第55回午前第33問の類似問題

第46回午前:第35問

熱傷患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 急性期には装具の適応がない。

2: 肥厚性瘢痕部は圧迫を避ける。

3: 患肢は挙上位にポジショニングする。

4: 肉芽形成促進のために温浴療法を行う。

5: 皮膚移植直後から移植部の伸張を行う。

第50回午後:第36問

熱傷患者に対する作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 肥厚性瘢痕部は圧迫する。

2: 急性期から装具で良肢位に保持する。

3: 急性期はゆっくりとした運動を行う。

4: 皮膚移植部は生着してから伸張する。

5: 体幹の熱傷では肩関節は内転位とする。

第47回午前:第49問

熱傷患者の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 温浴時に関節可動域訓練を併用する。

2: 植皮術直後から関節可動域訓練を行う。

3: ゆっくりした持続的な皮膚の伸張を行う。

4: スプリントの圧迫によってケロイド形成を抑制する。

5: 初期の安静肢位として肩関節外転・外旋位をとらせる。

第37回午前:第81問

熱傷の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 植皮術直後から関節可動域訓練を行う。

2: 温浴時に関節可動域訓練を併用する。

3: ゆっくりした持続的な皮膚の伸張を一日数回行う。

4: 初期の安静肢位として高齢者では肩関節外転・外旋位をとらせる。

5: スプリントの圧迫によってケロイド形成を抑制する。

第45回午前:第89問

熱傷で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Ⅲ度熱傷は真皮層までの損傷をいう。

2: 四肢関節部位は特殊部位と呼ばれる。

3: 瘢痕形成の予防として圧迫と伸張とが用いられる。

4: 手の熱傷では手内筋プラスポジションとなりやすい。

5: 小児の熱傷面積を算出する場合は9の法則を用いる。

第43回午前:第58問

パラフィン療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: パラフィンの比熱は大きい。

2: パラフィンは引火性がある。

3: 身体の深部温度の上昇効果が高い。

4: 肩、膝など近位部には使用できない。

5: 温度を55~60℃に設定する。

第37回午前:第26問

熱傷後の変形拘縮の予防で誤っているのはどれか。2つ選べ。  

1: 前頸部の熱傷では背臥位で後頭部に枕を使用する。

2: 腋窩部の熱傷では肩関節外転装具を使用する。

3: 肘関節前面の熱傷では伸展装具を使用する。

4: 膝関節前面の熱傷では膝窩部に枕を入れる。

5: 足関節背面の熱傷では足関節0° の装具を使用する。

第48回午前:第31問

熱傷の部位と起こりやすい拘縮を予防する肢位の組合せで適切でないのはどれか。  

1: 前頸部 − 頸椎伸展

2: 前胸部 − 肩関節外転

3: 肘窩部 − 前腕回内

4: 膝窩部 − 膝関節伸展

5: 下腿後面 − 足関節背屈

第55回午前:第46問

多発性筋炎の回復初期における理学療法で正しいのはどれか。  

1: 運動負荷量は血小板数を目安に設定する。

2: 筋力トレーニングは四肢の遠位筋を中心に行う。

3: 間質性肺炎の合併に注意してプログラムを進める。

4: 手指の冷感に対して手部および手指へのホットパックを行う。

5: 筋痛があれば抵抗を減らし、時間を延長して筋力トレーニングを継続する。

第43回午前:第73問

パラフィン療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.パラフィンは比熱が大きい。イ.パラフィンは引火性である。ウ.温度を55~60℃に設定する。エ.身体の深部温度上昇効果が高い。オ.肩・膝など近位部には使用できない。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第46回午前:第30問

多発筋炎で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 筋痛に対しては温熱療法を行う。

2: 急性期には車椅子自走で移動する。

3: 急性期治療時から下肢筋力増強訓練が推奨される。

4: 股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する。

5: 慢性期の運動負荷量の決定には血清CKの推移が参考となる。

第48回午後:第86問

熱傷について正しいのはどれか。  

1: Ⅰ度では皮膚の発赤をきたす。

2: 浅達性Ⅱ度では肥厚性瘢痕を残す。

3: Ⅲ度では強い痛みがある。

4: 小児の熱傷面積の概算には9の法則が用いられる。

5: 熱傷指数はⅠ度とⅡ度の面積から算出する。

第51回午前:第19問

24歳の女性。2日前に室内での火災に巻き込まれ救急搬送された。35%の範囲の熱傷と診断され入院中。意識は清明。顔面から前頸部も受傷し煤のような色の痰がでる。肩甲帯から上腕にかけては植皮が必要な状態。骨盤と下肢とに傷害はみられない。この時期の理学療法として適切なのはどれか。  

1: 患部局所の浮腫に対する弾性包帯による持続圧迫

2: 下肢に対する80%MVCでの筋力増強

3: 背臥位での持続的な頸部伸展位の保持

4: 尖足予防のための夜間装具の装着

5: Squeezingによる排痰

第50回午前:第34問

極超短波による物理療法で正しいのはどれか。  

1: 蓄熱による熱傷の可能性がある。

2: ホットパックより深達度は浅い。

3: 悪性新生物に対する治療効果がある。

4: 金属プレート挿入部への照射は可能である。

5: 閉塞性動脈硬化症の患肢への照射は効果的である。

第36回午前:第57問

慢性関節リウマチの作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 手指に強い負荷がかからないようにする。

2: 股関節の屈曲拘縮を予防するために腹臥位をとらせる。

3: 午前中の早い時間にプログラムを実施する。

4: 自己装着可能な夜間スプリントを工夫する。

5: 等尺性運動によって筋力維持を行う。

第57回午後:第34問

熱傷について正しいのはどれか。  

1: Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。

2: Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。

3: 深達性Ⅱ度熱傷では痛覚鈍麻がみられる。

4: 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。

5: 熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。

第54回午前:第94問

熱傷で正しいのはどれか。  

1: 熱傷面積はI、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。

2: I度熱傷では水疱がみられる。

3: 浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。

4: 深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。

5: Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。

  • 答え:4
  • 解説:熱傷は、皮膚が熱や化学物質、放射線などによって損傷を受けることで発生します。熱傷の程度は、I度、II度、III度に分類され、それぞれの症状や治療法が異なります。
  • 選択肢1は間違いです。熱傷面積の計算は、II度とIII度の熱傷面積を合わせて行います。具体的には、1/2×II度熱傷面積(%)+III度熱傷面積(%)で求められます。
  • 選択肢2は間違いです。I度熱傷では、皮膚が赤くなり、軽度の痛みがあるものの、水疱は見られません。水疱は、浅達性II度熱傷や深達性II度熱傷で見られることがあります。
  • 選択肢3は間違いです。水疱底が蒼白であるのは、深達性II度熱傷の特徴です。浅達性II度熱傷では、水疱底は赤みがかっています。
  • 選択肢4は正しいです。深達性II度熱傷では、疼痛が見られますが、浅達性II度熱傷に比べて軽度であることが一般的です。
  • 選択肢5は間違いです。III度熱傷では、皮膚の全層が損傷し、再生組織は創傷辺縁からしか生じません。創底から上皮化が起こるのは、深達性II度熱傷の場合です。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第55回午前:第90問

集中治療室での急性期リハビリテーションに関して正しいのはどれか。  

1: 安全面から歩行練習は行わない。

2: squeezingでは呼気時に肺を圧迫する。

3: 頭部挙上位は全身状態が安定してから開始する。

4: 総腓骨神経麻痺の発生予防には踵部の除圧が重要である。

5: 体位排痰法では痰の貯留部位を下にした姿勢を保持する。

第36回午前:第60問

骨折の理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 難治性遷延性治癒骨折では骨電気刺激療法が行われる。

2: コーレス骨折では浮腫の予防が重要である。

3: 膝蓋骨骨折ではハムストリングスの強化に重点をおく。

4: 下腿骨骨幹部骨折ではPTBギプスによって早期歩行が可能である。

5: 踵骨骨折では早期自動運動が重要である。

第56回午前:第34問

痙縮治療について適切なのはどれか。  

1: 内服治療は行わない。

2: 温熱療法は禁忌である。

3: 経皮的電気刺激を行う。

4: ボツリヌス毒素療法は上肢には有効ではない。

5: 下肢筋力増強訓練は痙縮を増悪させるので避ける。

  • 答え:3
  • 解説:痙縮治療には内服治療、経皮的電気刺激、ボツリヌス療法などがあり、脳卒中治療ガイドラインでもこれらは推奨されている。選択肢の中で適切なものは経皮的電気刺激である。
  • 内服治療は痙縮治療の一つであり、ジアゼパムなどの抗痙縮薬が使用されることがある。このため、選択肢1は誤りである。
  • 温熱療法は痙縮筋に対して使用されることがあるが、十分な科学的根拠はないとされている。しかし、禁忌とまで言えるほどではないため、選択肢2は誤りである。
  • 経皮的電気刺激は痙縮治療の一つであり、末梢の神経-筋を刺激して痙縮を軽減させる効果がある。このため、選択肢3が正しい答えである。
  • ボツリヌス毒素療法は上肢にも有効であり、アセチルコリンによる末梢神経-筋の神経伝達を遮断することができる。このため、選択肢4は誤りである。
  • 痙縮筋に対しての筋力増強訓練は、相反する筋の共同した収縮によって姿勢保持ができ、随意収縮を促すことを目的に行われることがある。痙縮を増悪させるというわけではないため、選択肢5は誤りである。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する