作業療法士国家試験:第44回午後の過去問


第44回午後:第1問

中胚葉から分化するのはどれか。  

1: 大 脳

2: 水晶体

3: 肝 臓

4: 筋

5: 表 皮

第44回午後:第2問

長管骨で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨端成長板で長軸よりも短軸方向に成長する。

2: 骨端の関節面は線維軟骨で覆われている。

3: 骨幹では海綿骨の占める割合が大きい。

4: 骨髄は造血作用のある細網組織である。

5: 骨膜には神経が存在する。

第44回午後:第3問

顎関節の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 関節包は硬い。

2: 関節円板がある。

3: 外側靭帯で補強されている。

4: 開口時に下顎頭は後方へ滑る。

5: 側頭骨関節結節は関節包外にある。

第44回午後:第4問

膝関節で正しいのはどれか。  

1: 生理的に内反している。

2: 前十字靭帯は膝で最も強い靭帯である。

3: 内側側副靭帯は内反によって緊張する。

4: 半月板は関節面の適合性を良好にする。

5: 膝蓋腱は大腿四頭筋の力を腓骨に伝える。

第44回午後:第5問

骨格筋の構造で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 筋細胞の細胞膜を筋周膜という。

2: A帯を明帯という。

3: A帯は筋収縮時に短縮する。

4: I帯の中央部にZ帯がある。

5: Z帯の間を筋節という。

第44回午後:第6問

Chopart関節を構成しないのはどれか。  

1: 踵 骨

2: 距 骨

3: 舟状骨

4: 立方骨

5: 内側楔状骨

第44回午後:第7問

二関節筋はどれか。2つ選べ。  

1: 半膜様筋

2: 大内転筋

3: 大腿四頭筋の中間広筋

4: ヒラメ筋

5: 腓腹筋

第44回午後:第8問

筋の付着部で正しいのはどれか。 

44_1_8

1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第44回午後:第9問

レンズ核を構成するのはどれか。2つ選べ。  

1: 尾状核

2: 被 殻

3: 淡蒼球

4: 扁桃体

5: 前 障

第44回午後:第10問

延髄にない神経核はどれか。  

1: 舌下神経核

2: 動眼神経核

3: 前庭神経核

4: 蝸牛神経核

5: 迷走神経背側核

第44回午後:第11問

表在感覚と脊髄分節との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 中 指 − C7

2: 乳 頭 − T2

3: 臍 − T10

4: 下腿内側 − L4

5: 肛 門 − S4、5

第44回午後:第12問

正中神経支配でないのはどれか。  

1: 円回内筋

2: 長母指屈筋

3: 回外筋

4: 短母指外転筋

5: 長掌筋

第44回午後:第13問

心臓の刺激伝導系について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 左脚と右脚は房室束へ興奮を伝える。

2: 洞房結節はペースメーカーと呼ばれる。

3: 房室結節は上大静脈口のすぐ右側に位置する。

4: 房室系は洞房結節と房室束とからなる。

5: プルキンエ線維は心室壁に放散している。

第44回午後:第14問

動脈と主な支配領域との組合せで正しいのはどれか。  

1: 内頸動脈 − 延髄の腹側

2: 前大脳動脈 − 頭頂葉の外側面

3: 中大脳動脈 − 側頭葉の外側面

4: 後大脳動脈 − 小脳半球の下面

5: 脳底動脈 − 前頭葉の内側面

第44回午後:第15問

消化器について正しいのはどれか。  

1: 肝臓は横隔膜の真上にある。

2: 小腸は十二指腸と回腸とに分かれる。

3: 胃の肛門側の開口部を噴門という。

4: 大腸は結腸と直腸とに分かれる。

5: 膵臓は胃の後方に位置する。

第44回午後:第16問

消化管、膵臓および脾臓からの血液を肝臓内に導く血管はどれか。  

1: 門 脈

2: 肝静脈

3: 下大動脈

4: 固有肝動脈

5: 上腸間膜動脈

第44回午後:第17問

正しいのはどれか。  

1: 気管は食道の背側に位置する。

2: 気管は第2胸椎の高さで左右に分岐する。

3: 気管支は心臓の前面で肺に入る。

4: 気管支の最末梢は区域気管支である。

5: 気管支周辺には多数のリンパ節がある。

第44回午後:第18問

腎について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 1. 右腎は左腎よりも高い位置にある。

2: 腹膜の前面にある。

3: 尿は腎杯から腎盂に流れる。

4: 腎小体は腎髄質に位置する。

5: 腎小体と尿細管とを合わせてネフロンという。

第44回午後:第19問

正しいのはどれか。  

1: 尿管口は膀胱尖に開く。

2: 尿管内部には逆流防止弁がある。

3: 排尿筋には大内臓神経が分布する。

4: 内尿道口は膀胱三角の中央に開く。

5: 男性の尿道は前立腺を貫いている。

第44回午後:第20問

頭部MRI正中矢状断像でみられないのはどれか。  

1: 脳 梁

2: 下垂体

3: 松果体

4: 第四脳室

5: 小脳歯状核

第44回午後:第21問

骨格筋と比較した場合の平滑筋の特徴はどれか。  

1: 単核細胞である。

2: 横紋が見られる。

3: 体性神経支配である。

4: 電気刺激閾値が低い。

5: 運動は随意的である。

第44回午後:第22問

神経伝導で正しいのはどれか。  

1: 体温の低い方が速い。

2: 髄鞘のない方が速い。

3: 線維直径の太い方が速い。

4: 線維が長いと活動電位は減衰する。

5: 線維の途中を刺激すると刺激部位から片側性に伝導する。

第44回午後:第23問

深部腱反射と反射中枢との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: C3、4 − 下顎反射

2: C5、6 − 上腕三頭筋反射

3: C6−T1 − 回内筋反射

4: L1、2 − 膝蓋腱反射

5: L5−S2 − アキレス腱反射

第44回午後:第24問

神経線維について正しいのはどれか。  

1: Aα線維は圧覚を伝える。

2: Aβ線維は皮膚の痛覚を伝える。

3: Aγ線維は筋紡錘の錘内筋線維を支配する。

4: Aδ線維は自律神経の節前線維である。

5: C線維は運動神経線維である。

第44回午後:第25問

副交感神経の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 発 汗

2: 涙液分泌

3: 立毛筋収縮

4: 筋血管拡張

5: 気管支収縮

第44回午後:第26問

正しいのはどれか。  

1: 瞳孔散大は副交感神経の作用である。

2: 視細胞の錐状体は明暗感覚に関与する。

3: 視神経乳頭部は視力の最も良い部分である。

4: 内側膝状体は視覚伝導路に含まれる。

5: 左視野の視覚情報は右後頭葉に入力する。

第44回午後:第27問

正しいのはどれか。  

1: 耳小骨は内耳にある。

2: コルチ器は三半規管にある。

3: 平衡斑は卵形嚢と球形嚢とにある。

4: 蝸牛は頭部の回転加速度を検出する。

5: 前庭神経核から動眼神経核への連絡はない。

第44回午後:第28問

正しいのはどれか。  

1: 味覚は体性感覚である。

2: 脊髄視床路は深部感覚を伝達する。

3: 第一次体性感覚野は中心後回にある。

4: 第一次体性感覚野では足よりも手の再現領域が狭い。

5: 四肢切断後に第一次体性感覚野の体部位局在は変化しない。

第44回午後:第29問

血液凝固因子はどれか。2つ選べ。  

1: アルブミン

2: トロンビン

3: ヘモグロビン

4: フィブリノゲン

5: エリスロポエチン

第44回午後:第30問

胆汁について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: pHは酸性である。

2: コレステロールを含む。

3: 胆嚢で産生される。

4: 脂肪を乳化させる。

5: 成分の大部分は体外に排出される。

第44回午後:第31問

外尿道括約筋を随意的に収縮させる神経はどれか。  

1: 腸骨下腹神経

2: 陰部大腿神経

3: 陰部神経

4: 下腹神経

5: 骨盤神経

第44回午後:第32問

正しいのはどれか。  

1: プロラクチンは乳腺から分泌される。

2: 卵胞刺激ホルモンは視床下部から分泌される。

3: エストロゲンは下垂体ホルモン分泌を促進する。

4: 黄体化ホルモンはプロゲステロンの分泌を促進する。

5: 性腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体から分泌される。

第44回午後:第33問

正しいのはどれか。  

1: レプチンは摂食行動を促進する。

2: インスリンは血糖値を上昇させる。

3: バソプレシンは尿量を増加させる。

4: 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。

5: 上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる。

第44回午後:第34問

基礎代謝について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 睡眠中は減少する。

2: 1〜3歳で最も低くなる。

3: 怒りや恐怖によって減少する。

4: 体温の変化に影響されない。

5: 同性・同年齢では体表面積に比例する。

第44回午後:第35問

体温について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 体温調節中枢は視床下部にある。

2: 熱産生の大部分は肝臓で行われる。

3: 入眠直後に最も低くなる。

4: 口腔温は腋窩温よりも低い。

5: 小児は成人よりも高い。

第44回午後:第36問

免疫グロブリンについて正しいのはどれか。  

1: 唾液中には含まれない。

2: T細胞が抗原の刺激を受けて産生する。

3: IgGは血漿中に占める割合が最も少ない。

4: IgEはアレルギー反応に関与する。

5: IgMには胎盤透過性がある。

第44回午後:第37問

てこについて正しいのはどれか。  

1: 第1のてこは荷重点が支点と力点との間にある。

2: 第2のてこは第3のてこに比べ力学的に有利である。

3: 第2のてこは人体にあるてこの大部分である。

4: 第3のてこは支点が力点と荷重点との間にある。

5: 第3のてこは運動の速さに対して不利である。

第44回午後:第38問

筋と運動との組合せで正しいのはどれか。  

1: 内側翼突筋 − 下顎骨を前上方に動かす。

2: 大頬骨筋 − 上唇を引き上げる。

3: 咬 筋 − 下顎骨を引き下げる。

4: 皺眉筋 − 眉を引き上げる。

5: 笑 筋 − 口角を上方に引き上げる。

第44回午後:第39問

肘関節屈曲位で前腕最大回内位から回外位に働く筋はどれか。2つ選べ。  

1: 肘 筋

2: 長掌筋

3: 上腕筋

4: 腕橈骨筋

5: 上腕二頭筋

第44回午後:第40問

手の運動について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 短母指外転筋は母指の対立に関与する。

2: 虫様筋は母指の内転に関与する。

3: 第一背側骨間筋は横つまみに関与しない。

4: 指伸筋はMP関節を伸展する。

5: 掌側骨間筋はPIP関節を屈曲する。

第44回午後:第41問

左片足立ちを指示したとき図の様な姿勢を示した。筋力低下が考えられるのはどれか。 

44_1_41

1: 腸腰筋

2: 中殿筋

3: 大内転筋

4: 大腿直筋

5: 大腿二頭筋

第44回午後:第42問

膝関節30°屈曲位の状態から完全に伸展するまでに生じるのはどれか。2つ選べ。  

1: 下腿の外旋

2: 膝窩筋の収縮

3: 膝蓋骨の下方移動

4: 前十字靭帯の緊張

5: 内側側副靭帯の弛緩

第44回午後:第43問

脊柱の屈曲に関与する筋で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 腹直筋

2: 上後鋸筋

3: 外腹斜筋

4: 腰方形筋

5: 脊柱起立筋

第44回午後:第44問

筋と呼吸運動との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 胸鎖乳突筋 − 安静吸気

2: 前斜角筋 − 安静呼気

3: 内肋間筋横部 − 努力吸気

4: 腹直筋 − 努力呼気

5: 腹横筋 − 努力呼気

第44回午後:第45問

運動分析の計測対象と機器との組合せで正しいのはどれか。  

1: 筋トルク − 表面筋電計

2: 足圧中心 − 床反力計

3: 関節座標 − 電気角度計

4: 関節角速度 − 圧電計

5: 関節モーメント − 加速度計

第44回午後:第46問

腕立て伏せの開始肢位保持に必須な筋群で誤っているのはどれか。  

1: 頭・頸椎部伸筋群

2: 胸・腰椎部伸筋群

3: 股関節屈筋群

4: 膝関節伸筋群

5: 足関節底屈筋群

第44回午後:第47問

歩行時に若年者よりも高齢者の方が大きいのはどれか。  

1: 歩 隔

2: 歩 幅

3: 骨盤回旋

4: 遊脚相/立脚相比

5: 頭部の上下動の振幅

第44回午後:第48問

誤っているのはどれか。  

1: 運動学習には結果の知識が必要である。

2: 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。

3: 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。

4: 動機付けはパフォーマンスを向上させる。

5: 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は減少する。

第44回午後:第49問

有髄末梢神経切断後の変性について正しいのはどれか。  

1: 切断部から末梢側の軸索の興奮性は切断4週後まで保たれる。

2: 切断部から末梢側の軸索の変性は最末端から中枢側へ進行する。

3: Schwann細胞の変性は切断部位に限局して生じる。

4: 切断部から中枢側への逆行性変性が出現する。

5: 変性後に再生する軸索にSchwann細胞は付着しない。

第44回午後:第50問

加齢に伴う骨格筋の萎縮で正しいのはどれか。  

1: 細胞のアポトーシスである。

2: 退行性変化の1つである。

3: 筋原性変化が特徴である。

4: 筋線維がマクロファージに貪食される。

5: 筋線維が結合組織に置換される。

第44回午後:第51問

廃用性筋萎縮で正しいのはどれか。  

1: 筋原線維は保たれる。

2: 筋内神経線維は保たれる。

3: 筋張力は保たれる。

4: 筋線維の蛋白質合成は保たれる。

5: 筋萎縮の進行速度は神経切断後と同程度である。

第44回午後:第52問

代謝性疾患で誤っている組合せはどれか。  

1: 糖原病 − グリコーゲン

2: 痛 風 − 尿 酸

3: アミロイドーシス − グルコース

4: Wilson病 − 銅

5: ポルフィリン症 − ヘ ム

第44回午後:第54問

炎症の仲介物質の作用で正しい組合せはどれか。  

1: ヒスタミン − 血管透過性の亢進

2: セロトニン − 発 熱

3: ブラジキニン − マクロファージの活性化

4: ロイコトリエン − 疼痛作用

5: プロスタグランジン − 白血球の活性化

第44回午後:第55問

病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。  

1: 髄膜腫

2: 血管芽腫

3: 神経鞘腫

4: 神経膠芽腫

5: 下垂体腺腫

第44回午後:第56問

転移・逆転移で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 逆転移は治療者の生活史を反映する。

2: 陽性転移は治療的接近の手がかりになる。

3: 患者の怒りに気付いたら治療者を交代する。

4: 行動化は患者が転移を意識したときに生じる。

5: 逆転移を認識したら患者にそのことを伝える。

第44回午後:第57問

好きな異性に意地悪をするという行動に関連する防衛機制はどれか。  

1: 退 行

2: 昇 華

3: 投 影

4: 合理化

5: 反動形成

第44回午後:第58問

手続き記憶で正しいのはどれか。  

1: 陳述記憶に分類される。

2: 普遍的な概念に関連する。

3: 内容は常に意識化される。

4: 反復訓練によって獲得される。

5: 非言語的な表象として想起される。

第44回午後:第59問

青年期の心理的発達課題に関連するのはどれか。2つ選べ。  

1: 自己中心性

2: 第一反抗期

3: 自我同一性

4: モラトリアム

5: ギャング・エイジ

第44回午後:第60問

正しい組合せはどれか。  

1: ベンダー・ゲシュタルト・テスト − 図形模写

2: コース立方体組合せテスト − 投影法

3: SCT(文章完成法テスト) − 質問紙法

4: 内田・クレペリンテスト − カテゴリー分類

5: P−Fスタディ(絵画−欲求不満テスト) − 描画法

第44回午後:第61問

「実のなる木を1本描いてください」と指示する手法はどれか。  

1: 自由画法

2: 風景構成法

3: バウムテスト

4: スクイッグル法

5: 絵画統覚検査

第44回午後:第62問

系統的脱感作法はどの心理治療に分類されるか。  

1: 森田療法

2: 集団精神療法

3: 精神分析療法

4: 認知行動療法

5: 支持的精神療法

第44回午後:第63問

活動制限に対する治療場面を示すのはどれか。2つ選べ。

44_1_63

第44回午後:第64問

エックス線写真を示す。この病態の原因で最も多いのはどれか。 

44_1_64

1: 外 傷

2: 腫 瘍

3: 糖尿病

4: 閉塞性血栓血管炎(Buerger病)

5: 閉塞性動脈硬化症

第44回午後:第65問

脳卒中患者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。  

1: 急性期に高頻度にみられる。

2: 体位調節は誤嚥防止に役立つ。

3: 仮性球麻痺があると生じやすい。

4: 水はペーストよりも誤嚥しやすい。

5: 右側の咽頭麻痺では顔を左に向けて食べさせる。

第44回午後:第66問

介護保険法における特定疾病はどれか。  

1: 筋強直性ジストロフィー

2: 脊髄小脳変性症

3: Huntington病

4: 多発性硬化症

5: 脳性麻痺

第44回午後:第67問

患者情報の取り扱いで適切でないのはどれか。  

1: 保管庫に鍵をかける。

2: 利用目的を特定する。

3: 電子データを暗号化する。

4: 閲覧できる者を限定する。

5: 本人に電話で内容を開示する。

第44回午後:第68問

院内感染対策として適切でないのはどれか。  

1: ワクチン接種

2: 二次感染の防止

3: 感染経路の把握

4: 抗菌薬の予防的投与

5: 院内ガイドラインの作成

第44回午後:第69問

改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査(DDST)で、通過率75〜90%の期間がほぼ11〜12か月なのはどれか。  

1: ボールを蹴る。

2: 支えなしに座る。

3: 検者とボール遊び。

4: パパ、ママ以外に3語言う。

5: 両手の積み木を打ち合わせる。

第44回午後:第70問

心電図(①〜⑤)を別に示す。正しいのはどれか。 

44_1_70

1: ①正常洞調律

2: ②洞性徐脈

3: ③発作性上室性頻拍

4: ④心室性期外収縮

5: ⑤心房細動

第44回午後:第71問

関節リウマチの診断基準(アメリカリウマチ協会1987年改訂)に含まれない項目はどれか。  

1: 朝のこわばり

2: 対称性の関節炎

3: リウマトイド結節

4: 血清リウマトイド因子

5: CRP

第44回午後:第72問

閉塞性換気障害を呈するのはどれか。2つ選べ。  

1: 肺気腫

2: 肺線維症

3: 慢性気管支炎

4: うっ血性心不全

5: 筋ジストロフィー

第44回午後:第73問

下肢の深部静脈血栓症で誤っているのはどれか。  

1: 安静臥床の期間と密接な関係がある。

2: 足指が暗赤色に腫脹する。

3: 血液凝固能は亢進している。

4: 肺塞栓症を生じる。

5: 誘引として避妊用ピルがある

第44回午後:第74問

正しい組合せはどれか。2つ選べ。  

1: 性腺刺激ホルモン − Cushing病

2: 甲状腺ホルモン − Basedow病

3: プロラクチン − Addison病

4: オキシトシン − 尿崩症

5: 成長ホルモン − 末端肥大症

第44回午後:第75問

女児に多い骨端症の罹患部位はどれか。  

1: 大腿骨骨頭

2: 脛骨粗面

3: 踵 骨

4: 足の舟状骨

5: 第2中足骨

第44回午後:第76問

筋萎縮性側索硬化症でみられないのはどれか。  

1: 舌の線維束攣縮

2: 流 涎

3: 肺活量低下

4: 深部感覚障害

5: 歩行障害

第44回午後:第77問

骨折について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 回旋変形は自然矯正されやすい。

2: 小児ではColles骨折の頻度が高い。

3: 上腕骨近位端骨折は高齢者に多い。

4: 癌の骨転移では疲労骨折が生じやすい。

5: 脂肪塞栓は大腿骨骨折後に起こりやすい。

第44回午後:第78問

コンパートメント症候群の症状で頻度が低いのはどれか。  

1: 疼 痛

2: 発 赤

3: 腫 脹

4: 運動麻痺

5: 脈拍触知不能

第44回午後:第79問

中心性頸髄損傷で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 高齢者に多い。

2: 骨傷を伴うことが多い。

3: 灰白質の損傷は少ない。

4: 上肢よりも下肢の症状が強い。

5: 後縦靭帯骨化症があると生じやすい。

第44回午後:第80問

CT画像を示す。この症例でみられるのはどれか。2つ選べ。 

44_1_80

1: 筋線維束攣縮

2: 上腕三頭筋反射の低下

3: Hoffmann反射陽性

4: Babinski反射陽性

5: 舌の萎縮

第44回午後:第81問

肘部管症候群で筋力低下をきたすのはどれか。  

1: 短母指外転筋

2: 長母指伸筋

3: 長母指屈筋

4: 母指対立筋

5: 母指内転筋

第44回午後:第82問

深部腱反射の亢進がみられるのはどれか。2つ選べ。  

1: 重症筋無力症

2: 多発性硬化症

3: 筋萎縮性側索硬化症

4: 筋強直性ジストロフィー

5: Duchenne型筋ジストロフィー

第44回午後:第83問

運動失調がみられるのはどれか。  

1: 辺縁系脳炎

2: Parkinson病

3: 周期性四肢麻痺

4: Wallenberg症候群

5: Lambert-Eaton症候群

第44回午後:第84問

正常圧水頭症の症状でないのはどれか。  

1: 複視

2: 尿失禁

3: 計算力低下

4: 自発性低下

5: 歩行不安定

第44回午後:第85問

脳卒中片麻痺急性期のポジショニングで正しい組合せはどれか。  

1: 頸 部 − 伸展位

2: 肩関節 − 内旋位

3: 手関節 − 背屈位

4: 股関節 − 外旋位

5: 足関節 − 底屈位

第44回午後:第86問

びまん性軸索損傷が最も起こりやすい部位はどれか。  

1: 脳 梁

2: 側頭極

3: 側頭葉外側面

4: 側頭葉内側面

5: 前頭葉眼窩面

第44回午後:第87問

多発性硬化症について正しいのはどれか。  

1: 高齢者に多い。

2: 脱髄が主病変である。

3: 症状に日内変動がみられる。

4: 初発症状として眼瞼下垂が多い。

5: 脳神経では聴覚が障害されやすい。

第44回午後:第88問

Duchenne型筋ジストロフィーで頻度が低いのはどれか。  

1: 兄弟発症

2: 呼吸不全

3: 心機能障害

4: 胸腰椎の変形

5: 脳萎縮

第44回午後:第89問

末梢神経とその損傷による症状との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 長胸神経 − 翼状肩甲

2: 後骨間神経 − 手指MP関節伸展の筋力低下

3: 大腿神経 − 股関節伸展の筋力低下

4: 総腓骨神経 − 下垂足

5: 閉鎖神経 − 股関節内転筋筋力低下

第44回午後:第90問

認知障害がみられるのはどれか。  

1: 重症筋無力症

2: 筋萎縮性側索硬化症

3: Guillain-Barré症候群

4: 筋強直性ジストロフィー

5: 平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)

第44回午後:第91問

突然子どもを亡くし、その悲しい思い出が頭を離れず、それ以外のことが考えられない状態はどれか。  

1: 強迫観念

2: 虚無妄想

3: 思考干渉

4: 思考制止

5: 支配観念

第44回午後:第92問

抗精神病薬の副作用で治療しても遷延する可能性が高いのはどれか。  

1: 突進歩行

2: アカシジア

3: 悪性症候群

4: 全身倦怠感

5: 遅発性ジストニア

第44回午後:第93問

Alzheimer型認知症と比べてLewy小体型認知症で特徴的な症状はどれか。  

1: 失 認

2: 幻 視

3: 脱抑制

4: 反響言語

5: 感情失禁

第44回午後:第94問

Korsakoff症候群の症状はどれか。2つ選べ。  

1: 作話

2: 解離

3: 語健忘

4: 失見当識

5: もうろう状態

第44回午後:第95問

アルコール依存症患者が急激に断酒したときに起こりやすいのはどれか。2つ選べ。  

1: せん妄

2: 躁状態

3: 嫉妬妄想

4: けいれん発作

5: 被害関係妄想

第44回午後:第96問

統合失調症に特徴的な訴えはどれか。2つ選べ。  

1: 「考えが伝わっている」

2: 「考えが抜き取られる」

3: 「考えがまとまらない」

4: 「考えが先に進まない」

5: 「考えがよどみなく浮かぶ」

第44回午後:第97問

統合失調症で障害されない精神機能はどれか。  

1: 意 識

2: 知 覚

3: 感 情

4: 意 欲

5: 思 考

第44回午後:第98問

うつ病に特徴的な症状はどれか。2つ選べ。  

1: 感情鈍麻

2: 激越症状

3: 早朝覚醒

4: 滞続言語

5: 滅裂思考

第44回午後:第99問

人前で発言することを恐れ、それを回避する場合に可能性が高いのはどれか。  

1: 適応障害

2: 解離性障害

3: 強迫性障害

4: 社会恐怖症

5: 広場恐怖症

第44回午後:第100問

小児自閉症でみられるのはどれか。  

1: ごっこ遊びをする。

2: 人見知りをしない。

3: 新しい環境を好む。

4: おとぎ話を聞きたがる。

5: 身振りで意思を伝える。