作業療法士国家試験:第45回午前の過去問


第45回午前:第1問

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。 

45_0_1

1: 肩関節

2: 肘関節

3: 手関節

4: 股関節

5: 膝関節

第45回午前:第2問

Danielsらの徒手筋力テストで抵抗をかける際、検査者の手の位置で正しいのはどれか。ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。 

45_0_2

1: 肩関節伸展

2: 肩関節外転

3: 肩関節屈曲

4: 肩甲骨挙上

5: 肩甲骨内転

第45回午前:第3問

検査方法で正しいのはどれか。 

45_0_3

1: 数字だけを小さい数から順に線で結ばせる。

2: すべての動物を見に行くための道順をたどらせる。

3: 模様図の図形を作るのに必要な積み木を選ばせる。

4: 図形を模写させ、その直後と30分後に同じ図形を描かせる。

5: 円盤を3回動かして最大の円盤と最小の円盤を1本の棒に重ねさせる。

第45回午前:第4問

生後6か月の健常乳児。お座りで遊んでいるときに図のような姿勢となった。観察された反射・反応で適切なのはどれか。 

45_0_4

1: Moro反射

2: 陽性支持反応

3: 保護伸展反応

4: 頭部の立ち直り反応

5: 非対称性緊張性頸反射

第45回午前:第5問

上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。 

45_0_5

1: ①の黒塗り部分を短縮

2: ②の黒塗り部分を削除

3: ③を矢印の方向へ移動

4: ④を矢印の方向へ移動

5: ⑤の黒塗り部分を延長

第45回午前:第6問

65歳の男性。右上腕外側の持続圧迫による橈骨神経麻痺。発症後3日。橈骨神経領域の感覚障害がある。Danielsらの徒手筋力テストで腕橈骨筋3、橈側手根伸筋2、尺側手根伸筋2、指伸筋2、長母指外転筋2、示指伸筋1である。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 手関節の伸展他動運動

2: MP関節伸展の抵抗運動

3: Capener装具による示指伸張

4: コックアップスプリントの装着

5: 手関節伸筋に対する遠心性収縮による筋力強化

第45回午前:第7問

78歳の女性。脳梗塞の右片麻痺。発症後3か月経過。右上肢のBrunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅱ。感覚障害はない。徐々に上肢の関節拘縮が進んできた。患者の車椅子座位の写真を示す。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。 

45_0_7

1: 手関節屈筋にTENSを行う。

2: 速い他動運動で筋の伸張を行う。

3: 肘屈曲型アームスリングを装着する。

4: 上腕二頭筋に温熱を加えて伸張する。

5: 手関節伸展用の動的スプリントを装着する。

第45回午前:第8問

65歳の女性。左被殻出血。発症後4日。ベッドサイドでの作業療法が開始された。JCS(Japan Coma Scale)はⅠ‐1だが問いかけに対する返答に間違いが多い。初回の作業療法評価として適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: STEF

2: 関節可動域測定

3: 三宅式記銘力検査

4: カナダ作業遂行測定(COPM)

5: Brunnstrom法による運動検査

第45回午前:第9問

21歳の男性。脊髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)。車椅子上での訓練場面を以下に示す。この訓練姿勢と関連のある日常生活動作はどれか。 

45_0_9

1: 除圧動作

2: 寝返り動作

3: 足上げ動作

4: ズボン着脱動作

5: プッシュアップ動作

第45回午前:第10問

42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。Danielsらの徒手筋力テストでは上肢近位部3+、遠位部4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 木工作業で本棚を作る。

2: 七宝焼きでピアスを作る。

3: ざる編みで籐カゴを作る。

4: 卓上編み機でマフラーを編む。

5: 小さな刻印で革に模様をつける。

第45回午前:第11問

Duchenne型筋ジストロフィー患者が図のような方法で食事をとっている。この方法で食事が可能なステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の限界はどれか。 

45_0_11

1: 4a

2: 4b

3: 5

4: 6

5: 7

第45回午前:第12問

75歳の女性。右大腿骨頸部骨折による人工関節置換術後2週で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。初回訓練時での作業療法士の発言で適切でないのはどれか。  

1: 「こんにちは。○○花子さんですか。担当する作業療法士の◇◇太郎と申します」

2: 「ご自宅で転んで右脚の付け根の骨を骨折して、大きな手術を受けられたと聞きましたが、本当に大変でしたね」

3: 「手術を受けてから2週間が過ぎましたが、右股関節拘縮と筋力低下のために歩行障害を起こしているのですね」

4: 「今日は右足の力を強くして、バランスをよくするために立ち上がりと輪投げを行います。関節に痛みを感じたりお疲れになりましたら、遠慮せずにおっしゃってください」

5: 「今日はこのくらいで終了といたします。明日はもう少し楽しくできる種目を考えようと思いますので、ご趣味などについてお聞かせください」

第45回午前:第13問

81歳の女性。1人暮らし。1年前からたびたび鍋をこがしたり同じ内容の電話を何回もかけたりすることがあった。娘が自宅を訪ねると、冷蔵庫の中に同じ食材がたくさん詰め込まれており、室内に衣服が散乱していた。本人が生気のない表情で座り込んでいたため来院した。最初に行うべき評価はどれか。  

1: P-Fスタディ

2: 三宅式記銘力検査

3: PGCモラールスケール

4: MMSE(Mini-Mental State Examination)

5: PANSS(Positive and Negative Syndrome Scale)

第45回午前:第14問

81歳の女性。1人暮らし。1年前からたびたび鍋をこがしたり同じ内容の電話を何回もかけたりすることがあった。娘が自宅を訪ねると、冷蔵庫の中に同じ食材がたくさん詰め込まれており、室内に衣服が散乱していた。本人が生気のない表情で座り込んでいたため来院した。この患者が外来作業療法に通うことになった。この時期の作業療法の目的で優先されるのはどれか。  

1: 作業遂行機能

2: 対人関係

3: 知的機能

4: 役割遂行

5: 環境適応

第45回午前:第15問

30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。この時期の作業療法の目的で適切なのはどれか。  

1: 就労準備

2: 趣味の拡大

3: 心身機能の回復

4: 生活リズムの改善

5: 自己管理技能の改善

第45回午前:第16問

30歳の男性。統合失調症。高校時代から体調不良を訴えるようになり、自宅に引きこもっていた。5年前に幻覚妄想状態のため入院し作業療法を継続していたが、最近、「退院したい」と意欲を見せ始めた。作業療法種目を変更した3日後に患者が身体的不調を訴え始めた。対応で適切なのはどれか。  

1: 休憩の時間を増やす。

2: 以前の作業種目に戻す。

3: 直ちに作業療法を中止する。

4: 他の作業療法士が担当する。

5: 就労意欲を高める種目に変更する。

第45回午前:第17問

25歳の会社員。通勤中に電車内で突然の心悸亢進、発汗、身体のふるえ及び窒息感におそわれ搬入された。心電図、脳波および血液検査で異常を認めなかったため自宅に戻った。その後も週2、3回同様の発作が生じ、外出が困難となったため精神科を受診した。この疾患の特徴はどれか。  

1: 男性に多い。

2: 発作は人前で起こる。

3: 背景に身体疾患がある。

4: 予期不安が生じやすい。

5: 意識障害を伴いやすい。

第45回午前:第18問

25歳の会社員。通勤中に電車内で突然の心悸亢進、発汗、身体のふるえ及び窒息感におそわれ搬入された。心電図、脳波および血液検査で異常を認めなかったため自宅に戻った。その後も週2、3回同様の発作が生じ、外出が困難となったため精神科を受診した。この患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 生活リズムを整える。

2: 身体運動を取り入れる。

3: 外出の練習を取り入れる。

4: リラクセーションの練習をする。

5: 社会生活技能訓練(SST)を行う。

第45回午前:第19問

25歳の男性。幼いころから言語発達と学業成績は良好であったが、固執性が強く友人との関係は保てなかった。製造業に就職し業務成績も良かったが、研修中に状況を無視した言動によって同僚とのトラブルが増え、上司に伴われて精神科を受診した。考えられるのはどれか。  

1: 自閉症

2: 学習障害

3: Rett症候群

4: Asperger症候群

5: 注意欠陥多動性障害

第45回午前:第20問

25歳の男性。幼いころから言語発達と学業成績は良好であったが、固執性が強く友人との関係は保てなかった。製造業に就職し業務成績も良かったが、研修中に状況を無視した言動によって同僚とのトラブルが増え、上司に伴われて精神科を受診した。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 集中力を高める。

2: 耐久性の向上を図る。

3: 対人関係技能を高める。

4: 複数の作業を同時に行う。

5: 多くの感覚刺激を取り入れる。

第45回午前:第21問

順序尺度はどれか。  

1: FIM

2: 疾患名

3: 職種名

4: 実施回数

5: 所要時間

第45回午前:第22問

運動の強度(厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」による)と身体活動との組合せで正しいのはどれか。  

1: 1 MET-散歩

2: 1.5 METs-階段の昇降

3: 3.5 METs-掃除機での掃除

4: 4 METs-アイロンがけ

5: 5 METs-ベッドメイク

第45回午前:第23問

Danielsらの徒手筋力テストを腹臥位で実施するのはどれか。2つ選べ。  

1: 体幹伸展 段階4(Good)

2: 頭部屈曲 段階3(Fair)

3: 肘関節伸展 段階2(Poor)

4: 股関節内転 段階5(Normal)

5: 膝関節屈曲 段階1(Trace)

第45回午前:第24問

機能評価法で上肢に特有なのはどれか。2つ選べ。  

1: SIAS

2: STEF

3: FQテスト

4: Norrisスケール

5: Fugl-Meyerアセスメント

第45回午前:第25問

遠城寺式乳幼児分析的発達検査の項目を示す。A 「人見知りをする」B 「さじから飲むことができる」C 「絵本を見て3つのものの名前を言う」D 「おもちゃを一方の手から他方に持ちかえる」獲得時期の順番はどれか。  

1: B→C→D→A

2: B→D→A→C

3: C→D→A→B

4: D→B→A→C

5: D→A→B→C

第45回午前:第26問

肩関節周囲炎で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 早期から筋萎縮がみられる。

2: 肩甲上腕リズムは正常に保たれる。

3: 滑車訓練は三角筋の筋力強化を目的とする。

4: 結髪に比べて結帯動作の方が制限されやすい。

5: Codman体操は慣性モーメントを利用して行う。

第45回午前:第27問

運動学習の結果の知識(KR:Knowledge of Results)の提示による結果効率で正しいのはどれか。  

1: 提示が遅延すると効率は向上する。

2: 提示の頻度が高ければ効率は低下する。

3: 提示の内容の正確さが高ければ効率は向上する。

4: 提示の後に別の運動を挿入すると効率は向上する。

5: 提示が遅延している間に別の運動を挿入すると効率は向上する。

第45回午前:第28問

肘継手と適応との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 能動単軸肘ブロック継手-両側前腕切断用

2: 単軸肘ブロック継手-上腕切断装飾用

3: 単軸肘ヒンジ継手-前腕中短断端用

4: 倍動肘ヒンジ継手-上腕標準断端用

5: たわみ肘継手-前腕極短断端用

第45回午前:第29問

橈骨遠位端骨折の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 固定中は肩関節の自動運動を行う。

2: 手指の自動運動は固定除去後に開始する。

3: 骨癒合後早期にスポーツを訓練課題に取り入れる。

4: 浮腫がある場合は上肢を動かさないように指導する。

5: 固定除去後の手関節の自動運動は1日に1回1時間行う。

第45回午前:第30問

Brunnstrom法ステージ上肢Ⅴ、手指Ⅳの片麻痺患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: リーチ動作の改善にポータブルスプリングバランサーを用いる。

2: 肩関節の疼痛予防に肩内転位でのポジショニングを指導する。

3: 肩関節亜脱臼を予防するためにアームスリングを作製する。

4: 手関節伸筋の筋再教育に電気刺激療法を用いる。

5: 手指屈筋の痙縮にナックルベンダーを用いる。

第45回午前:第31問

外傷性脳損傷後の障害と援助との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記憶障害-抽象的な情報の提供を多くする。

2: 感情爆発-訓練環境では興奮させる刺激を除去する。

3: 遂行機能障害-複雑な工程で新規の課題を繰り返す。

4: 意欲・発動性の低下-意欲が回復するまで観察する。

5: 欲求のコントロール低下-必要な具体的行動を本人・家族と共有する。

第45回午前:第32問

Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson病に対する作業療法で正しいのはどれか。  

1: 日中もポータブルトイレを使わせる。

2: 道具使用の手順に関する記憶は良好である。

3: 構音では流涎が問題となることはまれである。

4: 歩行訓練では歩幅を制限して姿勢の動揺を減らす。

5: 起き上がりは視覚的手がかりによって体幹回旋を導く。

第45回午前:第33問

手指屈筋腱損傷者への術後のKleinert法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 指を自動伸展させる。

2: MP関節は屈曲位に固定する。

3: 手関節は軽度背屈位に固定する。

4: 爪とスプリントとをピアノ線で結ぶ。

5: 3週間固定後に自動運動を開始する。

第45回午前:第34問

Zancolliの頸髄損傷分類と機能している筋との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: C5A - 上腕筋

2: C6B1 - 上腕三頭筋

3: C6B2 - 深指屈筋

4: C6B3 - 長母指伸筋

5: C7B - 指伸筋

第45回午前:第35問

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)と自立できる日常生活動作との組合せで正しいのはどれか。  

1: 4b-椅子に座った姿勢での洗面動作

2: 5-洋式トイレでの排泄動作

3: 6-浴槽への出入り動作

4: 7-かぶりシャツの更衣動作

5: 8-臥位姿勢による尿器を使用した排尿動作

第45回午前:第36問

慢性閉塞性肺疾患に対する指導で正しいのはどれか。  

1: 呼気よりも吸気に時間をかける。

2: 両上肢を挙上して呼吸を促通させる。

3: 動作中に息こらえをして換気量を増大する。

4: ろうそく吹きによって肺胞内の空気を効率的に吐く。

5: 作業中は胸式呼吸パターンが維持できるようにする。

第45回午前:第37問

摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。  

1: 液体の誤嚥は少ない。

2: 認知機能の影響は受けない。

3: むせなければ誤嚥なしと判断する。

4: 梨状窩は咽頭残留の好発部位である。

5: 頸部前屈位は嚥下反射を遅延させる。

第45回午前:第38問

介護保険制度で正しいのはどれか。  

1: 第1号被保険者は75歳以上である。

2: 保健所の窓口で介護認定審査を受ける。

3: サービスの利用にはケアプランを作成する。

4: 第2号被保険者は施設サービスを利用できない。

5: 要介護に認定されると身体障害者手帳が交付される。

第45回午前:第39問

認知症で前頭側頭型に特徴的な行動はどれか。  

1: 散歩に出かけて道に迷う。

2: 人前で見知らぬ異性に抱きつく。

3: ささいなことで怒りっぽくなる。

4: 洗濯物をきれいにたためなくなる。

5: 鏡に映った自分の姿に向かって話しかける。

第45回午前:第40問

認知症患者に対する作業療法の導入期で適切なのはどれか。  

1: 新しい活動を用意する。

2: 活動内容に変化をもたせる。

3: 時間を要するものから始める。

4: 得意であったものを取り入れる。

5: 能力を少し上回る活動を提供する。

第45回午前:第41問

依存性薬物で耐性が少ないのはどれか。  

1: LSD

2: コデイン

3: 3 コカイン

4: モルヒネ

5: アンフェタミン

第45回午前:第42問

統合失調症患者が作業中に立ったり座ったりする、そわそわと落ち着かない行動はどれか。  

1: パーキンソニズム

2: ジスキネジア

3: アカシジア

4: ジストニア

5: チック

第45回午前:第43問

統合失調症の早期作業療法における面接の場で図Aと比べた図Bの特徴はどれか。2つ選べ。 

45_0_43

1: 集中しやすい。

2: 緊張感が高まる。

3: 安全感が保たれる。

4: 秘密が語られやすい。

5: 日常的な雰囲気がある。

第45回午前:第44問

他の世代のうつ病に比べ、老年期うつ病に特徴的なのはどれか。  

1: 焦燥感

2: 意欲減退

3: 易刺激性

4: 日内変動

5: 精神運動制止

第45回午前:第45問

うつ病患者への対応で適切なのはどれか。  

1: 積極性を促す。

2: 集団参加を促す。

3: 早期の退職を勧める。

4: 自殺の話題は扱わない。

5: 認知の特徴を把握する。

第45回午前:第46問

摂食障害者の作業場面で問題となるのはどれか。  

1: 強迫性

2: 効率性

3: 粘着性

4: 持続性

5: 完成度

第45回午前:第47問

境界性人格障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 集団作業への参加を促す。

2: 柔軟な枠組みを提供する。

3: 主観的体験内容を把握する。

4: 攻撃衝動の適応的発散を促す。

5: 退行を促進するようにかかわる。

第45回午前:第48問

注意欠陥多動性障害の特徴でないのはどれか。  

1: 男児に多い。

2: 虐待の誘因となる。

3: 感情的で攻撃的になる。

4: 学業不振が問題となる。

5: 注意障害は学童期までに改善する。

第45回午前:第49問

作業療法中に瞬間的に全身がピクッとするようなけいれんが起こったが意識は保たれている。このてんかん発作はどれか。  

1: 脱力発作

2: 欠神発作

3: 複雑部分発作

4: Jackson型発作

5: ミオクロニー発作

第45回午前:第50問

精神促健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)が規定する入院形態で誤っているのはどれか。  

1: 措置入院は市町村長の許可が必要になる。

2: 任意入院は本人の同意に基づき入院する。

3: 医療保護入院は保護者の同意が必要になる。

4: 医療保護入院は精神保健指定医の診察が必要である。

5: 患者が未成年者の場合には親権を行う者が保護者になる。

第45回午前:第51問

骨の種類で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 腸骨は扁平骨である。

2: 肩甲骨は短骨である。

3: 膝蓋骨は短骨である。

4: 手根骨は種子骨である。

5: 中足骨は長管骨である。

第45回午前:第53問

表情筋はどれか。2つ選べ。  

1: 咬筋

2: 頬筋

3: 側頭筋

4: オトガイ筋

5: 外側翼突筋

第45回午前:第54問

大脳基底核はどれか。  

1: 嗅球

2: 視床

3: 淡蒼球

4: 松果体

5: 歯状核

第45回午前:第55問

神経と走行との組合せで正しいのはどれか。  

1: 正中神経-Guyon管

2: 尺骨神経-手根管

3: 橈骨神経-肘部管

4: 総腓骨神経-腓骨頭下

5: 大腿神経-足根管

第45回午前:第56問

図に示す血管名で正しいのはどれか。2つ選べ。 

45_0_56

1: ①中大脳動脈

2: ②椎骨動脈

3: ③上小脳動脈

4: ④脳底動脈

5: ⑤内頸動脈

第45回午前:第57問

表在静脈はどれか。  

1: 総腸骨静脈

2: 外腸骨静脈

3: 大腿静脈

4: 膝窩静脈

5: 大伏在静脈

第45回午前:第58問

腹部単純CT(別冊No.3)を別に示す。矢印の臓器はどれか。 

45_0_58

1: 肝 臓

2: 腎 臓

3: 膵 臓

4: 胆 嚢

5: 脾 臓

第45回午前:第59問

正しいのはどれか。  

1: 右腎は左腎よりも高い位置にある。

2: 集合管は腎門を通る。

3: 腎杯はネフロンに含まれる。

4: 尿細管は腎小体に含まれる。

5: Henle係蹄は尿細管に含まれる。

第45回午前:第60問

筋腹が触診できるのはどれか。2つ選べ。  

1: 肩甲下筋

2: 腕橈骨筋

3: 長母指屈筋

4: 方形回内筋

5: 橈側手根屈筋

第45回午前:第61問

タイプⅠとタイプⅡbとの骨格筋線維における比較で正しいのはどれか。  

1: タイプⅠは疲労しやすい。

2: タイプⅠはミトコンドリアの量が少ない。

3: タイプⅡbは抗重力筋に多い。

4: タイプⅡbは単収縮の速度が遅い。

5: タイプⅡbはミオグロビン量が少ない。

第45回午前:第62問

反射と反射中枢との組合せで正しいのはどれか。  

1: 下顎反射-C1-3

2: 上腕二頭筋反射-C3、4

3: 上腕三頭筋反射-C6-8

4: 膝蓋腱反射-T12、L1

5: アキレス腱反射-L3、4

第45回午前:第63問

健常人の安静覚醒時の脳波で正しいのはどれか。  

1: 振幅はα波よりもβ波の方が大きい。

2: α波は精神活動によって増加する。

3: 成人型になるのは6歳ころである。

4: 開眼によってβ波は抑制される。

5: 成人ではδ波は出現しない。

第45回午前:第64問

副交感神経が優位に働いたときの反応はどれか。  

1: 散 瞳

2: 心拍数増加

3: 気管支収縮

4: 皮膚血管収縮

5: 膀胱括約筋収縮

第45回午前:第65問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生ずる。

2: 通常、心筋は伸張されると収縮力が低下する。

3: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。

4: 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。

5: 収縮期に冠血管の血流は増加する。

第45回午前:第66問

嚥下で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 嚥下反射の中枢は橋にある。

2: 口腔期に軟口蓋は上方移動する。

3: 咽頭期に喉頭が反射的に挙上する。

4: 嚥下反射時に呼吸は継続して行われる。

5: 食塊が食道に入るときに輪状咽頭筋は緊張する。

第45回午前:第67問

腎臓でアミノ酸の大部分が再吸収されるのはどれか。  

1: Bowman嚢

2: 近位尿細管

3: Henle係蹄

4: 遠位尿細管

5: 集合管

第45回午前:第68問

ホルモンと産生部位との組合せで正しいのはどれか。  

1: プロラクチン放出ホルモン - 下垂体

2: サイロキシン - 視床下部

3: カルシトニン - 上皮小体

4: セクレチン - 副腎

5: エリスロポエチン - 腎臓

第45回午前:第69問

正しいのはどれか。  

1: 力は質量と速度との積である。

2: 仕事は力と距離との積である。

3: ジュールは力の単位である。

4: ワットは仕事の単位である。

5: ニュートンは仕事率の単位である。

第45回午前:第70問

口裂を閉鎖するのはどれか。2つ選べ。  

1: 頬筋

2: 広頸筋

3: 口輪筋

4: 顎二腹筋

5: 顎舌骨筋

第45回午前:第71問

肘関節で正しいのはどれか。  

1: 腕橈関節は球関節である。

2: 腕尺関節には関節円板がある。

3: 肘角は小児よりも成人で大きい。

4: 腕尺関節は回内・回外運動を行う。

5: 橈骨輪状靱帯は橈骨に付着している。

第45回午前:第72問

膝関節で正しいのはどれか。  

1: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

2: 最終伸展時に脛骨の外旋が起こる。

3: 外側半月は外側側副靱帯と結合する。

4: 大腿骨軸と脛骨軸とは軽度内反している。

5: 後十字靱帯は大腿骨の顆間窩後方に付着する。

第45回午前:第73問

呼気の補助筋で図中の矢印の方向へ胸郭を引き下げるのはどれか。 

45_0_73

1: 腹直筋

2: 大腰筋

3: 腰方形筋

4: 内腹斜筋

5: 外腹斜筋

第45回午前:第74問

歩行中の矢状面上の関節運動を図に示す。この関節はどれか。 

45_0_74

1: 肩関節

2: 肘関節

3: 股関節

4: 膝関節

5: 足関節

第45回午前:第75問

アポトーシスで正しいのはどれか。  

1: 細胞環境の悪化によって生じる。

2: 高濃度の酸素投与で予防できる。

3: マクロファージの浸潤を伴う。

4: DNAの断片化が生じる。

5: 核が膨張する。

第45回午前:第76問

閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性よりも女性に多い。

2: 20~30歳代に多い。

3: 低血圧の合併が多い。

4: 間欠性跛行がみられる。

5: 主に四肢の近位側の動脈が侵される。

第45回午前:第77問

細菌感染による急性炎症反応で増加するのはどれか。2つ選べ。  

1: 肉芽腫

2: 好中球

3: 網状赤血球

4: ヘモグロビン

5: プロスタグランジン

第45回午前:第78問

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。2つ選べ。  

1: 出血壊死が少ない。

2: 増殖の速度が遅い。

3: 細胞の分化度が低い。

4: 細胞の核分裂が少ない。

5: 周囲との境界が不明瞭である。

第45回午前:第79問

患者が治療者に不満を抱き、沈黙を続けているときの防衛機制はどれか。  

1: 抑圧

2: 否認

3: 解離

4: 行動化

5: 反動形成

第45回午前:第80問

Eriksonによる各発達段階の課題で正しい組合せはどれか。  

1: 乳児期 - 信 頼

2: 幼児期 - 勤勉性

3: 学童期 - 親 密

4: 青年期 - 自律性

5: 成人期 - 同一性

第45回午前:第81問

模擬場面でのリハーサルを技法として用いるのはどれか。  

1: 森田療法

2: 交流分析

3: 内観療法

4: 認知行動療法

5: 支持的精神療法

第45回午前:第82問

国際生活機能分類(ICF)で「活動」に含まれる項目はどれか。2つ選べ。  

1: 更衣

2: 嚥下

3: 入浴

4: 呼吸機能

5: 関節可動域

第45回午前:第83問

障害受容に至る心理状態で誤っているのはどれか。  

1: 否定

2: 保続

3: 後悔

4: 悲嘆

5: 葛藤

第45回午前:第85問

新生児にみられないのはどれか。  

1: ホッピング反応

2: 交叉性伸展反射

3: 陽性支持反応

4: 逃避反射

5: 把握反射

第45回午前:第86問

骨折と合併しやすい神経麻痺との組合せで正しいのはどれか。  

1: 上腕骨骨幹部骨折-腋窩神経麻痺

2: 上腕骨顆上骨折-正中神経麻痺

3: 橈骨遠位端骨折-橈骨神経麻痺

4: 大腿骨骨幹部骨折-大腿神経麻痺

5: 脛骨骨幹部骨折-脛骨神経麻痺

第45回午前:第87問

慢性的な使い過ぎで起こるスポーツ障害はどれか。  

1: 頸椎捻挫

2: 肩鎖関節脱臼

3: 上前腸骨棘剥離骨折

4: 腰椎分離症

5: アキレス腱断裂

第45回午前:第88問

強直性脊椎炎で正しいのはどれか。  

1: 20歳代の女性に好発する。

2: 急性発作で発病する。

3: 血沈は正常である。

4: 虹彩毛様体炎を伴う。

5: 四肢の関節は障害されない。

第45回午前:第89問

熱傷で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Ⅲ度熱傷は真皮層までの損傷をいう。

2: 四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。

3: 瘢痕形成の予防として圧迫と伸張とが用いられる。

4: 手の熱傷では手内筋プラスポジションとなりやすい。

5: 小児の熱傷面積を算出する場合は9の法則を用いる。

第45回午前:第90問

優位半球損傷に特徴的な症状はどれか。  

1: 検者が示した指先への注視運動ができずに視点も定まらない。

2: 損傷した脳の反対側から呼びかけても顔面を向けられない。

3: 検者が出したジャンケンのチョキの模倣動作ができない。

4: 裏返しになった衣服を正しく着ることができない。

5: 閉眼したまま提舌を20秒以上持続できない。

第45回午前:第91問

右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。  

1: 右顔面の温痛覚障害

2: 右顔面神経麻痺

3: 右上斜筋麻痺

4: 右片麻痺

5: 左小脳性運動失調

第45回午前:第92問

Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。  

1: 反張膝

2: 前傾姿勢

3: 突進歩行

4: 大殿筋歩行

5: はさみ足歩行

第45回午前:第93問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。

2: 気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。

3: 肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。

4: 過換気症候群はバチ指を呈しやすい。

5: 睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。

第45回午前:第96問

我が国で生涯有病率が最も高いのはどれか。  

1: うつ病

2: てんかん

3: 強迫性障害

4: 統合失調症

5: パニック障害

第45回午前:第97問

「細部に拘泥して重要なことを要領よく話すことができない」症状はどれか。  

1: 保続

2: 迂遠

3: 思考制止

4: 思考途絶

5: 観念奔逸

第45回午前:第98問

アルコール離脱せん妄でみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 作話

2: 幻覚

3: 振戦

4: 嫉妬妄想

5: 動眼神経麻痺

第45回午前:第99問

小児の精神障害で正しいのはどれか。  

1: 吃音は強迫性障害に分類される。

2: ネグレクトによって反応性愛着障害が起こる。

3: 児童期に妄想型統合失調症が発症することはない。

4: 選択性緘黙は脳の器質的病変を原因とすることが多い。

5: 一過性チック障害の約半数がTourette障害に進行する。

第45回午前:第100問

うつ病の治療で正しいのはどれか。  

1: 重要な事項についての自己決定を促す。

2: 抗うつ薬は三環系薬物が最も広く用いられている。

3: 抗うつ薬の副作用を説明する。

4: 症状の改善後には抗うつ薬を速やかに中止する。

5: 電気けいれん療法は効果がない。