発達・小児疾患の過去問


第44回午前:第30問

10歳の女児。痙直型両麻痺。移動には四つ這い、歩行器での歩行および車椅子自走を併用している。この女児が立ち上がろうとして図のような姿勢になった。原因として考えられるのはどれか。 

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1: 緊張性迷路反射の残存

2: 膝関節伸展可動域の低下

3: 下肢の左右分離運動困難

4: 上肢の屈曲共同運動の出現

5: 緊張性対称性頸反射の残存

第44回午前:第31問

1歳2か月の男児。6か月健康診査で運動発達遅滞を指摘され、地域の療育センターを紹介された。痙直型両麻痺と診断され、週1回の外来理学療法が開始された。現在、首が座り上肢を支持して数秒間のみ円背姿勢で床座位保持が可能となった。この時期のホームプログラムとして適切なのはどれか。  

1: 下肢の保護伸展反応の促通

2: 上肢の他動的可動域訓練

3: 腹臥位での体幹伸展運動

4: 四つ這い位保持訓練

5: 介助歩行

第44回午前:第35問

図のような側弯患者で正しいのはどれか。 

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1: 左肩甲骨が隆起する。

2: Cobb角は13°である。

3: 装具療法の適応はない。

4: 体幹の前屈運動が制限される。

5: 側弯部の脊柱は椎体が左へ回旋する。

第44回午前:第70問

生後11か月の乳児に残存しているのはどれか。2つ選べ。  

1: Moro反射

2: 手掌把握反射

3: Landau反射

4: Babinski反射

5: 非対称性緊張性頸反射

第44回午前:第71問

遠城寺式乳幼児分析的発達検査表による移動運動の発達指標で「つたい歩きをする」の次に獲得されるのはどれか。  

1: 2、3歩歩く。

2: 靴を履いて歩く。

3: 2足1段で階段を上がる。

4: つかまって立ち上がる。

5: 座った位置から立ち上がる。

第44回午前:第72問

痙直型両麻痺児の歩行の特徴で正しいのはどれか。  

1: 体幹の動揺は少ない。

2: 肩関節は内転位になりやすい。

3: 肘関節は伸展位になりやすい。

4: 股関節は内転位になりやすい。

5: 膝関節は伸展位になりやすい。

第43回午前:第75問

遠城式乳幼児分析的発達検査表で生後2年0月の時点で獲得されているのはどれか。  

1: 自分の姓名を言う。

2: 顔をひとりで洗う。

3: 排尿を予告する。

4: 片足で2~3秒立つ。

5: まねて直線を引く。

第43回午前:第76問

正常発達している乳児の運動発達で生後7か月にみられる反射はどれか。2つ選べ。  

1: ステップ反射

2: Galant(ガラント)反射

3: 足底把握反射

4: 対称性緊張性頸反射

5: 緊張性迷路反射

第43回午前:第77問

痙直型両麻痺を呈する脳性麻痺児の歩行訓練に際して、痙縮を抑制する手技の対象となるのはどれか。2つ選べ。  

1: 大殿筋

2: 中殿筋

3: 長内転筋

4: 腓腹筋

5: 長腓骨筋

第43回午前:第29問

12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子(別冊No. 10)を別に示す。本児の動作を正常と比較した場合の特徴で正しいのはどれか。 

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1: 支持基底面が狭い。

2: 重心の側方移動が小さい。

3: 重心の位置が低い。

4: 上肢の筋緊張が低い。

5: 体幹の軸回旋が大きい。

第43回午前:第30問

12歳の女児。痙直型両麻痺。膝歩きの様子を示す。本児の異常な膝歩き動作の原因として可能性が低いのはどれか。 

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1: 体幹伸展筋群の過活動

2: 腹筋群の低活動

3: 股関節伸筋群の低活動

4: 股関節屈筋群の過活動

5: 股関節内転筋群の過活動

第43回午前:第31問

痙直型両麻痺児はどれか。2つ選べ。  

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第43回午前:第38問

6歳の痙直型両麻痺児。平行棒内での歩行を練習中。注意すれば踵を接地して歩けるが、足部外反扁平位と膝関節屈曲位とになりやすい。短下肢装具の処方で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 外側ストラップを付ける。

2: アーチサポートを付ける。

3: 半長靴にする。

4: 外側フレアヒールを用いる。

5: 踵を補高する。

第42回午前:第24問

健常児。座位をとらせたとき、常に図に示す姿勢をとる。この月齢でみられるのはどれか。2つ選べ。 

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1: 足踏み反射

2: 足底把握反射

3: 後方への保護伸展反応

4: 腹臥位での頭部立ち直り反応

5: 背臥位での傾斜反応

第42回午前:第25問

図は乳児の寝返りの誘発反応を示している。正しいのはどれか。 

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1: 対称性緊張性頸反射が残存していると誘発されない。

2: 正常発達では9か月以降にみられる反応である。

3: この反応を統合する中枢は延髄にある。

4: この反応は股関節屈曲で誘発される。

5: 立ち直り反応の誘発に利用される。

第42回午前:第26問

3歳の男児。痙直型右片麻痺。図に示す右上下肢の肢位に影響しているのはどれか。2つ選べ。 

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1: 非対称性緊張性頸反射

2: 緊張性迷路反射

3: 陽性支持反応

4: 逃避反射

5: 自動歩行

第42回午前:第27問

5歳の女児。痙直型両麻痺。頸定は6か月、寝返りは11か月、座位は2歳で可能となった。現在、平行棒内で裸足での立位保持は可能だが歩行は自立していない。小学校入学時に使用する可能性が最も低いのはどれか。  

1: 歩行器

2: バギー

3: 転倒保護帽

4: 短下肢装具

5: ロフストランドクラッチ

第42回午前:第72問

正常発達で最も消失時期の遅いのはどれか。  

1: 非対称性緊張性頸反射

2: ランドウ反射

3: 手掌把握反射

4: ガラント反射

5: モロー反射

第42回午前:第73問

小児の発達指標と月齢との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 人の顔をじっと見る-1か月

2: 物を持ち替える-6か月

3: 服や靴を脱ぐ-15か月

4: 家事をまねる-24か月

5: 円を模写する-48か月

第42回午前:第74問

デンバー式発達スクリーニング検査の項目でないのはどれか。  

1: 粗大運動

2: 微細運動-適応

3: 言語

4: 個人-社会

5: 空間認知能力