臨床工学に必要な医学的基礎の過去問


国試第21回午前:第9問

腫瘍について正しいのはどれか。

1: 腫瘍細胞と正常細胞との隔たりの程度を分化度という。

2: 腫瘍組織と発生母組織との形態的類似度を異型度という。

3: 腫瘍が宿主の予後に及ぼす影響の程度を悪性度という。

4: 腫瘍細胞の文化の程度を転移度という。

5: 腫瘍組織にみられる発育速度を浸潤度という。

国試第21回午前:第8問

薬の副作用(有害作用)と考えられるのはどれか。

1: 頭痛患者に鎮痛薬と言って砂糖を与えたら頭痛が治った。

2: 心不全の患者に利尿剤を投与したら症状が改善した。

3: 人工心肺回路を流れる血液にヘパリンを加えたら血液凝固が抑制された。

4: 感冒にかかった小児に感冒薬を飲ませたらじん麻疹が出た。

5: ある薬を繰り返し投与したところ、薬の効果が現れなくなった。

国試第21回午前:第6問

臨床工学技士の業務はどれか。

a: 患者の病状診察

b: 患者の生理機能検査

c: 生命維持管理装置の操作

d: 生命維持管理装置の保守点検

e: 医薬部外品の管理

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第21回午前:第5問

オゾン層の破壊によってリスクが増加するのはどれか。

a: 気管支喘息

b: 肺癌

c: 白内障

d: 皮膚癌

e: インフルエンザ

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第21回午前:第4問

院内感染の標準予防策として正しいのはどれか。

1: 患者の常在菌保有率の検査

2: 院内感染発生に関する患者説明会の開催

3: 電子カルテによる感染症データの一元化

4: 適用症例の選別

5: 感染リスクの分類に基づく医療器材の消毒滅菌

国試第21回午前:第3問

細菌感染によって起こるのはどれか。

a: 淋病

b: 腸チフス

c: クロイツフェルト・ヤコブ病

d: 風疹

e: 帯状疱疹

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第21回午前:第2問

患者の権利でないものはどれか。

1: 医療行為を拒絶する権利

2: プライバシーが守られる権利

3: 疾病に伴う逸失利益の補償を得る権利

4: 一度署名した手術同意書を撤回する権利

5: 治療内容について医師から説明を受ける権利

国試第21回午前:第1問

現在(平成20年の当試験実施当時)の我が国における総人口に占める65歳以上の人口割合に最も近いのはどれか。

1: 0.1

2: 0.2

3: 0.3

4: 0.4

5: 0.5

国試第20回午前:第46問

日和見感染症の病原体となりやすいのはどれか。(病理学)

a: カンジダ

b: サイトメガロウイルス

c: 緑膿菌

d: 大腸菌

e: 溶血性レンサ球菌

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第42問

麻酔薬とその分類との組み合わせで誤っているのはどれか。(臨床薬理学)

1: チオペンタール 静脈麻酔薬

2: プロカイン 筋弛緩薬

3: フェンタニル 麻薬

4: セボフルラン 揮発性麻酔薬

5: 亜酸化窒素 ガス麻酔薬

国試第20回午前:第31問

血液を介して感染するのはどれか。(病理学)

a: HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

b: ポリオウイルス

c: A型肝炎ウイルス

d: B型肝炎ウイルス

e: C型肝炎ウイルス

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第20問

正しいのはどれか。(病理学)

a: 感染のおそれのある創には一次縫合が適する。

b: 糖質コルチコイド(ステロイド薬)は創傷治癒を促進する。

c: 汚染された挫滅創には壊死組織切除を行う。

d: 膠原綿維は細胞外基質の成分である。

e: 糖尿病患者で創傷治癒が遅延する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第10問

正しいのはどれか。(病理学)

a: 毛細血管内圧の低下は浮腫の原因となる。

b: 毛細血管から濾過された液体の一部はリンパ管に吸収される。

c: アレルギ一性浮腫では血管壁透過性の亢進がみられる。

d: 炎症によって体腔に貯留した液体は浸出液とよばれる。

e: 漏出液のタンパク濃度は浸出液に比べて高い。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第9問

薬物の効果発現が最も速いのはどれか。(臨床薬理学)

1: 経口投与

2: 直腸内投与

3: 筋肉内注射

4: 静脈内注射

5: 皮下注射

国試第20回午前:第8問

栄養素とその欠乏症との組み合わせで正しいのはどれか。(病理学)

a: カロチン 夜盲症

b: 葉酸 貧血

c: ビタミンC 不妊症

d: ビタミンB12 脚気

e: ビタミンD 骨軟化症

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第20回午前:第6問

薬事法で規定されていないのはどれか。(医学概論・関係法規)

1: 医薬品

2: 化粧品

3: 健康食品

4: 医療機器

5: 医薬部外品

国試第20回午前:第5問

受動喫煙の防止について規定している法律はどれか。(公衆衛生学)

1: 母子保健法

2: 健康増進法

3: 老人保健法

4: 地域保健法

5: 国民健康保険法

国試第20回午前:第4問

人工心肺装置の操作を行うことができるのはどれか。(医学概論・関係法規)

a: 診療放射線技師

b: 薬剤師

c: 看護師

d: 臨床工学技士

e: 救急救命士

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第20回午前:第3問

現在の我が国における社会保障について正しいのはどれか。(公衆衛生学)

1: 国民一人当たりの年間医療費は50万円を超えている。

2: 入院医療費は入院外医療費の約2倍である。

3: 65歳以上の一人当たりの年間医療費は65歳未満の約4倍である。

4: 国民医療費の国民所得に対する割合は15%以上である。

5: 傷病別医療費で最も多いのは悪性新生物である。

国試第20回午前:第2問

症例対照研究で正しいのはどれか。(公衆衛生学)

1: コホート研究に比べて費用がかかる。

2: コホート研究に比べて調査期間が長期になる。

3: 罹患率が計算できる。

4: 罹患率の低い疾患に適している。

5: 前向き研究である。