21歳の男性。大学生。1年前から様々な場面で不安感が出現し、急に動悸やめまいがして大量の汗をかくようになった。最近は特に理由もなく、いらいらして落ち着かず、窒息感や脱力感、抑うつ、吐き気がひどくなり、大学にも通えず日常生活にも支障が出るようになった。精神科クリニックを受診し、外来作業療法を受けることになった。この患者の作業療法場面でみられる特徴はどれか。2つ選べ。
1: 演技的行動
2: 呼吸促迫
3: 集中困難
4: 常同行為
5: 連合弛緩
カーテン徴候が陽性の場合、嚥下が障害される期はどれか。
1: 先行期
2: 準備期
3: 口腔期
4: 咽頭期
5: 食道期
治療法と対象の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: Frenkel体操―――脊髄性失調
2: Codman体操―――腰痛症
3: 漸増抵抗運動―――痙 縮
4: Williams体操―――下肢閉塞性動脈硬化症
5: ミラーセラピー――幻肢痛
手背の熱傷に対する急性期のスプリントの関節角度で正しいのはどれか。
1: 手関節屈曲30度
2: MP関節屈曲50度
3: PIP関節屈曲60度
4: DIP関節屈曲30度
5: 母指橈側外転60度
てんかんについて正しいのはどれか。
1: 不眠はてんかん発作を誘発しやすい。
2: 重症度の評価に知能テストが有効である。
3: てんかん発作時には意識障害が必発である。
4: West症候群の発症のピークは3~5歳である。
5: 特発性てんかんは明らかな脳器質性の原因が認められる。
疾患と自助具の組合せで正しいのはどれか。
1: アテトーゼ型脳性麻痺 ── ソックスエイド
2: 関節リウマチ ── キーボードカバー
3: 頸髄損傷 ── マウススティック
4: 脊髄小脳変性症 ── リーチャー
5: Parkinson病 ── 万能カフ
車椅子自走が移動手段である患者の外出について適切なのはどれか。
1: バスは利用しない。
2: 電車の乗降は自力で行う。
3: 歩道よりも車道を通行する。
4: ティルト式普通型車椅子を使用する。
5: 事前に多目的トイレの場所を確認する。
疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。
1: 運動失調 ── 酩酊歩行
2: フレイル ── すくみ足歩行
3: Parkinson病 ── はさみ脚歩行
4: 脳卒中片麻痺 ── 踵足歩行
5: 総腓骨神経麻痺 ── 分回し歩行
FIMの点数とADL評価の組合せで正しいのはどれか。
1: 食事 4点 ── 自助具を介助者に装着してもらい自力で摂取する。
2: 清拭 7点 ── ループ付きタオルを使用して身体を洗う。
3: 歩行 1点 ── 1人の介助で15 mまで歩行ができる。
4: トイレ動作 3点 ── 日中は自立しているが夜間は介助者が監視している。
5: 更衣(下衣) 5点 ── 短下肢装具の装着のみを手伝ってもらう。
熱傷部位と背臥位時の肢位の組合せで正しいのはどれか。
1: 前頸部 ── 頸部屈曲
2: 腋窩部 ── 肩外転90°
3: 会陰部 ── 両股関節外旋
4: 膝窩部 ── 膝90°屈曲
5: 足背部 ── 底屈位
IADLの項目に含まれるのはどれか。
1: 化 粧
2: 義足の装着
3: バスの利用
4: 歩行器を使用した歩行
5: 車椅子からベッドヘの移乗
熱傷のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 持続伸長運動が基本である。
2: 熱傷瘢痕部の圧迫は避ける。
3: 熱傷による拘縮予防には装具は使用しない。
4: 慢性期のパラフィン浴は60℃くらいがよい。
5: 会陰部熱傷の急性期では下肢外旋肢位のポジショニングを行う。
嚥下造影検査と比べて嚥下内視鏡検査が適しているのはどれか。
1: 誤嚥の評価
2: 嚥下反射の評価
3: 食道機能の評価
4: 声帯運動の評価
5: 咀嚼機能の評価
要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 血液粘稠度低下―――――静脈血栓
2: 循環血漿量低下―――――起立性低血圧
3: 最大酸素摂取量増加―――運動耐容能の低下
4: 血清アルブミン値低下――褥瘡
5: 骨への物理的応力増加――骨萎縮
トータルペインのうちスピリチュアルペインはどれか。
1: 体の倦怠感
2: 薬の副作用
3: 家庭内の問題
4: 生きる価値の喪失
5: 日常生活活動の困難さ
57歳の女性。右利き。火災により右前腕以遠にⅢ度の熱傷を受傷した。救命救急センターに搬送され、壊死組織のデブリドマンを施行され、植皮術が行われた。術後3日目にベッドサイドにて作業療法を開始した。この時点での受傷手への対応で正しいのはどれか。
1: 弾性包帯による巻き上げ
2: 他動関節可動域訓練
3: 動的スプリント製作
4: 安静時の挙上
5: 抵抗運動
男性に比べて女性に多い疾患はどれか。
1: Perthes病
2: 多発性筋炎
3: 高尿酸血症
4: 強直性脊椎炎
5: Duchenne型筋ジストロフィー
ボツリヌス毒素を用いた治療で、効果の一般的な持続期間はどれか。
1: 1~2日間
2: 1~2週間
3: 3~4か月間
4: 2~3年間
5: 4年以上
80歳の男性。要介護2。妻と2人暮らし。上肢機能は保たれているが、下肢の支持性の低下がある。認知機能は保たれている。尿意はあり、日中は洋式トイレでズボンの上げ下ろしの介助を受けて排尿している。便失禁はないが、夜間の居室での排尿方法を検討している。「妻を起こさずに自分で排尿したい」との希望がある。排泄用具の写真を示す。選択する排泄用具として適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤