第51回午後第30問の類似問題

第54回午前:第94問

熱傷で正しいのはどれか。  

1: 熱傷面積はI、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。

2: I度熱傷では水疱がみられる。

3: 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。

4: 深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。

5: Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。

  • 答え:4
  • 解説:熱傷は、皮膚が熱や化学物質、放射線などによって損傷を受けることで発生します。熱傷の程度は、I度、II度、III度に分類され、それぞれの症状や治療法が異なります。
  • 選択肢1は間違いです。熱傷面積の計算は、II度とIII度の熱傷面積を合わせて行います。具体的には、1/2×II度熱傷面積(%)+III度熱傷面積(%)で求められます。
  • 選択肢2は間違いです。I度熱傷では、皮膚が赤くなり、軽度の痛みがあるものの、水疱は見られません。水疱は、浅達性II度熱傷や深達性II度熱傷で見られることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。水疱底が蒼白であるのは、深達性II度熱傷の特徴です。浅達性II度熱傷では、水疱底は赤みがかっています。
  • 選択肢4は正しいです。深達性II度熱傷では、疼痛が見られますが、浅達性II度熱傷に比べて軽度であることが一般的です。
  • 選択肢5は間違いです。III度熱傷では、皮膚の全層が損傷し、再生組織は創傷辺縁からしか生じません。創底から上皮化が起こるのは、深達性II度熱傷の場合です。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午後:第34問

熱傷について正しいのはどれか。  

1: Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。

2: Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。

3: 深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。

4: 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。

5: 熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。

第48回午後:第86問

熱傷について正しいのはどれか。  

1: Ⅰ度では皮膚の発赤をきたす。

2: 浅達性Ⅱ度では肥厚性瘢痕を残す。

3: Ⅲ度では強い痛みがある。

4: 小児の熱傷面積の概算には9の法則が用いられる。

5: 熱傷指数はⅠ度とⅡ度の面積から算出する。

第45回午前:第89問

熱傷で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Ⅲ度熱傷は真皮層までの損傷をいう。

2: 四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。

3: 瘢痕形成の予防として圧迫と伸張とが用いられる。

4: 手の熱傷では手内筋プラスポジションとなりやすい。

5: 小児の熱傷面積を算出する場合は9の法則を用いる。

第53回午前:第77問

熱傷について正しいのはどれか。  

1: 第Ⅰ度熱傷では熱感はみられない。

2: 浅達性第Ⅱ度熱傷では瘢痕を残す。

3: 深達性第Ⅱ度熱傷の水疱底は発赤している。

4: 第Ⅲ度熱傷では疼痛が著明である。

5: 鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。

  • 答え:5
  • 解説:熱傷は皮膚や組織が熱によって損傷を受ける状態で、その程度によって第Ⅰ度熱傷から第Ⅲ度熱傷まで分類される。また、火災後の患者で鼻咽腔内に煤が見られた場合、気道熱傷が疑われる。
  • 第Ⅰ度熱傷は表皮のみの損傷であり、皮膚は発赤と紅斑が生じる。症状として熱感と疼痛がみられるため、この選択肢は間違いです。
  • 浅達性第Ⅱ度熱傷は真皮浅層までの損傷であり、皮膚は紅斑と水疱を生じるが、瘢痕は残さない。強い疼痛と灼熱感がみられるため、この選択肢は間違いです。
  • 深達性第Ⅱ度熱傷は真皮深層までの損傷であり、皮膚は水疱底の白い水疱とびらんがみられる。しかし、水疱底は発赤していないため、この選択肢は間違いです。
  • 第Ⅲ度熱傷は真皮全層、皮下組織に及ぶ損傷であり、皮膚は蒼白、羊皮紙様となる。痛覚の損傷により無痛となるため、この選択肢は間違いです。
  • 火災後の患者など、鼻咽腔内に煤が見られたときは気道熱傷が疑われる。気道熱傷ではこのほか、呼吸困難、嗄声、喘鳴、顔面熱傷、口咽頭の発赤、浮腫、ラ音、チアノーゼなどがみられる。この選択肢が正しい。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第12問

図に示す斜線の部位にⅡ度深達性熱傷がある。急性期に安静を保つためのスプリント肢位で正しいのはどれか。  

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第46回午前:第35問

熱傷患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 急性期には装具の適応がない。

2: 肥厚性瘢痕部は圧迫を避ける。

3: 患肢は挙上位にポジショニングする。

4: 肉芽形成促進のために温浴療法を行う。

5: 皮膚移植直後から移植部の伸張を行う。

第51回午後:第77問

重症熱傷について誤っているのはどれか。  

1: イレウスを起こしやすい。

2: 胃十二指腸潰瘍を起こしやすい。

3: 気道熱傷時は窒息の危険が高い。

4: 熱傷深度が深いほど疼痛が強い。

5: 受傷直後は循環血液量が減少する。

第50回午後:第36問

熱傷患者に対する作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 肥厚性瘢痕部は圧迫する。

2: 急性期から装具で良肢位に保持する。

3: 急性期はゆっくりとした運動を行う。

4: 皮膚移植部は生着してから伸張する。

5: 体幹の熱傷では肩関節は内転位とする。