作業療法士国家試験:第41回午後の過去問


第41回午後:第1問

筋が付着していないのはどれか。  

1: 内側楔状骨

2: 舟状骨

3: 立方骨

4: 距骨

5: 踵骨

第41回午後:第2問

正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨の関節面は滑膜で覆われている。

2: 骨芽細胞は骨吸収に関与している。

3: 骨は緻密骨と海綿骨とに分けられる。

4: 長骨の骨幹には髄腔がある。

5: 副甲状腺ホルモンは骨形成を促進する。

第41回午後:第3問

靱帯で誤っているのはどれか。  

1: 脊椎後縦靱帯は椎体後面を連結している。

2: 三角靱帯は脛骨と舟状骨、踵骨、距骨とを連結している。

3: 膝前十字靱帯は下腿の内旋を制限している。

4: 肩鎖関節は肩鎖靱帯と烏口肩峰靱帯で制動されている。

5: 烏口上腕靱帯は烏口突起と上腕骨大・小結節とを連結している。

第41回午後:第4問

付着部と筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 大結節-棘上筋

2: 小結節-大胸筋

3: 烏口突起-小胸筋

4: 上腕骨内側上顆-長掌筋

5: 大転子-小殿筋

第41回午後:第5問

単一の神経で支配されているのはどれか。  

1: 短母指屈筋

2: 深指屈筋

3: 上腕二頭筋

4: 大内転筋

5: 大腿二頭筋

第41回午後:第6問

下肢の筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。  

1: 半腱様筋-総腓骨神経

2: 薄筋-大腿神経

3: 縫工筋-閉鎖神経

4: 足底筋-脛骨神経

5: 母指外転筋-外側足底神経

第41回午後:第7問

辺縁系に含まれているのはどれか。  

1: 縁上回

2: 角回

3: 中心前回

4: 下側頭回

5: 帯状回

第41回午後:第8問

脳神経核で延髄にないのはどれか。  

1: 迷走神経核

2: 顔面神経核

3: 舌下神経核

4: 副神経核

5: 舌咽神経核

第41回午後:第9問

脳神経の中で副交感神経線維を含まないのはどれか。  

1: 動眼神経

2: 三叉神経

3: 顔面神経

4: 舌咽神経

5: 迷走神経

第41回午後:第10問

舌の機能と神経支配との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 運動-舌下神経

2: 前2/3の体性感覚-三叉神経

3: 後1/3の体性感覚-舌咽神経

4: 前2/3の味覚-顔面神経

5: 後1/3の味覚-迷走神経

第41回午後:第11問

脊髄の解剖で誤っている組合せはどれか。  

1: 外側脊髄視床路-温痛覚

2: 外側皮質脊髄路-随意運動

3: 前脊髄視床路-非識別性触覚

4: 後索-深部覚

5: 前庭脊髄路-二点識別覚

第41回午後:第12問

腕神経叢で後神経束に由来する神経はどれか。  

1: 肩甲上神経

2: 筋皮神経

3: 腋窩神経

4: 正中神経

5: 尺骨神経

第41回午後:第13問

心臓で正しいのはどれか。  

1: 右心室から肺静脈が出る。

2: 冠状動脈は大動脈から分岐する。

3: 大動脈弁は2尖である。

4: 僧帽弁は3尖である。

5: 卵円窩は心室中隔にある。

第41回午後:第14問

門脈に関係する静脈で誤っているのはどれか。 ア.上腸間膜静脈イ.左胃静脈ウ.脾静脈エ.腎静脈オ.総腸骨静脈  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第41回午後:第15問

触診部位で誤っているのはどれか。  

1: 浅側頭動脈 - 外耳孔の前方

2: 上腕動脈 - 上腕前面橈側部

3: 橈骨動脈 - 前腕掌側外側遠位部

4: 大腿動脈 - 大腿三角内

5: 後脛骨動脈 - 足関節内果後方

第41回午後:第16問

正しいのはどれか。  

1: 食道は気管の前面にある。

2: 横隔膜は右側が左側より高い。

3: 気管は心臓の前面に位置する。

4: 気管分岐部は約90°の角をなす。

5: 左肺は3葉、右肺は2葉に分かれる。

第41回午後:第17問

胃で誤っているのはどれか。  

1: 噴門には括約筋がある。

2: 胃底は横隔膜と接する。

3: 粘膜には胃粘膜ヒダがある。

4: 大網は前腹壁のすぐ後ろにある。

5: 最内層には斜走筋がある。

第41回午後:第18問

成人で正しいのはどれか。  

1: 腎の中央部はほぼ第1腰椎の高さに位置する。

2: 腎の長径は約20 cmである。

3: 尿管の長さは約5 cmである。

4: 膀胱頸は恥骨結合より高い位置にある。

5: 女性の尿道は約20 cmである。

第41回午後:第19問

正常の摂食・嚥下の過程で誤っているのはどれか。  

1: 食塊は舌によって硬口蓋に押し付けられる。

2: 舌が後ろに引き下がり食塊を咽頭に送り込む。

3: 軟口蓋が下降し咽頭鼻部が開く。

4: 喉頭が前上方に挙上する。

5: 輪状咽頭筋部を通り食塊が食道に移動する。

第41回午後:第20問

成人の体表面で全体表面の約9%に相当するのはどれか。  

1: 頭部前面

2: 体幹前面

3: 一側上肢前面

4: 一側下肢前面

5: 会陰部

第41回午後:第21問

筋張力で誤っているのはどれか。  

1: 活動張力と静止張力の和を全張力という。

2: 静止張力は筋長とともに増大する。

3: 発揮できる活動張力は筋断面積に比例する。

4: 求心性運動は遠心性運動より大きな張力を発揮できる。

5: 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が小さい。

第41回午後:第22問

伸張反射の反射弓を構成しないのはどれか。  

1: 筋紡錘

2: 錘外筋線維

3: Ia群線維

4: Ib群線維

5: α線維

第41回午後:第23問

2シナプス(ダイシナプティック)反射はどれか。  

1: 伸張反射

2: ゴルジ腱器官反射

3: 屈曲反射

4: 瞬目反射

5: 腹壁反射

第41回午後:第24問

運動単位に含まれないのはどれか。  

1: ベッツ細胞

2: 前角細胞

3: 軸索

4: 神経終板

5: 筋線維

第41回午後:第25問

交感神経が優位に働いたときの反応で誤っているのはどれか。  

1: 瞳孔の散大

2: 心拍数の増加

3: 収縮期血圧の上昇

4: 皮膚動脈の収縮

5: 排尿筋の収縮

第41回午後:第27問

視覚系で正しいのはどれか。  

1: 右視野の物体は網膜の右半分に像を結ぶ。

2: 錐体細胞は周辺視野の受容器である。

3: 杆体細胞は暗順応に関与しない。

4: 視覚信号は外側膝状体でニューロンを乗り換える。

5: 大脳一次視覚野は側頭葉にある。

第41回午後:第28問

正しいのはどれか。  

1: 耳管は外耳と上咽頭とをつなぐ。

2: キヌタ骨は鼓膜に接する。

3: 蝸牛は内耳にある。

4: 音は半規管で感知される。

5: 第8脳神経核は中脳にある。

第41回午後:第29問

呼吸調節のメカニズムで正しいのはどれか。  

1: 呼吸中枢は中脳にある。

2: 中枢性化学受容野は橋にある。

3: 中枢性化学受容野はO2センサーとして働く。

4: 末梢性化学受容器は頸動脈にある。

5: 肺伸展受容器刺激は吸気促進に作用する。

第41回午後:第30問

心拍の変動で正しいのはどれか。  

1: 深い吸気時に減少する。

2: 血圧低下で減少する。

3: 静脈還流量増加で増加する。

4: 脳圧の上昇で増加する。

5: 怒りで減少する。

第41回午後:第31問

誤っている組合せはどれか。 ア.リパーゼ-蛋白質イ.ペプシン-脂肪ウ.マルターゼ-麦芽糖エ.アミラーゼ-デンプンオ.ラクターゼ-乳糖  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第41回午後:第32問

正しいのはどれか。  

1: 排尿は内膀胱括約筋が収縮することで生じる。

2: 膀胱内圧が50 cmH2Oに達すると初発尿意が生じる。

3: 膀胱の容量は800~1,000 mlである。

4: 排尿に関する交感神経はTh8~Th10にある。

5: 排尿に関する副交感神経はS2~S4にある。

第41回午後:第33問

内分泌器官とホルモンとの組合せで誤っているのはどれか。  

1: 視床下部-サイロキシン

2: 下垂体前葉-成長ホルモン

3: 下垂体後葉-バゾプレッシン

4: 膵-インスリン

5: 精巣-テストステロン

第41回午後:第34問

基礎代謝量(kcal/m2・時)で誤っているのはどれか。  

1: 男性より女性が低い。

2: 小児期は高い。

3: 高齢期になると低下する。

4: 食物摂取によって低下する。

5: 睡眠中は低下する。

第41回午後:第35問

体温で誤っているのはどれか。  

1: 午後3~6時ころに最も高くなる。

2: 小児は成人より高い。

3: 直腸温は口腔温より高い。

4: 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。

5: 体温調節中枢は脳幹部にある。

第41回午後:第36問

各組織とインスリンの作用との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 筋肉-膜電位の上昇

2: 筋肉-蛋白合成の促進

3: 脂肪組織-糖の取り込み抑制

4: 肝臓-グリコーゲン分解の抑制

5: 皮膚-傷の治癒促進

第41回午後:第37問

誤っているのはどれか。  

1: 速度を微分すると加速度になる。

2: 仕事は力と移動距離の積で表す。

3: ニュートンは仕事の単位である。

4: パワーは単位時間当たりの仕事である。

5: ワットは仕事率の単位である。

第41回午後:第38問

表情筋に含まれないのはどれか。  

1: 眼輪筋

2: 大頬骨筋

3: 笑筋

4: 側頭筋

5: 口輪筋

第41回午後:第39問

誤っているのはどれか。  

1: 腕尺関節はらせん関節である。

2: 上橈尺関節は車軸関節である。

3: 腕尺関節は上橈尺関節と同一の関節包内にある。

4: 約10°の生理的内反肘を運搬角という。

5: 肘頭は肘屈曲位でヒューター三角を構成する。

第41回午後:第40問

基本肢位における股関節の外旋筋はどれか。  

1: 大腿筋膜張筋

2: 半膜様筋

3: 大腿直筋

4: 梨状筋

5: 薄筋

第41回午後:第41問

膝関節で誤っているのはどれか。  

1: 半月板は関節の適合性をよくしている。

2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。

3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。

4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。

第41回午後:第42問

足の縦アーチの保持に関係しないのはどれか。  

1: 長母指屈筋

2: 母指内転筋

3: 前脛骨筋

4: 長腓骨筋

5: 後脛骨筋

第41回午後:第43問

頸椎で誤っているのはどれか。  

1: 環椎と軸椎との間には椎間円板がある。

2: 環椎後頭関節は顆状関節である。

3: 回旋は正中環軸関節での運動が主体となる。

4: 頸椎は生理的に前弯している。

5: 頸部の椎間孔は伸展で狭小化する。

第41回午後:第44問

筋と呼吸運動との組合せで正しいのはどれか。  

1: 肋下筋-安静吸気

2: 胸横筋-安静吸気

3: 大胸筋-安静呼気

4: 外肋間筋-努力吸気

5: 肋骨挙筋-努力呼気

第41回午後:第45問

安静立位姿勢で正しいのはどれか。  

1: 重心線は外果を通る。

2: 重心線は股関節中心の前方を通る。

3: 成人男性の重心は身長の約65%の高さにある。

4: 重心動揺は前後に比べ左右で大きい。

5: 下腿ではヒラメ筋の活動が中心となる。

第41回午後:第46問

正常平地歩行で正しいのはどれか。  

1: 股関節は立脚中期に最も伸展する。

2: 膝関節は立脚中期に最も伸展する。

3: 膝関節は遊脚中期に最も屈曲する。

4: 足関節は踵接地時に最も底屈する。

5: 足関節は遊脚中期に最も背屈する。

第41回午後:第47問

歩行の遊脚相に働く筋で誤っているのはどれか。  

1: 腸腰筋

2: ハムストリングス

3: 腓腹筋

4: 前脛骨筋

5: 脊柱起立筋

第41回午後:第48問

誤っているのはどれか。  

1: 動機づけには内的動機づけと外的動機づけとがある。

2: 覚醒状態が高いほど巧緻動作のパフォーマンスが向上する。

3: 学習には結果の知識が必要である。

4: 運動学習の最終段階では自動化が起こる。

5: 学習の転移とは以前の学習が後の学習に影響を及ぼすことである。

第41回午後:第49問

関節の慢性炎症で誤っているのはどれか。  

1: 骨塩量の減少

2: 軟骨の変性

3: 組織内の好中球集積

4: 結合織の増殖

5: 血管の増生

第41回午後:第50問

ビタミン欠乏症で誤っている組合せはどれか。  

1: ビタミンA-夜盲症

2: ビタミンB1-脚気

3: ニコチン酸-ペラグラ

4: ビタミンD-骨軟化症

5: ビタミンK-血栓症

第41回午後:第51問

褥瘡発生の要因でないのはどれか。  

1: 低栄養

2: 高血圧

3: 浮腫

4: 筋萎縮

5: 末梢神経障害

第41回午後:第52問

遺伝性疾患でないのはどれか。  

1: ハンチントン舞踏病

2: デュシェンヌ型筋ジストロフィー

3: 筋緊張性ジストロフィー

4: クロイツフェルト・ヤコブ病

5: マルファン症候群

第41回午後:第53問

肝硬変の症状で誤っているのはどれか。  

1: 黄疸

2: 高アンモニア血症

3: 脾腫

4: 食道静脈瘤

5: 血小板増多

第41回午後:第54問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 冠動脈の粥状硬化が原因となる。

2: 血栓付着による冠動脈の閉塞で発症する。

3: 胸痛に伴ってショックに陥ることが多い。

4: 心電図所見ではST低下を特徴とする。

5: 発症早期の再灌流療法によって救命率が改善する。

第41回午後:第55問

脳腫瘍で誤っているのはどれか。  

1: 髄膜腫は良性が多い。

2: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。

3: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。

4: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。

5: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。

第41回午後:第56問

転移・逆転移で適切なのはどれか。  

1: 転移は逆転移を誘発する。

2: 陰性転移の解釈は避ける。

3: 心理治療の目標は陽性転移の出現である。

4: 逆転移は治療者の意識的反応である。

5: 逆転移を認識したときは治療を中止する。

第41回午後:第57問

中学生の心理発達における特徴はどれか。  

1: 性の相違を理解する。

2: 自我同一性が完成する。

3: 教師や指導者に従順である。

4: 第二次性徴への戸惑いがある。

5: 友人関係より親子関係を重視する。

第41回午後:第58問

誤っているのはどれか。  

1: 絵画統覚検査は投影法である。

2: 文章完成法テストは質問紙法である。

3: P-Fスタディは欲求不満の診断を目的とする。

4: 内田・クレペリンテストは集団での検査が可能である。

5: CMIは心身両面の自覚症状の調査を目的とする。

第41回午後:第59問

「野菜の名前をできるだけ多く言ってください」という課題で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)の一問にある。イ.全般性注意の検査として利用されている。ウ.エピソード記憶の障害の検出に有用である。エ.1分間に20種類以上解答できたときに正常と判定する。オ.言語の流暢性の障害があると成績が低下する。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第41回午後:第60問

古典的条件付けに基づく行動療法はどれか。  

1: 自律訓練法

2: 認知行動療法

3: 系統的脱感作

4: バイオフィードバック法

5: トークン(代用貨幣)エコノミー法

第41回午後:第61問

治療についてのインフォームド・コンセントで適切でないのはどれか。  

1: 治療者は全ての治療法について説明する。

2: 治療者は患者が理解できる方法で説明する。

3: 判断能力に関わらず患者の決定が優先される。

4: 患者の同意内容は文書で保存する。

5: 患者は同意を撤回することができる。

第41回午後:第62問

個人情報保護に関する法律で患者本人からの同意を必要としないのはどれか。  

1: 他医療機関への診療情報提供

2: 勤務先から求められた診断書の提出

3: 学生実習で得た診療記録の学外での発表

4: 法で規定された重症感染症の届け出

5: 患者の配偶者への病状説明

第41回午後:第63問

誤っている組合せはどれか。  

1: Mini-Mental State Examination(MMSE)-アルツハイマー病

2: Glasgow Coma Scale-脳血管障害

3: Hoehn-Yahr重症度ステージ-筋萎縮性側索硬化症

4: Frankelの評価法-脊髄損傷

5: Ossermannの分類-重症筋無力症

第41回午後:第64問

最も深部まで熱が浸達するのはどれか。  

1: 渦流浴

2: 極超短波

3: 遠赤外線

4: パラフィン浴

5: ホットパック

第41回午後:第65問

クリニカルパスで誤っているのはどれか。  

1: いつまでに何をするかを明確にする。

2: チームアプローチを促進する。

3: 患者への説明に利用する。

4: 職種ごとの役割を明確にする。

5: バリアント(逸脱)を生じないことが要件となる。

第41回午後:第66問

神経・筋変性疾患のリハビリテーションで誤っているのはどれか。  

1: Guillain–Barré 症候群では訓練中の不整脈に注意する。

2: Parkinson病では視覚刺激を運動発動に利用する。

3: 脊髄小脳変性症では早期から補助具を導入する。

4: 筋萎縮性側索硬化症の車椅子利用者では褥瘡の発生に注意する。

5: 筋ジストロフィーの運動訓練では過負荷に注意する。

第41回午後:第67問

標準予防策(Standard precaution)で誤っているのはどれか。  

1: 感染のある患者を対象とする。

2: 血液と痰は湿性生体物質に含まれる。

3: 湿性生体物質を扱う場合には手袋を用いる。

4: 湿性生体物質が飛び散る恐れがある場合にはガウンとマスクを用いる。

5: 手袋の使用後には手洗いを行う。

第41回午後:第68問

国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)で誤っているのはどれか。  

1: ICIDHとICFはWHOによって発表された。

2: ICIDHの機能・形態障害にはICFの心身機能・身体構造が対応する。

3: ICIDHの能力低下にはICFの活動が対応する。

4: ICIDHの社会的不利にはICFの参加が対応する。

5: ICIDHの背景因子にはICFの環境因子が対応する。

第41回午後:第69問

EBM(Evidence-based medicine)で正しいのはどれか。  

1: 医師の指示を重視する医療

2: 実証された効果を重視する医療

3: 診療情報の管理と守秘を重視する医療

4: 患者の希望を重視する医療

5: 医療チームの合意を重視する医療

第41回午後:第70問

生活習慣と疾患との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 喫煙-肺癌

2: 脂肪の過剰摂取-痛風

3: 食塩の過剰摂取-高血圧症

4: 運動不足-高脂血症

5: アルコール過剰摂取-肝障害

第41回午後:第72問

重症急性呼吸器症候群(SARS)で誤っているのはどれか。  

1: 飛沫感染である。

2: 病因はウイルスである。

3: 微熱で発症する。

4: 高齢者では致死率が高い。

5: 患者の隔離が感染拡大防止策である。

第41回午後:第73問

誤っているのはどれか。  

1: AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染によって生じる。

2: HIVは喀痰から感染する危険が高い。

3: HIVはTリンパ球を死滅させる。

4: HIV感染による死因のほとんどは日和見感染症である。

5: AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。

第41回午後:第74問

誤っている組合せはどれか。  

1: 気管支喘息-気道狭窄

2: 間質性肺炎-肺の線維化

3: 肺性心-左室肥大

4: 気 胸-肺の縮小

5: 胸膜中皮腫-石綿(アスベスト)小体

第41回午後:第75問

正しいのはどれか。  

1: A型肝炎の主要感染経路は輸血である。

2: 慢性肝炎の半数以上はB型肝炎を原因とする。

3: C型肝炎は自然治癒する。

4: 肝硬変の原因はアルコールが最も多い。

5: 肝癌の半数以上は肝硬変から進展する。

第41回午後:第76問

糖尿病に合併しやすい疾患で誤っているのはどれか。  

1: 閉塞性動脈硬化症

2: 脳血管障害

3: 虚血性心疾患

4: 白内障

5: 急性膵炎

第41回午後:第77問

関節リウマチの診断基準(アメリカリウマチ協会1987年改訂)に含まれていない項目はどれか。  

1: 朝のこわばり

2: 対称性の関節炎

3: リウマトイド結節

4: 血清リウマトイド因子

5: CRP

第41回午後:第78問

神経病性関節症(シャルコー関節)で誤っているのはどれか。  

1: 関節痛覚低下

2: 滑膜増殖

3: 関節液貯留

4: 軟骨増生

5: 骨破壊

第41回午後:第79問

骨折の治癒機転で誤っているのはどれか。  

1: 炎症反応が起こる。

2: 血腫を形成する。

3: 破骨細胞が増殖する。

4: 仮骨が形成される。

5: 骨改変を生じる。

第41回午後:第80問

骨折後に発生する合併症で誤っているのはどれか。  

1: 静脈血栓症

2: 阻血性拘縮(フォルクマン拘縮)

3: 骨化性筋炎

4: 無腐性骨壊死

5: デュプイトラン拘縮

第41回午後:第81問

第4・5腰椎の椎間板ヘルニアでみられないのはどれか。  

1: ラセーグ徴候陽性

2: 疼痛性側弯

3: 膝蓋腱反射減弱

4: 下腿外側の触覚鈍麻

5: 長母指伸筋の筋力低下

第41回午後:第82問

誤っている組合せはどれか。  

1: 円回内筋症候群-橈骨神経

2: 手根管症候群-正中神経

3: 足根管症候群-脛骨神経

4: 梨状筋症候群-坐骨神経

5: ギヨン管症候群-尺骨神経

第41回午後:第83問

末梢神経損傷で予後が最も良いのはどれか。  

1: ニューロトメーシス

2: アクソノトメーシス

3: ニューロプラキシア

4: ワーラー変性

5: 引き抜き損傷

第41回午後:第84問

一次性骨粗鬆症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨量の減少

2: 骨梁の減少

3: 血清カルシウム値の上昇

4: 血清リン値の低下

5: 類骨の増加

第41回午後:第85問

女性に多いのはどれか。  

1: 筋萎縮性側索硬化症

2: 晩発性小脳皮質萎縮症

3: アルツハイマー病

4: 進行性核上性麻痺

5: パーキンソン病

第41回午後:第86問

パーキンソン病で誤っているのはどれか。 ア.固縮イ.病的反射ウ.企図振戦エ.仮面様顔貌オ.寡動  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第41回午後:第87問

脳血管障害で誤っているのはどれか。  

1: 危険因子として高血圧がある。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年層の脳出血は動静脈奇形が原因となる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症がある。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第41回午後:第88問

脳血管障害の機能予後に関係しない因子はどれか。  

1: 発症時の年齢

2: 高血圧症の有無

3: 病巣の部位

4: 病巣の大きさ

5: 脳循環障害の程度

第41回午後:第89問

下肢の骨端症と好発部位との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 第1 Kohler症-踵骨

2: 第2 Kohler症-舟状骨

3: Sever病-中足骨

4: Osgood-Schlatter病-脛骨結節

5: Perthes病-大腿骨骨頭

第41回午後:第90問

誤っている組合せはどれか。  

1: Piaget-認知

2: Erikson-運動

3: Freud-人格

4: Gesell-行動

5: Pavlov-反射

第41回午後:第91問

正しい組合せはどれか。  

1: 統合失調症-情動失禁

2: パニック障害-思考散乱

3: 解離性障害-作為体験

4: 摂食障害-被毒妄想

5: 躁病-行為心迫

第41回午後:第92問

男性(男児)に多いのはどれか。  

1: 小児自閉症

2: 小児欠神てんかん

3: 摂食障害

4: うつ病

5: ピック病

第41回午後:第93問

急性ジストニアを生じやすい向精神薬はどれか。  

1: 気分安定薬

2: 抗不安薬

3: 抗痴呆薬

4: 抗精神病薬

5: 抗てんかん薬

第41回午後:第94問

統合失調症の発生頻度で正しいのはどれか。  

1: うつ病より低い。

2: 女性より男性が低い。

3: 20歳代より30歳代が高い。

4: 先進国より発展途上国で高い。

5: 社会経済地位の高い階層で高い。

第41回午後:第95問

統合失調症で予後不良な因子はどれか。  

1: 発病年齢が早い。

2: 病前の性格が社交的である。

3: 明らかな誘因がある。

4: 急性に発病する。

5: 緊張病症状を示す。

第41回午後:第96問

統合失調症で障害されない精神機能はどれか。  

1: 知覚

2: 思考

3: 意識

4: 感情

5: 意欲

第41回午後:第97問

うつ病では現れにくい訴えはどれか。  

1: 「取り返しのつかない過ちを犯してしまった」

2: 「不治の病にかかってしまい、もう死ぬしかない」

3: 「からだがだるくてしかたがない。今までの罰だ。」

4: 「まわりから死ねと言ってくる。食事に毒を盛られている」

5: 「お金がなくなってしまい、もう生きていけない」

第41回午後:第98問

外傷後ストレス障害(PTSD)で誤っているのはどれか。  

1: 外傷体験後6か月以上の潜伏期間を経て発症する。

2: 発症は個人の主観的反応の強さに影響される。

3: 自律神経の過覚醒状態を呈する。

4: 外傷的出来事に遭遇した現場を避けて通る。

5: 外傷的出来事の夢を繰り返し見る。

第41回午後:第99問

小児の精神障害で正しいのはどれか。  

1: 選択性緘黙は言語発達の遅れによって生じる。

2: 多動性障害では課題への注意集中が困難となる。

3: アスペルガー症候群は言語発達の遅れを伴う。

4: 吃音は単純音声チックに分類される。

5: 児童期に統合失調症が発症することはない。

第41回午後:第100問

てんかんで正しいのはどれか。  

1: 部分発作は全般発作より治療によって抑制されやすい。

2: ミオクロニー発作は全般発作に分類される。

3: 単純部分発作は数秒間の意識減損を伴う。

4: 熱性けいれんの半数以上はてんかんに移行する。

5: てんかん患者の自動車運転は生涯禁止されている。