第50回午後第49問の類似問題

第53回午後:第22問

記述統計に用いる手法はどれか。  

1: χ2検定

2: 度数分布

3: 分散分析

4: 多変量解析

5: Mann-WhitneyのU検定

  • 答え:2
  • 解説:記述統計は、収集したデータの統計量を計算して分布を明らかにすることにより、データの示す傾向や性質を知るものである。度数分布は、特性値とその度数または相対度数との関係を観測したものであり、記述統計に分類される。
  • χ2検定は、変数の二乗の和から出てくる分布(χ2分布)を使い、比較したい事象に対する頻度の検定を行うノンパラメトリックな検定手法で、推計統計にあたる。記述統計ではないため、正しくない。
  • 度数分布は、特性値とその度数または相対度数との関係を観測したものであり、記述統計に分類される。このため、正しい選択肢である。
  • 分散分析は、データの持つばらつきが「因子」によるものよりも「実験誤差」によるもののほうが大きいかを検定し、「因子」によるばらつきの方が大きければ、母平均に差があるとするパラメトリックな検定である。推計統計に含まれるため、記述統計ではない。
  • 多変量解析は、多数の変量を同時に解析するため、色々な解析方法が集まったもので、複数の結果変数を予測する回帰分析や判別分析、分散分析などがこれに含まれる。記述統計ではないため、正しくない。
  • Mann-WhitneyのU検定は、特に特定の母集団がもう一方よりも大きな値を持つ傾向にある時に、2つの母集団が同じであるとする帰無仮説に基づいて検定する、ノンパラメトリックな推計統計である。記述統計ではないため、正しくない。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午前:第22問

2群間の差を統計学的に検定する際に、有意差が得られやすくなる要因はどれか。  

1: サンプル数が少ない。

2: 検出力の設定が大きい。

3: データの妥当性が高い。

4: 群内の標準偏差が小さい。

5: 順序尺度のデータである。

第51回午後:第39問

評価尺度について正しいのはどれか。  

1: 妥当性の検討法の1つとして再検査法がある。

2: 信頼性の検討には他の標準的尺度との相関関係をみる。

3: 名義尺度で用いられる代表値に中央値がある。

4: 順序尺度で用いられる代表値に平均値がある。

5: 間隔尺度で測定された2群の平均値の差の検定法にt検定がある。

第39回午後:第68問

評価尺度で誤っているのはどれか。  

1: 順序尺度で用いられる代表値に中央値がある。

2: 名義尺度で用いられる代表値に平均値がある。

3: 間隔尺度で測定された2群の差の検定法にt検定がある。

4: 信頼性の指標のひとつとして再検査法がある。

5: 妥当性の検討には他の標準的尺度との相関関係をみる。