認知症・高齢者障害の過去問


第38回午前:第66問

住宅の高齢片麻痺者の作業療法で適切な組合せはどれか。  

1: 糖尿病を合併-歩行を朝昼夕に小分けして行う。

2: 肺気腫を合併-息切れすればビニール袋の呼気を吸いながら作業を続ける。

3: 高血圧を合併-作業動作は急がせ短時間で終了させる。

4: 白内障を合併-日光の当たる場所で作業する。

5: 下肢静脈瘤を合併-散歩では連続歩行時間を延ばす。

第38回午前:第94問

アルツハイマー型認知症患者の作業療法の初回面接で困難なのはどれか。 ア.個人に応じた工夫をする。イ.安心できる場所で実施する。ウ.今後の目標を確認し同意を得る。エ.参加時の規則厳守を約束する。オ.話し合うというような雰囲気で進める。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第38回午前:第95問

認知症患者への作業適用で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.繰り返しのある作業イ.複数の段階付けのある作業ウ.1時間程度でできる作業エ.巧緻性を必要とする作業オ.手続記憶を利用した作業  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第38回午前:第96問

認知症患者の作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 歩行状態などの運動機能

2: 記銘力や理解力などの知的機能

3: 家族の介護力の程度

4: 内田・クレペリンテストでの作業能力

5: 呼吸器・循環器などの合併症の有無

第37回午前:第26問

74歳の女性。Alzheimer型老年認知症。約6年前から、朝食の内容を昼には忘れてしまう。最近、貯金通帳の置き場所を忘れ、長女夫婦が盗んだと非難することが多くなり、「他人が勝手に玄関から入ってくる」と訴え入院となった。入院後は落ち着き、作業療法を実施することになった。この患者の 6 年前にみられた障害はどれか。  

1: 即時記憶障害

2: 近時記憶障害

3: 遠隔記憶障害

4: 記憶錯語

5: 健忘失語

第37回午前:第27問

74歳の女性。アルツハイマー型老年認知症。約6年前から、朝食の内容を昼には忘れてしまう。最近、貯金通帳の置き場所を忘れ、長女夫婦が盗んだと非難することが多くなり、「他人が勝手に玄関から入ってくる」と訴え入院となった。入院後は落ち着き、作業療法を実施することになった。この患者に作業療法を実施する際の留意点で誤っているのはどれか。   

1: 身体機能の評価を行う。

2: 意欲低下がみられる場合は励ます。

3: 言い間違いは指摘する。

4: 単純な作業から始める。

5: 過去に行った作業を適用する。

第37回午前:第58問

骨粗鬆症について適切でないのはどれか。  

1: 閉経後の女性に生じやすい。

2: ステロイド治療により生じやすい。

3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。

4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。

5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。

第37回午前:第59問

高齢者の骨折で少ないのはどれか。  

1: 脊椎圧迫骨折

2: 上腕骨外科頸骨折

3: 肘頭骨折

4: 橈骨遠位端骨折

5: 大腿骨頸部骨折

第37回午前:第70問

高齢障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 軽度の意識障害を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子である。

第37回午前:第71問

高齢者の摂食・嚥下障害で誤っているのはどれか。 ア.口腔期の障害は軽微である。イ.仮性球麻痺や球麻痺に伴いやすい。ウ.誤嚥を伴うと肺炎の危険が高くなる。エ.体位の違いで誤嚥の確率が変わる。オ.水分の誤嚥は少ない。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第37回午前:第78問

アルツハイマー型老年認知症患者に対する面接で適切でないのはどれか。  

1: 表情や仕草に注意を払う。

2: 行動面の問題を指摘する。

3: 病前の趣味を聞く。

4: 飽きさせない工夫をする。

5: 身体面の訴えを聞く。

第37回午前:第87問

中等度のアルツハイマー型老年認知症患者の特徴で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.新たに覚える能力は保たれる。イ.初対面の挨拶が自然にできる。ウ.過去に習熟した動作は保たれる。エ.視野の障害を認めやすい。オ.地誌的見当識は保たれる。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第37回午前:第88問

認知症患者に対する作業療法上の留意点として適切なのはどれか。  

1: 快・不快などの感情的体験も忘れやすい。

2: 不穏になった場合には説得を繰り返す。

3: 新たに動作や行為を習得できない。

4: 本人の自尊心を尊重することは有用である。

5: 午後の方が作業能率は高まりやすい。

第36回午前:第91問

老年期精神障害者の導入時の作業内容で適切でないのはどれか。  

1: 身体的負担の軽い作業

2: 自信のもてる作業

3: 短時間でできる作業

4: 精密な工程のある作業

5: 経験のある作業

第36回午前:第92問

アルツハイマー型認知症患者の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 語間代によるコミュニケーションの低下

2: まだら認知症による作業能力の低下

3: 記銘力低下による作業手順の混乱

4: 失見当識による作業時間の間違い

5: 人格変化による孤立化

第36回午前:第93問

アルツハイマー型認知症患者の作業活動で適切でないのはどれか。  

1: 鉢植えの水やり

2: 音楽鑑賞

3: ペットの世話

4: 写真アルバムの製作

5: マクラメ

第36回午前:第35問

63歳の女性。脳血管性認知症。55歳の頃、一過性脳虚血発作で倒れたことがある。最近、そのような事実はないのに、「息子たちが無断で家の売却の話を進めた」と被害的になり、興奮状態となった。また、日中から雨戸を閉めきり、「家中に虫がいる」と言うようになり入院した。入院後は、問題行動も消失し、作業療法の導入が計画された。作業療法開始時の留意点として適切でないのはどれか。  

1: 一過性脳虚血発作の兆候に注意する。

2: 指示の理解能力を評価する。

3: 被害的な話の真偽を確かめる。

4: 家での生活リズムについて聞く。

5: せん妄の有無を確かめる。

第36回午前:第36問

63歳の女性。脳血管性認知症。55歳の頃、一過性脳虚血発作で倒れたことがある。最近、そのような事実はないのに、「息子たちが無断で家の売却の話を進めた」と被害的になり、興奮状態となった。また、日中から雨戸を閉めきり、「家中に虫がいる」と言うようになり入院した。入院後は、問題行動も消失し、作業療法の導入が計画された。この患者の導入時の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.共同作業から参加させる。イ.作業の間違いはすぐに指摘するウ.作業内容は変化の多いものにする。エ.短時間でできる作業を選ぶ。オ.毎回同じ作業療法士が指導する。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第36回午前:第72問

認知症について誤っているのはどれか。  

1: 脳血管性に比べ、アルツハイマー型では突発的に発症しやすい。

2: 脳血管性に比べ、アルツハイマー型では徘徊など異常行動を伴いやすい。

3: アルツハイマー型に比べ、脳血管性では症状の動揺性が大きい。

4: アルツハイマー型に比べ、脳血管性では局所神経症状を伴いやすい。

5: アルツハイマー型に比べ、脳血管性では動脈硬化症を伴いやすい。

第36回午前:第73問

高齢の障害者の感染症で誤っているのはどれか。  

1: 呼吸器感染症が多い。

2: 尿路感染症が多い。

3: 高熱を呈しやすい。

4: 意識状態の悪化を呈しやすい。

5: 糖尿病は危険因子の一つである。