歩行において下腿義足の初期内転角が不足しているときに生じる現象はどれか。
1: 断端外側遠位部に圧迫感が生じる。
2: 断端内側遠位部に圧迫感が生じる
3: 踵接地時に義足足部が回旋する。
4: 義足の足部外側が浮き上がる。
5: 歩隔が広い。
45歳の男性。左大腿切断後。大腿義足を用いた歩行練習中、左立脚中期に過度の腰椎前弯が観察された。原因として正しいのはどれか。
1: 義足長が長過ぎる。
2: 足継手の後方バンパーが弱過ぎる。
3: ソケットが前方に位置し過ぎている。
4: ソケットの初期屈曲角が不足している。
5: 膝継手の摩擦が弱過ぎる。
70歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。Brunnstrom法ステージは下肢Ⅲ。関節可動域制限はない。ダブルクレンザック足継手付き両側金属支柱型短下肢装具を用いて歩行練習を実施している。足継手を背屈0~20度で可動するように設定すると左立脚中期に膝折れが出現した。装具の調整で正しいのはどれか。
1: 足継手の可動範囲を背屈0~5度に設定する。
2: スウェーデン式膝装具を併用する。
3: Tストラップを追加する。
4: 外側ウェッジを入れる。
5: 装具の踵を高くする。
義足におけるシリコンライナー使用の利点はどれか。
1: ソケットトリムラインの上昇
2: ピストン運動減少
3: 装着の簡便性
4: 皮膚への刺激
5: 発汗促進
骨盤帯付長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。
1: 骨盤帯は側方では腸骨稜と上前腸骨棘の間に設置する。
2: 下腿半月上縁は腓骨頭下端の直下である。
3: 股継手軸は前額面で小転子より2 cm上方を通る。
4: 膝継手軸は矢状面で膝の前後径の1/2の点と後方1/3の点の中間点を通る。
5: 足継手軸は前額面で内果中央を通る。
エネルギー蓄積機能によって大きな推進力を得る目的で使われる義足の足部はどれか。
1: 単軸足
2: SAFE足
3: SACH足
4: フレックス足
5: Greissinger足
義肢の写真を示す。使われている部品はどれか。
1: 吸着式ソケット
2: ターンテーブル
3: 多節リンク膝
4: トルク吸収装置
5: ドリンガー足部
35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。最適なソケットはどれか。
35歳の男性。実業団の長距離選手だったが、ランニング中の交通事故で左脛骨中央部での下腿切断となった。切断術後4週が経過し、左膝関節に軽度の側方不安定性と軽度の筋力低下があるものの、断端は成熟し皮膚の状態は良好となった。スポーツ復帰を念頭に義足を製作することとした。義足での歩行練習開始後、義足側の立脚初期に過度の膝屈曲がみられた。原因として考えられるのはどれか。
1: 左股関節に伸展制限がある。
2: 義足足部の底屈制動が強すぎる。
3: 義足足部のtoe-out角が大きすぎる。
4: ソケットの初期屈曲角が小さすぎる。
5: ソケットに対して足部が前方に位置しすぎている。
下肢装具とそのチェックアウト基準の組合せで正しいのはどれか。
1: 骨盤帯―――――腸骨稜頂点
2: 股継手―――――大転子上端
3: 膝継手―――――膝関節裂隙中央
4: 下腿半月――――腓骨頭上端
5: 足継手―――――内果下端
切断と断端長の計測部位との組合せで正しいのはどれか。
1: 上腕切断―――上腕骨大結節から断端末
2: 前腕切断―――肘頭から断端末
3: 大腿切断―――坐骨結節から断端末
4: 膝関節離断――大転子から断端末
5: 下腿切断―――膝蓋骨上縁から断端末
頸椎の可動性を最も制限するのはどれか。
1: SOMI装具
2: ネックカラー
3: ハローベスト
4: Milwaukee装具
5: フィラデルフィアカラー
大腿義足の膝継手におけるイールディング機構の機能で正しいのはどれか。
1: 立脚相での膝折れの防止
2: 立脚相での膝過伸展の防止
3: 遊脚相での膝伸展の補助
4: 遊脚相での膝屈曲の補助
5: 遊脚相での膝過屈曲の防止
膝離断義足のソケットの利点で誤っているのはどれか。
1: 断端での体重負荷が可能
2: 膝継手の設定の簡便性
3: 回旋方向の安定性
4: 前後方向の安定性
5: 良好な懸垂機能
尺骨神経麻痺による鷲手変形に対する上肢装具はどれか。
1: ナックルベンダー
2: パンケーキ型装具
3: Thomas型懸垂装具
4: Oppenheimer型装具
5: Rancho型長対立装具
小児疾患と補装具の組合せで正しいのはどれか。
1: 二分脊椎 - Denis Browneスプリント
2: Perthes病 - 股関節外転装具
3: 大腿骨頭すべり症 - 交互歩行装具(RGO)
4: 発育性股関節形成不全 - S.W.A.S.H.装具(standing walking and sitting hip orthosis)
5: Duchenne型筋ジストロフィー - 背屈制限付短下肢装具
カナダ式股義足で誤っているのはどれか。
1: ソケットの固定を両側腸骨稜の上部と坐骨の3点で行う。
2: 股継手と膝継手を通る線が踵の25~40 mm後方を通る。
3: 股継手を正常股関節軸より45°前上方につける。
4: ソケットの懸垂を切断対側の腸骨稜で行う。
5: 股屈曲制限バンドをつける。
PTB式免荷装具について正しいのはどれか。
1: 歩行あぶみ(パッテン底)は舟状骨の真下に置く。
2: ハムストリングスを圧迫するように装着する。
3: 脛骨高原骨折で適応となる。
4: 膝蓋骨は荷重部位である。
5: 膝関節は固定される。
背屈0~20°の範囲で自由に可動するように設定されている足継手を図に示す。この継手を、背屈5~20°で可動するように再調整する場合に、最初に動かすのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤