第48回午後第22問の類似問題

第55回午後:第20問

75歳の男性。脳挫傷。飲酒しトイレで倒れていた。頭部CTを示す。明らかな運動麻痺はなく、反復唾液嚥下テスト〈RSST〉は5回/30秒である。改訂水飲みテスト〈MWST〉や食物テストでは嚥下後の呼吸は良好でむせもない。義歯を使用すれば咀嚼可能であるが、実際の食事場面では自分で食物を口に運ぼうとしない。この患者の摂食嚥下で障害されているのはどれか。 

55_1_20

1: 先行期

2: 準備期

3: 口腔期

4: 咽頭期

5: 食道期

第47回午後:第22問

改訂水飲みテスト(Modified Water Swallowing Test:MWST)の評価基準で正しいのはどれか。  

1: 評価基準1:嚥下なし、むせる and/or 呼吸切迫

2: 評価基準2:嚥下なし、呼吸切迫(不顕性誤嚥の疑い)

3: 評価基準3:嚥下あり、呼吸切迫、むせる and/or 湿性嗄声

4: 評価基準4:嚥下あり、呼吸良好、むせる

5: 評価基準5:嚥下あり、コップから飲むことが可能

第45回午前:第37問

摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。  

1: 液体の誤嚥は少ない。

2: 認知機能の影響は受けない。

3: むせなければ誤嚥なしと判断する。

4: 梨状窩は咽頭残留の好発部位である。

5: 頸部前屈位は嚥下反射を遅延させる。

第38回午後:第28問

正しいのはどれか。  

1: 唾液分泌は舌下神経によって調節される。

2: 咀嚼運動には不随意的要素がある。

3: 嚥下の口腔期に軟口蓋は引き下げられる。

4: 嚥下反射時にも呼吸は継続して行われる。

5: 食道上部の筋層は平滑筋で構成される。

第40回午後:第35問

摂食・嚥下について誤っているのはどれか。  

1: 先行期は認知機能の影響を受ける。

2: 口腔移送期には口唇で食物を取り込む。

3: 口腔準備期には咀嚼によって食塊を形成する。

4: 咽頭期は反射的な運動である。

5: 食道期は蠕動運動である。

第37回午後:第31問

嚥下で誤っているのはどれか。  

1: 口腔期に食塊が舌によって咽頭に送られる。

2: 食塊が咽頭粘膜に触れると嚥下反射が起こる。

3: 嚥下反射のとき喉頭蓋は下方に倒れる。

4: 食塊が食道に入るとき輪状咽頭筋は弛緩する。

5: 下食道括約筋は随意筋である。

第57回午後:第37問

嚥下反射が惹起された瞬間の食物の流れを観察できる検査法はどれか。  

1: 食物テスト

2: 嚥下造影検査

3: 嚥下内視鏡検査

4: 改訂水飲みテスト

5: 反復唾液嚥下テスト

第55回午後:第25問

嚥下造影検査と比べて嚥下内視鏡検査が適しているのはどれか。  

1: 誤嚥の評価

2: 嚥下反射の評価

3: 食道機能の評価

4: 声帯運動の評価

5: 咀嚼機能の評価

  • 答え:4
  • 解説:嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査は、それぞれ異なる方法で嚥下機能を評価する検査です。嚥下造影検査はエックス線透視下で行われ、嚥下内視鏡検査は鼻咽腔喉頭ファイバースコープを用いて行われます。適している評価項目が異なります。
  • 誤嚥の評価は、嚥下内視鏡検査でも行えなくはないが、嚥下造影検査のほうが評価しやすい。また、両検査を組合せて評価するとよい。
  • 嚥下反射の評価は、嚥下造影検査では可能ですが、嚥下内視鏡検査ではホワイトアウト現象のため、残留などから推察することしかできません。
  • 食道機能の評価は、嚥下造影検査では可能ですが、嚥下内視鏡検査では不可能です。
  • 声帯運動の評価は、嚥下内視鏡検査が適しています。喉頭部を上部から観察できるため、声帯を観察することができます。嚥下造影検査では、声帯自体の観察が困難です。
  • 咀嚼機能の評価は、嚥下内視鏡検査では推察しかできませんが、嚥下造影検査では口腔期の評価が可能であり、検査食の動態の観察によって咀嚼の状態を評価できます。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午前:第68問

摂食嚥下の際の運動で正しいのはどれか。  

1: 嚥下後の呼吸は吸気から再開される。

2: 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。

3: 嚥下反射が起こると舌骨は下方に移動する。

4: 食塊の咽頭への送り込み時に口蓋帆張筋が緊張する。

5: 食塊の食道への送り込み時に輪状咽頭筋が収縮する。

第47回午後:第67問

嚥下で誤っているのはどれか。  

1: 食塊が舌によって咽頭に送られる過程を口腔期という。

2: 食塊が咽頭粘膜に触れると、嚥下反射が誘発される。

3: 嚥下反射のときに喉頭蓋が後方に倒れる。

4: 輪状咽頭筋が収縮すると、食塊が食道に入る。

5: 食塊が食道に達すると、食道の蠕動運動が生じる。

第35回午後:第30問

嚥下について誤っているのはどれか。  

1: 先行期は認知機能の影響を受ける。

2: 口腔期は随意的な運動である。

3: 準備期では食塊を咽頭に送り込む。

4: 咽頭期は反射的な運動である。

5: 食道期は蠕動運動である。

第55回午前:第8問

78歳の女性。右利き。脳梗塞による左片麻痺で入院中。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅵ、下肢Ⅴ。歯がなく、きざみ食をスプーンで全量自力摂取しているが、次から次へと食べ物を口に運ぶ。改訂水飲みテスト〈MWST〉は5点、反復唾液嚥下テスト〈RSST〉は4回/30秒であった。この患者への対応で正しいのはどれか。  

1: 摂食嚥下に問題の無い患者の対面に座らせる。

2: 食前に耳下腺マッサージを行う。

3: 主菜・副菜にとろみをつける。

4: 小さいスプーンを使用させる。

5: 患者の左空間に皿を置く。

  • 答え:4
  • 解説:この患者は嚥下自体に問題はないが、次から次へと食べ物を口に運ぶため誤嚥の危険がある。そのため、一口量を減らすよう小さいスプーンを使用させるのが適切な対応である。
  • 摂食嚥下に問題のない患者の対面に座らせることで、誤嚥のない人の食べ方をモデルにして動作を学習させることができる。ただし、この患者は自己摂取の動作自体は可能であり、嚥下自体には問題がないため、この対応は必要ではない。
  • この患者は嚥下自体には問題がないと考えられるため、耳下腺マッサージの必要性は低い。この選択肢は適切ではない。
  • この患者は嚥下自体には問題がないと考えられるため、とろみ付けする必要性は低い。この選択肢は適切ではない。
  • この患者は次から次へと食べ物を口に運んでしまうため、誤嚥の危険がある。一口量を減らすよう、小さいスプーンを使用させるとよい。この選択肢が正しい対応である。
  • 問題文には、この患者が半側空間無視を呈している記載はない。ただし、右利きで左片麻痺であることから、半側空間無視が生じた場合は左半側空間無視になることが予想される。そのため、患者の左空間に皿を置くことは有効ではない。この選択肢は適切ではない。
  • 科目:脳血管疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第45回午前:第66問

嚥下で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 嚥下反射の中枢は橋にある。

2: 口腔期に軟口蓋は上方移動する。

3: 咽頭期に喉頭が反射的に挙上する。

4: 嚥下反射時に呼吸は継続して行われる。

5: 食塊が食道に入るときに輪状咽頭筋は緊張する。

第34回午後:第29問

口腔内の消化について誤っているのはどれか。  

1: 咀嚼運動は反射の影響を受けない随意運動である。

2: 唾液は食物を溶かして味覚受容体を刺激する。

3: 嚥下の口腔期では舌運動が主体である。

4: 唾液アミラーゼはでん粉を加水分解する。

5: ムチンは食塊・口腔を滑らかにする。

第49回午後:第95問

嚥下障害の病態と用いられる介入の組合せで正しいのはどれか。  

1: 口腔期障害 ─ 粘性の高い食物

2: 鼻咽腔閉鎖不全 ─ Shaker(シャキア)法

3: 喉頭挙上筋筋力低下 ─ 間欠的バルーン拡張法

4: 咽頭機能の左右差 ─ 頸部回旋

5: 輪状咽頭筋弛緩不全 ─ 軟口蓋挙上装置

第46回午前:第66問

嚥下で正しいのはどれか。  

1: 口腔内の食塊は反射運動で咽頭へ送られる。

2: 軟口蓋が挙上すると咽頭と鼻腔の通路が開く。

3: 喉頭蓋が引き上げられて気道が閉鎖される。

4: 食塊が食道に入る時期に呼吸が促進される。

5: 食道期の食塊移動は蠕動運動による。