大腿義足装着時に図のような異常歩行が見られた。ソケットの適合に問題はない。この症例で、特に強化すべき筋群はどれか。2つ選べ。
1: 腹筋群
2: 背筋群
3: 患側股関節屈曲筋群
4: 患側股関節内転筋群
5: 患側股関節伸展筋群
38歳の男性。3か月前に労災事故で左大腿切断術を受けた。本日から骨格構造義足を用いた歩行訓練を行う。全身状態、残存筋力および断端の状態は良好である。訓練で適切なものはどれか。2つ選べ。
下肢切断の原因として最も多いのはどれか。
1: バージャー病
2: 糖尿病性壊疽
3: 骨腫瘍
4: 骨髄炎
5: 外傷
大腿義足の歩行で、内側ホイップが起こる原因はどれか。
1: 義足が短すぎる。
2: 大腿を外側に振り出す。
3: 膝継手が内旋している。
4: 断端の皮下脂肪が多くて軟らかい。
5: トウブレークが内側に向いている。
両側支柱付短下肢装具で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ダブルクレンザック継手は足関節底背屈を制御する。
2: 内側足継手の位置は内果の最突出部とする。
3: 立脚期の反張膝には足継手を底屈位に固定する。
4: 内反足の矯正には内側ストラップを用いる。
5: 下腿半月の上端は腓骨頭より2~3 cm下とする。
靴型装具の適応で正しい組合せはどれか。
1: 外反扁平足-内側月形しんの延長
2: 可橈性内反尖足-トーマスヒール
3: 外反母趾-外側ヒールウェッジ
4: 踵骨棘-ロッカーバー
5: 横アーチの低下-ヒールの補高
60歳の男性。身長170 cm、体重90 kg。3歳時にポリオに罹患し右下肢単麻痺となった。右長下肢装具を装着し独歩可能であったが、3か月前から歩行が困難となり、左下肢の筋力低下も自覚したためリハビリテーション科を受診した。下肢の状態は図のようであった。理学療法で誤っているのはどれか。
1: 体重の減量を勧める。
2: 杖の使用を検討する。
3: 骨盤帯付き長下肢装具に変更する。
4: 左下肢筋の過用を防ぐ生活指導を勧める。
5: 足底板を用いて脚長差の再調整を行う。
反張膝に用いる装具で適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
疾患と装具との組合せで正しいのはどれか。
1: 橈骨神経麻痺-パンケーキ型装具
2: 腰椎圧迫骨折-ジュエット型装具
3: 頸椎脱臼骨折-ウイリアムス型装具
4: 多発性硬化症-バネ付長下肢装具
5: 大腿神経麻痺-PTB型装具
靴べら式プラスチック製短下肢装具のチェックアウトで皮膚に発赤を生じやすい部位はどれか。2つ選べ。 ア.立方骨イ.第5中足骨底ウ.舟状骨エ.距 骨オ.楔状骨
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
靴の補正と適応との組合せで正しいのはどれか。
1: 逆トーマスヒール - 内反尖足
2: SACHヒール - 扁平足
3: 内側ソールウェッジ - 内反膝
4: 外側の長い月型しん - 外反扁平足
5: メタタルザルバー - 踵部の免荷
誤っている組合せはどれか。
1: 片麻痺の痙性尖足 - 底屈制動付短下肢装具
2: ペルテス病 - 股関節外転装具
3: 特発性側弯症 - ハローベスト
4: 先天性股関節脱臼 - リーメンビューゲル装具
5: 膝前十字靱帯損傷 - デローテーション装具
PTBソケットで誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.前壁の高さは膝蓋骨下縁とする。イ.後壁の内外膝屈筋チャンネルの高さをそろえる。ウ.初期内転角を付ける。エ.体重支持は主に膝蓋腱部である。オ.懸垂のためカフベルトが必要である。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
サイム切断で誤っているのはどれか。
1: 屋内での断端荷重が可能である。
2: 正常に近い歩行能力を持つ。
3: ソケットの懸垂が容易である。
4: 有窓式ソケットが多い。
5: 外観が良好である。
義肢装具の素材とその特徴との組合せで誤っているのはどれか。2つ選べ。 ア.カーボン繊維 - 引っ張り強度に優れるが高価である。イ.シリコン - 弾力性に優れるが皮膚への刺激が強い。ウ.ポリプロピレン - 軽量で加熱によって硬化する。エ.チタン - 堅固で腐食しにくい。オ.アルミニウム - 軽量であるが腐食しやすい。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
大腿切断者の義足歩行訓練において、後方からの観察で図のような異常歩行を認めた。対処法として誤っているのはどれか。2つ選べ。
1: 外側壁を削る。
2: 義足の長さを調節する。
3: 初期屈曲角を調節する。
4: 中殿筋の筋力強化を行う。
5: 股関節外転拘縮を改善する。
図に示す大腿義足ソケットの特徴でないのはどれか。
1: 内外径が前後径より短い。
2: 坐骨結節で体重を支持する。
3: 断端が内転位に保持されやすい。
4: 会陰部の疼痛が少ない。
5: 側方への安定性がよい。
麻痺と下肢装具との組合せで正しいのはどれか。
1: 痙直型片麻痺-骨盤帯付長下肢装具
2: 強剛型両麻痺-交互歩行装具(RGO:Reciprocating Gait Orthosis)
3: 大腿神経麻痺-PTB式免荷装具
4: 脛骨神経麻痺-後方制動足継手付短下肢装具
5: 腓骨神経麻痺-靴べら型短下肢装具