慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 呼吸筋訓練
2: 胸郭可動域訓練
3: 深吸気
4: 下肢エルゴメーター
5: 体位排痰法
心不全の徴候でないのはどれか。
1: 両下肢の浮腫
2: 体重の減少
3: 安静時心拍数の増加
4: 湿性ラ音の聴取
5: 運動時息切れの増悪
心筋梗塞患者の急性期リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 寒冷昇圧テストを行う。
2: 等尺性収縮運動を行う。
3: ギャッチアップ座位から開始する。
4: 心拍数100/分以上では運動を中止する。
5: 排便訓練は差し込み便器で行う。
糖尿病患者の理学療法で誤っているのはどれか。
1: HbA1cの数値を確認する。
2: 冷や汗は低血糖発作の予兆である。
3: ベッド上の安静は血糖値を低下させる。
4: 運動療法施行時には砂糖を用意しておく。
5: 意識障害発作は低血糖と高血糖で起こる。
心電図と病態との組合せ(別冊No. 5)を別に示す。誤っているのはどれか。
1: 洞性徐脈
2: 上室性期外収縮
3: 心室性期外収縮
4: I度房室ブロック
5: 心室細動
図はスパイロメータで計測した呼吸量である。誤っているのはどれか。
1: 予備吸気量
2: 機能的残気量
3: 1回換気量
4: 肺活量
5: 総肺気量
65歳の男性。胸骨正中切開による縦隔腫瘍摘出術後3日。左上下葉区の痰の貯留が多い。この時期の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: ゆっくりとした深い腹式呼吸
2: 右側臥位での体位排痰
3: 胸郭可動域運動
4: 四肢の自動介助運動
5: 体幹の回旋運動
70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。陳旧性心筋梗塞による慢性心不全、NYHA(New York Heart Association,1964)のclass II。医師の指示によって在宅での心臓リハビリテーションを行っている。自宅での生活指導で正しいのはどれか。
1: できるだけ水分摂取を行う。
2: 体重増加は栄養改善の良い指標である。
3: ボルグ指数で15程度の運動を勧める。
4: 安静時に息切れがある日は運動を休む。
5: 安静時間を長くしてエネルギー消費量を減らす。
45歳の女性。体重55 kg。急性心筋梗塞の回復期に入り、運動負荷試験を実施したところ、酸素摂取量770 ml/分までは安全性が確認された。この患者に許可できるレクリエーションの最大レベルはどれか。
1: ラジオ体操
2: バドミントン(シングルス)
3: テニス(シングルス)
4: ジョギング
5: 登山
慢性呼吸不全患者の生活指導で適切でないのはどれか。
1: 腹式呼吸を励行する。
2: 時間当たり呼吸数を増やす。
3: 1回換気量を増やす。
4: 動作を分割する。
5: 酸素吸入下で体操する。
腹式呼吸法で誤っているのはどれか。
1: 口すぼめ呼吸を併用する。
2: 呼吸補助筋の活動を抑制する。
3: 胸部と腹部にそれぞれ手を置く。
4: 呼気時に腹部隆起を確認する。
5: 呼気は吸気の2倍以上の時間をかけて行う。
糖質が燃焼したときの化学式はC6H12O6+6O2→6H2O+6CO2で表される。呼吸商の値はどれか。
1: 0.36
2: 0.48
3: 0.72
4: 1.00
5: 1.25
急性期心筋梗塞症患者のリハビリテーションのステージ進行基準に含まれないのはどれか。
1: 自覚症状の有無
2: 心拍数の増加
3: 収縮期血圧の上昇
4: 重症不整脈の有無
5: 心電図の異常Q波
心筋梗塞のリハビリテーションの効果で誤っているのはどれか。
1: 運動耐容能の向上
2: 生活の質の向上
3: 余命の延長
4: HDLコレステロール値の上昇
5: 安静時心拍数の上昇
インスリン依存型糖尿病の運動療法で誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.運動強度はボルグ指数で13以下に設定する。イ.自転車エルゴメーターは1日20~30分程度とする。ウ.尿ケトン体陽性時には運動量を増やす。エ.食後2時間以内の運動は避ける。オ.インスリン注射部位の運動は避ける。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
78歳の男性。58歳時に肺気腫、60歳時に高血圧を指摘されている。70歳時に脳梗塞による左片麻痺。現在、独歩可能で降圧薬を服用し、経皮的酸素飽和度(SpO2)をモニターし、自宅で生活している。訪問リハビリテーション時の血圧は158/88 mmHg、心拍数は70/分であった。日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 運動時の心拍数の上限は80/分とする。
2: 運動中にSpO2が85%に下がったら安静にする。
3: 収縮期血圧が190 mmHgを越えたら安静にする。
4: 昼食後は1時間の休憩をとる。
5: 口すぼめ呼吸を指導する。
70歳の男性。身長170 cm、体重54 kg。肺気腫による慢性呼吸不全で在宅酸素療法を行っている。自宅での生活指導として正しいのはどれか。
1: 下肢の筋力強化を行う。
2: 体重を増やさないように食事制限を行う。
3: 息切れがない時は酸素投与の必要はない。
4: 息を吸いながら階段を昇り、息を吐く時には立ち止まる。
5: 1日のエネルギー消費量を減らす。
54歳の男性。肺塞栓に併発した低酸素脳症。意識障害は2か月で回復し、歩行も2年間で介助レベルまで回復した。運動時の上肢のミオクローヌス、小刻み歩行、寡黙、認知障害や自発性低下がある。治療アプローチで誤っているのはどれか。
1: 上肢の素速い運動
2: 四つ這いでのバランス訓練
3: メトロノームを使った歩行
4: 低い台からの立ち上がり
5: 日記を用いた記憶の代償