第54回午前第22問の類似問題

第53回午前:第24問

人間作業モデルについて正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 人の習慣を評価する。

2: 認知症の人には用いない。

3: 作業に対する有能感を評価する。

4: 作業の満足度を10段階で評価する。

5: 運動技能とプロセス技能で構成されている。

  • 答え:1 ・3
  • 解説:人間作業モデルは、人の作業能力や作業に対する態度を評価するためのモデルであり、習慣や有能感を評価することができます。選択肢1と3が正しいです。
  • 正解。人間作業モデルは、人の習慣を評価することができます。習慣は、日常生活や作業において繰り返し行われる行動や態度であり、作業能力や作業環境に影響を与える重要な要素です。
  • 間違い。人間作業モデルは、認知症の人にも用いることができます。認知症の人の作業能力や作業に対する態度を評価し、適切な支援や介入を提供するために使用されます。
  • 正解。人間作業モデルは、作業に対する有能感を評価することができます。有能感は、自分が作業を達成できるという自信や信念であり、作業への取り組みや作業成果に影響を与える重要な要素です。
  • 間違い。人間作業モデルでは、作業の満足度を10段階で評価することはありません。作業の満足度は、作業に対する態度や感情を反映する指標であり、評価方法は様々ですが、必ずしも10段階で評価するわけではありません。
  • 間違い。運動技能とプロセス技能で構成されているのは、Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)という評価ツールです。人間作業モデルとは異なります。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
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第55回午前:第23問

作業遂行の評価の説明で正しいのはどれか。  

1: 意志質問紙は生活満足度を評価する。

2: AMPSは患者への質問紙により評価する。

3: 興味チェックリストは作業の満足度を評価する。

4: COPMは作業の運動技能と処理技能を評価する。

5: 役割チェックリストは役割の知覚と価値を評価する。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、作業遂行の評価に関する説明の正しさを問うています。正しい選択肢は5で、役割チェックリストは役割の知覚と価値を評価するものです。
  • 意志質問紙は、個人の意志や動機を評価するものであり、生活満足度を直接評価するものではありません。
  • AMPS(Assessment of Motor and Process Skills)は、作業遂行能力を評価するための観察ベースの評価であり、患者への質問紙によって評価するものではありません。
  • 興味チェックリストは、個人の興味や好みを評価するものであり、作業の満足度を直接評価するものではありません。
  • COPM(Canadian Occupational Performance Measure)は、対象者中心の作業療法を実践するための評価尺度で、作業の重要度、遂行度、満足度を評価するものですが、作業の運動技能と処理技能を直接評価するものではありません。
  • 役割チェックリストは、学生や勤労者、ボランティアなど10の役割について、対象者が過去に各々の役割を担っていたか、現在担っているか、将来に担いたいか、という役割知覚とその価値を評価するもので、作業遂行の評価に関する説明として正しいです。
  • 科目:作業療法評価学
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第54回午後:第29問

作業遂行要因の評価法の説明で正しいのはどれか。  

1: 意志質問紙は満足度を評価する。

2: AMPSは運動技能と処理技能を評価する。

3: 興味チェックリストは作業の到達度を評価する。

4: 役割チェックリストは役割の認識と数を評価する。

5: COPMは作業の遂行度、重要度、認識度を評価する。

第54回午後:第22問

MTDLPで正しいのはどれか。  

1: 作業療法士が重要と考える生活行為を実現するためのプログラムである。

2: 終末期患者には適用しない。

3: 本人・家族・支援者の連携を促進する。

4: 3つのシートで構成される。

5: 目標とした生活行為の満足度は、1~100点で自己評価する。

  • 答え:3
  • 解説:MTDLPは、日常生活活動や生活関連活動など、人が生活を営む上で必要な生活全般の行為を向上させるための手続きであり、支援の手法を指す。本人・家族・支援者の連携を促進し、生活行為の目標を明らかにし、実現を目指す。
  • 選択肢1は間違いです。MTDLPは生活行為を向上させるための手続きであり、作業療法士が重要と考える生活行為を実現するためのプログラムではありません。
  • 選択肢2は間違いです。MTDLPは生活行為に障害のある人に対して用いられるもので、終末期患者であっても適用可能です。
  • 選択肢3は正しいです。MTDLPは、本人・家族・支援者の連携を促進し、生活行為の向上に向けて継続的に支援が受けられるようにしています。
  • 選択肢4は間違いです。MTDLPでは、7つのシートが用いられる。それらは生活行為聞き取りシート、興味・関心チェックシート、生活行為アセスメント演習シート、生活行為向上プラン演習シート、生活行為向上マネジメントシート、生活行為申し送り表、生活行為課題分析シートです。
  • 選択肢5は間違いです。目標とした生活行為の満足度は、1(まったく不満)~10(とても満足)点で自己評価する。
  • 科目:作業療法評価学
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第56回午後:第23問

CMOP〈Canadian Model of Occupational Performance〉で誤っているのはどれか。  

1: 人を身体面と認知面の2側面で捉える。

2: COPMを実践するときに必要な基本的な考え方である。

3: 個人と作業と環境が相互に関わりあった結果を説明できる。

4: 作業ニーズを満たすという作業療法の方向性を示している。

5: 環境の要素には物理的、制度的、社会的、文化的に関する要素が含まれる。

  • 答え:1
  • 解説:CMOPは、作業療法の基本的な考え方であり、人、環境、および職業の相互作用に焦点を当てている。このモデルでは、人を身体面、認知面、情緒面の3側面で捉えることが重要である。
  • 選択肢1は誤りである。CMOPでは、人を身体面、認知面、情緒面の3側面で捉えることが重要である。
  • 選択肢2は正しい。CMOPは、COPM(Canadian Occupational Performance Measure)を実践する際に必要な基本的な考え方であり、人、環境、および職業の相互作用に焦点を当てている。
  • 選択肢3は正しい。CMOPでは、個人と作業と環境が相互に関わりあった結果を説明できるとされている。
  • 選択肢4は正しい。CMOPは、作業ニーズを満たすという作業療法の方向性を示しており、クライアント中心の実践練習を方向付けている。
  • 選択肢5は正しい。CMOPでは、環境の要素には物理的、制度的、社会的、文化的に関する要素が含まれ、これらが作業のパフォーマンスの決定要因とされている。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
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第47回午前:第25問

訪問作業療法で対象者と何に取り組むかを決定するためにカナダ作業遂行測定(COPM)を用いることとした。正しいのはどれか。  

1: 対象者の能力向上に効果的な作業を作業療法士が選択する。

2: 作業の遂行度は過去1週間に何回実施したかで評価する。

3: 障害の状態から実施すべき作業の重要度を評価する。

4: 実際の作業遂行状況を家族から聴取する。

5: 作業に関する満足度を10段階で聞く。

第52回午後:第24問

作業療法評価に理論とモデルを用いる目的で誤っているのはどれか。  

1: 疾病を診断する。

2: 治療方針を示す。

3: 治療の妥当性を示す。

4: 守備範囲を明確にする。

5: 治療効果の正当性を示す。

第56回午後:第36問

評価とその内容の組合せで正しいのはどれか。  

1: COPM ── 作業の運動技能

2: SF-36 ── 介護負担

3: 意志質問紙 ── 生活満足度

4: GBSスケール ── 認知症の症状

5: 興味チェックリスト ── 作業の遂行度

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、評価とその内容の組み合わせが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、GBSスケールと認知症の症状です。
  • COPMはカナダ作業遂行測定で、ADLスキルの中で本人や家族が重要と位置づける作業課題に対する遂行度と満足度を評価する尺度です。作業の運動技能ではありません。
  • SF-36は自己報告式の健康状態調査票で、世界で最も広く使われています。介護負担ではなく、健康状態を評価するための尺度です。
  • 意志質問紙は、人間作業モデルにおけるクライエントの意志を観察により評価する評価法です。生活満足度ではなく、意志を評価するための尺度です。
  • GBSスケールは、認知症の症状や行動を評価する尺度です。この選択肢は正しい組み合わせです。
  • 興味チェックリストは、高齢者用に作成された質問紙で、本人が重視する生活行為を聞き取る際の補助手段として用いられています。作業の遂行度ではなく、興味や関心を評価するための尺度です。
  • 科目:作業療法評価学
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第52回午前:第23問

人間作業モデルについて誤っているのはどれか。  

1: 役割の変化を評価する。

2: 作業の興味を評価する。

3: 作業の重要度を10段階で評価する。

4: 人が作業に適応できるように介入する。

5: 人を意志、習慣化および遂行能力の相互作用でとらえる。

第56回午後:第35問

生活行為向上マネジメントで正しいのはどれか。  

1: アメリカで開発された評価法である。

2: 作業療法士の臨床思考過程を分析して開発された。

3: 心身機能の回復に関するプログラムは含まれない。

4: 作業療法士が重要と判断した作業に焦点を当てアセスメントする。

5: アセスメント項目に心身機能・身体構造に関する予後予測は含まれない。

第57回午前:第23問

作業療法における効果判定について正しいのはどれか。  

1: 再評価は異なる尺度で行う。

2: 自然回復の影響は考慮しない。

3: 可能な限り質的なデータで示す。

4: 結果の前後比較のみで判断する。

5: プログラム再検討の判断材料とする。

  • 答え:5
  • 解説:作業療法における効果判定は、再評価や自然回復の影響を考慮し、質的・量的データを用いて判断される。また、効果判定の結果はプログラム再検討の判断材料となる。
  • 再評価は同一尺度で行い、変化量を前後比較することで効果判定に用いるため、この選択肢は間違いです。
  • リハビリテーション介入の効果は、自然回復の影響を十分に考慮して検証する必要があるため、この選択肢は間違いです。
  • 質的データも量的データもどちらも重要な指標であり、量的データは質的データよりも再現性が高く、効果判定を客観的に示すため、この選択肢は間違いです。
  • 結果の前後比較と、それに影響を与えたと想定される要因(交絡因子)も考慮して効果は判断されるため、この選択肢は間違いです。
  • 効果判定の結果は、訓練プログラムを継続と終了、継続する場合には修正を要するか、などの判断材料となるため、この選択肢が正しいです。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
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第53回午後:第26問

評価法の説明で正しいのはどれか。  

1: SF-36はコーピングスキルを評価する。

2: COPMは作業遂行の主観的経験を評価する。

3: 興味チェックリストは興味の満足感を評価する。

4: 意志質問紙は精神的ストレスの程度を評価する。

5: 老研式活動能力指標は高齢者の運動能力評価を目的とする。

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、評価法の説明の中で正しいものを選ぶ必要があります。正しい選択肢は、COPM(Canadian Occupational Performance Measure)であり、作業遂行の主観的経験を評価するものです。
  • SF-36は、健康関連の生活の質を評価するためのアンケートであり、コーピングスキルを評価するものではありません。
  • COPMは作業遂行の主観的経験を評価するもので、正しい選択肢です。これは、個人の日常生活の中での職業遂行に関する問題を特定し、その重要性を評価するためのアンケートです。
  • 興味チェックリストは、個人の興味や趣味を調査するためのツールであり、興味の満足感を評価するものではありません。
  • 意志質問紙は、意志力や自己制御力を評価するためのアンケートであり、精神的ストレスの程度を評価するものではありません。
  • 老研式活動能力指標は、高齢者の自立度を評価するためのアンケートであり、運動能力評価を目的としたものではありません。手段的自立、知的能動性、社会的役割について、13項目を「はい(1点)」、「いいえ(0点)」の13点満点で回答させ、自立度を評価します。
  • 科目:作業療法評価学
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第56回午前:第24問

作業分析の観察による評価について最も適切なのはどれか。  

1: 観察者の主観により行う。

2: 観察者の経験に左右される。

3: 事前に認知機能評価を行う。

4: 職業関連活動は模擬動作で評価する。

5: 患者の病気に対する認識が評価できる。

第39回午前:第41問

作業療法の初期評価として適切でないのはどれか。  

1: 診療記録のレビュー

2: インタビュー

3: スクリーニング検査

4: 行動観察

5: 作業標本法

第37回午前:第89問

器質性精神障害患者の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 他の患者との交流は避ける。

2: 変化のある作業種目を選択する。

3: 誤った言動は理論的に正す。

4: 作業の誤りはまとめて訂正する。

5: 楽しみの要素を取り入れる。

第35回午前:第78問

精神科作業療法の評価で適切でないのはどれか。  

1: 関与しながらの観察を行う。

2: 非言語的表現も重視する。

3: 標準化された検査から始める。

4: 他部門の情報を考慮する。

5: 処方目的を考慮する。

第55回午後:第38問

地域作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: ハイリスクアプローチは地域への波及効果が高い。

2: 地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである。

3: コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある。

4: MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる。

5: ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする。

  • 答え:2 ・3
  • 解説:地域作業療法では、地域住民への健康教育やコンサルテーションモデルによる地域との関わりが重要です。ハイリスクアプローチやポピュレーションアプローチは、地域作業療法とは異なるアプローチであり、MTDLPは基本チェックリストとは関係がありません。
  • ハイリスクアプローチは、リスクの高い個人を対象にしたアプローチであり、地域への波及効果が高いとは言えません。この選択肢は正しくありません。
  • 地域住民への健康教育はヘルスプロモーションであり、地域作業療法の一部です。健康教育を通じて、地域住民の健康状態の向上や維持が図られます。この選択肢は正しいです。
  • コンサルテーションモデルによる地域との関わりは、地域作業療法の一部です。地域住民や関係者と連携し、地域のニーズに応じた支援を行うことが重要です。この選択肢は正しいです。
  • MTDLPでは、「聞き取りシート」や「興味・関心チェックシート」、「マネジメントシート」などを用いて評価しますが、「基本チェックリスト」は関係ありません。基本チェックリストは、各自治体が行う介護予防事業のために厚生労働省が作成したものです。この選択肢は正しくありません。
  • ポピュレーションアプローチは、一次予防で健康増進や環境整備などによる集団全体への効果的な働きかけを行います。個別的治療が必要な人を対象とするのではなく、集団全体を対象としています。この選択肢は正しくありません。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
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第34回午前:第78問

精神科作業療法の初回評価で適切なのはどれか。  

1: 複数の種目を同時に行う。

2: 複雑な種目で行う。

3: 種目は一定の設定場面で行う。

4: 患者が希望した種目で行う。

5: 退院後の希望にそった種目を行う。

第51回午前:第47問

作業療法導入時の注意欠如・多動性障害の患者に対する配慮として正しいのはどれか。  

1: ルールや禁止事項を数多く設ける。

2: 他者と共同で行う作業を提供する。

3: 失敗体験を基にした動機づけを図る。

4: 不適応反応時の落ち着ける場所を確保する。

5: 周囲からの刺激を受けやすい環境を設定する。

第35回午前:第44問

職業関連活動の評価で正しい組合せはどれか。  

1: 場面設定法-作業能力

2: FQテスト-職務内容

3: MODAPTS-学習能力

4: マイクロタワー-職場環境

5: クレペリンテスト-対人関係技能