第44回午後第58問の類似問題

第49回午前:第25問

記憶に関連する説明で正しいのはどれか。  

1: 再生は再認より容易である。

2: 展望記憶は陳述記憶に含まれる。

3: 手続き記憶は潜在記憶の一つに位置付けられる。

4: 作動記憶(ワーキングメモリー)は出来事に関する記憶である。

5: 逆向健忘は発症以後にあった出来事を覚えていられないことをいう。

第51回午後:第79問

記憶のプライミングについて正しいのはどれか。  

1: 学習によって習熟する。

2: 健忘症候群では障害される。

3: 潜在記憶の1つである。

4: 短期記憶に分類される。

5: 陳述記憶の1つである。

第56回午前:第32問

記憶障害を認める患者への対応として正しいのはどれか。  

1: 記憶する内容は、その意味を考え、声に出し印象づけて記憶させる。

2: バランストレーニングなどの運動は疲労を伴うため活用しない。

3: 記憶する内容は、絵などの視覚的イメージは用いず記憶させる。

4: 備忘録は、多くの情報を取り扱うため活用しない。

5: 何度も失敗を経験させながら、記憶の修正を促す。

  • 答え:1
  • 解説:記憶障害を持つ患者への対応では、記憶の符号化や検索を助ける方法が重要です。適切な方法を用いて記憶を促進させることが求められます。
  • 記憶する内容について、その意味を考えさせ、声に出して印象づけることは「符号化」にあたり、記憶障害のある患者にとって効果的な方法です。
  • バランストレーニングなどの運動は、極度の疲労を伴わなければ、身体活動を行わせながら記憶すると情報が記憶されやすいことがあるため、適切に活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、視覚的情報を利用して符号化することが効果的であるため、絵などの視覚的イメージを用いるべきです。
  • 備忘録(メモリーノート)は記憶貯蔵の代償手段として用いられるため、活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、エラーレス学習が望ましいため、何度も失敗を経験させる方法は適切ではありません。
  • 科目:脳血管疾患
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第43回午後:第58問

箸の使い方などの熟練に関するのはどれか。  

1: 陳述記憶

2: 感覚記憶

3: 手続き記憶

4: エピソード記憶

5: ワーキングメモリー

第52回午後:第79問

意識することなく再生される記憶はどれか。  

1: 即時記憶

2: 意味記憶

3: 近時記憶

4: 手続き記憶

5: エピソード記憶

第56回午前:第78問

記憶過程の要素として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記 銘

2: 計画立案

3: 想 起

4: 転 換

5: 配 分

  • 答え:1 ・3
  • 解説:記憶過程には3つの段階があります。それらは記銘、保持、想起です。記銘は入力された感覚刺激を意味情報に処理することで、保持は記銘により変換した情報を維持し、想起は保持されている情報を呼び起こすことです。
  • 記銘は記憶過程の要素であり、入力された感覚刺激を意味情報に処理することです。この過程で情報が記憶に刻まれます。
  • 計画立案は遂行機能の要素であり、記憶過程の要素ではありません。遂行機能には目標設定や計画実行などが含まれます。
  • 想起は記憶過程の要素であり、保持されている情報を呼び起こすことです。この過程で記憶された情報が再び意識に浮かび上がります。
  • 転換は注意の切り替えを指し、記憶過程の要素ではありません。転換は状況に応じて注意を切り替える能力を指します。
  • 配分は注意をどこに向けるかを決定する過程であり、記憶過程の要素ではありません。配分は状況に応じて注意を適切に分散または集中させる能力を指します。
  • 科目:臨床心理学
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第41回午前:第79問

認知症の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 集団回想法

2: 見当識の訓練

3: 創作活動

4: ADL訓練

5: 数字の暗記

第38回午後:第58問

自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶はどれか。  

1: エピソード記憶

2: 手続き記憶

3: 近時記憶

4: 意味記憶

5: 即時記憶

第53回午前:第81問

作動記憶〈ワーキングメモリー〉の説明として適切なのはどれか。  

1: 数日間保持される。

2: 非宣言的記憶の1つである。

3: 技能の記憶として機能する。

4: 生活史の記憶として機能する。

5: 情報の処理と保持を同時に行う。

  • 答え:5
  • 解説:作動記憶(ワーキングメモリー)は、短期的に情報を保持し、同時に情報処理を行うシステムです。課題遂行のために必要な情報を一定の時間保持し、それに基づいて情報処理を行います。
  • 作動記憶は短期記憶の一つであり、数日間保持されるわけではありません。作動記憶は数秒から数十秒程度の短い時間で情報が保持されます。
  • 非宣言的記憶は意識上に内容を想起できず、言語などを介してその内容を陳述できない記憶です。作動記憶は、書物を読みながら内容を理解していく過程などであり、非宣言的記憶には分類されません。
  • 技能の記憶は、非宣言的記憶の一つである手続き記憶です。手続き記憶は、自転車の乗り方や泳ぎ方などの技能を記憶するもので、作動記憶とは異なります。
  • 生活史の記憶は長期記憶に分類され、過去の出来事や経験を記憶するものです。作動記憶は短期的な情報保持と処理を行うシステムであり、生活史の記憶とは異なります。
  • 作業記憶は、情報処理の中間過程を一時的に保持しながら次の処理を同時に行うような、並列的な作業の際に用いられます。これが作動記憶の特徴であり、適切な説明です。
  • 科目:臨床心理学
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第45回午後:第79問

自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶はどれか。  

1: エピソード記憶

2: プライミング

3: 手続き記憶

4: 展望記憶

5: 意味記憶

第57回午前:第78問

記憶と関係部位の組合せで正しいのはどれか。  

1: 長期記憶 ── 視 床

2: 手続き記憶 ── 扁桃体

3: プライミング ── 小 脳

4: エピソード記憶 ── 松果体

5: ワーキングメモリー ── 前頭葉

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、記憶と関係部位の組合せについて正しいものを選ぶ必要があります。正しい組合せはワーキングメモリーと前頭葉です。
  • 長期記憶は視床ではなく、扁桃体や小脳などが関わっています。視床は痛覚や運動機能の調整、感情に関係しています。
  • 手続き記憶は扁桃体ではなく、線条体が関わっています。扁桃体は古典的条件付け情動反応に関係しています。
  • プライミングは小脳ではなく、新皮質が関わっています。小脳は古典的条件付け骨格筋反応に関係しています。
  • エピソード記憶は松果体ではなく、内側側頭葉が関わっています。松果体はメラトニンを分泌し、生体リズムに関与しています。
  • ワーキングメモリーは前頭連合野(前頭葉、頭頂葉、前帯状皮質など)が関わっているため正解です。ワーキングメモリーは短期的な情報処理や注意の維持に関与しています。
  • 科目:臨床心理学
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第48回午前:第40問

認知行動療法で正しいのはどれか。  

1: 入院中に行う治療法である。

2: 主な対象疾患は認知症である。

3: 考え方の癖に気付く練習をする。

4: グループミーティングを重視する。

5: 評価には認知機能検査が用いられる。

第40回午前:第77問

認知症性老人に「私がこれから言う5桁の数字をそのまま繰り返して下さい」という質問は何を評価しているか。  

1: 手続き記憶

2: エピソード記憶

3: 即時記憶

4: 近時記憶

5: 遠隔記憶

第50回午前:第81問

認知療法について正しいのはどれか。  

1: 認知の歪みに働きかける。

2: 認知機能の改善効果がある。

3: 幼少期のこころの問題を主な対象とする。

4: 自動思考は無意識であるため同定しない。

5: 悲観的な思考を楽観的な思考に置き換える。