50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。義手操作練習時、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応で正しいのはどれか。
1: 肘継手を交換する。
2: 9字ハーネスに変える。
3: 手先具の力源ゴムを増やす。
4: ケーブルハウジングを短くする。
5: リフトレバーの位置を遠位にする。
30歳の男性。左上腕切断短断端。右利き。肘継手の屈曲および手先の開閉コントロールを行い、「釘打ちがしたい」との希望があり、上腕義手を作製することになった。選択する義手のパーツとして適切なのはどれか。
1: オープンショルダーソケット
2: リュックサックハーネス
3: 単式コントロールケーブルシステム
4: 能動肘ブロック継手
5: 能動ハンド
上腕義手(手先具は能動開き式)の適合判定の際、肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: ケーブルハウジングが長過ぎる。
2: ソケットが断端と適合していない。
3: 前腕支持部のトリミングが不良である。
4: 残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。
5: 切断肢肩関節の回旋可動域に制限を認める。
35歳の女性。右上腕切断・標準断端。受傷後2か月経過。仮義手による肘継手操作訓練中、ロックがかかり難い現象がみられた。原因を解明するための評価項目で適切でないのはどれか。 ア.ロック、アンロック操作時の肩の運動イ.ソケットの適合ウ.肘コントロールケーブルの走行エ.ベースプレートの取りつけ位置オ.操作効率
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
30歳の女性。断端長25%残存の左前腕切断。肘関節が屈曲30°に制限されている。屈曲運動を補い、腹部前面での両手動作を可能にするため能動義手を作製する。ソケットと肘継手の組合せで正しいのはどれか。
1: 差し込み式前腕ソケット ――――― 倍動肘ヒンジ継手
2: 前腕用スプリットソケット ―――― 倍動肘ヒンジ継手
3: ノースウエスタン式前腕ソケット ― 能動単軸肘ヒンジ継手
4: ミュンスター式前腕ソケット ――― 軟性たわみ式継手
5: ミュンスター式前腕ソケット ――― 能動単軸肘ブロック継手
24歳の男性。農機具に巻き込まれて右上腕を切断した。断端長は標準断端である。図のような上腕義手を製作することとした。この義手の適合検査結果で適合と判断されるのはどれか。
1: 肘90°屈曲位のコントロールケーブルシステムの効率判定が85%
2: 引っ張り荷重に対する安定性の判定でずれが20 mm
3: 義手装着下垂時の長さが残存肢の環指と同じ長さ
4: 義手装着時の能動的肘屈曲が100°
5: 口元での手先具の操作判定が35%
42歳の女性。右利き。生来健康。悪性黒色腫による左上腕切断。標準断端。今後化学療法が施行される予定である。この患者に対する上腕義手として適切なのはどれか。
1: ソケットは差し込み式
2: コントロールケーブルは単式
3: 肘完全屈曲に要する肩屈曲角は50°
4: 口元での手先具は40%開大
5: 操作効率は40%
50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。パーツの名称で正しいのはどれか。
1: ①ミュンスター型ソケット
2: ②単軸肘ブロック継手
3: ③肘コントロールケーブル
4: ④ターミナル(回り端子)
5: ⑤能動ハンド
上腕切断者に対する義手の適合検査で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 20 kgの下垂力に対してソケットが30 mm滑った。
2: コントロールシステム操作方式の効率は60%であった。
3: 義手装着時の肘継手の能動屈曲角度が120°であった。
4: 肘継手を屈曲するために必要な力は4.5 kgであった。
5: 肘継手を屈曲するために必要な肩関節の屈曲は30°であった。
上腕義手の適合検査で正しいのはどれか。
1: 口元でのフックの最大開きの効率は30%である。
2: コントロールケーブルシステムの操作効率は30%である。
3: 肘90°屈曲位でのフックの最大開きの効率は70%である。
4: 肘継手を最大屈曲させるために肩関節の屈曲が35°必要である。
5: 義手装着時に20 kgで下垂負荷したときのソケットのずれが20 mmである。
32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。この患者の肘継手として適切なのはどれか。
30歳の女性。左上腕切断(短断端)。図のような能動義手を選択した。この義手を使用して可能な動作はどれか。
1: ドアノブを回す。
2: 綿棒で耳かきをする。
3: 30 kgの米袋を持ち上げる。
4: エプロンの腰ひもを後ろで結ぶ。
5: 包丁操作のときに野菜を押さえる。
32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。考えられる原因はどれか。2つ選べ。
1: 左肩屈曲の可動域低下
2: 左肩伸展の筋力低下
3: 左肩甲骨下制の筋力低下
4: 右肩甲骨外転の筋力低下
5: 右肩甲帯挙上の可動域低下
30歳の男性。右前腕部の悪性腫瘍に対し前腕切断術が施行された。断端の長さは標準断端であった。創治癒後、義手を製作することになった。義手装着訓練において正しいのはどれか。
1: 屈曲手継手を選択する。
2: 義手訓練は幻肢の軽減に有効である。
3: 義手の手部先端は健側の中指先端と合わせる。
4: 術後の断端管理として、弾性包帯を中枢部から末梢部に向けて巻く。
5: 装着しての手先具単体の最大開き幅が50%以上であるかを判定する。
65歳の男性。農作業中に右上腕切断、標準断端である。受傷後1か月経過。義手の作製と訓練のため入院した。作業療法の評価で誤っているのはどれか。
1: 断端周径は定期的に計測する。
2: 肩甲骨、肩関節の関節可動域を測定する。
3: 肩関節周囲筋の筋力測定を行う。
4: 能動義手の長さは肩峰から尺骨茎状突起までとする。
5: 感覚検査を行う。
16歳の男性。交通事故による右前腕切断。断端長は短断端。受傷後2か月経過。手先具が口元に届かない現象がみられた。原因解明のための評価で適切でないのはどれか。
1: 肩関節の関節可動域
2: 肘関節の関節可動域
3: 前腕部の神経腫の有無
4: ソケット開口部のトリミングライン
5: コントロールケーブルの効率
32歳の男性。左利き。交通事故により右上腕切断となった。断端長は10.0 cmで、残存肢の上腕長は25.0 cmであった。能動義手製作のために選択する肘継手として最も適切なのはどれか。
1: 軟性たわみ式継手
2: 倍動肘ヒンジ継手
3: 能動単軸肘ヒンジ継手
4: 遊動単軸肘ヒンジ継手
5: 能動単軸肘ブロック継手
65歳の男性。農作業中に右上腕切断、標準断端である。受傷後1か月経過。義手の作製と訓練のため入院した。作業療法の訓練で適切でないのはどれか。
1: ブロックを用いたフック操作
2: 鏡を用いた肘継手のロック操作
3: 義手の着脱
4: 義手での書字
5: 両手による紐結び
37歳の男性。事故による両前腕切断。現在仮義手で能動フックを使用しているが、ズボンや上着のジッパーの開閉、食事やトイレの後始末に不便を感じている。手継手を示す。この患者に適しているのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
24歳の男性。農機具に巻き込まれ右上腕切断。断端長は標準断端。図のような義手が処方された。図の名称で誤っているのはどれか。
1: ベースプレート
2: リフトレバー
3: 肘継手ロック・コントロールケーブル
4: 9字ハーネス
5: ケーブルハウジング