誤っているのはどれか。
1: 医事紛争の件数は我が国では最近とくに増加している。
2: 医師の誤った指示で臨床工学技士が装置を操作したために発生した事故に対し、臨床工学技士は法的責任を免れる。
3: 臨床工学技士が機械の操作を誤って患者に被害を与えた場合、民事上の責任を問われることがある。
4: 臨床工学技士の責任は業務上過失致死・傷害罪などである。
5: 臨床工学技士に対する行政上の処分は、民事・刑事とは直接の関係なしに行政庁によって行われる。
正しいのはどれか。
a: 国民医療の発展は医療技術の進歩のみに支えられている。
b: 細菌学の研究進歩は地域の総合医療機関の充実を促した。
c: 医用費の急激な増加は健康保険制度の抜本的改革を促している。
d: 食生活の西欧化は糖尿病患者の増加をもたらした。
e: 平均寿命の伸びは高齢化社会をもたらした。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
臨床工学技士法(第39条)には『臨床工学技士は、その業務を行うにあたっては、[ A ]との[ B ]を図り、適正な[ C ]に努めなければならない』と明記されている。[ ]の中のA,B,Cの組み合わせで正しいのはどれか。
1: A医師B緊密な協力C患者の治療
2: A医師および臨床検査技師B緊密な連帯C医療の施行
3: A看護婦などの医療関係者B緊密な連絡C治療の遂行
4: A薬剤師および診療放射線技士B緊密な協力C職務の遂行
5: A医師その他の医療関係者B緊密な連携C医療の確保
一般(地域)衛生行政はどれか。
a: 医務衛生行政
b: 公衆衛生行政
c: 学校保健行政
d: 労働衛生行政
e: 薬務衛生行政
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
我が国において正しいのはどれか。
1: 脳血管疾患の死亡率は年々上昇いている。
2: 悪性新生物による死亡は最も多い。
3: 肺炎・気管支炎による死亡は最近著しく減少している。
4: 心疾患による死亡は全死亡の約30%を占めている。
5: 不慮の事故による死亡は最近著しく増加している。
保険所の業務はどれか。
a: 公共医療事業の向上および増進
b: 生活扶助
c: 病院建物の建築許可
d: 衛生思想の普及および向上
e: 保健婦業務
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
医師の具体的指示によって臨床工学技士が行ってよい業務はどれか。
a: 気管内挿管
b: 体内式ペースメーカの植込み
c: 人工心肺装置からの送血
d: 血液浄化装置への脱血
e: 診断を目的とする心電図・脳波の測定
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
循環障害によって起こる病変はどれか。
1: 嚢胞腎
2: 肺水腫
3: 脂肪肝
4: 敗血症
5: 悪性リンパ腫
非上皮性腫瘍はどれか。
a: 神経膠腫
b: 骨髄性白血病
c: 横紋筋肉腫
d: 肝細胞癌
e: 甲状腺腫
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
a: 充血とはある臓器や組織の静脈と毛細血管の血液量が正常より増加した状態である。
b: 阻血とは臓器や組織の局所の血液循環量が減少または停止した状態である。
c: 浮腫とは組織間液の異常な増加状態である。
d: 梗塞とは終動脈の血管内腔の閉塞や狭窄の結果起こる局所の循環障害である。
e: 塞栓症とは血流中にできた凝血により生じた局所の循環障害である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
関係の深い組合せはどれか。
a: 体位ドレナージ・・・・・・・・起坐呼吸
b: アレルゲン・・・・・・・・・・・・気管支拡張薬
c: 上大静脈症候群・・・・・・・肺 癌
d: 肺コンプライアンス・・・・・肺のふくらみやすさ
e: 肺水腫・・・・・・・・・・・・・・・重篤な呼吸不全
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正常範囲内のものはどれか。
a: 動脈血酸素分圧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100mmHg
b: 混合静脈血二酸化炭素(炭酸ガス)分圧・・・・・・・85mmHg
c: 肺胞気酸素分圧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70mmHg
d: 混合静脈血酸素分圧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55mmHg
e: 動脈血二酸化炭素分圧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40mmHg
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
酸塩基平衡異常について誤っている組合せはどれか。
a: 重症糖尿病 ─────────── 代謝性アシドーシス
b: 肺気腫患者の急性増悪 ────── 呼吸性アルカローシス
c: 出血性ショック ────────── 代謝性アルカローシス
d: 過換気症候群 ────────── 呼吸性アシドーシス
e: CO2ナルコーシス ───────-─ 呼吸性アシドーシス
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
1: 薬物の吸収・分布・代謝は薬力学の相であり、薬物動態学の相ではない。
2: プラセボ効果とは、薬効に個人差がないような効果のことである。
3: ノルアドレナリンは体の外から与えてもその受容体には働かない。
4: 中枢神経系を離れた遠心性神経線維はすべて末端からアセチルコリンを分泌する。
5: アドレナリンは副腎から分泌されることはない。
正しいのはどれか。
1: プロプラノロールは抗菌薬として用いられる。
2: ニトログリセリンは利尿薬として用いられる。
3: ヘパリンは抗凝血薬として用いられる。
4: 麦角アルカロイドは抗狭心薬として用いられる。
5: ジギタリスは呼吸促進薬として用いられる。
図のように断面積が異なる2本のピストン管をつなぎ、中に水を満たしてピストン1を押したとき、正しいのはどれか。
1: ピストン管1の中の圧力よりピストン管2の中の圧力の方が大きい。
2: ピストン管1とピストン管2をつなぐ管の中の圧力は零である。
3: 圧力はピストン管の壁やピストン管をつなぐ管の壁には作用しない。
4: ピストン2に出てくる力はピストン1を押す力より大きい。
5: ピストン1を押しても水の体積が変化しない現象をパスカルの原理と呼ぶ。
気体の圧力p、体積V、物質量n、気体定数R、温度Tとしたときに成り立つ法則pV=nRTについて正しいのはどれか。
a: この法則はボイル・シャルルの法則と呼ばれる。
b: 物質量nは単位体積あたりの気体の質量である。
c: 気体常数Rは気体の種類によって異なる。
d: 温度Tは絶対温度である。
e: この法則が成り立つ気体は理想気体または完全気体と呼ばれる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
機械要素について正しいのはどれか。
a: ねじは機械部品どうしを固定する締結要素である。
b: ころがり軸受はベアリングの一種である。
c: ころがり軸受には軸の半径方向の荷重を受けるラジアル軸受と軸方向の荷重を受けるスラスト軸受とがある。
d: すべり軸受には軸方向のスラスト荷重を受けるものはない。
e: すべり軸受では一般に潤滑剤は使用されない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
生体における輸送現象に関係のないのはどれか。
1: 浸透圧
2: 能動輸送
3: 拡散
4: 血流
5: 表面波
生体情報計測での雑音対策で正しいのはどれか。
a: 電源線から混入する伝導雑音を除去するためにラインフィルタが使われる。
b: B型心電計では通常、左足リード線が接地されている。
c: 周期的な信号に混入する不規則雑音は信号をn回加算平均することにより1/nになる。
d: 商用交流による雑音を除くために差動増幅器を用いる。
e: 脳波検査では商用交流障害を除く目的でシールドルームを使うことがある。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
画像診断法について誤っているのはどれか。
a: MRI(核磁気共鳴法)は主に生体内の炭素原子の分布の像をつくる。
b: SPECT(単光子断層法)は陽電子放出核種を用いたRI断層法である。
c: エックス線CTは組織のエックス線吸収係数の違いによって生体の断層像をつくる。
d: ディジタルラジオグラフィではダイナミックレンジの大きいイメージングプレートが用いられる。
e: ポジトロンCTでは陽電子の消滅放射線を利用する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
光による計測について正しいのはどれか。
a: 無侵襲計測に利用される。
b: 動脈血の酸素飽和度の計測に用いられる。
c: 脈波の計測に利用される。
d: 可視光は組織を透過しないので赤外光を用いる。
e: 患者監視には適さない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
ディジタルラジオグラフィについて正しいのはどれか。
a: ベータ線を利用する。
b: コンピュータによる画像処理が有効である。
c: 従来の透過像撮影に比べて被曝が少ない。
d: 濃度分解能が高い。
e: 多種の核種を使用する方法もある。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
エックス線CTについて正しいのはどれか。
a: 線源と検出器を走査させてエックス線強度を測定する。
b: 画像を得るのにコンピュータが必要である。
c: 空間分解能はおよそ2mmが限界である。
d: 被曝は少ないので問題とならない。
e: 組織の形態の測定に適している。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e