その他の身体障害の過去問


第53回午後:第4問

嚥下造影検査の嚥下反射終了後の静止画像を示す。咳反射はない。認める所見はどれか。 

53_1_4

1: 誤 嚥

2: 声門閉鎖

3: 頸椎前弯

4: 口腔内残留

5: 食道入口部開大

第53回午後:第37問

手部のⅢ度熱傷における対応で正しいのはどれか。  

1: 受傷直後に氷で冷却する。

2: 冷却時間は5分未満にする。

3: 壊死組織の除去は不要である。

4: 変形防止にスプリントを使用する。

5: 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去する。

  • 答え:4
  • 解説:Ⅲ度熱傷は真皮全層と皮下組織まで損傷が及ぶ重度の熱傷であり、適切な対応が必要です。冷却は流水を使用し、壊死組織の除去や植皮移植が必要な場合もあります。変形防止にはスプリントを使用し、衣類や手袋の取り除き方にも注意が必要です。
  • 氷で冷却するのは適切ではありません。氷は冷却温度が低く、凍傷を起こす危険性があります。熱傷の受傷直後は流水で冷却するのが適切です。
  • 冷却時間は5分未満ではなく、損傷の面積と深度にもよりますが、5分以上30分程度が望ましいです。損傷部位が広範囲にわたる場合は、低体温とならないように冷却時間を調整することが重要です。
  • 壊死組織の除去は必要な場合があります。壊死組織は炎症増悪を招く原因になるほか、正常な肉芽組織の成長を妨げるため、除去することがある。壊死組織の除去後に植皮移植が行われることもあります。
  • 変形防止にスプリントを使用するのは正しいです。熱傷部位の治癒時には皮膚組織の瘢痕萎縮が生じることがあるため、スプリントを用いて良肢位を保持することが適切です。
  • 受傷時に手袋をしていたら直ちに抜去するのは適切ではありません。無理に取り除くと熱傷部の皮膚損傷が生じやすくなります。流水で冷却する場合は衣類を着用したまま水をかけ、その後に皮膚へのダメージを最小限に抑えて慎重に衣類を取り除くのが適切です。
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第52回午前:第34問

手背の深達性Ⅱ度熱傷に対する急性期のスプリンティング肢位で正しいのはどれか。  

1: 母指掌側外転

2: 母指MP関節伸展

3: 第2~5指MP関節伸展

4: 第2~5指PIP関節屈曲

5: 第2~5指DIP関節屈曲

第51回午前:第25問

Horner症候群の症状として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 散 瞳

2: 縮 瞳

3: 眼瞼下垂

4: 結膜充血

5: 眼球運動障害

第51回午後:第30問

深達性Ⅱ度熱傷に分類されるのはどれか。  

1: 表皮までの損傷

2: 真皮浅層までの損傷

3: 真皮深層までの損傷

4: 皮下組織までの損傷

5: 筋肉までの損傷

第51回午後:第31問

手指の血行障害による皮膚の潰瘍を合併しやすいのはどれか。  

1: Guillain-Barré症候群

2: Sjögren症候群

3: Basedow病

4: Behçet病

5: 強皮症

第51回午後:第34問

廃用症候群が原因となるのはどれか。  

1: 脳梗塞

2: 糖尿病

3: 心筋梗塞

4: 沈下性肺炎

5: 閉塞性動脈硬化症

第50回午後:第22問

バランス能力を評価できるのはどれか。2つ選べ。  

1: Repetition maximum

2: Functional reach test

3: Modified Ashworth scale

4: Timed up and go test

5: Functional assessment staging

第50回午後:第26問

運動失調がみられないのはどれか。  

1: Wallenberg症候群

2: 脊髄小脳変性症

3: Wernicke脳症

4: 重症筋無力症

5: 脊髄癆

第50回午後:第36問

熱傷患者に対する作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 肥厚性瘢痕部は圧迫する。

2: 急性期から装具で良肢位に保持する。

3: 急性期はゆっくりとした運動を行う。

4: 皮膚移植部は生着してから伸張する。

5: 体幹の熱傷では肩関節は内転位とする。

第49回午前:第30問

Horner症候群で正しいのはどれか。  

1: 散 瞳

2: 眼瞼下垂

3: 発汗亢進

4: 眼球突出

5: 皮膚冷感

第49回午後:第22問

健常者の液体の嚥下で喉頭蓋が翻転を開始する時期はどれか。  

1: 先行期

2: 準備期

3: 口腔期

4: 咽頭期

5: 食道期

第48回午前:第21問

単関節の障害で後髪をとかすことができなかった。このときの関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか。ただし、自助具は使用しないこととする。  

1: 肩関節屈曲 − 90°

2: 肩関節外転 − 120°

3: 肘関節屈曲 − 50°

4: 前腕回内 − 50°

5: 手関節背屈 − 20°

第48回午後:第22問

摂食嚥下の評価で正しいのはどれか。  

1: フードテストは咀嚼能力を評価できる。

2: 喉頭拳上の評価では舌の可動性を評価できる。

3: 随意的な咳の強弱によって嚥下反射の速さを評価できる。

4: 改訂水飲みテスト(MWST)は咽頭期の嚥下機能を評価できる。

5: 反復唾液嚥下テスト(repetitive saliva swallowing test:RSST)は食物の残留部位を評価できる。

第48回午後:第34問

嚥下障害に対するShaker(シャキア)法の効果で正しいのはどれか。  

1: 認知機能改善

2: 咀嚼力改善

3: 口腔送り込み改善

4: 喉頭挙上改善

5: 食道蠕動改善

第47回午後:第12問

図に示す斜線の部位にⅡ度深達性熱傷がある。急性期に安静を保つためのスプリント肢位で正しいのはどれか。  

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第47回午後:第22問

改訂水飲みテスト(Modified Water Swallowing Test:MWST)の評価基準で正しいのはどれか。  

1: 評価基準1:嚥下なし、むせる and/or 呼吸切迫

2: 評価基準2:嚥下なし、呼吸切迫(不顕性誤嚥の疑い)

3: 評価基準3:嚥下あり、呼吸切迫、むせる and/or 湿性嗄声

4: 評価基準4:嚥下あり、呼吸良好、むせる

5: 評価基準5:嚥下あり、コップから飲むことが可能

第47回午前:第3問

立位状態の患者に「後ろに反り返ってください」と指示したところ、図のような姿勢になり、これ以上に反り返ると転倒する危険があった。このときの評価で適切なのはどれか。 

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1: 測定異常(Dysmetria)

2: 運動分解(Decomposition of Movement)

3: 協働収縮不能(Asynergia)

4: 時間測定異常(Dyschronometria)

5: 反拮抗運動不能(Dysdiadochokinesis)

第47回午前:第22問

不随意的に行われる嚥下運動の時期はどれか。2つ選べ。  

1: 先行期

2: 準備期

3: 口腔期

4: 咽頭期

5: 食道期

第47回午前:第24問

脊髄性失調の徴候はどれか。  

1: Babinski徴候

2: Hoover徴候

3: Kernig徴候

4: Myerson徴候

5: Romberg徴候