Danielsらの徒手筋力テスト(段階3)を図に示す。検査肢位で正しいのはどれか。ただし、関節可動域には異常がないものとする。
42歳の女性。左の末梢性顔面神経麻痺と診断された。味覚の異常を訴えている。舌の異常部位を網かけにした図を示す。症状がみられる部位として正しいのはどれか。
1: A
2: B
3: C
4: D
5: E
54歳の男性。勤務中に突然の気分不快を訴え病院を受診し、脳梗塞による左片麻痺にて入院となった。妻と子供との3人暮らしで家事は妻が担っていた。職業は会社員で事務仕事を行い、会社までは電車で通勤していた。3か月が経過して、ADLは自立し、患者は復職を希望するようになった。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅱ、下肢Ⅴで病院内外の杖歩行は自立している。認知機能に明らかな問題はない。この時点でのIADL評価で優先すべきなのはどれか。
1: 買い物
2: 公共交通機関の利用
3: 食事の用意
4: 火の始末
5: ベッドメイキング
2人の幼児が砂場で遊ぶ様子を図に示す。遊びの発達段階で正しいのはどれか。
1: ごっこ遊び
2: 傍観者遊び
3: 平行遊び
4: 連合遊び
5: 協調遊び
69歳の男性。慢性心不全。心肺運動負荷試験の結果を受け、主治医から3 METsまでの運動制限の指示があった。選択する活動で適切なのはどれか。
1: 屋内の掃除
2: 家具の運搬
3: ペンキ塗り
4: 階段を上がる
5: 歩行(107 m/分)
Duchenne型筋ジストロフィーの患者が床から立ち上がる様子を図に示す。厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージはどれか。
1: ステージ2
2: ステージ4
3: ステージ5
4: ステージ6
5: ステージ8
42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。MMTは上肢近位部で段階3、遠位部で段階4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: ビーズで指輪を作る。
2: 木工作業で本棚を作る。
3: 卓上編み機でマフラーを編む。
4: 小さな刻印で革に模様をつける。
5: ネット手芸でティッシュボックスを作る。
58歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅣ、クラス3。左手の写真を示す。使用する装具で正しいのはどれか。
1: ナックルベンダー
2: Oppenheimer型装具
3: IP関節伸展補助指装具
4: タウメル継手式手関節装具
5: PEライト製手関節軟性装具
30歳の女性。上腕切断標準断端。上腕義手は差し込み式ソケット、8字ハーネス、複式コントロールケーブルシステム、随意開き式能動フックで構成されている。適合判定の際、肘90°屈曲位で手先具が完全には開かなかった。原因として考えられるのはどれか。
1: フックのゴムが弱い。
2: ケーブルハウジングが短かすぎる。
3: 残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。
4: 前腕支持部のトリミングが不良である。
5: 切断肢の肩関節の回旋可動域に制限がある。
72歳の男性。Parkinson病でHoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。60歳代前半に発症し、投薬治療で経過観察されていたが、小刻み歩行やすくみ足が出現し、1日複数回転倒するようになってきている。特に方向転換を必要とする箇所での転倒が多い。自宅の見取り図を示す。転倒防止のための対応で誤っているのはどれか。
1: リビングでは椅子(A)を使用する。
2: トイレの扉(B)を引き戸に改修する。
3: 浴室の入り口側の壁の洗い場と浴槽の間(C)に縦手すりを設置する。
4: 浴槽内(D)に台を設置する。
5: ベッドへのアプローチのために床(E)にテープで目印をつける。
25歳の男性。頸髄完全損傷、Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類でC6A。ベッド・車椅子間の移乗動作の自立を目指して天井走行型リフトを使用した訓練を行うことになった。吊り具の写真を示す。選択する吊り具として正しいのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
87歳の男性。脳血管障害の後遺症により週1回の訪問作業療法を行っている。訪問時、85歳の妻が「家で介護することがつらい。疲れた」と暗い顔でため息をついている。訪問作業療法士の対応で正しいのはどれか。
1: 妻に精神科の受診を勧める。
2: 近隣の入所施設の空き情報を伝える。
3: 患者へ妻に甘えすぎないように話す。
4: 訪問介護事業所に利用開始を依頼する。
5: ケアマネージャーに妻の状況を報告する。
46歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅴ。発症後7か月が経過し、認知機能はMMSEが24点、軽度の注意障害を認めている。既に退院し、父母と同居している。発症前は内装業に従事していたが、同職での復職が困難であることから、就労移行支援による雇用を目指している。作業療法士が患者に実施する内容で正しいのはどれか。
1: 就労準備は課題がなくなるまで続ける。
2: 雇用されたら支援が終了となる。
3: 実際の場面での職業評価を行う。
4: 雇用条件通りの就業を目指す。
5: 通勤は付き添いを前提とする。
24歳の女性。統合失調症。1年前に職場の対人関係のストレスから発症した。現在は休職し、外来通院をしている。嫌がらせをされているという被害妄想は薬物療法により消失したが、ちょっとした周りの表情やしぐさを見て「周りの人が私のことを言っているような気がする」という猜疑的な言動はみられている。そこで主治医の判断により、認知機能の改善を目的に週1回、外来作業療法を利用したプログラムに参加することになった。この患者の治療目的に合ったプログラムとして適切なのはどれか。
1: ACT〈assertive community treatment〉
2: Empowerment approach
3: IPS〈individual placement and support〉
4: SCIT〈social cognition and interaction training〉
5: WRAP〈wellness recovery action plan〉
26歳の女性。通勤途中に2人が亡くなる交通事故を目撃した。数日後から睡眠障害、集中力の低下、現実感の変化などの症状が生じ、また、交通事故の起きた場所を避け、事故の夢を繰り返しみるようになった。これらの症状は3週後には消退した。考えられるのはどれか。
1: 解離性障害
2: 強迫性障害
3: パニック障害
4: 急性ストレス障害
5: PTSD〈外傷後ストレス障害〉
37歳の男性。日頃から職場での待遇に不満を感じており、たまたま入ったパチンコ店で大勝してから、パチンコを繰り返すようになった。負けを繰り返す中、妻に黙って娘の学資保険を解約するなどしてお金をつぎ込んでいた。その後も借金を繰り返すがやめられず、借金に気づいた妻から「このままだと離婚する」と言われ、妻の勧めで精神科を受診し、病的賭博(ギャンブル障害)の診断を受けた。この障害の特徴で正しいのはどれか。
1: 生活のストレスはパチンコの衝動に影響しない。
2: アルコール・薬物依存症を合併しやすい。
3: 一般人口の1割に同様の問題がみられる。
4: 女性では思春期に発症することが多い。
5: 女性に多い。
34歳の女性。掃除と整理整頓が趣味というほど几帳面な性格である。職場での昇進によって仕事量が増え、そのため夜遅くまで残り、懸命にこなすように努力していた。しばらくして、抑うつ状態になり、早朝覚醒、体重減少などの身体症状も出現し、精神科を受診した。抑うつ気分は朝方に強く、夕方に軽くなる傾向が認められる。この患者でみられやすいのはどれか。
1: まわりくどく説明する。
2: 他人からの依頼を断れない。
3: 早朝から友人に電話をかける。
4: 他人からの評価を気にしない。
5: 不必要なものをいろいろと買い込む。
21歳の女性。衝動的に食器を割ったり、自身の手首を切ったりするなどの行為が続いたため精神科病院へ入院となった。夜になると両親に電話し、自分を見捨てるのではないかと脅迫的に責めたてた。また主治医を罵倒し、椅子を投げつけるなどの暴力を振るった後すぐに「先生はすばらしいお医者さんですからどうか治してください」と泣きながら懇願することもあった。この患者の作業療法を行う上で適切でないのはどれか。
1: 患者の退行的な言動を受け入れる。
2: 作業療法以外の治療状況を把握する。
3: 作業療法士の中に生じてくる感情を自覚する。
4: 行動化による自己破壊的な結果を患者に説明する。
5: 患者、作業療法士の双方が守るべき規則を明確にする。
28歳の男性。統合失調症で6か月前に精神科病院に措置入院歴がある。その後退院し、自治体による退院後支援計画に基づいて外来でフォローされていたが、2か月前から抗精神病薬の服薬が不規則になり、幻聴の増悪がみられた。自傷行為はなく、家族をはじめ周囲の人間に対して手をあげるようなことはないが「薬は飲むな」という幻聴に左右されてこの1週間は全く服薬しておらず、一昨日から一睡もできていない。両親が「担当医に相談しよう」と勧めてなんとか外来受診をさせたが、精神保健指定医から入院を勧められてもかたくなに拒否を続けている。この患者の現在の状況において適切な入院形態はどれか。
1: 任意入院
2: 応急入院
3: 医療保護入院
4: 緊急措置入院
5: 医療観察法による入院
45歳の男性。統合失調症。外来治療を受けながら母親と2人で暮らしている。3年前までは仕事に就いていたが、職場での対人関係がうまくいかず症状が悪化し退職した。現在は精神症状は落ち着き、ADLは自立し生活リズムも整っている。一般就労を希望し、作業療法士に相談した。この時点で患者が利用する障害福祉サービスとして適切なのはどれか。
1: 自立訓練
2: 共同生活援助
3: 就労移行支援
4: 就労定着支援
5: 就労継続支援B型
疾病の指標で、罹患期間が長くなると高くなるのはどれか。
1: 死亡率
2: 致命率
3: 有病率
4: 罹患率
5: 累積罹患率
財布を何度も鞄から出し入れし、そわそわと落ち着かない行動がみられる。この行動のMaslowの欲求階層モデルにおける欲求段階はどれか。
1: 安全欲求
2: 承認欲求
3: 認知欲求
4: 生理的欲求
5: 自己実現欲求
作業活動の分析で誤っているのはどれか。
1: 必要とされる技能を示す。
2: 使用する道具を示す。
3: 作業耐久性を示す。
4: 工程で分類する。
5: 所要時間を示す。
骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。
1: 鎖骨骨折――――――小胸筋
2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋
3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋
4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋
5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋
嚥下造影検査と比べて嚥下内視鏡検査が適しているのはどれか。
1: 誤嚥の評価
2: 嚥下反射の評価
3: 食道機能の評価
4: 声帯運動の評価
5: 咀嚼機能の評価
関節可動域測定の運動方向と参考可動域角度(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩水平伸展―― 30°
2: 肘屈曲――――120°
3: 手背屈―――― 50°
4: 股内転―――― 30°
5: 足底屈―――― 45°
評価の説明で正しいのはどれか。
1: FIMでは全介助の場合は0点である。
2: WeeFIMの対象年齢は5か月未満である。
3: Barthel Indexでは100点の場合は独居可能である。
4: 障害高齢者の日常生活自立度判定基準では全介助の場合はランクCである。
5: 老研式活動能力指標では日常生活動作に関する13項目を他者が観察して評価する。
ICFの環境因子で正しいのはどれか。
1: ライフスタイル
2: 介護保険制度
3: 教育歴
4: 生活感
5: 趣味
Brunnstrom法ステージの検査において、ステージと可能な随意運動の組合せで正しいのはどれか。
1: 上肢Ⅱ――肘関節90°屈曲位で前腕を回内・回外ができる。
2: 上肢Ⅲ――腕を側方水平位に挙上することができる。
3: 手指Ⅳ――手指集団伸展が十分にでき、様々な握りができる。
4: 下肢Ⅴ――立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。
5: 下肢Ⅵ――立位で股関節伸展位での膝関節屈曲ができる。
小児の評価領域と検査の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 粗大運動――――GMFM
2: 視知覚機能―――Erhardt(エアハート)発達学的視覚評価
3: 感覚統合機能――Kohs立方体組合せテスト
4: 知的機能――――WISC-Ⅳ
5: 日常生活能力――新S-M社会生活能力検査
糖尿病の三大合併症による症状はどれか。
1: う歯
2: 血尿
3: 昏睡
4: 失明
5: 吐血
要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 血液粘稠度低下―――――静脈血栓
2: 循環血漿量低下―――――起立性低血圧
3: 最大酸素摂取量増加―――運動耐容能の低下
4: 血清アルブミン値低下――褥瘡
5: 骨への物理的応力増加――骨萎縮
ロコモティブシンドローム改善のためのスクワットの方法で正しいのはどれか。
1: 閉眼して行う。
2: 閉脚して行う。
3: 手は体側につける。
4: 膝がつま先よりも前に出ないように曲げる。
5: 膝関節を曲げて殿部を床にできるだけ近づける。
ある道具の写真を示す。この道具を用いて行う高次脳機能障害評価法はどれか。
1: CBS
2: MFT
3: BADS
4: STEF
5: SLTA
障害者総合支援法について、各市町村で行う地域生活支援事業に含まれるのはどれか。
1: 介護給付
2: 訓練等給付
3: 自立支援医療
4: 補装具の給付
5: 日常生活用具の給付・貸与
悪性腫瘍の緩和ケア主体の時期のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 呼吸困難の軽減は得られない。
2: 運動療法をすることで心理面が改善する。
3: 運動療法をすることで倦怠感は改善しない。
4: 疼痛緩和にマッサージは長期的効果がある。
5: 運動療法をすることで疼痛の改善は得られない。
地域作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ハイリスクアプローチは地域への波及効果が高い。
2: 地域住民への健康教育はヘルスプロモーションである。
3: コンサルテーションモデルによる地域との関わりがある。
4: MTDLPでは「基本チェックリスト」に基づき計画を立てる。
5: ポピュレーションアプローチは個別的治療が必要な人を対象とする。
せん妄で正しいのはどれか。
1: 夜間には出現しない。
2: 環境変化で生じやすい。
3: 高度の意識混濁を伴う。
4: 記憶障害を伴うことはない。
5: 老年者より若年者に出現しやすい。
精神作用物質使用による精神障害について正しいのはどれか。
1: 幻覚が必発する。
2: アルコールは耐性を生じない。
3: モルヒネは身体依存を生じる。
4: 医薬品によるものは含まれない。
5: 急激な精神作用物質の摂取で離脱症状が生じる。
向精神薬内服中の精神疾患患者に錐体外路症状、無月経、体重増加、起立性低血圧が同時にみられた。最も疑われる原因薬剤はどれか。
1: 抗酒薬
2: 抗うつ薬
3: 抗不安薬
4: 抗精神病薬
5: 抗てんかん薬
心因性偽発作が疑われる患者における発作症状の観察の際に重要でないのはどれか。
1: 咬舌
2: 流涙
3: 尿失禁
4: 四肢の外傷
5: チアノーゼ
Alzheimer型認知症の進行度をADL障害の程度から評価するのはどれか。
1: Behave-AD
2: DASC-21
3: MoCA-J
4: FAST
5: MMSE
作業療法の面接における直面化の説明で正しいのはどれか。
1: 話の中で疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する。
2: 話の中に含まれる無意識的な意味を指摘する。
3: 話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。
4: 話から感じられる情緒的な面を言葉で返す。
5: 話の不明確な点を尋ねて明らかにする。
うつ病の治療で正しいのはどれか。
1: 電気けいれん療法は自殺の危険度が低いときに行う治療である。
2: 回復を早めるため、気晴らしに旅行に出かけることを積極的に促す。
3: 抗うつ薬使用開始後、数日経っても効果が出なければ速やかに薬剤を変更する。
4: 患者の負担を減らすため、人生における重大な決定は速やかに行うよう指導する。
5: 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。
心理的な外傷体験後の早期介入法として適切なのはどれか。
1: デブリーフィング
2: 心理的応急処置
3: 集団精神療法
4: 生活技能訓練
5: 精神分析療法
強迫性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
1: 自由度の高い作業を提供する。
2: 正確さを必要とする作業を提供する。
3: 強迫行為が始まれば作業を中止させる。
4: 強迫行為の原因についての洞察を促す。
5: 作業工程の確認は作業療法士が本人に代わって行う。
広汎性発達障害の説明で正しいのはどれか。
1: 女児に多い。
2: 育児方法が発症に影響する。
3: 障害は成人期までには消失する。
4: 社会的コミュニケーションの障害はない。
5: 小児期崩壊性障害は正常な発達の後に出現する。
Alzheimer型認知症で正しいのはどれか。
1: まだら認知症の特徴を示す。
2: 症状の経過は階段状の増悪を示す。
3: 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。
4: 神経原線維変化はタウ蛋白の細胞外沈着により起こる。
5: 現在では認知症治療薬を使用することで根本的治療も望める。
統合失調症の家族心理教育において適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 家族を精神疾患の原因ととらえる。
2: 精神分析理論に基づいて行われる。
3: 家族の対処能力が向上することを目指す。
4: 再発防止効果についての科学的根拠がある。
5: EE〈expressed emotion〉を高める指導を行う。
大脳基底核に分類されるのはどれか。
1: 視床
2: 上丘
3: 被殻
4: 下垂体
5: 歯状核
外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。
1: 乳腺
2: 卵巣
3: 甲状腺
4: 松果体
5: 上皮小体
中間楔状骨に接するのはどれか。
1: 距骨
2: 脛骨
3: 舟状骨
4: 踵骨
5: 腓骨
筋皮神経支配の筋はどれか。2つ選べ。
1: 肘筋
2: 棘下筋
3: 三角筋
4: 烏口腕筋
5: 上腕二頭筋
冠状動脈で正しいのはどれか。
1: 大動脈弁の心室側から出る。
2: 左右の冠状動脈は吻合しない。
3: 左冠状動脈は房室結節に血液を送る。
4: 右冠状動脈は前下降枝と回旋枝に分かれる。
5: 左冠状動脈は心室中隔前方2/3に血液を送る。
動脈と触知可能な部位との組合せで誤っているのはどれか。
1: 上腕動脈―――上腕二頭筋後内側縁
2: 橈骨動脈―――前腕掌側面の外側遠位部
3: 大腿動脈―――Scarpa三角内
4: 足背動脈―――足背の長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間
5: 後脛骨動脈――外果後方
胃について正しいのはどれか。
1: 幽門は食道に連なる。
2: 胃切痕は大弯側にある。
3: 胃体の下端部を胃底という。
4: 噴門は第1腰椎の右側にある。
5: 胃の大弯は大網を介して横行結腸と結合する。
泌尿器について正しいのはどれか。
1: 尿管口は膀胱尖に開く。
2: 尿管内部には逆流防止弁がある。
3: 男性の尿道は女性に比べて短い。
4: 男性の尿道は前立腺を貫いている。
5: 内尿道口は膀胱三角の中央に開く。
内耳に含まれるのはどれか。
1: 鼓室
2: 耳管
3: キヌタ骨
4: 膜半規管
5: アブミ骨筋
Scarpa三角の内で触知できる筋はどれか。2つ選べ。
1: 大腿直筋
2: 恥骨筋
3: 腸腰筋
4: 内閉鎖筋
5: 梨状筋
細胞について誤っているのはどれか。
1: 細胞膜は二重膜である。
2: 細胞膜は主にリン脂質から構成される。
3: ミトコンドリアではATP生成を行っている。
4: リボソームは蛋白質とDNAから構成される。
5: Na+−K+ポンプにより細胞内のNa+は低く保たれる。
神経筋接合部における神経伝達物質はどれか。
1: ノルアドレナリン
2: アセチルコリン
3: アドレナリン
4: セロトニン
5: ドパミン
Brodmannにより決定された皮質領野で一次運動野に相当するのはどれか。
1: 1野
2: 4野
3: 17野
4: 22野
5: 44野
筋紡錘の感覚神経線維で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: Ⅰa
2: Ⅰb
3: Ⅱ
4: α
5: γ
心室収縮期に生じているのはどれか。2つ選べ。
1: 三尖弁開放
2: 僧帽弁閉鎖
3: 大動脈弁閉鎖
4: 肺動脈圧低下
5: 肺動脈弁開放
脳神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。
1: 顔面神経――軟口蓋の挙上
2: 三叉神経――下顎の運動
3: 舌咽神経――舌の運動
4: 舌下神経――唾液分泌
5: 迷走神経――口唇閉鎖
排尿に関与する神経で正しいのはどれか。
1: 脳における排尿中枢は延髄にある。
2: 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
3: 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
4: 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
5: 副交感神経路は第11胸髄~第2腰髄レベルから生じる。
男性生殖器系で正しいのはどれか。
1: 勃起中枢は腰髄にある。
2: 陰茎海綿体神経は動脈収縮作用をもつ。
3: 射精は副交感神経の作用を介して起きる。
4: 性的刺激による勃起には辺縁系が関与する。
5: 射精後の精子は女性の膣内で1週間程度生存する。
嫌気的代謝の過程で生成される物質はどれか。
1: アミノ酸
2: クエン酸
3: フマル酸
4: ピルビン酸
5: イソクエン酸
前腕回内の作用をもつのはどれか。2つ選べ。
1: 上腕筋
2: 腕橈骨筋
3: 上腕二頭筋
4: 上腕三頭筋
5: 橈側手根屈筋
筋と足への作用との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 足の長母指伸筋――背屈
2: 後脛骨筋―――――内がえし
3: 前脛骨筋―――――外がえし
4: 第三腓骨筋――――底屈
5: 長腓骨筋―――――背屈
股関節伸展、内転、内旋および膝関節屈曲に作用する筋はどれか。
1: 大腿筋膜張筋
2: 大腿二頭筋
3: 中間広筋
4: 半腱様筋
5: 縫工筋
努力吸気時に働く筋はどれか。
1: 腹横筋
2: 腹直筋
3: 外腹斜筋
4: 内腹斜筋
5: 胸鎖乳突筋
反射マーカを用いた三次元歩行分析装置で評価が最も困難なのはどれか。
1: 歩幅
2: 歩行率
3: 重心の変化
4: 足底圧分布
5: 関節角度変化
尿検査項目とその検査結果が高値となる疾患との組合せで正しいのはどれか。
1: ケトン体――――膵炎
2: ビリルビン―――糖尿病
3: アルブミン―――肝硬変
4: ヘモグロビン――心筋梗塞
5: ミオグロビン――横紋筋融解症
悪性腫瘍細胞の特徴で誤っているのはどれか。
1: 増殖が速い。
2: 核分裂が多い。
3: 染色体異常が多い。
4: 核/細胞質比が小さい。
5: 未分化型は悪性度が高い。
ステロイド薬の長期投与によって生じやすいのはどれか。
1: 腎不全
2: 低血圧
3: 骨粗鬆症
4: 体重減少
5: 高カリウム血症
良性の骨軟部腫瘍はどれか。
1: 脊索腫
2: 軟骨肉腫
3: 血管内皮腫
4: 海綿状血管腫
5: 多発性骨髄腫
転移・逆転移で適切なのはどれか。
1: 陰性転移の解釈は避ける。
2: 転移は逆転移を誘発する。
3: 逆転移は治療の阻害因子となる。
4: 逆転移は治療者の意識的反応である。
5: 心理治療の目標は陽性転移の出現である。
Eriksonによる成人中期の心理的発達課題はどれか。
1: 勤勉性
2: 同一性
3: 親密性
4: 生殖性
5: 自我の統合
心理検査と評価内容の組合せとして適切なのはどれか。
1: SCT ―――――――――――――認知機能
2: WCST―――――――――――――自我状態
3: P-Fスタディ ―――――――――認知症介護負担度
4: Rorschachテスト ―――――――自己効力感
5: 内田・クレペリン精神テスト――性格・行動面の特徴
切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 幼児の切断では強く現れる。
2: 四肢末梢部ほど明確に感じる。
3: いったん出現した幻肢は消失しない。
4: 術直後義肢装着法には予防効果がある。
5: 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。
Brown-Séquard症候群で損傷髄節よりも下位の反対側に現れる症状はどれか。2つ選べ。
1: 運動麻痺
2: 触覚障害
3: 痛覚障害
4: 温度覚障害
5: 深部覚障害
脊髄損傷で正しいのはどれか。
1: 受傷直後は尿失禁状態となる。
2: 排尿筋括約筋協調不全は生じない。
3: 残尿が150 mLでは導尿は不要である。
4: 核・核下型神経因性膀胱であれば尿道カテーテル長期留置を行う。
5: 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。
診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。
1: 頭蓋底骨折
2: 脳室内出血
3: 脳梗塞急性期
4: 脳出血急性期
5: くも膜下出血急性期
肩腱板断裂で陽性となるのはどれか。
1: Adsonテスト
2: drop armテスト
3: Finkelsteinテスト
4: Phalenテスト
5: Thomsenテスト
疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。
1: Alzheimer型認知症――羽ばたき振戦
2: Huntington病――――線維束性収縮
3: 多発性硬化症―――――舞踏運動
4: 筋萎縮性側索硬化症――静止時振戦
5: 多系統萎縮症―――――起立性低血圧
視神経脊髄炎で正しいのはどれか。
1: 再発と寛解を繰り返す。
2: レム睡眠行動異常を生じる。
3: 免疫不全状態で罹患しやすい。
4: JCウイルス感染により発症する。
5: 抗コリンエステラーゼ薬で症状が改善する。
筋強直性ジストロフィーで正しいのはどれか。
1: 5歳までに発症する。
2: 伴性劣性遺伝である。
3: 顔面筋は侵されにくい。
4: ミオトニアがみられる。
5: 認知機能は障害されない。
心室中隔欠損症で正しいのはどれか。
1: チアノーゼを生じる。
2: 動脈管が開存している。
3: 卵円孔の閉鎖不全である。
4: 肺血流量は正常時よりも多くなる。
5: 大動脈から肺動脈に直接血液が流れる。
β遮断薬服用中患者の運動負荷量決定に最も適している指標はどれか。
1: PCI
2: Borg指数
3: Karvonen法
4: 安静時心拍数
5: 最大予測心拍数
血友病の臨床症状で最も多いのはどれか。
1: 関節内出血
2: 血小板数減少
3: 出血時間延長
4: 毛細血管拡張
5: リンパ節腫脹
多発性骨髄腫に特徴的でないのはどれか。
1: 貧血
2: 腎障害
3: 易感染性
4: 病的骨折
5: 低カルシウム血症
2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。
1: インスリン抵抗性の増大
2: 血圧低下
3: 血糖コントロールの改善
4: 脂質代謝の改善
5: 心肺機能の改善
骨粗鬆症の原因で誤っているのはどれか。
1: 安静臥床
2: 胃切除後
3: 糖尿病
4: ビタミンA欠乏症
5: 副甲状腺機能亢進症
認知症患者に対して行われるのはどれか。2つ選べ。
1: 音楽療法
2: 内観療法
3: 森田療法
4: 精神分析療法
5: リアリティオリエンテーション
統合失調症において予後が良いのはどれか。
1: 男性
2: 若年での発症
3: 潜行性の発症
4: 強い陰性症状の存在
5: 明らかな発症誘因の存在
うつ病の復職支援プログラムの内容として最も適切なのはどれか。
1: 認知の歪みは修正しない。
2: 服薬自己管理の練習をする。
3: キャリア再構成の検討は行わない。
4: コミュニケーション能力の改善を図る。
5: 配置換えをしないことを前提に職場との連絡調整を行う。
解離性障害の治療として正しいのはどれか。
1: 破壊的行動を許容する。
2: 空想の肥大化について指摘しない。
3: 有害な刺激を無理に取り除かない。
4: 速やかに心的外傷の直面化を図る。
5: 病気と治療について明確に説明する。
てんかんに伴う精神症状として適切でないのはどれか。
1: 粘着性
2: 爆発性
3: 疾病利得
4: 不機嫌状態
5: もうろう状態