アナログ生体信号を計算機に取り込んで処理し、その結果で他のME機器を制御するためのアナログ出力を出すシステムの構成として正しいのはどれか。
極板面積1m2、極板間距離1mmの平行平板コンデンサAと極板面積2m2、極板間距離2mmの平行平板コンデンサBとがある。正しいのはどれか。
1: A、Bを同じ電圧に充電したとき、Bに蓄えられている電荷はAに蓄えられている電荷の4倍である。
2: A、Bが等量の電荷を蓄えているとき、Bの電圧はAの電圧の4倍である。
3: ある交流電圧をAにかけたときに流れる電流は、同じ交流電圧をBにかけたときの流れる電流に等しい。
4: ある交流電流をAに流したときに極板間に生じる電圧は、同じ交流電流をBに流したときに生じる電圧の2倍である。
5: Aの極板間に絶縁紙をはさむとAの静電容量はBの静電容量より小さくなる。
実効値100V、周波数50Hzの正弦波交流電源に接続されたときに500Wの電力を消費する電熱器がある。正しいのはどれか。
a: 抵抗は5Ωである。
b: 100Vの電池に接続すると約3.5Aの電流が流れる。
c: 50Vの電池に接続すると約250Wの電熱器となる。
d: 実効値2.5Aの交流電流を流すと約125Wの電熱器となる。
e: 実効値50Vの交流電源に接続すると流れる電流の実効値は約2.5Aである。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
一次コイルの巻数200回、二次コイルの巻数100回の変圧器について正しいのはどれか。
a: 一次側に実効値1.0Aの交流電流が流れているとき、二次側には実効値2.0Aの交流電流が流れている。
b: 一次側に100Vの交流電圧をかけると二次側には200Vの交流電圧が発生する。
c: 二次側で100Wの電力を取り出しているとき、一次側には200Wの電圧が入力されている。
d: 二次側に交流電源を接続して一次側に電熱器を接続しても電熱器に熱は発生しない。
e: どのような用い方をしても電力の増幅はできない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
最高周波数5kHzまで含んでいる信号をパルス通信する場合について誤っているのはどれか。
a: サンプリング周波数5kHzでサンプリングしても、理論的には信号を完全に伝送できる。
b: サンプリング周波数を100kHzとすると、サンプリング周波数が高すぎて、元の信号を再生することが困難となる。
c: サンプリング周波数を10kHzとしてサンプリングすると、理論的には信号を完全に伝送できる。
d: 適当な周波数でサンプリングして、パルス通信にすると一対の線で同時にいくつかの信号を伝送できる。
e: パルスの幅を信号で変調して伝送する方式もある。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
信号を伝送するときの変調方式について誤っているのはどれか。
1: 宇宙通信のように耐雑音特性が強く要求されるときには、回路が複雑になってもPCM(パルス符号変調)が使われる。
2: FMはAMより耐雑音特性は悪いが周波数帯域を広く使わなくて済む利点がある。
3: PWMは振幅の変化を生じさせる雑音に強い性質がある。
4: 信号を変調する際には、信号のサンプリングに関する標本化定理を満足しなければならない。
5: 伝送方式によっては、FM-FMあるいはPWM-FMなどの多重変調方式をとることもある。
正しいのはどれか。
a: 透析液中の酢酸塩はアシドシスの改善に役立つ。
b: 重炭酸ナトリウムを含む透析液原液の1剤化は困難である。
c: 透析液のカルシウム濃度は血清カルシウム濃度とほぼ同じである。
d: ブドウ糖を含まない透析液は糖尿病患者を中心に使用されている。
e: 透析液のナトリウム濃度が血清ナトリウム濃度より低くなければナトリウムの除去は出来ない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
a: ブラッドアクセス用のグラフトとしては、E-PTFEが最も広く用いられている。
b: 内シャントでは短いカニュレを体内に留置する。
c: 標準的内シャントとしては、とう骨動脈と尺側皮静脈との短絡が用いられる。
d: 動脈表在化は心臓に対する負担が多い。
e: 単針透析(single needle dialysis)では血流と同方向に穿刺する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
ある距離を同じ巻尺で何回も繰り返し測定し、その分布を調べたら正規分布になった。その平均値は10.5m、標準偏差は0.5mであった。また正確な距離は10.0mであった。正しいのはどれか。
a: 測定をさらに繰り返すと、平均値は正確な値と一致する。
b: 標準偏差は偶然誤差の大きさを示す。
c: 平均値と正確な値との差は系統誤差の大きさを示す。
d: 平均値と標準偏差から正確な値を推測できる。
e: 測定値は10.0mと11.0mの範囲に全部入っている。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
各種エネルギーの人体に対する影響について誤っているのはどれか。
1: 安全性は周囲条件によって異なることがある。
2: 磁界は1T(テスラ)程度になると人体に大きな影響を及ぼす。
3: 0.1W/cm2程度の高周波電磁波により眼障害を生じることがある。
4: 48°Cの湯に入ると熱傷を起こす危険性が強い。
5: 超音波によりキャビテーションが生じるエネルギーの限界値は、熱作用が生じるよりも大きい。
機器購入段階における臨床スタッフとの意見交換で、まず第一に決定すべき事項はどれか。
1: 価格
2: 耐久性
3: 経済性
4: 仕様
5: 互換性
ME機器の安全管理について正しいのはどれか。
a: 保守点検作業にはチェックリストが有用である。
b: 機器の購入評価には臨床工学技士も加わるべきである。
c: 機器の故障が発見されれば修理は製造業者に依頼してもよい。
d: 機器の受け入れに必要な工学的評価に関するテストをバビンスキーテストという。
e: 機器の管理は、機器の購入、受け入れテスト、教育・訓練、保守点検、修理までの段階を考えればよい。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
定期点検項目に含まれないのはどれか。
1: 電気的安全試験
2: 電気的特性試験
3: 機械的特性試験
4: 外観の目視試験
5: BMET試験
誤っているのはどれか。
a: 人体がビリビリと感じ始める電流値を最少感知電流という。
b: 人体への電撃の作用機序は、電流によって発生する熱による組織破壊である。
c: 商用交流電流が危険なのは、人体組織がこの周波数付近の電流を最も流しやすいからである。
d: 電気メスでミクロショックが起こらないのは、この周波数の電流での発熱が小さいためである。
e: His束心電計では、ミクロショックを考慮した安全規格が要求される。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
正しいのはどれか。
1: 手に感じられない電流値でもミクロショックは起きる。
2: 手に30mAの商用交流が流れても行動の自由は失われない。
3: 人体は50~100Hzの交流に最も感じにくい。
4: 心室細動を誘発するマクロショックとミクロショックの電流値の比は10,000:1である。
5: 0.3mA程度の商用交流ではミクロショックを起こさない。
ME機器の安全管理について適切なのはどれか。
a: 機器の安全管理には、その専門家である臨床工学技士のみが従事すべきである。
b: 機器の安全管理には、始業点検、終業点検および定期点検の3つで十分である。
c: 始業点検では安全に関する点検が重要なので、主として洩れ電流の測定をすればよい。
d: 機器の購入の際、市販品に適当なものがなければ、設計し、特別注文してもよい。
e: 保守点検後、調整や修理によっても一定水準に復帰できない機器は廃棄すべきである。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e