第10回午前の過去問


国試第10回午前:第1問

医師の指示の下に臨床工学技士が行うことができるのはどれか。

a: 人工呼吸回路の気管カニューレからの除去

b: 気管内挿管

c: 大動脈内バルーンポンプ・カテーテルの血管への挿入

d: 血液浄化装置の穿刺針のシャントヘの接続

e: 導出電極の皮膚ヘの装着

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第2問

17世紀に生理学の発展に貢献した人はだれか。

1: ロベルト・コッホ

2: ルドルフ・ウィルヒョウ

3: クロード・ベルナール

4: ジョバンニ・モルガーニ

5: ウィリアム・ハーベイ

国試第10回午前:第3問

我が国の現状として正しいのはどれか。

a: 三大成人病は悪性新生物、心疾患および脳血管疾患である。

b: 死亡率の最も高い悪性新生物は女性の乳癌である。

c: 脳血管疾患による死亡率は昭和10年ごろと比較して大差ない。

d: 最近、胃癌による死亡が減少する傾向にある。

e: 最近、肺癌による死亡が増加する傾向にある。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第4問

食品衛生について誤っているのはどれか。

1: 食品の安全性確保は人間の生命にかかわる重要なことである。

2: 輸入食品の検疫は保健所が行う。

3: 食品添加物は長年摂取し続けても安全とされている。

4: 食品の容器包装は食品衛生法の対象となる。

5: 医師が食中毒患者を診断した場合は届け出る必要がある。

国試第10回午前:第5問

臨床工学技士法について正しいのはどれか。

a: 医師やその他の医療関係者との緊密なチーム医療の精神がうたわれている。

b: 職種間の業務の混乱を招かないように業務指針が明確にされている。

c: 退職後においては守秘義務はない。

d: 人工呼吸器の操作は無資格者が行うことができる。

e: 生命維持管理装置の保守点検については医師の指示は不要である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第6問

感染症について正しいのはどれか。

a: 輸入感染症は減少している。

b: 法定伝染病は伝染病予防法で13種類が規定されている。

c: ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は注射で感染する。

d: MRSAは院内感染が多い。

e: インフルエンザ予防接種は定期の予防接種である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第7問

資格と法律との組合せで正しいのはどれか。

1: 医師 ―――――- 医療法

2: 薬剤師 ――――- 薬事法

3: 保健婦 ――――- 地域保健法

4: 管理栄養士 ――- 栄養士法

5: 理学療法士 ――- 臨床検査技師、衛生検査技師等に関する法律

国試第10回午前:第8問

血圧について正しいのはどれか。

a: 最高血圧は心臓の弛緩期の血圧である。

b: 交感神経の緊張は最低血圧を低下させる。

c: コロトコフ音を聴取することによって血圧が測定できる。

d: 眼底血圧は正常人では上腕血圧の約1/2の値を示す。

e: 高血圧が続くと心臓が肥大する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第9問

呼吸について正しいのはどれか。

1: 中枢化学受容器は髄液のpHの低下で刺激される。

2: 肺伸展受容体の反応は舌咽神経を介して呼吸中枢に伝わる。

3: 吸息運動は主として内肋間筋の収縮により行われる。

4: 胸腔内圧は呼息時には約+5mmHgになる。

5: 健常人では肺胞換気量は換気量とほぼ同一である。

国試第10回午前:第10問

尿の生成について誤っているのはどれか。

a: アミノ酸は近位尿細管で再吸収される。

b: アルドステロンは尿細管でカリウムイオンの分泌を促進する。

c: 成人の1日当たりの尿量は1~1.5lである。

d: ブドウ糖は糸球体で再吸収される。

e: 抗利尿ホルモンの作用により水の再吸収量が減少する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第11問

中枢神経系について正しいのはどれか。

a: 神経細胞の集まっている部位を灰白質という。

b: 軸索突起をニューロンという。

c: 中脳は視床と視床下部に分かれる。

d: 瞳孔反射中枢は小脳にある。

e: 呼吸中枢は延髄にある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第12問

肝臓について正しいのはどれか。

a: 肝臓は横隔膜の上面に接している。

b: 肝静脈は門脈に流入する。

c: 毛細胆管は肝小葉内部に分布する。

d: 胆嚢は肝臓で生成された胆汁を一時蓄える。

e: 肝門は肝臓上面に開いている。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第13問

誤っている組合せはどれか。

1: 染色体 ―――――――― 減数分裂

2: 中心小体 ――――――― 脂肪貯蔵

3: 核 ―――――――――― DNA

4: ミトコンドリア ――――---- エネルギー産生

5: 細胞膜 ―――――――― 流動モザイクモデル

国試第10回午前:第14問

肺疾患について正しいのはどれか。

a: 閉塞性肺疾患では1秒率が著しく低下する。

b: 慢性気管支炎では気管支粘膜に炎症がみられる。

c: 肺気腫では肺胞の構造が維持されている。

d: 珪肺では弾性線維の異常増殖像がみられる。

e: 粟粒結核では結核結節が多数散在するエックス線像がみられる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第15問

動脈硬化症で正しいのはどれか。

a: 大動脈は好発部位の一つである。

b: 動脈内面には隆起病変が一様に広がる。

c: 病変は動脈中膜に最も顕著に表れる。

d: 病変部の内部にはコレステロールが沈着している。

e: 古い病変ではカルシウムの沈着がみられる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第16問

腫瘍について正しいのはどれか。

a: 悪性の上皮性腫瘍を肉腫という。

b: 子宮筋腫は平滑筋細胞由来の腫瘍である。

c: 良性腫瘍の増殖速度は悪性腫瘍の増殖速度より遅い。

d: 悪性腫瘍は再発を起こしやすい。

e: 播種とは腫瘍細胞がリンパ行性に転移した状態である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第17問

循環障害について正しいのはどれか。

a: 血液中のグロブリンが減少すると浮腫が起こる。

b: 静脈内にできた血栓が剥離すると脳に塞栓を起こす。

c: 肝硬変により食道静脈瘤が生しる。

d: 脳底動脈輪の動脈瘤はクモ膜下出血の原因となる。

e: 播種性血管内凝固症侯群(DIC)により出血傾向が生じる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第18問

炎症の四主徴でないのはどれか。

1: 萎縮

2: 発赤

3: 腫脹

4: 発熱

5: 疼痛

国試第10回午前:第19問

心筋梗塞の診断に有用な血液検査はどれか。

a: クレアチンキナーゼ(CK)

b: 尿素窒素

c: 尿酸

d: ガンマグロブリン

e: ミオグロビン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第20問

健常人の心臓弁について正しいのはどれか。

a: 三尖弁は房室弁である。

b: 肺動脈弁は半月弁である。

c: 僧帽弁は前尖と後尖とからなる。

d: 大動脈弁は二尖弁である。

e: 半月弁には腱索がある。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第21問

動脈に狭窄性病変を来すのはどれか。

a: 動脈管開存症

b: 動脈硬化症

c: 大動脈炎症侯群

d: 動脈血栓症

e: 動静脈瘻

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第22問

電気的除細動の適応となるのはどれか。

a: 心室細動

b: 完全房室ブロック

c: 不完全房室ブロック

d: 心室性頻拍

e: 上室性頻拍

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第23問

慢性腎不全の原因として多いのはどれか。

a: 本態性高血圧症

b: 結核

c: 慢性腎盂腎炎

d: 慢性糸球体腎炎

e: 糖尿病

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第24問

糸球体機能検査はどれか。

1: 尿中カリウム排泄量

2: 濃縮試験

3: クレアチニンクリアランス

4: 尿pH

5: 尿浸透圧

国試第10回午前:第25問

正しいのはどれか。

a: ヒトの総水分量は体重の約60%である。

b: カリウムは細胞外より細胞内に多く分布する。

c: 細胞内のpHは組胞外より高い。

d: ナトリウムは細胞外より細胞内に多く分布する。

e: リンは血漿より組胞内に多く分布する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第26問

動脈硬化の危険因子とされているのはどれか。

a: コーヒー

b: 喫煙

c: 高コレステロール血症

d: 肥満

e: 低塩食

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第27問

出血傾向を示すのはどれか。

a: ビタミンA欠乏症

b: ビタミンB12欠乏症

c: ビタミンD欠乏症

d: ビタミンC欠乏症

e: ビタミンK欠乏症

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第28問

糖尿病の晩期(慢性期)合併症はどれか。

a: 網膜症

b: 乳酸アシドーシス

c: 非ケトン性高浸透圧性昏睡

d: 末梢神経障害

e: 腎症

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第29問

正しいのはどれか。

a: 貧血では血液比重は低くなる。

b: 多発性骨髄腫では赤血球沈降速度は亢進する。

c: 非白血性白血病の血液中には白血病細胞は認められない。

d: 慢性骨髄性白血病では血小板数が減少する。

e: 悪性貧血は自己免疫性疾患の一つである。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第30問

正しいのはどれか。

a: 特発性血小板減少性紫斑病では骨髄中の巨核球数が減少する。

b: 血小板無力症では血小板の凝集能に異常を認める。

c: 血友病Aでは凝固時間が延長する。

d: 播種性血管内凝固症侯群(DIC)では二次線溶が亢進する。

e: 肝障害が高度になってもビタミンK依存性凝固因子は正常である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第31問

正しいのはどれか。

a: 平均赤血球へモグロビン濃度(MCHC)は赤血球数とヘモグロビン値とから算出する。

b: リンパ球数は総白血球数と顆粒球数の実測値とから算出する。

c: 出血時間は正常血小板数の影響を受ける。

d: プロ卜ロンビン時間は対照正常値と比較して判断する。

e: 卜ロンビン時間は正常血漿の値との比(%)で表す。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第32問

食道癌について正しいのはどれか。

a: 高齢者に多い。

b: 男性に多い。

c: 喫煙との関連性が高い。

d: 自覚症状が早期から現れる。

e: 進行癌でも予後はよい。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第33問

正しいのはどれか。

a: A型肝炎は慢性肝炎の原因となる。

b: B型肝炎は血液を介して感染する。

c: C型肝炎は慢性化しやすい。

d: 我が国の肝細胞癌の大多数はC型もしくはB型肝炎を合併している。

e: 成人の急性B型肝炎の過半数は慢性化する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第34問

頭蓋内圧亢進時の特徴として正しいのはどれか。

a: 頭痛

b: 血圧の低下

c: 脈拍数の増加

d: 嘔吐

e: うっ血乳頭

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第35問

ヘパリンの中和剤はどれか。

1: 低分子ヘパリン

2: アドレナリン

3: プロタミン

4: インドメタシン

5: ガンマグロブリン

国試第10回午前:第36問

抗生物質の副作用について誤っている組合せはどれか。

1: ぺニシリン系抗生物質 ―――-------- 過敏症反応

2: アミノグリコシド系抗生物質 ―――---- 聴力障害

3: キノロン系抗生物質 ―――――------ 末梢神経障害

4: クコラムフェニコール系抗生物質 ―――――- 造血器障害

5: マクロライド系抗生物質 ――――――- 肝障害

国試第10回午前:第37問

正しい組合せはどれか。

a: 高圧蒸気滅菌 ―――――――――-- 常温で加湿

b: 乾熱滅菌 ―――――――――------ 大気圧下で加熱

c: エチレンオキサイドガス(EOG)滅菌 ――----- 不活性ガスを混入

d: 電子線滅菌 ――――――---------- ガンマ線を併用照射

e: ホルムアルデヒドガス滅菌 ――------- アンモニアガスを混入

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第38問

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の不活化に無効な消毒薬はどれか。

1: 消毒用エタノール

2: イソプロピルアルコール

3: ヨードホルム

4: グルタールアルデヒド

5: 次亜塩素酸ナトリウム液

国試第10回午前:第39問

エチレンオキサイドガス(EOG)滅菌について正しいのはどれか。

a: 引火・爆発の危険がない。

b: 作業環境の換気は必要ない。

c: 高圧蒸気滅菌より低温で行える。

d: 滅菌後に清浄空気によるエアレーションが必要である。

e: EOGは水に溶かすと無害になる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第40問

放射線滅菌について正しいのはどれか。

a: コバルト60のべータ線を用いる。

b: 院内使用に適している。

c: ディスポーザブル製品に適用している。

d: 材質劣化の恐れがある。

e: 包装を取り除く必要がある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第41問

正しい組合せはどれか。

a: 下垂体前葉 ――――----- 成長ホルモン

b: 甲状腺 ――――――----- サイロキシン

c: 上皮小体 ―――――----- グルカゴン

d: 副腎皮質 ―――――----- アドレナリン

e: 精巣 ―――――――----- アルドステロン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第42問

挫滅(クラッシュ)症侯群について正しいのはどれか。

a: 肝不全を合併する。

b: 急性腹症の合併症である。

c: 血液透析の必要性が高い。

d: ミオグロビン尿を呈する。

e: 高クロール血症を呈する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第43問

消毒について正しいのはどれか。

a: ヨードホルム(イソジン)は手術野の皮膚消毒に使われる。

b: エチルアルコールは70%で殺菌作用が最も強い。

c: 過酸化水素水は発生する水素気泡が殺菌力を示す。

d: ホウ酸は局所刺激作用が強い。

e: グルダールアルデヒドは胞子の殺菌に有効である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第44問

誤っているのはどれか。

1: 成人の血中酸素蓄積総量は約1000mlである。

2: 筋肉内のミオグロビンは酸素を可逆的に結合する。

3: 酸素蓄積量は無呼吸時には約10分間で消費される。

4: 呼吸器系の主な機能は酸素摂取と二酸化炭素の排出である。

5: チトクロームは呼吸酵素である。

国試第10回午前:第45問

健常成人の呼吸について誤っているのはどれか。

a: 赤血球は肺で酸素を取り込む。

b: 安静時の呼吸数は毎分10~12回である。

c: 気道における死腔は約150mlである。

d: 呼吸中枢は血液温に反応する。

e: 吸気は横隔膜が弛緩するときに起こる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第46問

酸素療法について正しいのはどれか。

a: 病態により動脈血酸素分圧(PaO2)の目標値は異なる。

b: ベンチュリーマスクは吸気酸素濃度を調節できる。

c: ベンチュリーマスク使用時には酸素の流量を少なくする。

d: 吸気酸素濃度は機器によらず50%以上にできる。

e: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が高い場合は低い酸素濃度から換気を開始する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第47問

調節換気中にカプノグラムにより検知できるのはどれか。

a: 自発呼吸の出現

b: 心停止

c: 空気塞栓症

d: Vco2

e: 死腔率

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第48問

呼吸運動に直接関係する筋はどれか。

1: 大胸筋

2: 僧帽筋

3: 三角筋

4: 外肋間筋

5: 胸鎖乳突筋

国試第10回午前:第49問

パルスオキシメトリーについて正しいのはどれか。

a: 正常値は70~80%である。

b: 動脈拍動による吸光度の変化を検出する。

c: 動脈血酸素飽和度の測定法である。

d: 酸素吸入により110%以上の値となる。

e: 観血的検査法である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第50問

差動増幅器の性能を評価する事項でないのはどれか。

1: 同相除去比(CMRR)

2: 周波数特性

3: 入カ換算雑音

4: 入カインピーダンス

5: 電極インピーダンス

国試第10回午前:第51問

電圧増幅器の入力インピーダンスについて正しいのはどれか。

a: 入力信号の周波数に依存する。

b: センサのもつインピーダンスに対して充分低い必要がある。

c: 出力電圧と入力電圧との比である。

d: 単位にはデシベルを用いる。

e: 入力電圧と入力電流の波形からその位相特性がわかる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第52問

誤っている組合せはどれか。

a: 電気量 ―――――――――――---- F

b: 電気的コンダクタンス ――――------ S

c: 磁束密度 ――――――――――---- T

d: 光束 ――――――――――――---- lx

e: 放射線量 ――――――――――---- Bq

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第53問

生体へのエネルギー照射を必要としないのはどれか。

1: サーモグラフィー

2: 超音波画像診断装置

3: エックス線CT

4: ディジタルラジオグラフィ

5: MRI

国試第10回午前:第54問

生体磁気計測について誤っているのはどれか。

a: 生体磁気計測法は非接触計測法である。

b: 脳磁図はSQUID磁束計によって測定される。

c: 生体内の磁性物質の磁化により磁界が発生する。

d: SQUID磁束計の動作はステファン-ボルツマンの法則による。

e: 脳内の興奮部位の測定では、電位計測が磁気計測より空間分解能において優れている。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第55問

最も高い周波数成分まで計測する必要があるのはどれか。

1: 脳波

2: 心電図

3: 筋電図

4: 脈波

5: 眼振図

国試第10回午前:第56問

超音波ドップラー血流計について正しいのはどれか。

a: 無侵襲的な測定法である。

b: 血液によって散乱される超音波を利用している。

c: 血流によって生じる血管壁の運動を利用している。

d: 肺組織の血流測定は容易である。

e: 血流の順・逆方向がわかる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第57問

図のような心電図が記録された。臨床工学技士の対応で正しいのはどれか。

10AM57-0

a: 除細動装置の準備をする。

b: 心臓ぺースメーカの準備をする。

c: 心電計の故障をチェックする。

d: 誘導コードの断線を調べる。

e: 直ちに医師に連絡する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第58問

非観血的に血圧を計測するのはどれか。

a: 聴診法

b: オシロメトリック法

c: カテーテル法

d: 色素希釈法

e: 容積補償法

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第59問

正しい組合せはどれか。

a: 超音波診断装置 ――――---------- 音響インピーダンス

b: エックス線CT ――――――-------- エックス線吸収

c: MRI ―――――――――――------- プロトン密度

d: ポジトロンCT ――――――--------- べータ線吸収

e: サーモグラフィ ―――――---------- 体表紫外線

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第60問

超音波診断装置について正しいのはどれか。

a: 超音波探触子には圧電素子が用いられる。

b: 生体組織中の音速は空気中よりも遅い。

c: 超音波探触子の距離分解能は周波数が低いほど向上する。

d: 超音波探触子の方位分解能は口径が大きいほど向上する。

e: STC(SDC)のツマミは体表面からの距離に応じて部位ごとに輝度を調節する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第61問

MRIについて正しいのはどれか。

a: 電子の持つスピンを利用した測定技術である。

b: 傾斜磁場により被写体の位置の情報を得る。

c: エックス線撮影と比較して軟部組織の病変を診断しやすい。

d: 緩和とはスピンの歳差運動の回転が遅くなることである。

e: 磁気シールドルームを必要としない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第62問

正しいのはどれか。

a: 被検体とガンマカメラのコリメータとの距離が増すと分解能は向上する。

b: 単光子断層法(SPECT)にはサイクロ卜ロンを設置する必要がある。

c: ガンマカメラのシンチレーターは放射線を電気信号に変換する。

d: 陽電子断層法(PET)はコリメータを必要としない。

e: ガンマ線は電磁波である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第63問

経皮的血液ガス分圧測定について正しいのはどれか。

a: 皮膚のガス透過性を利用している。

b: 毛細血管血を動脈血化するために皮膚を加温する。

c: 測定値は動脈血のガス分圧値を表している。

d: 酸素は炭素電極で測定する。

e: 新生児の集中治療室では用いられない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第64問

血液の検体計測について正しい組合せはどれか。

a: グルコース ――――――――------- 光電比色計

b: LDH ―――――――――---------- 紫外可視分光光度計

c: カリウムイオン ――――――-------- ポーラログラフ

d: へマトクリット ――――――--------- ISFET

e: pH――――――――――――------- クラーク電極

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第65問

物理エネルギーを適用できる5種類の治療手段のうち最も適切なのはどれか。

10AM65-0 10AM65-1

国試第10回午前:第66問

心臓ぺースメーカについて誤っているのはどれか。

a: ICHD表示コードの第1文字は心電図波形の検出部位を示す。

b: 単極式の植え込み式ぺースメーカでは本体ケースを陽極とする。

c: 一発の刺激エネルギーは100μJ程度である。

d: デマンド型は自発収縮とのファイティングを防止する。

e: 心室電極は左心室心尖部に置く。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第67問

除細動器について誤っているのはどれか。

a: 直接通電で心室細動除去に用いるエネルギーは10~60Jである。

b: 体外通電の場合、電極は5kgf程度の力で充分に皮膚に押し付ける。

c: 直流除細動器のパルス持続時間は約5μsである。

d: 整備点検時に出カ波形を試験する場合は500Ωの負荷抵抗を使用する。

e: 体外通電で除細動を行う場合、最大エネルギーは約400Jである。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第68問

電気メスについて正しいのはどれか。

a: メス先電極はエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌が可能である。

b: パイポーラ電気メスでは対極板は必要である。

c: パースト波は切開に用いる。

d: 対極板回路の抵抗が小さくなると高周波漏れ電流が大きくなる。

e: 定期点検で高周波漏れ電流が150mA以上あればより詳しい点検が必要である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第69問

フローティング型の電気メスについて正しいのはどれか。

a: 高周波分流の対策を目的としている。

b: 装置本体のアースをとる必要がある。

c: 対極板を用いる必要がない。

d: 心電図に雑音が入らない。

e: 他の電気メスに比べて切開能が低い。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第70問

体外衝撃波結石破砕装置について誤っているのはどれか。

1: 電磁振動板で発生させた圧力波は音響レンズで集束させる。

2: 回転楕円体の第1焦点で圧力波を発生させると第2焦点に集束する。

3: 圧電方式では放物面に並べた圧電素子により集束圧力波を作る。

4: メンブレン方式のカップリングでは空気マットを使用する。

5: バスタブ方式のカップリングでは槽内に脱気水を満たす。

国試第10回午前:第71問

尿路系結石破砕治療について誤っているのはどれか。

a: 超音波方式には25MHz程度の周波数が使われる。

b: 超音波方式のロッド先端は30~100μm振動する。

c: 電気水圧方式では水中放電を用いて圧力波を発生する。

d: レーザ方式では石英光ファイバーによって結石にレーザ光を導く。

e: レーザ方式ではパルスレーザよりも連続波レーザを使用する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第72問

マイクロ波治療器と関係があるのはどれか。

a: 誘導損失による組織発熱

b: 皮膚癌の治療

c: 肝臓手術中の熱凝固止血

d: 使用周波数40.68MHz

e: コイル型アプリケータ

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第73問

Nd:YAGレーザについて誤っているのはどれか。

a: 眼に直接入射しても安全な波長である。

b: 組織内部での光散乱が小さい。

c: 凝固・止血能に優れている。

d: 石英光ファイバーで伝送できる。

e: 気体レーザである。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第74問

CO2レーザについて正しいのはどれか。

a: 生体組織の切開能が高い。

b: 眼球誤照射により最初に網膜の損傷を生じる。

c: 生体組織に含まれる蛋白質に吸収される。

d: Nd:YAGレーザより組織透過性が低い。

e: 誤照射から患者皮膚を守るため、水で湿らせたガーゼが有効である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第75問

超音波手術器について正しいのはどれか。

1: 使用周波数は1~10MHzである。

2: 磁歪型振動子としてニッケルが用いられる。

3: 電歪型振動子は強制冷却を必要とする。

4: 血管と周囲組織を共に細分化して破壊する。

5: 破砕した組織は蒸留水と共に吸引除去する。

国試第10回午前:第76問

臨床工学について誤っているのはどれか。

a: 医療現場で使用する医療機器・設備の信頼性の向上を確保する。

b: 医療職員の臨床研修のための教育工学のことである。

c: 臨床医学に用いられる手法を導入した工学の分野である。

d: 医療現場で工学技術を応用し医療の質の向上をはかる。

e: 医療現場における医療機器・設備の効果的使用をはかる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第77問

電撃に対する人体の反応について誤っているのはどれか。

1: 電流の流出入部位によって異なる。

2: 最小感知電流の10~20倍の電流で行動の自由を失う。

3: 50kHz付近で最も感じやすい。

4: 1mAの商用交流が体表に流れるとビリビリ感じる。

5: 心室細動は最小感知電流より小さい電流によっても誘発される。

国試第10回午前:第78問

エネルギーの人体への作用について正しいのはどれか。

1: 400nm以下の波長の光を長時間浴びても障害を生じない。

2: 常伝導磁石による静磁場に30分間爆露されると発熱による障害を生じる。

3: 加熱作用を生じる超音波の強さはキャビテーションを生じるそれよりも大きい。

4: 温熱療法(ハイパーサーミア)では42.5°C以上で細胞致死効果が急激に高まる。

5: 細胞分裂が盛んな組織ほど放射線感受性は低い。

国試第10回午前:第79問

各種エネルギーの人体に対する影響で正しいのはどれか。

a: レーザー光の作用は波長には関係しない。

b: 高周波電流では熱的作用が大きい。

c: 超音波によるキャビテーションは細胞の破壊につながる。

d: 体表面低周波電流密度が2Ma/cm2程度でも周辺の知覚神経は興奮しない。

e: 60~65°Cの加温を長時間行っても蛋白変性を生じない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第80問

医用電気機器・病院電気設備の安全基準と機器との組合せで正しいのはどれか。

a: 直接心臓に使用可能 ――――――― BF型機器

b: 迫加保護手段として補強絶縁 ――---- クラスII機器

c: 等電位接地設備 ―――――――――- CF型機器

d: 2Pの電源プラグとアース線 ――------ クラスI機器

e: 一般非常電源 ――――――――---- 生命維持装置

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第81問

非接地配線方式について正しいのはどれか。

a: 主たる目的はマクロショックの防止である。

b: 設備側に絶縁変圧器を設ける。

c: 非接地式電路の二次側には絶縁監視装置を設備しなければならない。

d: ME機器を用いる全ての医用室に設備しなければならない。

e: 停電を防止できるので非常電源の代わりになる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第82問

接地漏れ電流に関する単一故障状態はどれか。

1: 保護接地線の断線

2: 迫加保護接地線の断線

3: 等電位化導線の断線

4: 電源導線の1本(死側)の断線

5: 患者誘導コードの1本の断線

国試第10回午前:第83問

病院電気設備の安全基準について正しいのはどれか。

a: 非接地配線方式では機器の故障時でも機器からの漏れ電流を低く抑えられる。

b: 等電位接地を施した設備は医用接地センターに100Ωの電線でつなぐ。

c: 一般非常電源の連続運転時間は特別非常電源のそれより長い。

d: 医用接地方式の接地極の接地抵抗は1Ω以下にする。

e: 瞬時特別非常電源は蓄電池設備と自家用発電設備とからなる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第84問

正常状態の漏れ電流について許容値を満たしているのはどれか。

a: B形機器の患者漏れ電流I:0.08mA

b: CF形機器の患者漏れ電流I:0.02mA

c: CF形機器の外装漏れ電流:0.15mA

d: BF形機器の接地漏れ電流:1.0mA

e: B形機器の直流患者測定電流:9.5μA

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第85問

機器と点検項目との組合せで適切なのはどれか。

a: 電気メス ―――――――- 対極板安全回路

b: 除細動器 ――――――― 出力エネルギー

c: 人工呼吸器 ―――――― 高周波漏れ電流

d: 輪液ポンプ ――――――- デマンド感度

e: 心電図モニタ―――――-- 時定数

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第86問

安全管理について誤っているのはどれか。

1: 機器の性能の基準達成度を評価する試験をベンチテストという。

2: 機器使用後に患者の発赤の有無を調べることは終業点検に含まれる。

3: 機器の廃棄の決定にMTBFの記録は重要な参考資料となる。

4: 使用中点検では外観点検と作動点検とが主になる。

5: 始業点検は外観点検や作動点検よりも機能点検が主になる。

国試第10回午前:第87問

心電図モニタで感電事故が起こり点検の依頼があった。安全管理担当者がまずとるべき処置として適切なのはどれか。

a: 操作者の操作方法の詳細を調べる。

b: 製造業者へ連絡してすぐ来院するように依頼する。

c: 配電盤を点検する。

d: 同時にその患者に使用していた他のME機器を点検する。

e: 漏れ電流を測定する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第88問

図に示す故障曲線で耐用寿命として正しいのはどれか。

10AM88-0

国試第10回午前:第89問

医療ガスの性質で誤っている組合せはどれか。

a: 笑気 ――――――――― 支燃性

b: 酸素 ――――――――― 燃焼性

c: 窒素 ――――――――― 支燃性

d: 空気 ――――――――― 支燃性

e: 酸化エチレン ―――――- 爆発性

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第90問

医療ガス供給について誤っているのはどれか。

1: 酸素は液化ガスタンクまたはガスボンベから供袷される。

2: 配管端末器における酸素のカラーコードは赤である。

3: 配管端末器における酸素の供袷圧は約4kgf/cm2である。

4: 医療ガス配管システムには圧縮空気供給装置が含まれる。

5: ピン方式は医療ガスの誤用防止に用いられる。