心電図を示す。考えられる不整脈はどれか。
1: 心房細動
2: 心室頻拍
3: 房室ブロック
4: 心室性期外収縮
5: 発作性上室性頻拍
NYHA分類で正しいのはどれか。
1: 5段階分類である。
2: I度では身体活動に軽度の制限がある。
3: II度では安静時には無症状である。
4: III度では安静時にも症状がある。
5: IV度では日常的な活動で症状がある。
急性心筋梗塞のためのリハビリテーションプログラムにおいて、厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた進行基準の項目でないのはどれか。
1: 心拍数
2: 自覚症状
3: 収縮期血圧
4: 心電図ST変化
5: 経皮的動脈血酸素飽和度
心電図を以下に示す。不整脈として考えられるのはどれか。
1: 二段脈
2: 房室ブロック
3: 右脚ブロック
4: 上室性期外収縮
5: 多源性心室期外収縮
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で%VC 70%、FEV1.0% 75%。この患者に対する理学療法で誤っているのはどれか。
1: 息切れ時のポジショニングの指導
2: 息こらえをしながら立ち上がる訓練
3: 自転車エルゴメーターによる持久力訓練
4: 下肢の筋力強化のためのハーフスクワット訓練
5: 上肢の筋力強化のための四つ這いでの腕立て伏せ訓練
冠動脈疾患後の維持期リハビリテーションの目的で誤っているのはどれか。
1: 再発予防
2: 高血圧の改善
3: 冠動脈硬化の改善
4: 心筋壊死部の筋再生
5: 冠循環側副血行の増大
呼吸器疾患の理学療法の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 呼吸数の増加
2: 吸気の緩徐化
3: 腹式呼吸の促通
4: 呼吸補助筋の活用
5: 全身のリラクセーション
慢性閉塞性肺疾患患者へのADLの指導で誤っているのはどれか。
1: 作業は座位で行う。
2: 動作時は腹式呼吸を心がける。
3: 呼気よりも吸気に時間をかける。
4: 両上肢挙上位を避けて作業する。
5: 物を持ち上げる際は呼気で行う
70歳の男性。2型糖尿病。心房細動があるが、β遮断薬によって安静時の脈拍70/分前後にコントロールされている。食事療法と運動療法とを通して生活習慣の改善に取り組みはじめた。運動処方の内容で適切な組合せはどれか。2つ選べ。
1: 種 類−ウォーキングによる有酸素運動を行う。
2: 強 度−運動時の脈拍110/分を目標とする。
3: 持続時間−l回の運動で10分を目標とする。
4: 実施時間帯−食事の1時間後を目安に開始する。
5: 頻 度−週に2回を目標とする。
虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準はどれか。
1: 顔面紅潮
2: 収縮期血圧低下
3: I度房室ブロック
4: 心電図ST部1 mm低下
5: 発作性上室性不整脈の散発
肺音聴診で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肺胞呼吸音は呼気で聴取される。
2: 喘息発作時には吸気時間が延長する。
3: 胸膜摩擦音が聴取されれば異常である。
4: 気管支呼吸音が聴取されれば異常である。
5: 痰貯留部では粗い断続性ラ音が聴取できる。
非侵襲的陽圧換気(NPPV:non-invasive positive pressure ventilation)療法で正しいのはどれか。
1: 重度の咽喉頭機能障害の症例に適応がある。
2: 胸郭可動性の制限があると効果は低下する。
3: 呼吸管理後は口頭での会話はできない。
4: 咳嗽力がない症例に適応がある。
5: 気管切開が禁忌の場合に行う。
25歳の男性。身長170cm、体重 60kg。ランプ運動負荷試験における運動中の呼気ガス分析データを図に示す。正しいのはどれか。
1: 回帰直線の傾きは呼吸商を意味する。
2: 対象者の最大運動能力は約10 METsである。
3: 酸素摂取量が1,500 ml/min付近に無酸素性代謝閾値(AT)がある。
4: 二酸化炭素排出量が2,500 ml/minの運動では脂肪が燃焼されやすい。
5: 最高酸素摂取量は約3,500 ml/minである。
45歳の男性。息切れで階段を昇れなくなったため受診した。スパイログラムで図のような計測値と努力呼出曲線とを得た。この患者の1秒率で最も近いのはどれか。
1: 88%
2: 83%
3: 70%
4: 66%
5: 58%
45歳の男性。息切れで階段を昇れなくなったため受診した。スパイログラムで図のような計測値と努力呼出曲線とを得た。この患者の呼吸理学療法の目的はどれか。
1: 胸式呼吸による肺活量の改善
2: 有酸素運動による残気量の減少
3: 部分呼吸法による努力性肺活量の増加
4: 口すぼめ呼吸による機能的残気量の減少
5: 胸郭柔軟性運動による拘束性換気障害の改善
上肢での血圧測定で正しいのはどれか。
1: 圧迫帯は肘窩部に設置する。
2: 圧迫帯の幅によって測定値は変化しない。
3: 触診法では上腕動脈の脈拍を触知しながら測定する。
4: 聴診法は触診法よりも測定値がやや低い。
5: 減圧時に血管音が始めて聞こえた点が収縮期血圧である。
肺音聴診について正しいのはどれか。
1: 正常では副雑音が聴取できる。
2: 正常では肺胞呼吸音が聴取できる。
3: 痰貯留部では高音性連続ラ音が聴取できる。
4: 喘息発作時は粗い断続性ラ音が聴取できる。
5: 空洞音では吸気で呼気よりも低い音が聴取できる。
体重80 kgの患者に対して5 METsの運動を30分処方した。この場合のエネルギー消費量(kcal)はどれか。ただし、1 METは3.5 mlO2/kg/min、酸素1リットル当たりのエネルギー産生量は5 kcalとする。
1: 70
2: 140
3: 210
4: 280
5: 350
薬物治療中の2型糖尿病患者の運動療法で適切なのはどれか。
1: 食前に行う。
2: 運動前に経口用オリゴ糖を飲用する。
3: 最大酸素摂取量の40〜60%の強度で行う。
4: 運動療法による消費カロリーを1日300〜400 kcalとする。
5: 冷汗が出たら両下肢を挙上する。