作業場面を示す。この作業分析で正しいのはどれか。
1: 絵画と比べて自由度が高い。
2: いつでも作業を中断・再開できる。
3: 情緒反応として攻撃性が出現しやすい。
4: 主とした関節運動は手関節屈曲・伸展である。
5: 肩関節筋力増強を目的に作業を段階付けることができる。
30歳の男性。単純エックス線写真を示す。この骨折で損傷されていると推測されるのはどれか。
1: 上腕三頭筋腱
2: 上腕二頭筋腱
3: 橈骨輪状靱帯
4: 方形回内筋
5: 長掌筋腱
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉において、90%以上の通過率で、2秒以上図の姿勢が可能となる時期はどれか。
1: 6か月以上8か月未満
2: 8か月以上10か月未満
3: 10か月以上12か月未満
4: 12か月以上14か月未満
5: 14か月以上16か月未満
49歳の男性。くも膜下出血後、高次脳機能障害の診断を受けた。現在は妻が車で送迎し、通院リハビリテーション治療と作業所への通所を行っている。WAIS-Ⅲは言語性IQ77点、動作性IQ70点、全検査IQ72点。三宅式記銘力検査で、有関係対語5-7-8、無関係対語0-1-1、TMTで、A84秒、B99秒。妻がフルタイムで復職するため、通院や通所への対応が必要となった。本人は自分で車を運転しての通院・通所を希望している。対応として正しいのはどれか。
1: 通院や通所を中止する。
2: 運転免許証を返納させる。
3: バスを利用しての外出訓練を行う。
4: 自分で車を運転しての外出訓練を行う。
5: ケアマネジャーと一緒の外出訓練を行う。
20歳の男性。頸髄完全損傷。受傷3週後のDanielsらの徒手筋力テストにおける上肢の評価結果を示す。この患者が獲得する可能性の最も高いADLはどれか。
1: 床から車椅子へ移乗する。
2: 10 cmの段差をキャスター上げをして昇る。
3: ベッド上背臥位からベッド柵を使用せずに寝返る。
4: ベッド端座位のプッシュアップで20 cm殿部を持ち上げる。
5: 車椅子上、体幹前屈位からアームサポートに手をついて上半身を起こす。
55歳の男性。倒れてきた本棚により右肘上部を圧迫され正中神経麻痺を生じた。約1か月経過したが、右上肢の運動障害と感覚障害を認めていることから装具療法を行うことになった。使用する装具で正しいのはどれか。
1: 長対立装具
2: IP伸展補助装具
3: ナックルベンダー
4: Thomas型懸垂装具
5: コックアップ・スプリント
第5頸髄不全四肢麻痺〈ASIA C〉患者の図の矢印の部分に褥瘡ができた。見直すべき動作で考えられるのはどれか。
1: 移乗
2: 座位保持
3: 立ち上がり
4: 起き上がり
5: プッシュアップ
68歳の女性。発症後2か月の脳卒中右片麻痺患者。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅳ。上肢の伸筋群に随意的な関節運動が認められるようになった。肘伸展を誘発するための作業療法で適切でないのはどれか。
30歳の男性。アテトーゼ型脳性麻痺。頸椎症性脊髄症を発症し、歩行不能となった。電動車椅子を導入し、練習開始後2週で施設内自走が可能となったが、壁への衝突等があるために見守りが必要である。上肢操作向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。
1: 貼り絵をする。
2: 木工で鋸を使う。
3: ドミノを並べる。
4: 版画で彫刻刀を使う。
5: 革細工でスタンピングをする。
63歳の男性。脊髄小脳変性症により在宅生活を送っている。重症度分類は下肢Ⅲ度(中等度)、上肢Ⅳ度(重度)である。日常生活で使用する福祉用具で誤っているのはどれか。
1: ポータブルスプリングバランサー
2: キーボードカバー付きパソコン
3: シャワーチェアー
4: ポータブルトイレ
5: 歩行器
76歳の男性。誰もいないのに「自分の布団に知らない子どもが寝ている」と訴え、妻に連れられて受診した。妻の話では、数年前から些細な物忘れが増え、日中ぼう然としていることも多いという。歩行中に転倒することも増えてきているという。作業療法室でみられるこの患者の特徴はどれか。
1: 些細なことで泣き出す。
2: 他人の物を勝手に持っていこうとする。
3: 時間どおりに来室し必ず同じ席に座る。
4: わからない質問に対し言い繕って答える。
5: 日によって意識レベルの低下度合いが異なる。
20歳の男性。1年浪人した後に大学に入学し親元を離れた。夏休みに帰省した時に独語や空笑が目立ち始め、バイクに乗って信号無視したところを警察に捕まった。事情聴取の中で「逃げないと殺される」といった支離滅裂な言動がみられたため、連絡を受けた両親に付き添われ精神科を受診し入院となった。入院から1か月後、幻聴と妄想が減弱したところで作業療法が開始となった。この時点での作業療法の役割で正しいのはどれか。
1: 自信の回復
2: 疲労度の調整
3: 達成感の獲得
4: 対人交流の拡大
5: 身辺処理能力の回復
32歳の男性。通勤途中に突然激しい動悸や息苦しさ、めまいとともに、このまま死んでしまうのではないかという強い不安に襲われた。これらの症状は数分で消失したが、その後もたびたび同様の状況に陥った。また同じような強い不安に襲われるのではないかという恐れから、列車や飛行機の1人での利用ができなくなっている。考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 適応障害
2: 広場恐怖
3: 社交恐怖
4: パニック障害
5: 急性ストレス反応
17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。
1: 静かな環境で作業する。
2: 用件は具体的に伝える。
3: 図や表を用いた説明を行う。
4: 1つずつ段階を踏んで作業する。
5: 予定変更がある時は前もって伝える。
35歳の男性。交通事故による外傷性脳損傷で入院となった。受傷10日後から作業療法が開始された。運動麻痺や感覚障害はみられなかった。些細なことで怒りをあらわにし、作業療法中も大きな声をあげ、急に立ち上がってその場を去る、というような行動がしばしばみられた。患者はこの易怒性についてほとんど自覚しておらず病識はない。この患者の怒りへの対応で最も適切なのはどれか。
1: 原因について自己洞察を促す。
2: 感情をコントロールするよう指導する。
3: 周囲に与える影響を書き出してもらう。
4: よく観察し誘発されるパターンを把握する。
5: 脳損傷との関係について理解が得られるまで説明する。
50歳の女性。10年前に義母の介護に際して突然の視力障害を訴えたが、眼科的異常はみられなかった。1か月前に夫の単身赴任が決まってから、下肢の冷感、疼痛を主訴として、整形外科、血管外科などを受診するも異常所見は指摘されなかった。次第に食事もとれなくなり、心配した夫が精神科外来を受診させ、本人はしぶしぶ同意して任意入院となった。主治医が、身体以外のことに目を向けるようにと作業療法導入を検討し、作業療法士が病室にいる本人を訪問することになった。本人は着座すると疼痛が増強するからと立位のままベッドの傍らに立ち続けて、他科受診できるよう主治医に伝えてほしいと同じ発言を繰り返す。この患者に対する病室での作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
1: 他科受診できるよう約束する。
2: 夫の単身赴任をどのように感じているか尋ねる。
3: 痛みが軽減することを約束して作業療法への参加を促す。
4: 身体的には問題がなく、心の問題であることを繰り返し伝える。
5: 他のスタッフの発言との食い違いが生じないよう、聞き役に徹する。
9歳の男児。注意欠如・多動性障害。放課後デイサービスに通所している。鼻歌を唄ったり足を動かしたりとじっとしていることが苦手で、勉強の時間に立ち歩いたり他児にちょっかいを出したりすることでトラブルになった。指導員から注意されると感情的になり、暴れる行動が頻回にみられた。教科書や提出物の忘れ物も多い。この児に対する治療的な対応で適切なのはどれか。
1: トラブルの原因を考えさせる。
2: 運動を取り入れて体を動かす。
3: 他児との交流は最小限に留める。
4: じっとしておく取り決めをする。
5: 感情的になっても介入しないでおく。
30歳の男性。統合失調症で5年前に幻覚妄想状態で家族に対する興奮があり、医療保護入院となった既往がある。退院後はほぼ規則的に通院し、毎食後服薬していたが、3か月前から治療を中断し、幻聴や被害関係妄想が悪化し、両親を自宅から閉め出して引きこもってしまった。注察妄想もあり本人も自宅から外出できない状況である。多職種訪問支援チームが1年前から関わっており、訪問は受け入れてもらえている。この患者への今後の介入で最も適切なのはどれか。
1: 本人の意思に関わらず、繰り返し服薬を強く促す。
2: 両親を自宅に同行させ、その場で本人に両親への謝罪を促す。
3: 民間救急を利用し、中断していた精神科病院の救急外来に搬送する。
4: 本人の希望や生活上の困り事を根気よく引き出し、関係を深める努力をする。
5: 訪問頻度を減らし、本人が助けを求めるのを待って精神科外来に結びつける。
腋窩での体温測定で正しいのはどれか。
1: 側臥位では下方の腋窩で測定する。
2: 体温計は腋窩の前下方から後上方に向かって挿入する。
3: 発汗しているときはアルコール綿で腋窩を消毒してから測定する。
4: 平衡温を測定する場合は3分間測定する。
5: 麻痺のある場合は麻痺側で測定する。
作業療法の評価で正しいのはどれか。
1: MTDLPは質問紙による評価である。
2: COPMはセラピストの意見を中心に評価する。
3: 人間作業モデルを構成するのは運動面と精神面である。
4: クライアント中心の実践は、評価結果を本人に提示しない。
5: 作業遂行は人―環境―作業の相互作用の結果として生じる。
疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか。
1: 関節リウマチ――――粘土細工
2: 小脳梗塞――――――切り絵
3: 脊髄小脳変性症―――卓球
4: Parkinson病 ――――上方への輪通し
5: 慢性閉塞性肺疾患――デコパージュ
非言語性評価で用いられる検査はどれか。2つ選べ。
1: MMSE
2: RBMT
3: WAIS-Ⅲ
4: Kohs立方体組合せテスト
5: Raven’s Colored Progressive Matrices〈RCPM〉
前傾側臥位で排痰を行うのはどれか。
1: 後上葉区
2: 前上葉区
3: 前肺底区
4: 肺尖区
5: 上舌区
トータルペインのうちスピリチュアルペインはどれか。
1: 体の倦怠感
2: 薬の副作用
3: 家庭内の問題
4: 生きる価値の喪失
5: 日常生活活動の困難さ
呼びかけると開眼し、発語はあるが不適当である。運動の指示に応じた動きは見られず、逃避反応がある。この時のGCS〈Glasgow Coma Scale〉はどれか。
1: E4V3M4
2: E4V4M5
3: E3V3M4
4: E3V4M3
5: E3V5M5
SF-36は、8領域の健康概念の質問項目から成り立っている。その領域にある項目で正しいのはどれか。
1: 活力
2: 嗜好
3: 食欲
4: 人格
5: 知能
小脳の機能不全による協調運動障害の説明で誤っているのはどれか。
1: 大文字症:文字が徐々に大きくなる。
2: 企図振戦:目標に近づくほど四肢の振戦が激しくなる。
3: 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。
4: 時間測定障害:運動の開始や停止が正常よりも遅れてしまう。
5: 協調収縮不能:一連の動作で運動の順番や滑らかさが障害される。
透析患者で正しいのはどれか。
1: 透析導入の原因疾患のうち慢性糸球体腎炎の割合は年々増加している。
2: 透析患者数はこの10年間減少し続けている。
3: 身体活動量の低下は生命予後を悪化させる。
4: 透析導入は腹膜透析が最も多い。
5: 死因の第一位は悪性腫瘍である。
円背のある高齢者で正しいのはどれか。
1: 歩行の際に歩隔が狭くなる。
2: 立位時に膝は屈曲位となる。
3: 円背は閉塞性換気障害の原因となる。
4: 円背の治療としてギプス矯正を行う。
5: 立位バランスは、左右より前後の方向がよい。
車椅子で自走する場合の住環境整備の留意点で適切なのはどれか。
1: スイッチは床面から10 cmの高さに設置する。
2: 自走用6輪型車椅子は段差の通行が容易である。
3: 50 cmの段差がある場合スロープの長さを600 cm以上にする。
4: 廊下の直進に必要な幅員は左右アームサポートの外側最大寸法で判断する。
5: 廊下を直角に曲がるのに必要な通路幅員は直角部分の前後とも70 cm以上必要である。
筋電義手で正しいのはどれか。
1: 小児には使用しない。
2: 作業用ハンドはない。
3: 能動義手に比べ把持力が強い。
4: 前腕義手にはハーネスが必要である。
5: 前腕義手より上腕義手の症例が多い。
二分脊椎症児の歩行能力においてHofferの分類におけるCA杖歩行群の麻痺レベルと合致するSharrardの分類はどれか。
1: Ⅰ群
2: Ⅱ群
3: Ⅲ群
4: Ⅳ群
5: Ⅴ群
乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
2: 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
3: 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
4: 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
5: 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
地域包括ケアシステムで正しいのはどれか。
1: 一次医療圏が基本単位として想定されている。
2: 住まいや住まい方が構成要素に含まれている。
3: 地域包括ケアシステムは国が中心になり作り上げる。
4: ボランティアは公助として果たす役割が求められている。
5: 地域ごとに差がでないよう均一なシステムが求められている。
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1: 胸髄損傷――――マウススティック
2: 関節リウマチ――ドアノブレバー
3: 半側空間無視――透明文字盤
4: 脳卒中片麻痺――L字杖
5: 皮質性感覚失語―人工喉頭
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者に使用する補装具で適切なのはどれか。
1: 頭部保護帽
2: 標準型車椅子
3: 座位保持装置
4: PCW〈postural control walker〉
5: 四輪型サドル付き歩行器
ICFで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: すべての人に関する分類である。
2: 環境因子は障害の程度とは関係がない。
3: 生活機能の肯定的側面を表すことはできない。
4: 分類された構成要素には評価点を付与できる。
5: 個人因子は共通スケールを用いて量的に判定できる。
作業療法室に咳き込む入院患者が来室した際、その患者への適切な指導はどれか。
1: 手袋の着用を促す。
2: 咳をするときは手でしっかりと口を覆うよう促す。
3: 病室に戻ってからしっかりと手指衛生を行うよう促す。
4: 装着が可能であればサージカルマスクを着けるよう促す。
5: 呼吸器感染症があれば他の患者と45 cm以上距離を空けるよう促す。
ある評価法で用いられる図を示す。この評価法はどれか。
1: BPRS
2: Rehab
3: LASMI
4: PANSS
5: HRS-D〈Hamilton rating scale for depression〉
依存性薬物で重篤な離脱症状がみられるのはどれか。2つ選べ。
1: 大麻
2: 覚醒剤
3: コカイン
4: モルヒネ
5: ベンゾジアゼピン系薬剤
統合失調症患者。会話の内容がずれ、自分の考えに偏った一方的な発言ばかりで、相手の立場になって考えることができない。障害が疑われるのはどれか。
1: 遂行機能
2: 行動制御
3: 社会的認知
4: 注意の選択性
5: プライミング
統合失調症の認知機能障害の改善に焦点を当てたプログラムとして、パソコン上の教育用ソフトウェア課題を用いるのはどれか。
1: IPS
2: NEAR
3: WRAP
4: MCT〈Metacognitive Training〉
5: SCIT〈Social Cognition and Interaction Training〉
うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。
1: 適度な運動を活動に取り入れる。
2: メモは使わず記憶するよう促す。
3: 休憩は最小限にして持久力をつける。
4: あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
5: 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
TEACCHプログラムが対象としているのはどれか。
1: 自閉症
2: 素行障害
3: 選択性緘黙
4: チック障害
5: 反応性愛着障害
強直間代けいれんの発作時の対応で正しいのはどれか。
1: 上下肢を抑える。
2: タオルを嚙ませる。
3: 発作の様子を記録する。
4: 刺激を加えて意識障害の程度を判定する。
5: 発作終了後、直ちに抗てんかん薬を服用させる。
認知症患者に対する作業プログラムを作成する上での留意点で適切なのはどれか。
1: 活動の時間帯は覚醒水準に応じて設定する。
2: 新しい事に挑戦していくような活動を用いる。
3: 活動は多少幼稚になっても、可能な限り単純化する。
4: 生活史よりも、現在の状態を重視して活動を選択する。
5: 患者同士で作品への感想を述べ合う場面は作らないようにする。
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律〈医療観察法〉で、精神保健審判員(必要な学識経験を有する医師)とともに処遇を決定する職はどれか。
1: 検察官
2: 裁判官
3: 都道府県知事
4: 社会復帰調整官
5: 精神保健参与員
精神障害者の雇用や就労支援で適切なのはどれか。
1: 就労移行支援の標準利用期間は1年間である。
2: 精神障害者は法定雇用率の算定基礎に含まれている。
3: 障害者就業・生活支援センターは、利用者と雇用契約を締結しなければならない。
4: 個別化された援助付き雇用プログラムは、就労後より就労前の訓練を重視している。
5: 就労定着支援では、職場定着に必要な業務上のスキルアップに特化した専門支援を提供する。
頸椎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 環椎に椎体はない。
2: 軸椎に上関節面はない。
3: 第4頸椎に鈎状突起はない。
4: 第5頸椎の横突孔は椎骨動脈が貫通しない。
5: 第7頸椎の棘突起先端は二分しない。
脳神経と支配筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 滑車神経―眼輪筋
2: 三叉神経―咬筋
3: 顔面神経―広頸筋
4: 舌咽神経―舌筋
5: 副神経――側頭筋
脳の解剖で誤っているのはどれか。
1: 黒質は中脳にある。
2: 海馬は側頭葉にある。
3: 中小脳脚は中脳と小脳を連絡する。
4: 脳梁は左右の大脳半球を連絡する。
5: 中心溝は前頭葉と頭頂葉の間にある。
第7胸椎の高さの水平断で最も腹側にあるのはどれか。
1: 食道
2: 右心室
3: 右心房
4: 左心室
5: 左心房
消化器の解剖で正しいのはどれか。
1: 胃の筋層は2層の平滑筋からなる。
2: 空腸は回腸より長い。
3: 食道は3か所の狭窄部をもつ。
4: 十二指腸は腸間膜を有する。
5: 内肛門括約筋は横紋筋からなる。
腎臓で誤っているのはどれか。
1: 遠位尿細管は集合管につながる。
2: 尿細管は腎小体の尿管極に始まる。
3: Henle係蹄は小葉間静脈につながる。
4: Bowman囊は糸球体を包んでいる。
5: 輸入細動脈は糸球体につながる。
ホルモンの産生で正しいのはどれか。
1: エリスロポエチンは骨髄で産生される。
2: グルカゴンはLangerhans〈ランゲルハンス〉島B細胞で産生される。
3: ソマトスタチンは黄体で産生される。
4: トリヨードサイロニンは上皮小体で産生される。
5: バソプレシンは視床下部で産生される。
末梢神経と体表からの触知部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 腕神経叢――胸鎖乳突筋の胸骨頭と鎖骨頭の間
2: 正中神経――上腕近位部で烏口腕筋の外側
3: 尺骨神経――肘頭と上腕骨内側上顆の間
4: 脛骨神経――外果とアキレス腱の間
5: 総腓骨神経―膝窩部で半腱様筋腱の内側
遺伝情報伝達で正しいのはどれか。
1: リボゾームRNAはATP産生に関与する。
2: DNAではアデニンはシトシンと結合している。
3: 核の中のすべてのDNAの塩基配列をゲノムという。
4: DNAから転移RNA〈tRNA〉に塩基配列が転写される。
5: 伝令RNA〈mRNA〉上では2個の塩基の組合せが1つの暗号の単位を形成する。
骨格筋の筋収縮で正しいのはどれか。
1: 筋小胞体にはNa+を貯蔵している。
2: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
3: Ca2+が筋小胞体に取り込まれると筋収縮が起こる。
4: ミオシン頭部の角度が戻るときにATPの加水分解が起こる。
5: 神経筋接合部での興奮の伝達は神経と筋との間で双方向性である。
左上肢の感覚と伝導路が通る部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 圧覚――左脊髄前索
2: 位置覚―右脊髄後索
3: 温覚――右脊髄後索
4: 振動覚―左脊髄側索
5: 痛覚――右脊髄側索
交感神経の機能で正しいのはどれか。
1: 膵液分泌を促進する。
2: 心収縮力を減少させる。
3: 直腸平滑筋を収縮させる。
4: 水晶体の厚さを減少させる。
5: 肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。
心筋の再分極に最も影響するのはどれか。
1: Ca2+電流
2: K+電流
3: Na+電流
4: 細胞外電流
5: ペースメーカー電流
末梢組織への酸素供給を増やすのはどれか。
1: pHの低下
2: 体温の低下
3: PCO2の低下
4: 赤血球数減少
5: ヘモグロビン濃度減少
摂食嚥下の咽頭期に生じる現象で正しいのはどれか。
1: 吸気
2: 咀嚼
3: 喉頭蓋反転
4: 鼻咽腔開放
5: 輪状咽頭筋収縮
集合管における尿の濃縮に関わるホルモンはどれか。
1: グルカゴン
2: メラトニン
3: オキシトシン
4: パラトルモン
5: アルドステロン
代謝で誤っているのはどれか。
1: 呼吸商〈RQ〉は摂取する栄養素によって異なる。
2: 特異動的作用〈SDA〉とは食物摂取後の体温上昇である。
3: 基礎代謝量〈BM〉は同性、同年齢ならば体表面積に比例する。
4: エネルギー代謝率〈RMR〉は基礎代謝量を基準とした運動強度である。
5: 代謝当量〈MET〉は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。
肩甲骨を胸郭に押し付ける作用のある筋はどれか。
1: 大胸筋
2: 広背筋
3: 前鋸筋
4: 鎖骨下筋
5: 肩甲挙筋
膝蓋骨で正しいのはどれか。
1: 関節面は外側面に比べて内側面で広い。
2: 膝関節屈曲位で可動性が高くなる。
3: 膝関節伸筋の作用効率を高めている。
4: 膝関節の屈曲に伴い上方に引かれる。
5: 膝関節の伸展に伴い接触面は上方に移動する。
膝関節の運動で正しいのはどれか。
1: 側副靱帯は屈曲時に緊張する。
2: 関節包の後面は前面に比べて伸縮性が高い。
3: 半月板の内外縁とも遊離して可動性に関与する。
4: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は、屈曲最終域までみられる。
5: 大腿骨の脛骨上の転がり運動は外側顆部の方が内側顆部より大きい。
努力性呼気時に働く筋はどれか。2つ選べ。
1: 腹直筋
2: 横隔膜
3: 外肋間筋
4: 内肋間筋
5: 胸鎖乳突筋
病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。
1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌
2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫
3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病
4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌
5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌
神経原性ショックの特徴はどれか。
1: 交感神経の緊張
2: 徐脈
3: 心拍出量の増加
4: 中心静脈圧の上昇
5: 皮膚温の低下
肺気量で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 1秒率=1秒量÷%肺活量
2: 機能的残気量=予備吸気量+残気量
3: 最大吸気量=1回換気量+予備吸気量
4: 残気量=全肺気量-肺活量
5: 肺活量=予備吸気量+予備呼気量
正しい組合せはどれか。
1: A. Beck―――愛着理論
2: J. Bowlby――認知療法
3: R. Liberman―系統的脱感作
4: C. Rogers ――来談者中心療法
5: J. Wolpe―――社会生活技能訓練
ライフステージにおける成人期後期(50~60歳ころ)の特徴で適切なのはどれか。
1: 親しい人の死を経験し、自分の死についても受容的になる。
2: 心理社会的な猶予期間(モラトリアム)といえる時期である。
3: 仕事や家庭を持つようになり、社会人としての成長をみせる。
4: 経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示す。
5: 社会的役割の減少や身体的不自由など多くの喪失体験がみられる。
交通事故により下肢を骨折したが、リハビリテ-ションの回数が少ないことで、治療者に強い不満をぶつけてしまった。その後「先生は私を嫌っている」と考える防衛機制はどれか。
1: 回避
2: 投影
3: 否認
4: 抑圧
5: 合理化
ある患者の心理検査の一部を示す。この検査法はどれか。
1: HTP〈House-tree-person test〉
2: SCT
3: MMPI
4: P-Fスタディ
5: ASQ〈Autism Screening Questionnaire〉
ASIAの評価法における脊髄の髄節とそのkey muscleの組合せで正しいのはどれか。
1: C6――上腕二頭筋
2: C8――上腕三頭筋
3: T1――小指外転筋
4: L1――大腿四頭筋
5: L5――前脛骨筋
絞扼性神経障害における障害部位と症候の組合せで正しいのはどれか。
1: 手根管――下垂手
2: 足根管――足背の異常感覚
3: 梨状筋――下腿内側の異常感覚
4: 肘部管――涙滴徴候
5: 腓骨頭――下垂足
失行の検査でないのはどれか。
1: お茶を入れてもらう。
2: 金槌で釘を打ってもらう。
3: 日常物品の名前を答えてもらう。
4: 「おいでおいで」の動作をしてもらう。
5: 歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。
性染色体異常で発症するのはどれか。2つ選べ。
1: Down症候群
2: Marfan症候群
3: Turner症候群
4: Williams症候群
5: Klinefelter症候群
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉の個人—社会領域で最も早く可能になるのはどれか。
1: 手を洗ってふく。
2: 簡単なお手伝い。
3: コップから飲む。
4: 上着などを脱ぐ。
5: ビスケットを自分で食べる。
帯状疱疹で正しいのはどれか。
1: 発疹は左右対称にみられる。
2: 感染後数日で発症する。
3: Koplik斑が出現する。
4: アロディニアを伴う。
5: 帯状絞扼感を伴う。
骨折の名称と部位との組合せで正しいのはどれか。
1: Bennett骨折―脛骨
2: Duverney骨折―橈骨
3: Jefferson骨折―大腿骨
4: Malgaigne骨折―骨盤
5: Smith骨折―上腕骨
脳血管障害に対して行われる検査で、誤っているのはどれか。
1: 頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。
2: 出血病変の検索にMRIのT2*(スター)強調像が用いられる。
3: 陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。
4: 脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。
5: 脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。
Parkinson病でみられないのはどれか。
1: 便秘
2: 運動失調
3: 動作緩慢
4: 静止時振戦
5: レム睡眠行動障害
下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
1: 多発性筋炎
2: 視神経脊髄炎
3: 閉塞性動脈硬化症
4: 筋萎縮性側索硬化症
5: Guillain-Barré症候群
慢性閉塞性肺疾患患者に推奨されないのはどれか。
1: 低脂肪食
2: 在宅酸素療法
3: 上肢の筋力トレーニング
4: 下肢の筋力トレーニング
5: インフルエンザワクチン接種
熱傷で正しいのはどれか。
1: 熱傷面積はI、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
2: I度熱傷では水疱がみられる。
3: 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
4: 深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。
5: Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく、積極的なリハビリテーションを実施しない場合はどれか。
1: 安静時脈拍130/分
2: 安静時体温37.5˚C
3: 安静時酸素飽和度92%
4: 安静時収縮期血圧160 mmHg
5: 安静時拡張期血圧100 mmHg
うつ病に起こりやすい思考障害はどれか。
1: 迂遠
2: 観念奔逸
3: 思考制止
4: 思考途絶
5: 滅裂思考
アルコール離脱せん妄で正しいのはどれか。
1: 生命への危険性は低い。
2: 羽ばたき振戦がみられる。
3: 抗酒薬を速やかに投与する。
4: 飲酒停止後72~96時間に多くみられる。
5: アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる。
夢に関連する睡眠障害がみられるのはどれか。
1: 睡眠時驚愕症
2: 睡眠時遊行症
3: レム睡眠行動障害
4: 睡眠関連摂食障害
5: 周期性四肢運動障害
神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 骨密度は増加する。
2: 消化管の吸収不全がある。
3: 病識を持たないことが多い。
4: 食物に対する関心が低下する。
5: ボディイメージの歪みがある。
パニック障害の薬物療法で用いられるのはどれか。
1: 抗うつ薬
2: 抗精神病薬
3: 気分安定薬
4: 抗てんかん薬
5: 中枢神経刺激薬