創傷治癒を遅らせる因子はどれか。
a: 糖尿病
b: 低タンパク血症
c: 妊娠
d: 高血圧
e: 副腎皮質ステロイド薬の投与
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
創傷治癒の過程で最も遅く起きる事象はどれか。
1: 血栓形成
2: マクロファージの動員
3: 瘢痕形成
4: 線維芽細胞の増殖
5: 肉芽組織の形成
創傷治癒の過程について正しいのはどれか。
1: 炎症反応が始まると毛細血管の透過性は亢進する。
2: 出血に対しては好中球が凝集し止血する。
3: 上皮細胞は受傷直後に創部を覆いつくす。
4: 赤血球が肉芽を形成する。
5: 血管内皮細胞が壊死組織を貪食する。
院内感染の標準予防策として正しいのはどれか。
1: 患者の常在菌保有率の検査
2: 院内感染発生に関する患者説明会の開催
3: 電子カルテによる感染症データの一元化
4: 院内感染した職員の診療記録の全職員への開示
5: 感染リスクの分類に基づく医療器材の消毒滅菌
薬剤治療に影響を与える因子として考えにくいのはどれか。
1: 投与経路
2: ABO 式血液型
3: 体 重
4: 併用薬
5: 年 齢
院内感染について正しいのはどれか。
a: 手袋を着用して処置をした場合、手袋取り外し後の手指衛生は不要である。
b: 標準予防策では、手袋、マスク、ガウン等の着用基準を定めている。
c: 患者の唾液は感染性があるものとして扱う。
d: 麻疹感染者の部屋への入室時には N95 マスクを着用する。
e: 入院前から感染し入院後に発症した場合、院内感染症とみなされる。
創傷治癒について、二次治癒と比較した一次治癒の特徴はどれか。
1: 組織修復は速やかである。
2: 開放創のままで治癒する。
3: 瘢痕組織を形成する。
4: 肉芽組織が多い。
5: 汚染の激しい感染創でみられる。
次亜塩素酸ナトリウムについて正しいのはどれか。
a: 金属機器に有用である。
b: 自然の状態で分解しにくい。
c: 各種ウイルスを不活化できる。
d: 耐性菌ができない。
e: 安価である。
正しいのはどれか。
a: ABO血液型異型輸血例の多くは血液型の判定ミスによる。
b: ABO血液型検査用の抗B試薬は黄色に着色されている。
c: Rh陽性患者にRh陰性赤血球を輸血してもよい
d: 新鮮凍結血漿の投与ではウイルス感染が起こらない。
e: 抗HLA抗体は輸血副作用の原因にはならない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
誤っているのはどれか。
1: グルタールアルデヒドはB型肝炎ウイルスに無効である。
2: グルタールアルデヒドはファイバースコープの消毒に用いられる。
3: クレゾール石けん液は結核菌に有効である。
4: ホルマリンは腹腔鏡の消毒に用いられる。
5: エチレンオキサイドガス(EOG)はプラスチック製器具の滅菌に用いられる。
輸血療法について正しいのはどれか。
a: 健常成人では出血量600mlまでは輸血しない。
b: Rh陽性患者にRh陰性の赤血球を輸血してもよい。
c: 化学療法時の血小板数は通常2万/μl以上を維持する。
d: 新鮮凍結血漿輸血の目的は栄養補給である。
e: 血清アルブミン濃度は通常4g/dl以上を維持する。
出血傾向のない急性白血病患者について、ヘモグロビン(Hb)を5g/dlから8g/dlに上げるには何単位の赤血球輸血を必要とするか。ただし、体重は65kg、循環血液量は体重の1/13とし、輸血による循環血液量の増加は無視する。なお、1単位とは生血200ml由来であり、Hb濃度は15g/dlである。
1: 0.5単位
2: 1単位
3: 5単位
4: 10単位
5: 15単位
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の不活化に無効な消毒薬はどれか。
1: 消毒用エタノール
2: イソプロピルアルコール
3: ヨードホルム
4: グルタールアルデヒド
5: 次亜塩素酸ナトリウム液
急性腹症のうち緊急手術の適応でないのはどれか。
1: 絞扼性イレウス
2: 急性ポルフィリン症
3: 十二指腸潰瘍穿孔
4: へルニア嵌頓
5: 子宮外妊娠破裂
滅菌・消毒法について正しいのはどれか。
1: 結核菌汚染物には逆性石けんが有効である。
2: MRSA汚染物にはエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌は無効である。
3: C型肝炎ウィルス汚染物には次亜塩素酸ナトリウム液が有効である。
4: B型肝炎ウィルスには煮沸消毒は無効である。
5: ヒト免疫不全ウィルス(HIV)には煮沸消毒は無効である。
滅菌、消毒について正しいのはどれか。
a: ホルムアルデヒドはフレオンで中和される。
b: イソプロピルアルコールに消毒作用はない。
c: 次亜塩素酸ソーダはB型肝炎ウイルスの消毒に有効である。
d: クロールヘキシジンは手術野の消毒に有効である。
e: エチレンオキサイドは炭酸ガスが存在すると効力を失う。
エチレンオキサイドガス滅菌について正しいのはどれか。
1: エチレンオキサイドガスは常温、常圧では液体である。
2: エチレンオキサイドガスは爆発性ではない。
3: 非滅菌材料は始終よく乾燥させておく。
4: エチレンオキサイドに窒素が混入すると滅菌力は失われる。
5: 滅菌後の材料は、清浄空気で洗浄(エアレーション)されなければならない。
1: 成熟相(組織再構築期)は受傷直後~3日間の時期でみられる。
2: 増殖相には肉芽組織が形成される。
3: 上皮細胞はコラーゲンを産生する。
4: 線維芽細胞は分裂し扁平化しシート状に結合して創部を覆いつくす。
5: 炎症相にはコラーゲン線維の再構築により瘢痕組織が形成される。
ショックでみられる徴候として誤っているのはどれか。
1: 皮膚蒼白
2: 血圧低下
3: 表在静脈虚脱
4: 乏 尿
5: 過呼吸
創傷治癒の直接的な阻害因子はどれか。
a: 腎不全
b: 妊 娠
c: 脂質異常症
d: 低栄養
e: 副腎皮質ステロイドの投与
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