第54回午前第89問の類似問題

第50回午後:第28問

発症後3時間での脳梗塞の検出に有用なMRI撮像法はどれか。  

1: FLAIR像

2: T1強調像

3: T2強調像

4: T2*(スター)強調像

5: 拡散強調像

第41回午後:第87問

脳血管障害で誤っているのはどれか。  

1: 危険因子として高血圧がある。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年層の脳出血は動静脈奇形が原因となる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症がある。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第53回午前:第76問

歩行障害がある患者の頭部MRIのT1強調冠状断像を示す。腰椎穿刺を行い髄液を排出させたところ、歩行障害が改善した。最も考えられるのはどれか。 

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1: Parkinson病

2: 正常圧水頭症

3: 脳梗塞

4: 脳出血

5: 慢性硬膜下血腫

第55回午後:第85問

診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。  

1: 頭蓋底骨折

2: 脳室内出血

3: 脳梗塞急性期

4: 脳出血急性期

5: くも膜下出血急性期

  • 答え:3
  • 解説:MRI拡散強調像は、脳梗塞急性期の診断に最も有用である。これは、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 頭蓋底骨折は外傷性病変であり、単純エックス線が診断に有用であるため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳室内出血の急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳梗塞急性期では、MRI拡散強調像が最も有用である。解像度は低いが、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 脳出血急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRIではT2強調像にて低信号を示す。したがって、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • くも膜下出血急性期は、MRIではFLAIR画像にて診断されることもあるが、MRIのみでの診断は困難なことも多いため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第54回午前:第14問

60歳の男性。右利き。歩行困難のため搬送された。発症7日目の頭部MRIと頭部MRAを示す。閉塞している動脈はどれか。 

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1: 右前大脳動脈

2: 右中大脳動脈

3: 右内頸動脈

4: 右椎骨動脈

5: 脳底動脈

第54回午後:第77問

急性期のくも膜下出血の診断に最も有用なのはどれか。  

1: MRI T1強調像

2: MRI T2強調像

3: 頸動脈超音波像

4: 単純CT像

5: 単純エックス線写真

  • 答え:4
  • 解説:急性期のくも膜下出血の診断に最も有用なのは単純CT像である。単純CT像は、脳出血急性期に高吸収域を示し、急性期のくも膜下出血の診断に有用である。
  • MRI T1強調像は、発症12時間以内では出血病変は低信号であるため、急性期のくも膜下出血の診断には有用でない。
  • MRI T2強調像は、発症12時間以内に高信号を示す。T2*(スター)強調像であれば、脳出血の検出能に優れるが、一般には微小出血の検出に用いられる。
  • 頸動脈超音波像は、動脈硬化の早期発見などに有用である。動脈硬化による頸部頸動脈狭窄は、脳梗塞の原因となる。
  • 単純CT像は、脳出血急性期に高吸収域を示し、急性期のくも膜下出血の診断に有用である。その後は、発症1~3週頃にかけ、血腫辺縁部から低吸収域に変化し、徐々に目立たなくなる。
  • 単純エックス線写真は、組織の密度によって各組織によりエックス線光子が減衰する程度が異なることを利用し、組織が密であるほど放射線不透過性になる。単純エックス線は、四肢や胸部、脊椎や腹部に用いられる。頭部の場合は、断層画像の方が病変の解剖学的局在がより明確になるため、単純エックス線を利用したコンピュータ断層撮影(CT)が用いられるのが一般である。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
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第36回午後:第54問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年者の脳出血では動静脈奇形などによる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症が重要である。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第45回午前:第9問

60歳の男性。来院時のMRAを示す。このMRAで病的所見を呈するのはどれか。 

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1: 内頸動脈

2: 前大脳動脈

3: 前交通動脈

4: 中大脳動脈

5: 脳底動脈

第51回午前:第94問

突然の左不全片麻痺を呈して搬送された患者の発症後3時間の頭部MRIの拡散強調像を示す。最も考えられるのはどれか。 

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1: 脳出血

2: 脳梗塞

3: 脳腫瘍

4: 脳動静脈瘻

5: くも膜下出血

第56回午前:第25問

発症後2時間の脳梗塞病巣を確認するために最も適切なのはどれか。  

1: CT像

2: MRI水強調像

3: MRI拡散強調像

4: MRI脂肪抑制像

5: MRI3DT1強調像

  • 答え:3
  • 解説:発症後2時間の脳梗塞病巣を確認するために最も適切なのはMRI拡散強調像である。これは、水分子の移動を時間差のある画像で反映したもので、超急性期脳梗塞の描出に優れている。
  • CT像は脳出血の場合には高吸収像を示し、脳梗塞の場合は低吸収像を示すが、超急性期脳梗塞の病変を描出できないことがあるため、最も適切ではない。
  • MRI水強調像は「T2強調像」のことで、水分があるところを強調して描出できるが、脳梗塞が生じて2時間では水と油脂成分が時間的に緩やかに変化しているため、時間分解能の高い拡散強調画像の方が適する。
  • MRI拡散強調像は、水分子の移動を時間差のある画像で反映したもので、超急性期脳梗塞の描出に優れているため、最も適切である。
  • MRI脂肪抑制像は水分の多い脂肪を黒く描出するが、脳梗塞病変描出には向いていないため、最も適切ではない。
  • MRI3DT1強調像は、T1強調像を3D化した画像であるが、超急性期脳梗塞の病変描出には拡散強調像が最も適切であるため、この選択肢は正しくない。
  • 科目:作業療法評価学
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第52回午前:第88問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧は脳出血の危険因子である。

2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。

3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。

4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。

5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。

第55回午前:第88問

脳血管障害と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: ラクナ梗塞――――――――頸動脈血栓内膜剝離術

2: くも膜下出血―――――――クリッピング手術

3: 心原性脳塞栓症――――――頸動脈ステント留置術

4: 一過性脳虚血発作―――――コイル塞栓術

5: アテローム血栓性脳梗塞――アブレーション手術

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、脳血管障害とそれに対する適切な治療法を組み合わせた選択肢の中から正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、くも膜下出血とクリッピング手術です。
  • ラクナ梗塞は脳深部に生じる小さな脳組織の壊死で、動脈硬化が原因となります。頸動脈血栓内膜剝離術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、ラクナ梗塞には適用されません。
  • くも膜下出血は脳動脈瘤や動静脈奇形によって生じることが多く、再出血予防のためにクリッピング手術が適応されます。この組み合わせは正しいです。
  • 心原性脳塞栓症は心内血栓形成が原因となる疾患で、血栓溶解療法やカテーテルによる血栓回収療法が適応されます。頸動脈ステント留置術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、心原性脳塞栓症には適用されません。
  • 一過性脳虚血発作は短期間で完全に回復する脳虚血症状で、脳梗塞に準じた入院加療が行われます。コイル塞栓術は破裂動脈瘤の治療に適応される方法であり、一過性脳虚血発作には適用されません。
  • アテローム血栓性脳梗塞は動脈硬化による大血管の狭窄・閉塞が原因で、血栓溶解療法や抗血小板薬が適応されます。アブレーション手術は頻脈性不整脈に適応される治療法であり、アテローム血栓性脳梗塞には適用されません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
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第41回午前:第12問

脳出血時の頭部CTを示す。誤っているのはどれか。 

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1: くも膜下出血

2: 尾状核出血

3: 小脳出血

4: 脳幹出血

5: 被殻出血

第36回午後:第86問

脳血管疾患で誤っているのはどれか。 ア.我が国では死因の第1位である。イ.糖尿病は危険因子である。ウ.視床は脳出血の好発部位である。エ.脳動脈瘤の破裂によってくも膜下出血が起こる。オ.脳梗塞の急性期ではエックス線CT所見は高吸収域を示す。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第41回午前:第6問

脳出血時の頭部CT(別冊No. 1)を別に示す。誤っているのはどれか。 

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1: くも膜下出血

2: 尾状核出血

3: 小脳出血

4: 脳幹出血

5: 被殻出血

第49回午後:第3問

65歳の男性。右利き。左上下肢の脱力のため搬送された。頭部MRAを示す。閉塞している血管はどれか。 

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1: 左前大脳動脈

2: 左中大脳動脈

3: 右後大脳動脈

4: 右内頸動脈

5: 脳底動脈

第47回午後:第65問

頸動脈洞反射で誤っているのはどれか。  

1: 徐脈になる。

2: 血圧が低下する。

3: 化学的刺激によって生じる。

4: 求心路は舌咽神経を介する。

5: 遠心路は迷走神経を介する。

第43回午後:第88問

脳梗塞の原因で誤っているのはどれか。  

1: 心房細動

2: もやもや病

3: 心臓弁膜症

4: Buerger(バージャー)病

5: 頸動脈粥状硬化

第40回午後:第85問

脳血管障害のCT異常所見で誤っているのはどれか。 ア.一過性脳虚血発作-低吸収域イ.脳梗塞(急性期)-高吸収域ウ.脳梗塞(慢性期)-低吸収域エ.くも膜下出血(急性期)-高吸収域オ.脳出血(急性期)-高吸収域  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第46回午後:第4問

多発性硬化症患者の頭部MRIを別に示す。矢印で示す病変部位と症状との組合せで正しいのはどれか。 

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1: ① — 左運動失調

2: ② — Lhermitte徴候

3: ③ — 右聴覚障害

4: ④ — 視野障害

5: ⑤ — 運動性失語