第10回午後の過去問


国試第10回午後:第1問

全く帯電していない完全導体を一様な電界の中に置いた。正しいのはどれか。

a: 電気力線は導体を置く前と置いた後では異なる。

b: 導体の表面には電磁誘導によって負の電荷が現れる。

c: 導体表面の電位は一様ではない。

d: 導体の内部に静電誘導によって負の電荷が現れる。

e: 導体の電荷の総和は0に保たれる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第2問

図の回路でスイッチSを閉じてから充分時間が経った後、回路全体に蓄えられるエネルギーはどれか。 ただし、両コンデンサは無損失とする。また、図中の電圧はスイッチを閉じる前の値である。

10PM2-0

1: \frac{1}{2}CV^2\ J$

2: $\frac{1}{4}CV^2J$

3: $C^2V^2J$

4: $\frac{1}{2}C^2V\ J$

5: $\frac{1}{4}C^2V J$

国試第10回午後:第3問

強磁性体について正しいのはどれか。

a: 強磁性体に磁石を近づけると引力が働く。

b: 永久磁石は強磁性体の保磁力の性質を利用したものである。

c: コバルトは強磁性体である。

d: 強磁性体はいくら加熱しても磁性体の性質を失わない。

e: 強磁性体の比透磁率はほぼ1である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第4問

正しいのはどれか。

a: 導線に電流を流したとき、その周りの磁界には影響を及ぼさない。

b: 平行な2本の導線に逆方向の電流が流れると導線間には反発力が生じる。

c: 発電機では磁界中で導体を動かすことにより起電力を発生させている。

d: 棒磁石を直線電流と平行に置いたとき、棒磁石は力を受けない。

e: 電子が直線電流の近くを同方向に走行していると直線電流に向かう力を受ける。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第5問

誤っているのはどれか。

a: 商用交流電場のシールドには銅の金網を用いる。

b: 長波帯の電磁波のシールドには電磁波吸収材を用いる。

c: 静電場のシールドには導電率の低い材料を厚い層にして用いる。

d: 静磁場のシールドには透磁率の高い金属を厚い層にして用いる。

e: 変動磁場のシールドには導電率の高い金属と透磁率の高い金属を交互に組合せて用いる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第6問

図のAB間の抵抗値はどれか。

10PM6-0

1: 15Ω

2: 20Ω

3: 30Ω

4: 60Ω

5: 100Ω

国試第10回午後:第7問

図に示す回路においてスイッチSを閉じたとき、コイルを流れる電流iの最終値はいくらか。

10PM7-0

1: 0mA

2: 1mA

3: 2mA

4: 10mA

5: 20mA

国試第10回午後:第8問

図に示す回路において長時間閉じていたスイッチSを時刻t =0で開いた。出力電圧eの波形はどれか。

10PM8-0

国試第10回午後:第9問

電圧波形と実効値との組合せで誤っているのはどれか。 ただし、Vmは電圧の最大値、Tは周期を表す。

10PM9-0

国試第10回午後:第10問

図に示す直列共振回路について正しいのはどれか。

10PM10-0

a: 電圧vの周波数が共振周波数に等しいとき電圧vと電流iの位相は等しい。

b: 電圧vの周波数が共振周波数より極めて低いと電流iは0に近い。

c: 共振周波数におけるインピーダンスはRになる。

d: インピーダンスは共振周波数において最も大きくなる。

e: 電圧vの周波数が共振周波数より極めて高いとコンデンサにかかる電圧は高い。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第11問

巻数比が1次:2次=10:1の変圧器(トランス)について正しいのはどれか。

a: 入力交流電圧が10Vのとき、出力電圧は約1Vになる。

b: 出力交流電流が10Aのとき、入力電流は約1Aになる。

c: 出力側に1Ωの負荷をつないだとき、入力側からは約10Ωの負荷と見なせる。

d: 出力側より1Wの電力を取り出すためには、入力側へ約10Wの電力を供給する。

e: 入力に直流電圧を加えるとトランスは破損する恐れがある。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第12問

電子素子について正しいのはどれか。

a: サーミスタは温度変化に対して抵抗値の変化が大きい。

b: バリスタは加える電圧により抵抗値が変化する。

c: 硫化カドミウム(CdS)は光の強さに応じて起電力が変化する。

d: ホトダイオードは磁気‐電気変換素子である。

e: 発光ダイオード(LED)は電気‐光変換素子である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第13問

正しいのはどれか。

a: 液晶は表示装置に用いられる。

b: CCD(電荷結合素子)は表示装置に用いられる。

c: CRTは受光素子である。

d: サイリスタは電源回路に用いられる。

e: 光電子増倍管は受光素子である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第14問

電源回路について誤っているのはどれか。

1: リップル率は全波整流回路の方が半波整流回路より小さい。

2: 回路構成は定電圧回路を平滑回路の前に置く。

3: 平滑回路はコンデンサの充放電を利用して交流成分を取り除く。

4: 定電圧回路にはツェナーダイオードが用いられる。

5: 出力電圧の変動は入力電圧と出力電流との変動により起こる。

国試第10回午後:第15問

エミッタフォロアについて正しいのはどれか。

a: インピーダンス変換のために用いられる。

b: エミッタが接地されている。

c: 入力と出力との位相関係は逆相である。

d: 電流増幅度は1以上とならない。

e: 電圧増幅度は1以上とならない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第16問

正しいのはどれか。

a: 演算増幅器を用いて積分回路を作ることができる。

b: 演算増幅器では反転入力端子と非反転入力端子との電位差はほぼ0である。

c: 同相除去比(CMRR)を小さくするために演算増幅器による差動増幅回路を用いる。

d: 入力インピーダンスを小さくするために演算増幅器による非反転増幅回路を用いる。

e: 出力インピーダンスを大きくするために演算増幅器を用いる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第17問

正しいのはどれか。

a: 正帰還回路は発振回路に用いられる。

b: 直流増幅回路は直流成分だけを増幅する回路である。

c: 負帰還をかけると周波数特性が悪くなる。

d: 負帰還をかけると増幅度が大きくなる。

e: 水晶発振回路はRC発振回路よりも周波数安定度が高い。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第18問

図に示す差動増幅回路で同相除去比(CMRR)が100dB、差動増幅度が40dBのとき回路の出力電圧V0はどれか。

10PM18-0

1: 10V

2: 1 V

3: 0.1V

4: 0.01V

5: 0.001V

国試第10回午後:第19問

正しいのはどれか。

a: 無安定マルチバイブレータは発振回路である。

b: 単安定マルチバイブレータは計数回路に用いられる。

c: 双安定マルチバイブレータは三角波を発生する回路である。

d: 双安定マルチバイブレータはフリップフロップ回路とも呼ばれる。

e: 双安定マルチバイブレータはメモリ回路に用いられる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第20問

論理演算で正しいのはどれか。

a: $\overline{X+\overline{Y}}=\overline{X}+\overline{Y}$

b: $\overline{X+Y}=\overline{X}\bullet\overline{Y}$

c: $\left(X+Y\right)\bullet\left(\overline{X}+\overline{Y}\right)=X\overline{Y}+Y\overline{X} $

d: $ \overline{\overline{X}\bullY}=X\bullet\overline{Y} $

e: $\overline{\overline{X}\bullet\overline{Y}}=X\bullY$

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第21問

誤っているのはどれか。ただし、添字は進法を表す。

a: $\left(11111\right)_2=\left(1F\right)_{16}$

b: $\left(1010\right)_2=\left(10\right)_{10}$

c: $\left(11111\right)_2+\left(1010\right)_2=\left(110011\right)_2$

d: $\left(11111\right)_2+\left(1010\right)_2=\left(2A\right)_{16}$

e: $\left(11111\right)_2+\left(1010\right)_2=\left(41\right)_{10}$

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第22問

信号対雑音比(S/N)を向上させるために、不規則雑音を含む繰り返し信号を100回加算平均した。 結果に含まれる雑音の振幅はもとの何倍になるか。

1: 0.01

2: 0.02

3: 0.1

4: 1

5: 10

国試第10回午後:第23問

正しいのはどれか。

a: 繰返し方形波の周波数スペクトルを求めるには逆フーリエ変換を用いる。

b: 角周波数ωと周波数fとの間の関係はf=2πωで表される。

c: 時系列信号をフーリエ変換すると周波数成分を知ることができる。

d: 角周波数ωの正弦波(sinωt)は一つの周波数成分で構成される。

e: 繰返し三角波には基本波以外に高調波成分が含まれる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第24問

信号周波数帯域とサンプリング周波数との組合せでA/D変換が正しく行われないのはどれか。信号周波数帯域 -- サンプリング周波数

a: 20Hz~20kHz ――――――――――- 30kHz

b: 4.0~4.1MHz ――――――――――- 20MHz

c: 0.05~100Hz ――――――――――- 500Hz

d: 0~0.2Hz ―――――――――――― 0.5Hz

e: 0.5~70Hz ―――――――――――- 100Hz

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第25問

正しいのはどれか。

a: A/D変換器はディジタル信号をアナログ信号に変換する装置である。

b: イメージスキャナは出力装置である。

c: フロッピーディスク装置は記憶媒体を交換できる。

d: RAMには半導体メモリが使われている。

e: MIPSは演算速度を表す単位である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第26問

正しいのはどれか。

a: マイクロコンピュータの演算速度はクロック周波数に依存する。

b: スーパーコンピュータでは並列演算ができる。

c: マウスはコンピュータの出力装置である。

d: ICメモリは内部記憶装置に用いられない。

e: 固定ディスク装置はフロッピーディスク装置よりアクセスタイムが短い。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第27問

誤っている組合せはどれか。

1: 光磁気ディスク(MO) ―――――---- 外部メモリ

2: パスワード ―――――――――----- セキュリティ

3: フロッピーディスク ――------------- フォーマッティング

4: CD-ROM ――――――――――--- メインメモリ

5: データベース ―――――――――― 文献検索

国試第10回午後:第28問

コンピュータの基本構成を示す図として正しいのはどれか。

10PM28-0

国試第10回午後:第29問

正しいのはどれか。

a: FORTRANは高級言語である。

b: インタプリタ言語はアセンブリ言語で書かれたプログラムを高級言語に変換する。

c: オペレーティングシステム(OS)は高級言語である。

d: アセンブリ言語は1と0の組合せで書かれる。

e: コンパイラは高級言語で書かれたプログラムを機械語に変換する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第30問

正しい組合せはどれか。

a: BASIC ――――――――-- 入門者向け汎用言語

b: LISP ―――――――――-- 共通事務処理用言語

c: FORTRAN ―――――――- 人工知能用言語

d: COBOL ――――――――- 科学技術計算用言語

e: MUMPS ――――――――- 医療情報向け言語

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第31問

情報信号伝送路について誤っているのはどれか。

1: 光ケーブル通信は双方向通信に適している。

2: 空間を利用する電波での通信は漏話を防ぐことが困難である。

3: 光通信における変調方式は主として光波の強度変調を用いる。

4: 光ケーブル通信は大量情報の伝送が可能である。

5: 通信用同軸ケーブルは光ケーブルより長距離伝送に適している。

国試第10回午後:第32問

通信用語について適切でない組合せはどれか。

a: PCM ―――――――――――------ ディジタル通信

b: FM ――――――――――――――- パルス変調

c: パリティ・チェック ――――――------ 暗号化方式

d: 多重化 ――――――――――――-- 伝送方式

e: MODEM ――――――――――――- データ通信

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第33問

正しい組合せはどれか。

a: MTBF ―――――――--- 多重化通信方式

b: A/D変換 ―――――----- サンプリング定理

c: PACS ―――――――---- 医用画像

d: PID制御 ――――――--- 計量診断

e: LAN ――――――――--- 周波数応答

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第34問

図において、機器の故障がすべて独立に発生する場合、システム全体のおおよその信頼度はどれか。ただし、図中の数値は機器の信頼度である。

10PM34-0

1: 0.94

2: 0.86

3: 0.63

4: 0.53

5: 0.3

国試第10回午後:第35問

長方形の2辺の長さa、bを測り、周囲の長さLを求めた。a、bの測定値の標準偏差はそれぞれσa、σbである。Lの計算値の標準偏差はどれか。

1: $2\sigma_a+2\sigma_b$

2: $\sqrt{2\left(\sigma_a+\sigma_b\right)}$

3: $\sqrt{2\sigma_a+2\sigma_b}$

4: $2\sqrt{\sigma_a^2+\sigma_b^2}$

5: $\sqrt{2\sigma_a^2+{2\sigma}_b^2}$

国試第10回午後:第36問

人工呼吸器のスイッチを入れたが全く作動しない。 原因として考えられるのはどれか。

a: 耐圧ガス管の脱落

b: 停電

c: 呼気弁の故障

d: 呼吸回路の狭窄

e: ホースアセンブリの脱落

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第37問

人工呼吸器について正しいのはどれか。

a: 従圧式では補助呼吸性能がよい。

b: 従圧式ではPEEPができる。

c: 従量式では回路に漏れがあっても換気量は保たれる。

d: 従量式では気道内圧をモニタする必要はない。

e: 従量式ではコンプライアンスの変化による換気量への影響が少ない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第38問

人工呼吸器操作中に監視すべき箇所はどれか。

a: 高圧ガス管との接続部

b: エアコンプレッサのフィルタ

c: 回路内圧計

d: 加温加湿器

e: 回路蛇管の接続部

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第39問

自発呼吸を残しながら行う換気様式はどれか。

a: PSV(圧支持換気)

b: CPPV(持続性陽圧換気)

c: IRV(吸気時間延長換気)

d: CPAP(持続的気道陽圧)

e: IMV(間欠的陽圧換気)

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第40問

人工呼吸開始後のモニタリング項目で必要ないのはどれか。

1: 動脈血pH

2: 動脈血酸素分圧(PaO2)

3: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)

4: 気道内圧

5: 呼気酸素濃度

国試第10回午後:第41問

7000lタイプの酸素ボンベの圧力が75kg/cm2を示した。 酸素ガスの残量はおおよそ何lか。

1: 750

2: 1500

3: 3500

4: 4000

5: 6000

国試第10回午後:第42問

人工呼吸器のファイティングの原因はどれか。

a: 鎮静不十分

b: 分泌物貯留

c: 換気条件の設定不備

d: 発熱

e: 衰弱

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第43問

正しいのはどれか。

a: 通常の人工呼吸では吸気相:呼気相比(I:E比)は1:1である。

b: IRVではI:E比を1:2にする。

c: IRVはコンプライアンスの低下症例に適応がある。

d: IRVはARDSに適応がある。

e: IRVは慢性肺気腫に適応がある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第44問

自発呼吸について正しいのはどれか。

a: 胸腔内圧は吸気時陰圧である。

b: 気道内圧は吸気時陰圧である。

c: 換気は横隔膜の収縮作用による。

d: 吸気相で肋間筋は弛緩する。

e: 換気量は動脈血酸素分圧(PaO2)で決まる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第45問

低酸素血症の原因となるのはどれか。

a: 死腔の減少

b: 肺内シャントの増加

c: 換気血流比不均等

d: 換気量の増加

e: 赤血球の増加

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第46問

人工呼吸器回路の基本的構成に含まれないのはどれか。

a: 酸素濃度調節器

b: 加温装置

c: 二酸化炭素流量計

d: 患者回路

e: 呼気弁

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第47問

人工心肺について正しいのはどれか。

a: 抗凝固剤としてヘパリンを用いる。

b: 送血カニューレの不適切な固定は動脈回路内圧の異常の原因になる。

c: 加温器の温水の温度が高いほど溶血が少ない。

d: 動脈送血用カニューレが細いと血管内で流れが乱れない。

e: ローラ圧迫度が強すぎると溶血が起こる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第48問

人工心肺による体外循環中に血液を希釈する目的として正しいのはどれか。

a: 空気塞栓症を予防する。

b: 血液の粘度を下げる。

c: 組織灌流を良好にする。

d: 使用血液量を節減する。

e: 生体の酸素需要を促進する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第49問

IABP作動のトリガ信号として用いられるのはどれか。

a: 心尖拍動波

b: 心電図R波

c: 動脈圧波

d: 静脈圧波

e: 心電図P波

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第50問

人工心肺ポンプのローラ圧迫調整について正しいのはどれか。

a: 弱すぎると回転数に対応した流量が出ない。

b: 弱すぎると気泡が発生する。

c: 弱すぎるとローラの偏芯が生じる。

d: 強すぎると流量が増加する。

e: 強すぎると回転ムラが起こる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第51問

人工心肺操作中のモニタリング項目として適切でないのはどれか。

1: 心電図

2: 動脈圧

3: 中心静脈圧

4: 尿量

5: 筋電図

国試第10回午後:第52問

膜型人工肺について正しいのはどれか。

a: 多孔質膜には10~20μm径の小孔がある。

b: シリコーンゴム膜は多孔質膜である。

c: 血漿漏出は多孔質膜から生じる。

d: シリコーンゴム膜では溶解拡散によりガスを透過させる。

e: 膜型肺では気泡型肺より血球が破壊されやすい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第53問

人工心肺灌流時の低体温について正しいのはどれか。

a: 20°C以下の体温を超低体温という。

b: 体温を30°Cに保つと臓器の酸素需要は37°Cの約半分となる。

c: 体温を15°Cに保つと臓器の酸素需要は37°Cの1%以下となる。

d: 低体温中は酸素解離曲線が右方に移動する。

e: 低体温中は血液の粘度は増大する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第54問

IABPについて正しいのはどれか。

a: 全身循環を代行する治療法である。

b: ガス圧によって駆動される。

c: 人工心肺と併用できる。

d: 心臓の拡張期に冠動脈血流量を増加させる。

e: 心臓の収縮期にバルーンを膨らます。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第55問

人工心肺について正しいのはどれか。

a: 肺循環と体循環とを灌流する。

b: 完全体外循環中は心拍動を停止できる。

c: 灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。

d: 血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。

e: 無血体外循環では抗凝固剤は不要である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第56問

人工心肺装置の基本的構成に含まれないのはどれか。

1: 貯血槽

2: 人工肺

3: 熱交換器

4: 加湿器

5: 血液ポンプ

国試第10回午後:第57問

正しいのはどれか。

a: ブラッドアクセス用のグラフトとしてはe‐PTFEが頻用されている。

b: 内シャントでは短いカニューレを体内に留置する。

c: 標準的内シャントとしては撓骨動脈と尺側皮静脈との短絡が用いられる。

d: 動脈表在化は心臓に対する負担が大きい。

e: 単針透析では血流と同方向に穿刺する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第58問

透析患者の病態として誤っているのはどれか。

a: レニン依存性の低血圧を示す。

b: ビタミンDの活性化が亢進する。

c: 高リン血症では腎性骨異栄養症を起こす。

d: 体液過剰は肺水腫を誘発する。

e: 高カリウム血症ではしばしば不整脈がみられる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第59問

慢性腎不全の病態と原因との組合せで誤っているのはどれか。

a: 高血圧 ―――――――― 体液減少

b: 異所性石灰沈着 ―――― 低カルシウム血症

c: 腎性貧血 ――――------ エリスロポエチン活性低下

d: 透析アミロイドーシス ――- 血清β2ミクログロブリン値の上昇

e: 骨軟化症 ――――――― アルミニウム沈着

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第60問

成人維持透析患者の食事療法について正しいのはどれか。

a: 0.4~0.6g/kg体重/日程度の蛋白制限が必要である。

b: 水分摂取には制限はない。

c: カリウム摂取には制限を要する。

d: 7g/日以下の塩分制限が望ましい。

e: リン摂取が推奨される。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第61問

連続的腹膜透析(CAPD)灌流液中に含まれているのはどれか。

a: ナトリウム

b: カルシウム

c: カリウム

d: 無機リン

e: マグネシウム

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第62問

ダイアライザの透水性を表す指標はどれか。

a: クリアランス

b: ふるい係数

c: 濾過係数

d: 限外濾過率

e: 総括物質移動係数

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第63問

透析液用水処理装置として適切なのはどれか。

a: 集塵器

b: 活性炭吸着器

c: 軟水化装置

d: 逆浸透装置

e: 沈降分離装置

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第64問

置換補充液を必要とする血液浄化法はどれか。

a: 血液透析濾過(HDF)

b: 血液透析(HD)

c: 連続的腹膜透析(CAPD)

d: 直接血液灌流(DHP)

e: 二重膜濾過血漿交換(DFPP)

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第65問

標準的な重曹透析液に含まれていないのはどれか。

a: カリウム

b: マグネシウム

c: アセテート

d: ラクテート

e: アルミニウム

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第66問

血液透析施行中、静脈側回路内圧が上昇した。原因として正しいのはどれか。

a: 動脈針穿刺不良

b: 静脈針穿刺不良

c: 抗凝固剤注入不足

d: 透析膜破損

e: 気泡混入

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第67問

高気圧酸素治療の適応疾患でないのはどれか。

a: 腎炎

b: 肝炎

c: イレウス

d: 空気塞栓症

e: 一酸化炭素中毒症

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第68問

健常成人が2絶対気圧の高気圧酸素治療を受けたとき、動脈血酸素分圧(PaO2)はおおよそいくらか。

1: 100mmHg

2: 200mmHg

3: 760mmHg

4: 1500mmHg

5: 2000mmHg

国試第10回午後:第69問

水タンクの底面で測定した圧力が血圧100mmHgと等しいとき水の高さはいくらか。

1: 0.76m

2: 0.98m

3: 1.00m

4: 1.013m

5: 1.36m

国試第10回午後:第70問

長さ60cm、直径15mmの円柱に1000Nの圧縮力を加えたとき、長さが1mm短縮した。同じ材料の長さ40cm、直径10mmの円柱に1000Nの圧力を加えたとき、長さはおおよそ何mm短縮するか。

1: 1.5

2: 1

3: 0.75

4: 0.5

5: 0.25

国試第10回午後:第71問

ローラポンプの回転軸について正しいのはどれか。

a: 軸にはねじりモーメントが加わる。

b: 軸は圧縮荷重によって回転する。

c: 軸径は太いほど伝達動力は小さい。

d: 軸の回転数が大きくなるにつれて振動は減少する。

e: 軸の回転数が大きいほど伝達動力は大きい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第72問

図のように500mlの輸液ボトルAがかかっている。これにさらに1000mlのボトルBをかけるとX点で支持する力のモーメントはおおよそ何倍になるか。ただし、両ボトルの容器自身の重さとボトルをかける横棒の重きとは無視できる。

10PM72-0

1: 1.5倍

2: 2倍

3: 4倍

4: 5倍

5: 8倍

国試第10回午後:第73問

内径1cm程の塩化ビニール製チューブを垂直面でU字形に曲げ、その中央部に抗凝固剤を加えた血液を入れる(図(a)。チューブの両端を閉じて、左右の血液面の高さの差を約20cmつけた所(図(b))でチューブ両端を同時に開放する。チューブ内血液の運動について正しいのはどれか。

10PM73-0

1: 最初の振動でチューブの一端から血液がこぼれる。

2: 振動の振幅は時間とともに減少する。

3: 振動の周期は次第に長くなる。

4: 発振現象を起こす。

5: 直ちに静止する。

国試第10回午後:第74問

ニュートン流体について正しいのはどれか。

a: 流れる際に流体内部にずり応力を生じる。

b: ずり応力はずり速度に比例する。

c: 粘性率はずり速度に依存する。

d: 非定常流は生じない。

e: 血清はニュートン流体である。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第75問

誤っているのはどれか。

1: 波動を伝える物質を媒質という。

2: 弾性体では縦波と横波が存在し得る。

3: 波動の干渉は縦波と横波が重なることによって生じる。

4: 定常波の振幅には腹と節とがある。

5: 空気中を伝わる音波は縦波である。

国試第10回午後:第76問

超音波について正しいのはどれか。

a: 周波数領域が16Hz~20kHzの音波である。

b: 干渉性はない。

c: 音響インピーダンスの異なる物質の境界では一部が反射する。

d: 周波数が高いほど指向性は鋭い。

e: 音波の強さは周波数の二乗に比例する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第77問

誤っているのはどれか。

1: 気体の体積と圧力との積はエネルギーの次元を持つ。

2: 熱力学第一法則は熱エネルギーを含むエネルギーの保存則である。

3: 熱力学第二法則は熱を完全に仕事に変換できることを意味する。

4: 摩擦を伴う現象は不可逆変化となる。

5: 熱の一部を仕事にかえる装置を熱機関という。

国試第10回午後:第78問

ねじについて正しいのはどれか。

a: メートルねじは直径とピッチをミリメートルで表示している。

b: 細目ねじを用いるとゆるみにくい。

c: 管用ねじは気密性が要求される所に使われる。

d: 円筒の外面にねじ山のあるものをめねじという。

e: 右へ回すと後退するねじを右ねじという。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第79問

生体の熱特性で正しいのはどれか。

a: 脂肪は筋より熱を伝えやすい。

b: 熱の放散は主に呼吸で起こる。

c: 乳児の体重当たりの放熱量は成人に比べて小さい。

d: 成人は安静時でも100W程度の熱を発生している。

e: 人体組織内の熱運搬のほとんどは血液の循環による。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第80問

超音波について正しいのはどれか。

a: 空気を含む組織をよく通過する。

b: 血流方向に散乱された超音波は入射波の周波数と異なる。

c: 生体組織での減衰定数は周波数にほぼ比例する。

d: 音響インピーダンスは密度と音速との積である。

e: 胎児に対する超音波検査は催奇形性がある。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第81問

電磁波の周波数と筋への相対吸収エネルギーとの関係を図に示す。 Aの関係を示す周波数(MHz)で正しいのはどれか。

10PM81-0

1: 1MHz

2: 10MHz

3: 100MHz

4: 1000MHz

5: 10000MHz

国試第10回午後:第82問

正しいのはどれか。

a: 心拍動に伴う磁場を検出できる。

b: 脳の電気活動で生じる磁界が微弱なのは組織中で磁界が減衰するためである。

c: 脳の電気活動による磁界を頭皮上で計測すると10-10テスラ程度である。

d: 血液は磁界によって引きつけられる性質が強い。

e: 時間的に変化する磁界は組織内に電流を生じさせる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第83問

音速が最も速い媒質はどれか。

1: 骨皮質

2: 脂肪

3: 筋

4: 血液

5: 皮膚

国試第10回午後:第84問

生体組織が示す一般的な物理的特性として誤っているのはどれか。

1: 温度依存性

2: 非線形性

3: 強磁性

4: 周波数依存性

5: 異方性

国試第10回午後:第85問

正しい組合せはどれか。

a: 人工血管―――ポリテトラフルオロエチレン

b: 人工弁―――――――パイロライトカーボン

c: 人工腎臓――――――シリコーンゴム

d: 人工肺―――――――セルロース

e: 眼内レンズ―――ポリメチルメタクリレート

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第86問

ぺースメーカを植込んだとき図のような生体反応を示すのはどれか。

10PM86-0

a: 発熱

b: アナフィラキシーショック

c: 溶血

d: 瘢痕化

e: 被包化

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第87問

人工股間節を構成するのはどれか。

a: ポリカーボネート

b: チタン

c: 高密度ポリエチレン

d: ポリアクリルアミド

e: ポリスルホン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第88問

人工材料表面に固定して血液凝固を防ぐのはどれか。

a: ウロキナーゼ

b: ケラチン

c: キチン

d: コラーゲン

e: へパリン

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第89問

中空糸型人工臓器に使われるのはどれか。

a: セルロースアセテート

b: ポリエチレンテレフタレート

c: ポリ塩化ビニール

d: ポリプロピレン

e: ポリビニールアルコール

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午後:第90問

セラミックスはどれか。

a: コバルトクロム

b: ジュラルミン

c: アパタイト

d: アルミナ

e: ジルコニア

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e