第46回午前第26問の類似問題

第55回午後:第82問

切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 幼児の切断では強く現れる。

2: 四肢末梢部ほど明確に感じる。

3: いったん出現した幻肢は消失しない。

4: 術直後義肢装着法には予防効果がある。

5: 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。

  • 答え:2 ・4
  • 解説:幻肢は切断後に感じる現象で、特に遠位部に強く現れる。幼児ではあまり出現しないことが多く、持続時間は平均6か月~2年間とされる。切断術直後の義肢装着法は幻肢痛を軽減させる効果がある。
  • 選択肢1は間違いです。幻肢は6歳以下の小児切断例ではあまり出現しないため、幼児の切断では強く現れるというのは正しくありません。
  • 選択肢2は正しいです。幻肢は、近位部よりも遠位部に強く現れる。上肢は、母指、第2指、第5指を中心に、下肢は、足底、踵、足指部に生じやすい。
  • 選択肢3は間違いです。幻肢の持続時間は、平均6か月~2年間とされるため、いったん出現した幻肢が消失しないというのは正しくありません。
  • 選択肢4は正しいです。切断術直後の義肢装着法は、幻肢痛を軽減させる効果がある。早期にギプスソケットを装着し、運動療法を繰り返し、新しい末梢からのインパルスを送ることが効果的です。
  • 選択肢5は間違いです。幻肢は、一般に下肢より上肢に強く認められるため、上肢切断よりも下肢切断で強く現れるというのは正しくありません。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第42回午後:第63問

切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: いったん出現した幻肢は消失しない。

2: 先天性四肢欠損症でも認められる。

3: 四肢末梢部ほど強く現れる。

4: 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。

5: 術直後義肢装着法には予防効果がある。

第46回午後:第85問

小児の切断で正しいのはどれか。  

1: 5歳児の切断では幻肢が生じる。

2: 先天性切断では一側下肢切断が最も多い。

3: 後天性切断では一側上肢切断が最も多い。

4: 上腕切断では後に脊柱側弯を生じやすい。

5: 下腿切断では後に外反膝変形を生じやすい。

第36回午後:第68問

幻肢について誤っているのはどれか。  

1: 持続期間は平均8年である。

2: 手足の末梢部分に多い。

3: 4歳以後の切断で出現する。

4: 外界の温度・湿度によって左右される。

5: 断端の運動によって変化する。

第57回午前:第35問

治療法と対象の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: Frenkel体操―――脊髄性失調

2: Codman体操―――腰痛症

3: 漸増抵抗運動―――痙 縮

4: Williams体操―――下肢閉塞性動脈硬化症

5: ミラーセラピー――幻肢痛

  • 答え:1 ・5
  • 解説:この問題では、治療法と対象の組合せが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組合せはFrenkel体操と脊髄性失調、ミラーセラピーと幻肢痛です。
  • Frenkel体操は脊髄性運動失調の治療のために開発された運動療法で、背臥位、座位、立位の順で、安定した姿勢から不安定な姿勢、簡単な運動から複合的な難しい運動へと課題を進める。この選択肢は正しいです。
  • Codman体操は肩関節周囲炎を含む肩痛が対象で、腰痛症ではないため、この選択肢は間違いです。
  • 漸増抵抗運動は筋力増強を目的に行われるが、痙縮筋に対してはまだ実用レベルではないため、この選択肢は間違いです。
  • Williams体操は腰痛を治療対象として、主に腹筋・大殿筋の強化とハムストリングスのストレッチが行われる。しかし、下肢閉塞性動脈硬化症とは関係がないため、この選択肢は間違いです。
  • ミラーセラピーは幻肢痛の治療に用いられ、鏡から切断された四肢が存在し動いているかのような視覚入力(錯覚)が得られる。これにより、幻肢痛が軽減すると考えられている。この選択肢は正しいです。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午後:第84問

下肢切断について正しいのはどれか。  

1: 大腿標準切断では股内転拘縮を生じやすい。

2: 下腿標準切断では外反膝を生じやすい。

3: Syme切断では断端末に創を生じやすい。

4: Chopart関節離断では足内反拘縮を生じやすい。

5: Lisfranc切断では足外反変形を生じやすい。

第40回午前:第59問

反射性交感神経性ジストロフィーについて適切でないのはどれか。  

1: 外傷や手術が誘因になる。

2: 患肢の発赤・腫脹がある。

3: 疼痛はデルマトームに一致してみられる。

4: 進行すると骨萎縮が生じる。

5: 放置すると疼痛が遷延する。