12歳の女児。特発性側弯症。腰椎部コブ角30゜。ボストンブレース装着。理学療法および指導で誤っているのはどれか。
1: 体幹の筋力を強化する。
2: 体幹の拘縮を予防する。
3: 体育は装具を外して行う。
4: 就寝時は装具を外す。
5: 装具は骨端線が閉鎖するまで装着する。
12歳の女児。突発性側弯症。頂椎は第12胸椎でコブ角35゚。治療用装具として適切なのはどれか。
1: ボストンブレース
2: ナイト型ブレース
3: テーラー型ブレース
4: ウイリアムス型ブレース
5: スタインドラー型ブレース
14歳の女子。第5胸椎を頂椎とする側弯症。Cobb角は18度である。体幹前屈時の様子を図に示す。正しいのはどれか。
1: 右凸の側弯である。
2: 手術療法の適応である。
3: 側弯体操で矯正可能である。
4: Boston型装具の適応である。
5: 第5胸椎の棘突起は凸側へ回旋している。
図のような側弯患者で正しいのはどれか。
1: 左肩甲骨が隆起する。
2: Cobb角は13°である。
3: 装具療法の適応はない。
4: 体幹の前屈運動が制限される。
5: 側弯部の脊柱は椎体が左へ回旋する。
12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子(別冊No. 10)を別に示す。本児の動作を正常と比較した場合の特徴で正しいのはどれか。
1: 支持基底面が狭い。
2: 重心の側方移動が小さい。
3: 重心の位置が低い。
4: 上肢の筋緊張が低い。
5: 体幹の軸回旋が大きい。
側彎のエックス線写真(別冊No. 6)を別に示す。誤っているのはどれか。
1: 頂椎は第9胸椎である。
2: 下位終椎は第1腰椎である。
3: Cobb角は115°である。
4: 頸椎に代償カーブを認める。
5: 胸椎に回旋変形を認める。
5歳の女児。痙直型四肢麻痺。側弯や股関節脱臼はない。車椅子座位での全身写真(別冊No. 2)を別に示す。幼稚園で用いる座位保持装置の調整について、はじめに検討するべき事項はどれか。2つ選べ。
1: 頭部の固定性
2: 胸郭部の固定性
3: 骨盤帯の固定性
4: 股関節の外転保持性
5: 足台の高さ
12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子を示す。本児の異常な膝歩き動作の原因として可能性が低いのはどれか。
1: 体幹伸展筋群の過活動
2: 腹筋群の低活動
3: 股関節伸筋群の低活動
4: 股関節屈筋群の過活動
5: 股関節内転筋群の過活動
8歳の男児。二分脊椎。股関節の屈曲が可能である。図のようにズボンをはくことができる最も上位レベルのSharrardの分類はどれか。
1: Ⅰ群
2: Ⅱ群
3: Ⅲ群
4: Ⅳ群
5: Ⅴ群
3歳の女児。痙直型脳性麻痺。立位姿勢を図に示す。この児に適応となる装具はどれか。
10歳の女児。痙直型両麻痺。移動には四つ這い、歩行器での歩行および車椅子自走を併用している。この女児が立ち上がろうとして図のような姿勢になった。原因として考えられるのはどれか。
1: 緊張性迷路反射の残存
2: 膝関節伸展可動域の低下
3: 下肢の左右分離運動困難
4: 上肢の屈曲共同運動の出現
5: 緊張性対称性頸反射の残存
二分脊椎(第5腰髄節まで機能残存)患児にみられやすいのはどれか。
1: 股関節脱臼
2: 反張膝
3: 凹足
4: 踵足
5: 尖足
10歳の男児。図のように床から立ち上がる。筋力低下部位で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 大殿筋
2: 腸腰筋
3: 大腿四頭筋
4: 前脛骨筋
5: ヒラメ筋
3歳の男児。先天性の腰髄髄膜瘤による二分脊椎。この男児の足の写真を示す。この児の歩行改善に必要なのはどれか。
1: 踵補高
2: 外側ウェッジ
3: 中足骨バー(metatarsal bar)
4: 外側Tストラップ
5: 背屈制動つき足継手
10歳の女児。1か月ほど前から運動後に膝の痛みを訴え、膝脛骨結節部に圧痛があった。単純エックス線写真を示す。最も考えられるのはどれか。
1: 腓骨骨折
2: 膝靭帯損傷
3: 膝半月板損傷
4: 第1Köhler病
5: Osgood-Schlatter病
5歳の女児。痙直型両麻痺。頸定は6か月、寝返りは11か月、座位は2歳で可能となった。現在、平行棒内で裸足での立位保持は可能だが歩行は自立していない。小学校入学時に使用する可能性が最も低いのはどれか。
1: 歩行器
2: バギー
3: 転倒保護帽
4: 短下肢装具
5: ロフストランドクラッチ
児の左半身の関節可動域を測定した結果を表に示す。この児がとることのできる姿勢はどれか。
5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真を示す。この疾患について正しいのはどれか。
1: 外傷が原因である。
2: 可動域制限は生じない。
3: 感染症が原因である。
4: 男児に多い。
5: 二次性変形性股関節症になりにくい。
第5腰髄節まで機能残存している二分脊椎患児に最もみられやすいのはどれか。
1: 股関節脱臼
2: 反張膝
3: 踵足変形
4: 尖足変形
5: 扁平足変形