慢性閉塞性肺疾患(COPD)の腹式呼吸の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 補助筋の筋力増強
2: 1回換気量の増加
3: 機能的残気量の増加
4: 横隔膜の上方移動拡大
5: 呼気時の気道内圧低下
急性心筋梗塞患者の自宅療養期の運動療法で正しいのはどれか。
1: 心筋負荷量設定には拡張期血圧が良い指標となる。
2: この時期の運動療法によって壊死部の再生が期待できる。
3: 運動強度は最大心拍数のおよそ30%が適している。
4: 下肢の筋力強化は静的収縮の多い種目を選ぶ。
5: 散歩は時間と速度とを決めて行う。
慢性呼吸不全で息切れのある患者のADLの指導で誤っているのはどれか。
1: リーチャーの利用
2: かぶりシャツの着用
3: 手すりの設置
4: 洋式トイレの使用
5: 半身浴の励行
激しい運動時の呼吸循環応答で減少するのはどれか。
1: 脈 圧
2: 腎血流量
3: 脳血流量
4: 1回換気量
5: 動静脈酸素較差
動作と運動強度との組合せで正しいのはどれか。
1: シャワー浴 − 1〜2 METs
2: 自動車の運転 − 3〜4 METs
3: 盆栽の手入れ − 4〜5 METs
4: 階段昇降 − 5〜6 METs
5: ラジオ体操 − 6〜7 METs
学童期の肥満について正しいのはどれか。
1: 単純性肥満は少ない。
2: 大部分は成人の肥満に移行しない。
3: 標準体重に対する過剰の程度を指標とする。
4: 症候性肥満は運動不足が主な原因である。
5: 成人と同様に厳格な食事制限を行う。
糖尿病の運動療法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 尿ケトン体陽性時に効果が高い。
2: 食後すぐに運動を開始する。
3: 網膜症がある場合には運動強度を軽くする。
4: 低血糖に備えて常に糖質を携帯する。
5: 空腹時血糖値が高いほど運動量を増やす。
健常者の姿勢と呼吸機能の組合せで正しいのはどれか。
1: 背臥位-換気血流不均等が起きにくい。
2: 背臥位-胸郭背側の動きが良い。
3: 側臥位-両肺の換気量に左右差を生じる。
4: 座位-胸郭の動きが制限される。
5: 座位-横隔膜の動きが制限される。
心筋梗塞後の包括的リハビリテーションの効果として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 安静時心拍数の増加
2: HDLコレステロールの低下
3: 最大酸素摂取量の増加
4: 安静時血圧の低下
5: 中性脂肪の増加
63歳の男性。健康診断で不整脈を指摘されたが放置していた。職場で突然倒れ病院に搬送された。重度構音障害と重度左片麻痺とが認められた。発症2日目のMRIを写真に示す。意識状態は徐々に改善し、左上下肢の動きも出現した。2週後にワルファリンカリウムの投与が開始された。この患者の心電図として可能性の高いのは①~⑤のどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
47歳の男性。心筋梗塞で入院中。重篤な合併症はない。退院後のホームエクササイズとして最大心拍数の70%の運動が指示されている。運動時の目標心拍数(拍/分)として適切なのはどれか。
1: 80
2: 100
3: 120
4: 140
5: 160
呼吸機能テストの結果、図Aのようなフローボリューム曲線を得た。この患者の呼吸理学療法で誤っているのはどれか。ただし、図Bは健常者の結果を示す。
1: 胸郭の可動性維持
2: 口すぼめ呼吸の指導
3: 横隔膜呼吸法の指導
4: 強制吸気の指導
5: 腹筋の筋力増強
激しい運動によって単位時間当たりの血液量が減少する器官・組織はどれか。
1: 脳
2: 肺
3: 心筋
4: 腎臓
5: 骨髄
心電図と所見との組合せ(別冊No.1)を別に示す。誤っているのはどれか。
1: 正常洞調律
2: 心室性期外収縮
3: 完全房室ブロック
4: 心房細動
5: 心房性期外収縮
フローボリューム曲線で誤っているのはどれか。
1: ①(縦軸):気流速度
2: ②(横軸):肺気量
3: ③:肺活量
4: ④:最大吸気位
5: ⑤:最大呼気位
50歳の男性。慢性呼吸不全。スパイロメトリーでは、%VC:85%、FEV1.0%:65%であった。健常者と同様に平地を歩くのは難しいが、自分のペースで2.0 kmの距離を歩くことができる。正しいのはどれか。
1: 閉塞性換気障害、Hugh-Jones分類II度
2: 拘束性換気障害、Hugh-Jones分類II度
3: 混合性換気障害、Hugh-Jones分類II度
4: 閉塞性換気障害、Hugh-Jones分類III度
5: 拘束性換気障害、Hugh-Jones分類III度
50歳の男性。慢性呼吸不全。スパイロメトリーでは、%VC:85%、FEV1.0%:65%であった。健常者と同様に平地を歩くのは難しいが、自分のペースで2.0 kmの距離を歩くことができる。2年後、呼吸不全が進行し、日常生活でも息切れがでるようになった。ADL指導で誤っているのはどれか。
1: 動作は細かく分けて行う。
2: 和式トイレよりも洋式トイレが良い。
3: 息を吸いながら物を持ち上げる。
4: 台所仕事は椅子に座って行う。
5: 息苦しさを感じたら口をすぼめて息を吐く。
痰貯留部位と体位排痰法との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
最も高負荷となる動作はどれか。
1: 食 事
2: 台所仕事
3: 歩 行(時速5 km)
4: シャワー浴
5: 階段昇降
呼吸機能評価で臨床上問題になるのはどれか。
1: 1秒率:90%
2: PaO2:90 mmHg
3: PaCO2:60 mmHg
4: 動脈血pH:7.4
5: 1回換気量:500 ml