運動機能の特異的発達障害をもつ児について誤っているのはどれか。
1: チック症状を伴う。
2: ボタンかけが苦手である。
3: ボール遊びが苦手である。
4: 感覚統合訓練が有効である。
5: 特定の技能を直接的に教えることが有効である。
2人の幼児が砂場で遊ぶ様子を図に示す。遊びの発達段階で正しいのはどれか。
1: ごっこ遊び
2: 傍観者遊び
3: 平行遊び
4: 連合遊び
5: 協調遊び
小児の評価領域と検査の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 粗大運動――――GMFM
2: 視知覚機能―――Erhardt(エアハート)発達学的視覚評価
3: 感覚統合機能――Kohs立方体組合せテスト
4: 知的機能――――WISC-Ⅳ
5: 日常生活能力――新S-M社会生活能力検査
広汎性発達障害の説明で正しいのはどれか。
1: 女児に多い。
2: 育児方法が発症に影響する。
3: 障害は成人期までには消失する。
4: 社会的コミュニケーションの障害はない。
5: 小児期崩壊性障害は正常な発達の後に出現する。
16歳の男子。高校に進学したが友人関係のトラブルが続き不登校となった。校医に相談し精神科を受診したところ、対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏などを指摘され、作業療法に参加することとなった。この患者でみられる行動の特徴として正しいのはどれか。
1: 相手に気を遣い過ぎる。
2: 本音と建前を区別できない。
3: 葛藤に満ちた対人関係を結ぶ。
4: 他者の関心を集めようとする。
5: 否定的評価を受ける状況を避けようとする。
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉において、90%以上の通過率で、2秒以上図の姿勢が可能となる時期はどれか。
1: 6か月以上8か月未満
2: 8か月以上10か月未満
3: 10か月以上12か月未満
4: 12か月以上14か月未満
5: 14か月以上16か月未満
30歳の男性。アテトーゼ型脳性麻痺。頸椎症性脊髄症を発症し、歩行不能となった。電動車椅子を導入し、練習開始後2週で施設内自走が可能となったが、壁への衝突等があるために見守りが必要である。上肢操作向上を目的とした作業療法で適切なのはどれか。
1: 貼り絵をする。
2: 木工で鋸を使う。
3: ドミノを並べる。
4: 版画で彫刻刀を使う。
5: 革細工でスタンピングをする。
17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。
1: 静かな環境で作業する。
2: 用件は具体的に伝える。
3: 図や表を用いた説明を行う。
4: 1つずつ段階を踏んで作業する。
5: 予定変更がある時は前もって伝える。
9歳の男児。注意欠如・多動性障害。放課後デイサービスに通所している。鼻歌を唄ったり足を動かしたりとじっとしていることが苦手で、勉強の時間に立ち歩いたり他児にちょっかいを出したりすることでトラブルになった。指導員から注意されると感情的になり、暴れる行動が頻回にみられた。教科書や提出物の忘れ物も多い。この児に対する治療的な対応で適切なのはどれか。
1: トラブルの原因を考えさせる。
2: 運動を取り入れて体を動かす。
3: 他児との交流は最小限に留める。
4: じっとしておく取り決めをする。
5: 感情的になっても介入しないでおく。
二分脊椎症児の歩行能力においてHofferの分類におけるCA杖歩行群の麻痺レベルと合致するSharrardの分類はどれか。
1: Ⅰ群
2: Ⅱ群
3: Ⅲ群
4: Ⅳ群
5: Ⅴ群
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者に使用する補装具で適切なのはどれか。
1: 頭部保護帽
2: 標準型車椅子
3: 座位保持装置
4: PCW〈postural control walker〉
5: 四輪型サドル付き歩行器
TEACCHプログラムが対象としているのはどれか。
1: 自閉症
2: 素行障害
3: 選択性緘黙
4: チック障害
5: 反応性愛着障害
図の遠城寺式乳幼児分析的発達検査表の結果から考えられる移動運動の発達月数で正しいのはどれか。
1: 3~4か月
2: 4~5か月
3: 5~6か月
4: 6~7か月
5: 7~8か月
7歳の男児。几帳面なところがある。小学校に入学して数か月後から肩をすくめる、まばたきをすることが目立ってきた。最近、授業中に顔しかめや首ふりなども激しくなり、担任の先生から注意されることが増えた。友達と遊んでいるときや眠っているときは起こらない。悩んだ母親が本人を連れて来院、チック障害と診断され作業療法の導入となった。作業療法士の対応で適切なのはどれか。
1: 本人に困っていることを聞く。
2: 本人にチックが起こるときの状況を尋ねる。
3: チックを起こさないよう努力するように本人に言う。
4: 緊張に慣れる目的で最前列に座らせるよう担任の先生に依頼する。
5: クラスメートに障害のことは知らせずにおくよう担任の先生に依頼する。
PEDIで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 18項目で構成される。
2: 7段階の尺度で評価する。
3: 義務教育終了年齢まで適応される。
4: 基準値標準スコアと尺度化スコアが算出される。
5: セルフケア、移動、社会的機能の領域に分類される。
注意欠如・多動性障害の患者の就労に関して適切な助言はどれか。
1: 優先順位にこだわらないようにする。
2: 多彩なやり方で物事を行うようにする。
3: 周囲の人に配慮を求めないようにする。
4: 自分だけの時間や場所を作るようにする。
5: 便利なハイテク機器などは利用しないようにする。
図は探索反射を検査している場面である。正しいのはどれか。
1: 反応は生涯続く
2: 満腹時には出現しにくい。
3: 生後2か月ごろに出現する。
4: 刺激されると嚥下反射が起こる。
5: 刺激と反対側へ頭部が回旋する。
7歳の男児。脳性麻痺の痙直型両麻痺。GMFCSレベルⅢ。床上を前方へ移動する様子を示す。考えられる状態はどれか。
1: 頭部保持能力の低下
2: 両側上肢の支持能力の低下
3: 下部体幹の支持能力の低下
4: 両側肩甲帯周囲筋の筋緊張低下
5: 左右股関節の交互分離運動能力の低下
脳性麻痺児の日常生活における手指操作能力を分類するための尺度はどれか。
1: GMFM
2: JASPER〈Japanese assessment set for pediatric rehabilitation〉
3: K-ABC
4: MACS
5: PEDI
鉛筆把持の写真を示す。発達順序で正しいのはどれか。
1: ①→②→③
2: ②→③→①
3: ②→①→③
4: ③→②→①
5: ③→①→②