骨格筋の筋張力で誤っているのはどれか。
1: 活動張力は筋長が長くなるほど大きくなる。
2: 全張力から静止張力を引くと活動張力が得られる。
3: 求心性運動では速度が速いほど最大筋張力が小さい。
4: 筋張力が一定の場合、短縮速度は負荷が小さいほど速い。
5: 遠心性運動は求心性運動より大きな筋張力を発揮することができる。
筋力増強訓練で正しいのはどれか。
1: 遠心性収縮は筋が短縮する。
2: 等尺性収縮は関節の動きを伴う。
3: 等張性収縮は心疾患に禁忌である。
4: 求心性収縮は抵抗が筋張力より大きいときに生じる。
5: 等運動性収縮は可動域全体で筋力強化が可能である。
筋力増強で誤っているのはどれか。
1: 筋力増強には意欲が影響する。
2: 筋肥大は赤筋線維で生じやすい。
3: 増強法には過負荷の原則が適用される。
4: 等速運動では角速度の遅い方が増強効果は大きい。
5: 初期の筋力増強は運動単位の発射頻度の増加による。
筋力増強で正しいのはどれか。
1: 遠心性収縮は等尺性収縮より大きな負荷をかけられる。
2: 等速性運動は徒手による筋力増強に適している。
3: 訓練による筋肥大は筋力増大に先行して現れる。
4: 等張性収縮時は等尺性収縮時より血圧が上昇しやすい。
5: 同負荷ならば上肢に比べて下肢訓練時に血圧が上昇しやすい。
等尺性運動で誤っているのはどれか。
1: 関節運動を伴わない筋収縮である。
2: 等張性運動に比べて血圧が上昇しやすい。
3: 等運動性運動に比べて筋力の増強効果が小さい。
4: 等張性運動に比べて収縮時の筋血流は減少する。
5: 等張性運動に比べて筋持久力の増強効果が大きい。
等張性運動について正しいのはどれか。
1: 角速度は一定である。
2: 等尺性運動に比べ血圧が上昇しやすい。
3: 等尺性運動に比べ収縮時の筋血流が増加しやすい。
4: 等尺性運動に比べ心拍数が増加しやすい。
5: 負荷に抗して姿勢を維持するときに起こる。
筋力増強について適切なのはどれか。
1: 増強法には過負荷の原則が適用される。
2: 肥大は赤筋線維で起こりやすい。
3: 筋力増強訓練初期の筋力増加は筋肥大によって起こる。
4: 遠心性収縮は増強効果が小さい。
5: 角速度の速い等速運動は増強効果が大きい。
筋力について正しいのはどれか。
1: 徒手筋力テストは筋パワーをみる。
2: 最大筋力は筋断面積と相関する。
3: 最大筋力は関節角度の影響を受けない。
4: 最大筋力は心理的興奮の影響を受けない。
5: 筋力強化の目的は筋線維数の増加である。
心筋について正しいのはどれか。
1: 平滑筋である。
2: 単収縮は生じない。
3: ギャップ結合はみられない。
4: 静止張力は骨格筋よりも大きい。
5: 活動電位持続時間は約5 msecである。
日常の動作では生じにくい筋収縮はどれか。
1: 同時収縮
2: 静止性収縮
3: 求心性収縮
4: 遠心性収縮
5: 等速性収縮
筋力増強法の原則について正しいのはどれか。
1: 筋力増強初期の効果は筋肥大によって起こる。
2: 等尺性運動では最大筋力の80%以上の負荷量を必要とする。
3: 筋収縮速度の違いにかかわらず筋力増強効果は一定である。
4: DeLormeの漸増抵抗運動では1RMの50%以上の負荷量から始める。
5: 過負荷による筋損傷は求心性よりも遠心性の収縮で起こりやすい。
高齢者の筋力について誤っているのはどれか。
1: 上肢よりも下肢の筋力低下が大きい。
2: 筋力強化によって筋肥大が期待できる。
3: 筋断面積は経年的に減少する。
4: タイプII線維よりもタイプI線維の萎縮が優位である。
5: 筋力強化の初期効果は運動単位動員の増加による。
筋収縮について誤っているのはどれか。
1: 収縮によって熱を産生する。
2: 収縮のエネルギー源はATPである。
3: 滑り説(sliding theory)で説明される。
4: 筋長が変化しても発生する張力は等しい。
5: 筋の発生する張力は断面積に比例する。
骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
1: 単収縮を加重させても収縮力は変化しない。
2: 筋線維の活動電位の持続時間は単収縮の持続時間よりも長い。
3: 電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。
4: 電気刺激で1秒間に5~6回の単収縮を起こすと強縮となる。
5: 単収縮の頻度が過剰になると完全強縮から不完全強縮に移行する。
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
運動療法で誤っているのはどれか。
1: 等尺性運動は血圧の上昇が少ないのが特徴である。
2: 等張性運動は心肺機能の維持改善に適する。
3: 等運動性運動は可動域全域にわたる負荷が可能である。
4: 漸増抵抗運動は10 RM(repetition maximum)を測定後開始する。
5: 低負荷で高頻度の運動は筋持久力向上に適する。
高齢者の筋で誤っているのはどれか。
1: 筋断面積が減少する。
2: 運動単位数が増加する。
3: 筋力増強効果はみられる。
4: タイプⅡ線維の萎縮が強い。
5: 持久力は筋力に比較して維持される。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 1つの筋は単一の運動単位で構成される。
3: 神経支配比が小さいほど微細な運動ができる。
4: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
5: 伸張反射では弱い刺激で活動を開始するのは速筋である。
運動療法で正しいのはどれか。
1: 自動運動とは重力に抗して行う運動のことである。
2: 自動介助運動とは最小重力肢位で行う運動のことである。
3: 等尺性運動は等張性運動よりも筋持久力増強効果が大きい。
4: 等速性運動では低速運動の方が高速運動より大きな筋力が発揮できる。
5: 重錘を用いた運動では全可動域にわたって筋に加わる負荷が変化しない。
筋力増強運動について正しいのはどれか。
1: 等尺性筋力増強運動では1回あたり20~30秒間以上の収縮が必要である。
2: 筋力を維持するためには最大筋力の70~80%以上の抵抗が必要である。
3: 目的としていない筋に代償運動が起こる方がよい。
4: 等速性筋力増強運動では重錘ベルトを使用する。
5: 等尺性筋収縮では血圧上昇に留意する。