70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。慢性心不全でNYHA分類classⅡ。在宅におけるリハビリテーションを行っている。在宅での生活と運動指導で正しいのはどれか。
1: 安静時間を長くする。
2: Borg指数で15程度の運動を勧める。
3: 体重増加は栄養改善の良い指標である。
4: 疲労感が残存しているときは運動を休む。
5: 症状に特別な変化がない場合は服薬を中止する。
75歳の男性。身長165 cm、体重60 kg。大動脈弁狭窄症。心房細動と一過性脳虚血発作の既往があり、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を行っている。NYHA分類ではclassⅠで、運動負荷試験で得られた嫌気性代謝閾値(AT)は17.5 mL/分/kgである。この患者への生活指導で誤っているのはどれか。
1: 抗凝固療法の服薬を継続する。
2: 体重や血圧を日誌に付けて自己管理する。
3: 自宅での生活活動は3 METsを上限とする。
4: 下肢筋力のレジスタンストレーニングをする。
5: 心肺運動負荷試験で得られたAT強度で運動する。
55歳の男性。急性心筋梗塞後合併症なく4週で自宅退院となった。復職までの2か月は自宅療養の予定である。自宅療養中の生活指導として適切でないのはどれか。
1: 1日に1~2 kmの歩行
2: 休みながらの階段昇降
3: 脈拍120/分以下での自転車エルゴメーター
4: 洗車・ワックスがけ
5: ボルグ指数12以下での運動
70歳の男性。身長170 cm、体重54 kg。肺気腫による慢性呼吸不全で在宅酸素療法を行っている。自宅での生活指導として正しいのはどれか。
1: 下肢の筋力強化を行う。
2: 体重を増やさないように食事制限を行う。
3: 息切れがない時は酸素投与の必要はない。
4: 息を吸いながら階段を昇り、息を吐く時には立ち止まる。
5: 1日のエネルギー消費量を減らす。
55歳の男性。慢性腎不全。高血圧症を合併。外来にて3年間、週2回前腕シャントによる人工透析を受けていた。日常生活で強い倦怠感を覚え独歩にて来院した。基礎体力改善のための運動療法で適切でないのはどれか。
1: 血圧はシャントのない側で測る。
2: 転倒に注意する。
3: 筋力強化は等尺性運動で行う。
4: ヘモグロビン値に注意する。
5: 運動指標として心拍数を利用する。
35歳の男性。急性心筋梗塞で入院中。合併症はなく、現在、室内で2分程度ゆっくり歩くことを許可されている。この時期の患者の活動で適切でないのはどれか。
1: 入浴する。
2: 室内便器を利用する。
3: 立位で体重測定を行う。
4: ソファーで新聞を読む。
5: 近親者と短時間面会する。
70歳の男性。慢性心不全。NYHA分類Ⅱ度。安静時心拍数70/分、Karvonen法による運動時の1分間の目標心拍数はどれか。ただし、係数は0.5とする。
1: 90
2: 100
3: 110
4: 120
5: 130
69歳の男性。慢性心不全。心肺運動負荷試験の結果を受け、主治医から3 METsまでの運動制限の指示があった。選択する活動で適切なのはどれか。
1: 屋内の掃除
2: 家具の運搬
3: ペンキ塗り
4: 階段を上がる
5: 歩行(107 m/分)
50歳の男性。身長170 cm、体重85 kg。II型糖尿病で合併症はない。医師からは運動療法を処方され、平地の20分間サイクリングをしている。心拍数は安静時74/分、運動後120/分、サイクリングのエネルギー消費量は0.1 kcal/kg/分である。正しいのはどれか。
1: 予測最大心拍数は190/分である。
2: 運動強度は8 METsである。
3: 運動療法1回の消費カロリーは200 kcalである。
4: BMIは29.4である。
5: 標準体重は50 kgである。
68歳の男性。2型糖尿病、脂質異常症。身長160 cm、体重85.0 kg、体脂肪率38%。血液検査は、HbA1c8.2%、空腹時血糖145 mg/dL。仕事は管理職、デスクワーク中心で一日の歩数は3,550歩(同年代歩数7,157歩)。筋力低下、感覚障害、関節可動域制限は認めない。運動療法で誤っているのはどれか。
1: 食事の1時間後に実施する。
2: 筋力増強運動は週2~3回行う。
3: 身体活動量増加のための生活指導を行う。
4: 有酸素運動は1回10分、週に合計40分程度行う。
5: 有酸素運動の運動強度は最大酸素摂取量の50%程度とする。
47歳の男性。心筋梗塞で入院中。重篤な合併症はない。退院後のホームエクササイズとして最大心拍数の70%の運動が指示されている。運動時の目標心拍数(拍/分)として適切なのはどれか。
1: 80
2: 100
3: 120
4: 140
5: 160
75歳の男性。身長170 cm、体重48 kg、BMI 16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。徐々に呼吸困難感が増悪してきており、50 m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。動脈血ガス分析PaO2 65 Torr、PaCO2 48 Torr、肺機能検査%VC 81%、FEV1% 31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。予測されるフローボリューム曲線として最も適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
78歳の男性。58歳時に肺気腫、60歳時に高血圧を指摘されている。70歳時に脳梗塞による左片麻痺。現在、独歩可能で降圧薬を服用し、経皮的酸素飽和度(SpO2)をモニターし、自宅で生活している。訪問リハビリテーション時の血圧は158/88 mmHg、心拍数は70/分であった。日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 運動時の心拍数の上限は80/分とする。
2: 運動中にSpO2が85%に下がったら安静にする。
3: 収縮期血圧が190 mmHgを越えたら安静にする。
4: 昼食後は1時間の休憩をとる。
5: 口すぼめ呼吸を指導する。
75歳の男性。身長170 cm、体重48 kg、BMI 16.6。約10年前から呼吸困難が出現し自宅近くの医院で加療していた。徐々に呼吸困難感が増悪してきており、50 m程度の連続歩行で呼吸困難感のため休息が必要である。動脈血ガス分析PaO2 65 Torr、PaCO2 48 Torr、肺機能検査%VC 81%、FEV1% 31%であった。患者の胸部エックス線写真を示す。この患者の運動療法を中止すべき状態として最も適切なのはどれか。
1: SpO2 82%
2: 呼吸数22/分
3: 心拍数105/分
4: 修正Borg指数5
5: 収縮期血圧が安静時より20 mmHg上昇
慢性閉塞性肺疾患で運動療法を中止しなければならないのはどれか。
1: 動脈血酸素飽和度─85%
2: 酸素摂取量─最大酸素摂取量の70%
3: 心拍数─最大心拍数(220-年齢)の60%
4: 収縮期血圧─170 mmHg
5: ボルグ指数─11
50歳の男性。慢性呼吸不全。運動時酸素流量 1 リットル/分の運動療法の指標で誤っているのはどれか。
1: ボルグスケール13
2: 経皮的酸素飽和度95 %
3: 嫌気性代謝閾値(AT)レベル
4: 脈拍110/分
5: 呼吸数40/分
60歳の男性。合併症のない急性心筋梗塞。厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラムが終了し、退院時指導を行っている。安静時心拍数が70/分であった場合のKarvonenの方法による運動時の目標心拍数はどれか。ただし、予測最大心拍数は220-年齢とし、係数は0.5とする。
1: 100
2: 105
3: 110
4: 115
5: 120
70歳の男性。肺気腫による慢性呼吸不全で在宅酸素療法を行っている。自宅での生活指導として誤りはどれか。2つ選べ。
1: 息切れがなければ酸素を一時的に止める。
2: 息切れがあれば入浴しない。
3: 階段昇降では時々立ち止まり深呼吸をする。
4: 食事は高カロリーのものを摂取する。
5: エネルギー消費の多い日常生活動作を指導する。
70歳の男性。2型糖尿病。心房細動があるが、β遮断薬によって安静時の脈拍70/分前後にコントロールされている。食事療法と運動療法とを通して生活習慣の改善に取り組みはじめた。運動処方の内容で適切な組合せはどれか。2つ選べ。
1: 種 類−ウォーキングによる有酸素運動を行う。
2: 強 度−運動時の脈拍110/分を目標とする。
3: 持続時間−l回の運動で10分を目標とする。
4: 実施時間帯−食事の1時間後を目安に開始する。
5: 頻 度−週に2回を目標とする。
65歳の男性。慢性閉塞性肺疾患。30年の喫煙歴。痰の量が多く、息切れのため50 m歩くと休憩を要する。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 体位ドレナージ
2: 胸式呼吸
3: 口すぼめ呼吸
4: 呼吸筋の筋力増強
5: リラクセーション