50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。義手操作練習時、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応で正しいのはどれか。
1: 肘継手を交換する。
2: 9字ハーネスに変える。
3: 手先具の力源ゴムを増やす。
4: ケーブルハウジングを短くする。
5: リフトレバーの位置を遠位にする。
上腕切断者に対する義手操作の指導の様子を図に示す。操作内容として正しいのはどれか。
1: 肘継手の屈曲-伸展動作
2: 肘継手のロックの操作
3: 手先具の交換操作
4: 手先具の回旋操作
5: 手先具の開閉動作
立位をとることは可能だが、移動は車椅子を要する片麻痺患者のための家屋改造について正しいのはどれか。
1: ドアは開き戸にする。
2: 浴槽は洋式タイプにする。
3: 廊下幅は70 cmを確保する。
4: スロープの勾配は1/7にする。
5: トイレにL字型の手すりを設置する。
37歳の男性。事故による両前腕切断。現在仮義手で能動フックを使用しているが、ズボンや上着のジッパーの開閉、食事やトイレの後始末に不便を感じている。手継手を示す。この患者に適しているのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
上腕義手(手先具は能動開き式)の適合判定の際、肘90度屈曲位で手先具が完全には開かなかった。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: ケーブルハウジングが長過ぎる。
2: ソケットが断端と適合していない。
3: 前腕支持部のトリミングが不良である。
4: 残存肢の肩甲帯の筋力が低下している。
5: 切断肢肩関節の回旋可動域に制限を認める。
切断の幻肢・幻肢痛について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 小児切断では幻肢痛が強い。
2: 出現した幻肢は消失しない。
3: 幻肢は近位部よりも遠位部を明確に感じる。
4: 幻肢痛は精神的ストレスによって影響される。
5: ミラーセラピーは幻肢痛の軽減に効果がない。
24歳の男性。農機具に巻き込まれて右上腕を切断した。断端長は標準断端である。図のような上腕義手を製作することとした。パーツの名称で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 胸郭バンド
2: 腋窩ループ
3: リテーナー
4: ベースプレート
5: ケーブルハウジング
24歳の男性。農機具に巻き込まれて右上腕を切断した。断端長は標準断端である。図のような上腕義手を製作することとした。この義手の適合検査結果で適合と判断されるのはどれか。
1: 肘90°屈曲位のコントロールケーブルシステムの効率判定が85%
2: 引っ張り荷重に対する安定性の判定でずれが20 mm
3: 義手装着下垂時の長さが残存肢の環指と同じ長さ
4: 義手装着時の能動的肘屈曲が100°
5: 口元での手先具の操作判定が35%
上腕義手の適合検査の結果、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応として適切なのはどれか。
1: ①の黒塗り部分を短縮
2: ②の黒塗り部分を削除
3: ③を矢印の方向へ移動
4: ④を矢印の方向へ移動
5: ⑤の黒塗り部分を延長
肘継手と適応との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 能動単軸肘ブロック継手-両側前腕切断用
2: 単軸肘ブロック継手-上腕切断装飾用
3: 単軸肘ヒンジ継手-前腕中短断端用
4: 倍動肘ヒンジ継手-上腕標準断端用
5: たわみ肘継手-前腕極短断端用
右利きの右上腕切断者への義手の導入方法で適切なのはどれか。
1: 義手操作で書字の練習を行う。
2: 断端の周径が安定してから行う。
3: 手先具の開閉は肘最大屈曲位で行う。
4: 肘ロックの訓練は肩関節屈曲90°で行う。
5: 手先具の把握訓練の対象物は硬いものから行う。
装具と障害されている神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 短対立装具-正中神経麻痺
2: 長対立装具-橈骨神経麻痺
3: 虫様筋カフ-尺骨神経麻痺
4: Thomasスプリント-正中神経麻痺
5: Oppenheimerスプリント-尺骨神経麻痺
前腕義手の名称で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ①リテーナ
2: ②ケーブルハウジング
3: ③ワイヤー
4: ④三頭筋カフ
5: ⑤ベースプレート
上腕義手の適合検査で正しいのはどれか。
1: 口元でのフックの最大開きの効率は30%である。
2: コントロールケーブルシステムの操作効率は30%である。
3: 肘90°屈曲位でのフックの最大開きの効率は70%である。
4: 肘継手を最大屈曲させるために肩関節の屈曲が35°必要である。
5: 義手装着時に20 kgで下垂負荷したときのソケットのずれが20 mmである。
座位保持装置で正しい組合せはどれか。
1: モールド型 − パッドなどで調節する身体支持
2: 平板形状型 − 平坦な構造を持つテーブル
3: シート張り調節型 − たわみ調節式のレッグサポート
4: ティルト機構 − 一定角度を保持して傾く身体支持
5: フレックス構造 − 2つに屈曲する背もたれ
上肢装具の部品が保持する肢位で正しいのはどれか。
1: Cバー − 示指MP関節伸展位
2: 対立バー − 母指MP関節屈曲位
3: 手掌バー − 母指内転
4: 虫様筋バー − 環・小指MP関節屈曲位
5: アウトリガー − 母指・小指対立位
34歳の男性。パルプ工場で勤務中に機械に挟まれ前腕切断となった。断端は30%残存しているが、肘関節に屈曲制限がある。肘継手(別冊No. 7)を別に示す。この患者に適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤