臨床医学総論(病理学)の過去問


第50回午前:第78問

ボツリヌス菌毒素製剤の作用機序について正しいのはどれか。  

1: 末梢神経の破壊

2: ミトコンドリアのATP産生停止

3: アクチンとミオシン頭部の結合抑制

4: 抗アセチルコリン受容体抗体の産生

5: 神経終末部でのアセチルコリン分泌抑制

第50回午前:第86問

病原体と主な感染経路の組合せで正しいのはどれか。  

1: 結核 - 経口感染

2: MRSA - 接触感染

3: 破傷風 - 媒介動物による感染

4: A型肝炎 - 血液による感染

5: 帯状疱疹 - 飛沫感染

第50回午後:第73問

疾患または症候と異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。  

1: 運動失調 - 酩酊歩行

2: Parkinson病 - すくみ足歩行

3: 脳卒中片麻痺 - 尖足歩行

4: 総腓骨神経麻痺 - 分回し歩行

5: 両下肢痙性麻痺 - はさみ脚歩行

第49回午後:第93問

溶連菌感染と関連のあるのはどれか。  

1: 猩紅熱

2: ガス壊疽

3: 帯状疱疹

4: 手足口病

5: 急性灰白髄炎

第49回午前:第76問

良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。  

1: 異型性が低い。

2: 播種がみられる。

3: 細胞の分化度が高い。

4: 圧排性の発育形式をとる。

5: 周囲との境界が明瞭である。

第49回午前:第77問

小脳橋角部腫瘍で最も多いのはどれか。  

1: 髄膜腫

2: 下垂体腺腫

3: 視神経膠腫

4: 聴神経腫瘍

5: 頭蓋咽頭腫

第49回午前:第78問

飛沫感染するのはどれか。  

1: MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

2: インフルエンザウイルス

3: Clostridium difficile

4: B型肝炎ウイルス

5: 緑膿菌

第49回午前:第82問

病態と薬物療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 肩手症候群 ― 免疫グロブリン製剤

2: 視床痛 ― A型ボツリヌス毒素製剤

3: 症候性てんかん ― 抗血小板薬

4: 深部静脈血栓症 ― 抗凝固薬

5: 夜間せん妄 ― 睡眠導入薬

第49回午前:第86問

男性に多い疾患はどれか。  

1: 全身性エリテマトーデス

2: Sjögren症候群

3: 強直性脊椎炎

4: 線維筋痛症

5: 強皮症

第49回午後:第75問

アテローム(粥状)硬化が関与する病態はどれか。  

1: 慢性収縮性心膜炎

2: 慢性閉塞性肺疾患

3: 内頸動脈狭窄症

4: 椎骨動脈解離

5: 肝硬変

第49回午後:第76問

肝臓の機能不全によって起こる病態でないのはどれか。  

1: 黄疸

2: 腹水

3: 出血傾向

4: 意識障害

5: 高コレステロール血症

第49回午後:第77問

移植後の拒絶反応について正しいのはどれか。  

1: 自家移植で生じる。

2: T細胞が活性化される。

3: I型アレルギー反応である。

4: 抗体が移植片の細胞を損傷する。

5: 宿主と移植片のHLAが一致すると起こりやすい。

第48回午後:第76問

Ⅰ型アレルギーはどれか。  

1: 自己免疫性溶血性貧血

2: アナフィラキシー

3: ツベルクリン反応

4: ループス腎炎

5: 重症筋無力症

第48回午後:第85問

病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。  

1: ジスキネジア − L-dopa

2: 重症筋無力症 − コリンエステラーゼ阻害薬

3: 前立腺肥大症 − 抗コリン薬

4: 間質性肺炎 − メトトレキサート

5: 消化管出血 − アスピリン

第48回午前:第63問

Gerstmann症候群の病巣として正しいのはどれか。  

1: 上側頭回

2: 中心前回

3: 舌状回

4: 帯状回

5: 角回

第48回午前:第75問

疾患と病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。  

1: 多発性硬化症 − 脱髄

2: Binswanger病 − 感染

3: Huntington病 − 炎症

4: Creutzfeldt-Jakob病 − 出血

5: Charcot-Marie-Tooth病 − 虚血

第48回午前:第77問

ウイルスによる感染症はどれか。  

1: トキソプラズマ症

2: ジフテリア

3: カンジダ症

4: トラコーマ

5: 帯状疱疹

第48回午前:第86問

ワルファリンの作用を減弱させるのはどれか。  

1: ヘパリン

2: 抗血小板薬

3: ビタミンK

4: ペニシリン系抗菌薬

5: 非ステロイド性抗炎症薬

第48回午前:第87問

ボツリヌス毒素を用いた治療で正しいのはどれか。  

1: ボツリヌス毒素は前角細胞に作用する。

2: 痙縮のある筋に対して筋肉注射を行う。

3: 65歳以上の高齢者には禁忌である。

4: 注射直後から最大効果を認める。

5: 効果持続は約1年間である。

第47回午前:第75問

薬物療法について正しいのはどれか。  

1: 薬物は半減期が長いほど体内から速く排泄される。

2: 経口投与されたバクロフェンは髄液に移行しない。

3: 脂溶性の薬物は肝臓で代謝されると排泄されやすくなる。

4: 血液透析を受けている患者では投薬量を通常よりも多くする。

5: 抗てんかん薬の血中濃度が治療域の下限以上であれば発作は起こらない。