱が仕事に変換されるとき、エネルギー保存の法則は成り立たない。
d:不可逆過程においても、エネルギー保存の法則が成り立つ。
e:摩擦や熱伝導を伴う現象は不可逆変化である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第54問

熱容量と比熱について誤っているのはどれか。

1:1gの物体の温度を1°C上昇させるのに必要な熱量を比熱という。
2:体積と比熱が等しく密度の異なる二つの物体では、密度の大きい物体の方が熱容量は大きい。
3:熱容量が等しく温度の異なる二つの物体を接触させると、熱平衡に達したとき、この二物体はそれぞれの最初の温度の平均の温度となる。
4:温度の等しい二つの物体を接触させると、比熱の大きい物体から比熱の小さい物体に熱が移動する。
5:一定の質量の気体の熱容量は、圧力や体積によって異なる。

国試第1回午前:第55問

円筒管内の流れについて誤っているのはどれか。

1:流れが遅いときは層流となる。
2:管の内径が大きいほど乱流となりやすい。
3:ある速度以上で乱流となるとき、その境界のレイノズル数を臨界レイノルズ数という。
4:臨界レイノルズ数はおよそ100である。
5:レイノルズ数は1000を超えることもある。

国試第1回午前:第56問

ハーゲン・ポアゼイユの公式について正しいのはどれか。

a:剛体管内を流体が乱流で流れる場合の公式である。
b:剛体管の両端の圧力差は流量に比例する。
c:流量は管の半径の4乗に比例する。
d:剛体管の両端の圧力差は流体の粘性に反比例する。
e:流量は管の長さの2乗に比例する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第57問

動脈の血流、血圧について誤っているのはどれか。

a:平均血圧は最高血圧と最低血圧の算術平均である。
b:ヘマトクリット値の増加に伴い見かけの粘性は低下する。
c:圧脈波の伝搬速度は血管壁の硬化や平均血圧の上昇に伴い増大する。
d:拍動流では血圧が心臓収縮期と拡張期に対応して変動する。
e:圧脈波の波形の変化は血管壁の性質や血管分岐部の反射などに起因する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第58問

ニュートン流体について正しいのはどれか。

a:ずり速度とずり応力は比例する。
b:見かけの粘性はずり速度とともに変化する。
c:キャッソン降伏値を有する。
d:塑性流動を示す。
e:血漿はほぼニュートン流体と考えてよい。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第59問

超音波について誤っているのはどれか。

1:振動数20kHz以上の音波のことである。
2:波動の緩衝を起こしたり、吸収、反射、散乱されながら伝搬する。
3:振動数が高いほど指向性が鋭い。
4:2MHzの超音波の波長は生体中で約7mmである。
5:強力な超音波を液体中に照射するとキャビテーションを起こす。

国試第1回午前:第60問

波動について正しいのはどれか。

a:二つの波動が重なると波動の散乱が起こる。
b:縦波と横波の伝搬速度は同じである。
c:波動の伝搬速度をv、振動数をf、波長をλとするとv=λfである。
d:波動の干渉によって周期的な腹と節を有する定常波が生じる。
e:弾性体の棒の中を伝わる縦波の伝搬速度はヤング率の平方根に反比例する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第61問

生体内に埋植された医用材料に対する生体側の局所反応はどれか。

a:免疫異常
b:化学的分解
c:催奇形性
d:異物排除
e:肉芽形成
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第62問

生体埋植材料に対する急性全身反応はどれか。

a:発癌
b:吸着
c:免疫異常
d:毒性
e:アレルギー
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第63問

医用材料が血液と接触するときにみられる反応はどれか。

a:血小板粘着
b:第XII因子活性化
c:補体活性化
d:二次物質生成
e:機械的劣化
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第64問

医用セラミックスの用途として適切なのはどれか。

a:人工骨頭
b:人工歯根
c:人工肺
d:ソフトコンタクトレンズ
e:人工血管
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第65問

抗血栓性高分子材料として大動脈内バルーンカテーテル及び中心静脈カテーテルのいずれにも使用されているのはどれか。

1:塩化ビニル
2:ポリメチルシロキサン(シリコン)
3:ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)
4:ポリウレタン
5:ポリエチレンテレフタレート(ダクロン)

国試第1回午前:第66問

正しいのはどれか。

1:エチレンビニルアルコールは共重合体ではない。
2:プラスチックには添加剤が含まれることはない。
3:コラーゲンは植物蛋白の一種である。
4:膜型人工肺の材料として塩化ビニルが使われている。
5:人工弁として熱分解カーボンが使われている。

国試第1回午前:第67問

生体組織が示す一般的な物理特性として誤っているのはどれか。

1:異方性
2:非線形性
3:周波数依存性
4:強磁性
5:粘弾性

国試第1回午前:第68問

低周波電流の生体影響の限界電流値として誤っている組合せはどれか。

a:体内から心臓に流すと心室細動が起こる。・・・・・1μA
b:体内から心臓に流すと心室細動が起こる。・・・・・100μA
c:体外から流すと電流刺激を感じる。・・・・・・・・・・・1mA
d:体外から流すと不随意運動を生ずる。・・・・・・・・10mA
e:体外から流すと心室細動を生じる。・・・・・・・・・・10A
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第69問

生体の力学的特性について誤っているのはどれか。

1:大動脈内の流れは常に層流である。
2:生体組織は粘性と弾性をあわせもつ。
3:血管壁や筋肉の力学的特性には異方性がある。
4:生体組織の伸びの弾性はヤング率で表される。
5:生体内の音響振動としては横波より縦波の方が重要である。

国試第1回午前:第70問

生体組織の超音波減衰定数のおおよその周波数特性について正しいのはどれか。

1:周波数に比例する。
2:周波数の2乗に比例する。
3:周波数の平方根に比例する。
4:周波数に反比例する。
5:周波数の2乗に反比例する。

国試第1回午前:第71問

生体における情報処理や制御のための基本システムはどれか。

a:高分子の分子構造に組み込まれた情報
b:神経細胞の興奮インパルスによる信号伝送系
c:生体内電気インピーダンス分布特性
d:生体内の物理現象の非線形性
e:ホルモンなどの内分泌物質による信号伝送系
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第72問

体内植込み電子装置の動作に対する影響が無視できるのはどれか。

1:電磁波
2:機械的応力
3:気 温
4:組織反応
5:体液侵入

国試第1回午前:第73問

偶然誤差のある測定を繰り返すと、通常、測定値は正規分布にしたがう。これを記述するのに用いるのはどれか。

1:中央値と50%誤差
2:平均値と50%誤差
3:平均値と最大誤差
4:中央値と2乗誤差
5:平均値と標準偏差

国試第1回午前:第74問

ものさしで長方形の二辺aおよびbを測定したら、a=1.00m、b=2.50mであった。ものさしの最大誤差は1%である。長方形の面積cを、c=a×bで求めた場合、cの最大誤差は何%か。

1:2
2:0.2
3:1
4:0.01
5:0.02

国試第1回午前:第75問

国際単位系(SI)またはMKS単位系で、力学量の基本単位の正しい組合せはどれか。

1:cm,g,s
2:m,g,s
3:m,K,s
4:cm,K,s
5:m,kg,s

国試第1回午前:第76問

図に示す正弦波交流電流の実効値(A)として正しいのはどれか。

1AM76-0
1:最大値と同じであるから、a
2:平均値のことであるから、a/2
3:平均値のことであるから、2a/π
4:2乗平均値の平方根であるから、a/2
5:2乗平均値の平方根であるから、a/√2

国試第1回午前:第77問

図に示す電源の起電力Eを、電圧計をAB間に接続して測定したい。内部抵抗が8kΩの電圧計を用いた場合、誤差は約何%か。

1AM77-0
1:2
2:4
3:20
4:25
5:40

国試第1回午前:第78問

電気抵抗率の高い組織はどれか。

a:
b:脂 肪
c:血 液
d:
e:骨格筋
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第79問

図はある心電計の総合周波数特性である。この心電計の時定数を測定したところ3.2秒であった。低域遮断周波数fLは約何Hzか。

1AM79-0
1:5
2:3.2
3:0.5
4:0.32
5:0.05

国試第1回午前:第80問

適切でない組合せはどれか。

1:指尖容積脈波・・受光セル・・・・・熱ペン記録計
2:心音図・・・・・マイクロホン・・・・・電磁オシログラフ
3:心電図・・・・・ガラス電極・・・・・・X-Y記録計
4:脳 波・・・・・・皿電極・・・・・・・・・インクペン記録計
5:筋電図・・・・・針電極・・・・・・・・・ブラウン管オシログラフ

国試第1回午前:第81問

正しいのはどれか。

a:電磁波の生体内での吸収は導電率できまる。
b:可視光線の吸収スペクトラムは血液の酸素飽和度では変化しない。
c:エックス線の減衰は原子の密度できまり、原子の種類には影響されない。
d:RIを用いた生体の計測では、臓器の形はわからない。
e:超音波エコーによって密度および硬さの異なる組織の境界面がわかる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第82問

動脈血の酸素飽和度を連続測定するパルスオキシメータはどの方法を用いているか。

1:特定周波数の電流に対する電気インピーダンスを利用
2:磁場を加え、核磁気共鳴を利用
3:微弱なエックス線の吸収率を利用
4:超音波に対する音響インピーダンスを利用
5:特定波長の光の吸収率を利用

国試第1回午前:第83問

超音波ドップラ血流計について正しいのはどれか。

a:無侵襲的な測定法である。
b:血液によって散乱される超音波を利用している。
c:血流によって生じる血管壁の運動を利用している。
d:血流量を直接測定できる。
e:肺組織の血流測定は困難である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第1回午前:第84問

心電計の性能点検項目として適当でないのはどれか。

1:校正電圧
2:高周波出力
3:同相弁別比
4:時定数
5:記録紙送り速度

国試第1回午前:第85問

脳波計について誤っているのはどれか。

1:周波数特性は0.5~70Hzである。
2:同相弁別比は60dB以上必要である。
3:増幅度は100dB以上必要である。
4:入力インピーダンスは50kΩである。
5:標準紙送り速度は毎秒3cmである

国試第1回午前:第86問

侵襲のない血流測定機器、方法はどれか。

1:色素希釈法
2:熱希釈法
3:電磁血流計
4:超音波ドップラ法
5:サーミスタ血流計

国試第1回午前:第87問

MRI(核磁気共鳴断層法)で画像化の対象となっている原子はどれか。

1:酸 素
2:窒 素
3:炭 素
4:水 素
5:ナトリウム

国試第1回午前:第88問

心臓の弁の動きをリアルタイム(実時間)でみるのによい方法はどれか。

1:ポジトロンCT(陽電子コンピュータ断層法)
2:MRI(核磁気共鳴断層法)
3:超音波エコー断層法
4:エックス線CT(エックス線コンピュータ断層法)
5:DR(ディジタルラジオグラフィ)

国試第1回午前:第89問

エックス線検査のコンピュータ画像処理の特徴として誤っているのはどれか。

a:造影剤が到達する前後の動き(体動、蠕動)による画像の劣化を少なくすることができる。
b:造影剤の量が少なくても鮮明な画像が得られる。
c:画像処理を行うと軟部組織のみの画像が得られる。
d:エックス線の被曝量を少なくできる。
e:空間分解能を向上させるために特殊な造影剤が使われている。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第90問

交流障害(ハム雑音)に直接関係ないのはどれか。

1:電気毛布の使用
2:ペーストの乾燥
3:機能接地線の断線
4:患者の緊張
5:シールド線の断線