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臨床工学技士国家試験

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第30回 午前 第54問
20件の類似問題
生体組織の力学的性質について誤っているのはどれか。...
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63
臨床工学技士国家試験 - 第5回 午前
正答率:70% 類似度 61.8%
生体組織の受動的な電気的特性について誤っているのはどれか。
1
α分散は細胞でのイオン移動等に関係して生じる。
2
β分散は細胞や組織の不均質に関係して生じる。
3
γ分散は水分子の誘電分散によって生じる。
4
導電率は周波数とともに減少する傾向がある。
5
誘電率は周波数とともに減少する傾向がある。
55
臨床工学技士国家試験 - 第4回 午前
正答率:86% 類似度 61.8%
科目:
小分類: 波動現象
力学的な波動について正しいのはどれか。
a
横波と縦波の2種類がある。
b
同じ性質の二つの波が重なるとき位相の差により干渉の様子が異なる。
c
弾性体中を進む横波の速度と縦波の速度とは等しい。
d
弾性体中を進む波の速度は弾性率によらず常に一定である。
e
弦を伝わる横波の速度は張力を増すと遅くなる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
61
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午前
正答率:76% 類似度 61.8%
超音波ドップラー血流計について正しいのはどれか。
a
血流方向がプローブに向かっているとき、受信周波数は発信周波数より低くなる。
b
超音波ビームの照射方向が血流方向に対して垂直なとき、ドップラーシフトは観測されない。
c
周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。
d
パルス繰り返し周波数は10MHz以上である。
e
最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
85
臨床工学技士国家試験 - 第30回 午後
重要度:低 正答率:80% 類似度 61.8% 解説あり
生体組織中に照射された超音波について正しいのはどれか。
1
周波数が低くなるほど組織中で指向性が高くなる。
2
周波数が高くなるほど組織中での減衰が増加する。
3
軟組織では空中での速度の10倍を超える速度になる。
4
骨の中を通り抜けるときは速度が遅くなる。
5
肺は音響インピーダンスが大きな組織である。

解説

超音波の生体内伝搬では、周波数が高いほど吸収・散乱による減衰が大きくなり、到達深度は浅くなる(軟組織での減衰係数は概ね0.5〜1 dB/cm/MHz程度)。一方で、同一開口径で比較すると周波数が高いほど波長が短くなりビームの指向性は高まる(開口径/波長の比が増大)。音速は媒質の弾性と密度で決まり、空気(約340 m/s)<軟組織(約1,540 m/s)<骨(約3,000〜4,000 m/s)の順に速い。音響インピーダンスは $Z=\rho c$ で与えられ、空気を多く含む肺は軟組織に比べて非常に小さく、界面で強い反射を生む。以上より、正しいのは「周波数が高いほど減衰が増加する」。

選択肢別解説

1
不正解

誤り。超音波の指向性は開口径に対する波長の比に依存し、周波数が高い(=波長が短い)ほどビームは絞られて指向性が高くなる。したがって「周波数が低いほど高くなる」は逆。

2
正解

正しい。生体軟組織では減衰係数が周波数にほぼ比例し、周波数が高くなるほど減衰(dB/cm)が増えるため、到達深度は浅くなる(例:0.5〜1 dB/cm/MHz)。

3
不正解

誤り。軟組織中の音速はおよそ1,540 m/sで、空気中(約340 m/s)の約4〜5倍程度にとどまり、10倍(約3,400 m/s超)にはならない。

4
不正解

誤り。骨中の縦波の音速はおおむね3,000〜4,000 m/sで、軟組織(約1,540 m/s)より速い。よって「骨を通ると遅くなる」は不正確。

5
不正解

誤り。音響インピーダンスは $Z=\rho c$ に比例する。肺は多数の肺胞内に空気を含み、密度・音速とも小さいためインピーダンスは小さい。結果として軟組織-肺界面で強い反射が生じる。

39
第二種ME技術認定試験 - 第31回 午後
類似度 61.8%
超音波ドプラ法では弁狭窄直下の血流速(V[m/s])から簡易ベルヌーイ式を用いて狭窄前後の圧較差(⊿P[mmHg])を算出できる。算出式として正しいのはどれか。
1
⊿P≒1/V
2
⊿P≒2√V
3
⊿P≒4V
4
⊿P≒4V2
5
⊿P≒V3
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8
第二種ME技術認定試験 - 第32回 午後
類似度 61.7%
熱希釈式心拍出量測定について正しいのはどれか。
1
注入液には色素を混入させる。
2
注入液は速やかに注入しないと誤差が大きくなる。
3
注入液の温度は0℃でなければ測定できない。
4
測定間隔を1分以上にしないと再循環の影響を受ける。
5
注入液量が変わってもカテーテル係数は同じでよい。
11
第二種ME技術認定試験 - 第28回 午後
類似度 61.7%
人工心肺のローラポンプについて誤っているのはどれか。
1
構造が単純である。
2
流量計がいらない。
3
血圧の変動で流量が変化する。
4
オクルージョンの調整が必要である。
5
弁機構がいらない。
50
臨床工学技士国家試験 - 第7回 午前
類似度 61.7%
科目:
小分類: 材料力学
応力について正しいのはどれか。
a
作用する力と断面積の積が応力である。
b
応力と圧力は同じ単位で表せる。
c
面の接線方向の応力成分をせん断応力という。
d
弾性係数は単位当りのひずみを与える応力である。
e
穴のあいた板を引っ張ったときに生じる応力はどこでも同じ値である。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
12
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:50% 類似度 61.6%
科目:
大分類: 医学概論
小分類: 呼吸
呼吸器系について正しいのはどれか。
a
気管の壁には全周を囲む輸状の軟骨がみられる。
b
最大呼気時の肺に残る空気量は成人で約500mLである。
c
肺胞内に吸い込まれた空気の湿度は100%である。
d
健常者の肺胞内は無菌状態である。
e
気管支動脈は肺胞におけるガス交換に関与する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
69
臨床工学技士国家試験 - 第38回 午後
類似度 61.6%
人工心肺による体外循環で正しいのはどれか。
1
血糖値は低下する。
2
血小板数は増加する。
3
血液粘稠度は体温の低下とともに上昇する。
4
酸素消費量は体温の低下とともに増加する。
5
体外循環時間が長くなると血漿遊離ヘモグロビン濃度は低下する。
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85
臨床工学技士国家試験 - 第28回 午前
重要度:低 正答率:71% 類似度 61.6% 解説あり
生体の電気特性について正しいのはどれか。
a
α分散は水分子の分極に起因する。
b
β分散は組織の構造に起因する。
c
脂肪の導電率は筋肉よりも低い。
d
骨格筋の異方性は弱い。
e
有髄神経の髄鞘は高い導電性を示す。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

生体組織の電気特性は周波数依存性(分散)を示す。おおまかに$\alpha$分散(低周波、電極・界面分極や細胞膜表面のイオン雰囲気など)、$\beta$分散(中周波、細胞膜を介した層状構造に由来するMaxwell–Wagner型の界面分極)、$\gamma$分散(高周波、主に水分子の双極子分極)が知られている。組織導電率は水・電解質含量に強く依存するため、含水率の高い筋肉は脂肪より高い導電率を示す。骨格筋は筋線維が配向しているため電気的異方性が強く、線維方向の導電率が垂直方向より大きい。有髄神経の髄鞘は脂質に富む絶縁層で導電性は低く、これが跳躍伝導を可能にする。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。水分子の双極子(回転)分極は高周波域の$\gamma$分散(おおむねGHz帯)の主因である。$\alpha$分散(おおむね1 kHz以下)は細胞膜界面のイオン雰囲気や電極・界面分極など低周波現象に起因する。

b
正解

正しい。$\beta$分散(数kHz〜数十MHz)は細胞内外液と脂質二重層膜が作る層状・複合構造により生じる界面分極(Maxwell–Wagner効果)に起因し、組織の(細胞レベルの)構造を反映する。

c
正解

正しい。脂肪組織は水・電解質含量が低く、イオン伝導が乏しいため導電率は筋肉より低い(抵抗率は高い)。

d
不正解

誤り。骨格筋は筋線維が一定方向に配向しており、線維方向と垂直方向で導電率や誘電率が大きく異なるため、異方性は強い。

e
不正解

誤り。有髄神経の髄鞘は脂質に富む多層の細胞膜で電気的な絶縁体として働き、導電性は低い。これによりRanvier絞輪間での電流漏洩が抑えられ、跳躍伝導が実現する。

42
第二種ME技術認定試験 - 第34回 午前
類似度 61.6%
組織インピーダンスの低周波領域(~1kHz)における特性で正しいのはどれか。
1
細胞内液のリアクタンス成分が大きい。
2
細胞膜のインピーダンスは小さい。
3
等価回路は細胞外液の抵抗成分で近似できる。
4
等価回路は細胞膜のキャパシタンス成分で近似できる。
5
等価回路は細胞膜と細胞内液が並列に接続されている。
31
臨床工学技士国家試験 - 第36回 午前
重要度:低 正答率:63% 類似度 61.6% 解説あり
超音波画像計測について正しいのはどれか。
a
生体軟部組織中の音速は約 340 m/s である。
b
超音波の周波数が高いほど体内での減衰が小さい。
c
超音波は音響インピーダンスが異なる界面で反射する。
d
心室壁の厚さを測定できる。
e
血管内から血管の断面を観察できる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

超音波画像計測では、生体軟部組織中の音速は代表値として約1,540 m/s(おおむね1,500〜1,560 m/s)が用いられ、これを前提に往復時間から距離を算出する。超音波は周波数が高いほど吸収・散乱による減衰が大きく、到達深度は浅くなる一方で距離分解能は向上する。画像化の基本原理は、音響インピーダンス(密度×音速)が異なる組織境界で生じる反射エコーを利用する点にある。臨床的には、心エコーで心室壁厚などの形態計測が可能であり、また血管内エコー(IVUS)により血管内腔から断面像を取得して血管壁やプラークの評価ができる。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。生体軟部組織中の音速は約1,540 m/sが代表値であり、約340 m/sは空気中の音速である。超音波診断装置はこの代表値を用いて距離(深さ)を計算するため、340 m/sとする記述は不正確。

b
不正解

誤り。超音波の減衰は周波数にほぼ比例して大きくなる。周波数が高いほど吸収・散乱が増し減衰が大きく、深部まで届きにくい(逆に分解能は向上する)。

c
正解

正しい。超音波は音響インピーダンスが異なる境界で一部が反射し、その反射強度はインピーダンス差が大きいほど大きくなる。この反射エコーの時間情報から深さを求め、画像を構成する。

d
正解

正しい。心エコーでは2D像やMモードを用いて、左室中隔(IVS)や後壁(PW)の厚さを拡張末期など規定のタイミングで測定できる。心室壁厚や収縮の評価に日常的に用いられる。

e
正解

正しい。血管内エコー(IVUS)では、超音波トランスデューサを先端に備えたカテーテルを血管内に挿入し、内腔から血管の断面像を取得できる。これにより内膜やプラークの性状・分布を詳細に評価可能。

58
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午前
類似度 61.5%
最も導電率の高い組織はどれか。
1
2
血 液
3
骨格筋
4
肝 臓
5
55
臨床工学技士国家試験 - 第10回 午後
正答率:65% 類似度 61.4%
人工心肺について正しいのはどれか。
a
肺循環と体循環とを灌流する。
b
完全体外循環中は心拍動を停止できる。
c
灌流量は心拍出量の約80%を目安とする。
d
血液のpH調節のため酸素と二酸化炭素を用いる。
e
無血体外循環では抗凝固剤は不要である。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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69
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午後
類似度 61.4%
科目:
小分類: 材料力学
応力について正しいのはどれか。
a
作用する力と断面積の積が応力である。
b
応力と圧力は同じ単位で表せる。
c
面に平行な方向の応力をせん断応力という。
d
弾性係数はひずみと応力との関係を表す。
e
穴のあいた板を引っ張ったときに生じる応力はどこでも同じ値である。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
51
臨床工学技士国家試験 - 第15回 午後
正答率:76% 類似度 61.4%
体外循環中の生体監視について誤っているのはどれか。
1
動脈圧は臓器の灌流状態の指標となる。
2
中心静脈圧は循環血液量を反映する。
3
直腸温は深部体温を反映する。
4
尿量は毎時20ml/kg以上に保つ。
5
血液ガス分析値は人工肺機能の指標となる。
80
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午後
正答率:91% 類似度 61.4%
超音波の伝搬速度の大小関係で正しいのはどれか。
1
筋肉 > 肺 > 骨
2
肝臓 > 骨 > 肺
3
肺 > 筋肉 > 骨
4
肝臓 > 肺 > 筋肉
5
骨 > 筋肉 > 肺
54
臨床工学技士国家試験 - 第7回 午前
正答率:36% 類似度 61.4%
科目:
小分類: 流体力学
定常流の定義として正しいのはどれか。
1
ある断面を単位時間内に通過する流体の量が時間的に変化しない。
2
流速がどこでも同じ値をとる。
3
連続の方程式が成り立つ。
4
ずり速度がどこでも同じ値をとる。
5
流線が時間的に変化しない。
88
臨床工学技士国家試験 - 第27回 午前
重要度:低 正答率:66% 類似度 61.4% 解説あり
生体組織の光学特性について誤っているのはどれか。
1
可視光は皮膚での散乱が大きい。
2
血液の光散乱は大きい。
3
UVAは真皮まで到達する。
4
水の赤外光の吸収は小さい。
5
眼球内の可視光の吸収は小さい。

解説

生体組織に入射した光は、波長依存の散乱と吸収で減衰する。皮膚は角層・表皮・真皮にわたって屈折率不整(細胞構造やコラーゲン線維など)が多く、可視光に対する散乱が大きい。血液では赤血球(約7–8 µm)がミー散乱体として働き散乱が大きい。紫外線のうちUVA(約320–400 nm)は表皮を越えて真皮まで到達しうる。一方、水は可視域の吸収は小さいが、赤外域では分子振動(OH伸縮など)の基本振動・倍音・結合音により強く吸収するため、「水の赤外光の吸収は小さい」は誤りである。眼球内の媒体(角膜・房水・水晶体・硝子体)は可視光に対して高い透過性を示し、吸収は小さい(UVは角膜・水晶体で主に吸収される)。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。皮膚は細胞内外の屈折率差やコラーゲン線維など多数の散乱体を含み、可視光に対する散乱係数が大きい。これにより入射可視光は浅部で強く拡散し、深部まで届きにくい。

2
不正解

正しい。血液中の赤血球は可視域でサイズが波長と同程度のミー散乱体として働き、光散乱が大きい。加えてヘモグロビンの吸収も強いが、本肢は散乱についての記述であり妥当である。

3
不正解

正しい。UVA(約320–400 nm)はUVBより波長が長く散乱・吸収を受けにくいため、真皮まで到達しうる。光老化(真皮の弾性線維変性)との関連でも知られる。

4
正解

誤り(設問の正解)。水は赤外域で強い吸収を示す。特に近赤外の約1,400 nm付近以上や中赤外域ではOH振動由来の吸収帯が顕著で、透過は小さい。よって「赤外光の吸収は小さい」は不適切。

5
不正解

正しい。眼球内媒体(角膜・房水・水晶体・硝子体)は可視光に対して高い透過性を持ち、吸収は小さい。一方でUVは主に角膜・水晶体で吸収される。網膜は可視光を受容するが、ここでの文脈は眼球媒体の光学特性を指す。

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