低体温体外循環に伴う生体の変化で誤っているのはどれか。
1: 出血傾向を来しやすい。
2: 動脈圧が低下する。
3: 心房細動になりやすい。
4: 脳血流を維持する autoregulation が働く。
5: 高カリウム血症になりやすい。
正しいのはどれか。
a: 血管壁中のエラスチンの割合は脈波伝搬速度と正の相関を示す。
b: 細い血管では血球が血管壁部に集まる。
c: 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
d: ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘性が増加する。
e: 血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
透析について誤っているのはどれか。
1: 透析回路内への造血剤の投与が可能である。
2: 透析回路内へのビタミンD製剤の投与が可能である。
3: 緊急時には透析を中断することもある。
4: 静脈圧上昇の原因として回路内凝固がある。
5: インスリンは透析されるため高血糖をきたすことがある。
生体の電気特性で誤っているのはどれか。
1: 血液の導電率は温度依存性がある。
2: 皮下脂肪の導電率は肝臓の導電率より高い。
3: b 分散は細胞の組織構造に依存する。
4: c 分散は水分子の緩和現象に起因する。
5: 静止電位は細胞内外のイオン濃度差による。
人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。(生体機能代行装置学)
a: 血液希釈によって膠質浸透圧は低下する。
b: 成人の体表面積あたりの灌流量は小児よりも多い。
c: 低体温によって末梢血管抵抗は低下する。
d: 心停止液にはCa2+を用いる。
e: プロタミンはヘパリン初期投与量の1~1.5倍を投与する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正常成人の腎について誤っているのはどれか。
1: 腎血流量(RBF)は心拍出量の約1/8である。
2: 1側の腎には約100万個のネフロンが存在する。
3: 腎血漿流量(RPF)の約20%が濾過尿に相当する。
4: 濾過尿には血漿とほぼ同濃度の糖が存在する。
5: 濾過尿からの水分や電解質の再吸収は尿細管で行われる。
体外循環回路の充填液とその目的との組み合わせで誤っているのはどれか。(体外循環装置)
1: マニトール液 浸透圧の調節
2: ヘパリン 血液の凝固抑制
3: 濃厚赤血球 膠質浸透圧の維持
4: 炭酸水素ナトリウム アシドーシスの補正
5: 乳酸リンゲル液 総充填量の調整
ネフローゼ症候群にみられる浮腫の一次的原因はどれか。
1: 毛細血管の透過性の亢進
2: 毛細血管圧の上昇
3: リンパ管の閉塞
4: 低蛋白血症
5: 高コレステロール血症
成人の尿について誤っているのはどれか。
a: 尿量が3000ml/日以上なら多尿である。
b: 尿量が400 ml/日以下なら乏尿である。
c: 等張尿では尿比重が1.025である。
d: 血尿とは尿中にヘモグロビンの認められるものをいう。
e: 健常人の尿中蛋白量は150 ml/日以下である。
DICについて誤っているのはどれか。(血液学)
1: 血管内凝固亢進
2: 血小板減少
3: 二次性腺溶亢進
4: フィブリン分解産物減少
5: 赤血球破砕
浸透圧に関して正しいのはどれか。
a: 0.9%食塩水は血漿と等張である。
b: 5%ブドウ糖水溶液は血漿と等張である。
c: 単位はmOsm/lである。
d: 赤血球を高張液に入れると溶血する。
e: 血漿浸透圧への関与は蛋白質が電解質より大きい。
1: 粘性流体のずり速度のSI単位はm/sである。
2: 生体軟組織のポアソン比はおよそ1.0である。
3: 縦弾性率を表すヤング率の単位はPaである。
4: 腱より筋のヤング率は大きい。
5: 動脈血管の円周方向の最大変形は20%程度である。
誤っているのはどれか。(医学概論)
1: 左心房と左心室の間には僧帽弁がある。
2: 冠状動脈は上行大動脈起始部から出る。
3: 小腸の静脈血は門脈に集められる。
4: 胸管は右静脈角に入る。
5: 動脈壁は3層からなる。
妊娠による母体の生理的変化として誤っているのはどれか。
1: 血圧の上昇
2: 心拍出量の増加
3: 循環血液量の増加
4: ヘマトクリット値の低下
5: 体重の増加
腎臓について誤っているのはどれか。
1: 右腎は左腎よりも下方にある。
2: 腎動脈は腎門から入る。
3: 腎小体は糸球体とボーマン嚢からなる0
4: 腎小体は髄質に存在する。
5: 腎小体とそれに続く尿細管を合わせてネフロンという。
クリープ現象はどれか。
1: 身長は朝から夕方にかけて徐々に低くなる。
2: 暗闇に入ってしばらくするとものが見えるようになる。
3: 細動脈内を血液が流れるとき赤血球が管軸付近に集中する。
4: 膝蓋腱を叩くと足が上がる。
5: 脈圧は末梢の方が高い。
人工心肺による低体温での体外循環について誤っているのはどれか。
a: 組織の酸素需要は減少する。
b: 組織での酸素授受がよくなる。
c: 血液の粘稠度(粘度)が低下する。
d: 血液の凝固能が変化する。
e: 酸素解離曲線が左方に移動する。
誤っているのはどれか。
1: 細胞内液で最も多い陽イオンはK+である。
2: 血液から血球成分を取り除いた部分が血漿である。
3: HCO3-は体液の弱アルカリ性を保持する働きがある。
4: 1mmol/lの濃度のCa2+イオンは1mEq/lに等しい。
5: 細胞外液量は細胞内液量の1/2~1/3である。
体外循環のときの血液成分の変化について正しいのはどれか。
a: 血液を空気と一緒に吸引すると溶血が防止される。
b: 血液が人工材料に触れると血栓が形成される。
c: 送血カニューレが細いと血液成分の損傷が大きい。
d: 低体温によって血液の粘性は低下する。
e: 血液加温水と血液温の温度差を15°C以上にすると血液の変化が防止できる。
深部静脈血栓症で正しいのはどれか。
a: 肥満女性に多い。
b: 長期臥床時に多い。
c: 脱水は誘因である。
d: 下肢に輸液すると防止できる。
e: 間欠的空気圧迫装置では防止できない。
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