基礎理学療法学・理学療法管理学の過去問


第51回午前:第44問

成人に対する喀痰の吸引について適切なのはどれか。  

1: 理学療法士は行わない。

2: 吸引圧は最大で20 kPaとする。

3: 1回の吸引は20秒以上かけて行う。

4: 吸引カテーテルは気管分岐部まで挿入する。

5: 吸引カテーテルは吸引圧をかけながら素早く挿入する。

第51回午前:第45問

ICFで身体構造・心身機能の第一評価点(小数点1桁)が示すのはどれか。  

1: 障害の程度や大きさ

2: 阻害因子の有無

3: 障害された範囲

4: 時間的な経過

5: 実行状況

第51回午前:第49問

介入研究に該当するのはどれか。  

1: 特定の集団での継続的な治療の観察

2: 通常行われている治療の効果判定

3: 2群に分けた治療の前向き比較

4: 複数データによる横断的比較

5: 過去の治療成績間の比較

第51回午前:第50問

事故・過誤に関連した用語の説明で適切なのはどれか。  

1: 有害事象とは生命に直結する事故である。

2: インシデントとは重大な事故の発生である。

3: コンプライアンスとは法令を逸脱する行為である。

4: アクシデントでは医療従事者の過誤の有無を問わない。

5: Heinrichの法則では重篤な事故の数は軽微な事故の数と反比例する。

第50回午前:第46問

国際生活機能分類(ICF)における第1レベルまでの分類で環境因子はどれか。2つ選べ。  

1: 態度

2: 対人関係

3: 家庭生活

4: 支援と関係

5: コミュニティライフ・社会生活・市民生活

第50回午前:第49問

吸引操作の合併症として誤っているのはどれか。  

1: 不整脈

2: 肺胞虚脱

3: 肺うっ血

4: 低酸素血症

5: 気管支攣縮

第50回午後:第48問

国際生活機能分類(ICF)において、活動・参加の第一評価点で示されるのはどれか。  

1: 促進因子

2: 実行状況

3: 阻害因子

4: 支援なしの能力

5: 支援ありの能力

第50回午後:第49問

3群に分けたグループ間で平均値に差があるかを統計学的に検定する手法で正しいのはどれか。  

1: t検定

2: 相関分析

3: 分散分析

4: 重回帰分析

5: Welch検定

第50回午後:第50問

理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 理学療法士の診療報酬を規定している。 

2: 理学療法士の理学療法業務独占を規定している。

3: 理学療法士名簿への登録者に理学療法士免許が与えられる。

4: 理学療法士免許証を紛失した場合は都道府県知事から再交付される。

5: 理学療法士名簿の登録事項に変更が生じた場合は30日以内に訂正を申請する。

第49回午後:第49問

2つのバランス練習の効果を比較するため、オッズ比の95%信頼区間を計算したところ、以下の値が得られた。効果が有意であるのはどれか。2つ選べ。  

1: 0.65~0.89

2: 0.89~1.39

3: 0.65~1.39

4: 1.39~5.67

5: 0.65~5.67

第48回午後:第49問

100人の中に転倒経験者が50人いて、そのうちの40人はバランス検査で異常を指摘されていた。また、検査で異常を指摘されない転倒未経験者は30人いる。この検査の陽性尤度比はどれか。ただし、陽性尤度比は感度/(1-特異度)で表される。  

1: 0.6

2: 0.7

3: 0.8

4: 1.0

5: 2.0

第48回午後:第50問

理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 罰金刑を科せられても欠格条項には抵触しない。

2: 一旦免許を取得すれば、後に取り消されることはない。

3: 守秘義務は理学療法士でなくなった後にも適用される。

4: 麻薬中毒者は理学療法士免許を与えられないことがある。

5: 理学療法士でない者が機能療法士の名称を用いても良い。

第48回午前:第47問

気管吸引で正しいのはどれか。  

1: 吸引カテーテルの外径は気管チューブ内径の2/3とする。

2: 吸引カテーテルの挿入は気管分岐部までとする。

3: 吸引圧は20 kPa(150 mmHg)以下とする。

4: 吸引時間は20~30秒間とする。

5: 咳を誘発しながら吸引する。

第48回午前:第49問

研究法の説明で正しいのはどれか。  

1: 前方視研究では対象者の過去の現象を調査する。

2: 後方視研究の中で介入研究を行うことができる。

3: ケースコントロール研究は横断研究に含まれる。

4: コホート研究では結果に関連する予測因子を分析する。

5: シングルケーススタディはシングルケースデザインの一種である。

第48回午前:第50問

病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。  

1: 親族の求めに応じ、その場で診療録の開示を行った。

2: 個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応した。

3: 患者の同意なしで見舞い客からの病状問い合わせに回答した。

4: 病院長の同意を得たので、患者の個人情報を病院外で発表した。

5: 学生が個人情報を取り扱っていたことを実習後に患者に説明した。

第47回午後:第21問

ICFのコード分類で、d「活動・参加」の第1評価点(小数点以下第1位の数値)が示す困難度はどれか。  

1: 能力

2: 実行状況

3: 心身機能の影響

4: 個人因子の影響

5: 環境が与える影響

第47回午前:第21問

個人情報の保護に関する法律で個人情報として扱われるのはどれか。  

1: 趣味

2: 年齢

3: 血液型

4: 出生地

5: 電話番号

第47回午前:第22問

2群間の差を統計学的に検定する際に、有意差が得られやすくなる要因はどれか。  

1: サンプル数が少ない。

2: 検出力の設定が大きい。

3: データの妥当性が高い。

4: 群内の標準偏差が小さい。

5: 順序尺度のデータである。

第46回午前:第23問

比率尺度を用いた評価はどれか。2つ選べ。  

1: Barthel Index

2: Borg Scale

3: Timed Up and Go Test

4: Functional Reach Test

5: Modified Ashworth Scale

第46回午前:第49問

用語の説明で誤っているのはどれか。  

1: オッズ比:ある事象の起こりやすさを示す尺度

2: 第1種の過誤:棄却すべき帰無仮説を棄却しない誤り

3: メタアナリシス:複数の研究データを統合して全体の結論を導き出す方法

4: バイアス:曝露とアウトカムの関係を誤って評価してしまう研究デザインの不備

5: 無作為化比較試験:ランダムに割り付けた対象群間で前向きに効果の差を比較する試験