創傷治癒を遅らせる因子はどれか。
a: 糖尿病
b: 低タンパク血症
c: 妊娠
d: 高血圧
e: 副腎皮質ステロイド薬の投与
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
創傷治癒の過程で最も遅く起きる事象はどれか。
1: 血栓形成
2: マクロファージの動員
3: 瘢痕形成
4: 線維芽細胞の増殖
5: 肉芽組織の形成
創傷治癒の過程について正しいのはどれか。
1: 炎症反応が始まると毛細血管の透過性は亢進する。
2: 出血に対しては好中球が凝集し止血する。
3: 上皮細胞は受傷直後に創部を覆いつくす。
4: 赤血球が肉芽を形成する。
5: 血管内皮細胞が壊死組織を貪食する。
薬剤治療に影響を与える因子として考えにくいのはどれか。
1: 投与経路
2: ABO 式血液型
3: 体 重
4: 併用薬
5: 年 齢
創傷治癒について、二次治癒と比較した一次治癒の特徴はどれか。
1: 組織修復は速やかである。
2: 開放創のままで治癒する。
3: 瘢痕組織を形成する。
4: 肉芽組織が多い。
5: 汚染の激しい感染創でみられる。
1: 成熟相(組織再構築期)は受傷直後~3日間の時期でみられる。
2: 増殖相には肉芽組織が形成される。
3: 上皮細胞はコラーゲンを産生する。
4: 線維芽細胞は分裂し扁平化しシート状に結合して創部を覆いつくす。
5: 炎症相にはコラーゲン線維の再構築により瘢痕組織が形成される。
創傷治癒の直接的な阻害因子はどれか。
a: 腎不全
b: 妊 娠
c: 脂質異常症
d: 低栄養
e: 副腎皮質ステロイドの投与
創傷治癒について正しいのはどれか。
a: 開放創は二次治癒となる。
b: 肉芽組織は毛細血管が乏しい。
c: 瘢痕形成後に肉芽組織が形成される。
d: 低アルブミン血症では創傷治癒が遅延する。
e: 清潔な湿潤環境は創傷治癒を促進する。
1: 手術で縫合された創の治癒形式は二次治癒と呼ぶ。
2: 壊死した皮膚はできるだけ温存する。
3: 抗がん剤投与は創傷治癒を促進させる。
4: 創面は乾燥させた方が治癒しやすい。
5: 血糖管理の不良な糖尿病患者では創傷治癒が遅延する。
c: 妊 娠
創傷治癒の過程で正しい順番はどれか。
1: 炎症期 → 止血期 → 成熟改変期 → 増殖期
2: 止血期 → 炎症期 → 増殖期 → 成熟改変期
3: 炎症期 → 止血期 → 増殖期 → 成熟改変期
4: 止血期 → 増殖期 → 炎症期 → 成熟改変期
5: 炎症期 → 成熟改変期 → 止血期 → 増殖期
創傷治癒について誤っているのはどれか。(臨床医学総論)
1: 創傷治癒には適度な湿潤環境の保持が必要である。
2: 感染を伴うと創傷治癒は阻害される。
3: 皮膚表皮細胞は再生能力がある。
4: 新鮮創では創面を消毒するのが望ましい。
5: 線維芽細胞はコラーゲンを産生する。
創傷治癒を阻害しないのはどれか。
1: 感 染
2: 低栄養
3: 高コレステロール血症
4: 肝硬変
5: 糖尿病