臨床工学に必要な医学的基礎の過去問


国試第1回午前:第12問

正しいのはどれか。

a: 平成30年簡易生命表によると、日本人の0歳時の平均寿命は80歳を超えていない。

b: 平成30年の我が国の死因別死亡率は高い順に1悪性新生物、2心疾患、3脳血管疾患である。

c: 我が国の疾病構造は急性感染症、慢性感染症、次に成人病型へと変化してきた。

d: 人口構造が高齢化すると包括的医療の重要性が増す。

e: 成人病の予防に食生活の注意は重要でない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第11問

関連の深い組合せはどれか。

a: 肺結核症・・・・・・・・・・・・肉芽腫性炎症

b: 心室中隔欠損症・・・・・・奇形

c: 胃 癌・・・・・・・・・・・・・・・悪性非上皮性腫瘍

d: 脳梗塞・・・・・・・・・・・・・・進行性病変

e: 脂肪肝・・・・・・・・・・・・・・循環障害

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第10問

心筋梗塞と最も関係の深いのはどれか。

1: 炎症

2: 循環障害

3: 腫瘍

4: 進行性病変

5: 奇形

国試第1回午前:第9問

悪性上皮性腫瘍はどれか。

a: 絨毛上皮腫

b: 大腸乳頭腫

c: リンパ性白血病

d: 唾液腺混合腫瘍

e: 肺腺癌

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第1回午前:第8問

退行性病変はどれか。

1: うっ血肝

2: 動脈管開存症

3: 肺膿瘍

4: アルツハイマー病

5: 胆道癌

国試第1回午前:第1問

医療従事者のとるべき態度について適切でないのはどれか。

1: 業務中に知り得た患者の秘密はその死後といえども他人に漏らさない。

2: 患者に痛みや苦痛をできるだけ与えないように心掛けること。

3: 患者の社会的立場や家庭環境を十分に考慮して患者に接する。

4: 医療は患者に施し与えるものであるから、医療従事者が患者と対等の立場をとることはできる限りさける。

5: 患者の不安に満ちた、とかく弱くなりがちな心を励まし助けていく愛情と心くばりをもって業務を行う。

国試第32回午後:第5問

血液・血清の測定値でパニック値(生命に危険が及ぶ値)はどれか。

a: K+ 4.5mEq/L

b: Na- 148 mEq/L

c: クレアチニン 1.5mg/dL

d: ヘモグロビン 4.6 g/dL

e: 血糖 38mg/dL

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第32回午後:第4問

循環障害について誤っているのはどれか。

1: 動脈硬化粥腫病変の破綻による血栓性閉塞を塞栓症と呼ぶ。

2: 虚血により細胞組織が壊死に陥った状態を梗塞と呼ぶ。

3: 側副血行は動脈閉塞時の組織壊死範囲を軽減する。

4: 肺塞栓の原因として深部静脈血栓が挙げられる。

5: 粥状硬化は動脈狭窄の原因の一つである。

国試第32回午後:第3問

塩基のうち、DNAの構成成分でないのはどれか。

1: イノシン

2: アデニン

3: チミン

4: シトシン

5: グアニン

国試第32回午後:第2問

糖代謝について正しいのはどれか。

a: 糖質は1gあたり4 kcのエネルギーに相当する。

b: 低酸素では解糖系からATPを生成できない。

c: 糖質は主に胃で吸収される。

d: ペントースリン酸系ではリボースを合成する。

e: 低血糖はインスリン過剰投与で誘発される。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第32回午後:第1問

老齢、廃疾、死亡など労働能力の長期的喪失に対する補償を給付する社会保険はどれか。

1: 年金保険

2: 医療保険

3: 雇用保険

4: 労働者災害補償保険

5: 介護保険

国試第32回午前:第5問

健常人の測定値で基準範囲から外れるのは全体の何%か。

1: 0.01

2: 0.05

3: 0.1

4: 0.2

5: 0.5

国試第32回午前:第4問

誤っているのはどれか。

1: 壊 死 --------- プログラムされた生理的な細胞死

2: 過形成 -------- 細胞数の増加

3: 肉芽腫 -------- 類上皮細胞の増殖と巨細胞からなる病変

4: 化膿性炎 ――- 多数の好中球が滲出してくる炎症

5: 化 生 -------- 他の系統の分化した細胞への変化

国試第32回午前:第3問

一般医療機器(クラスI)に分類されるのはどれか。

1: 補聴器

2: ネブライザ

3: 人工呼吸器

4: 冠動脈ステント

5: 粒子線治療装置

国試第32回午前:第2問

平成29年度の病因物質別の食中毒患者数発生状況のうち、最も多かった病因はどれか。

1: ノロウイルス

2: カンピロバクター

3: 病原大腸菌

4: サルモネラ属菌

5: ボツリヌス菌

国試第32回午前:第1問

終末期医療における事前の意思表示(リビング・ウィル)について誤っているのはどれか。

1: 本人の意思が最も優先されるべきである。

2: 単に死の瞬間を引き延ばす延命措置を受けずに済むことにつながる。

3: 医療チームから説明を受け、よりよい選択を行うことが推奨される。

4: 表明された意思が尊重され、誇りを持って最期を生きることにつながる。

5: 一時的に生命維持が困難になった際の回復目的の救命も拒むことにつながる。

国試第31回午後:第5問

ある疾患の検査結果を表に示す。感度はどれか。

31PM5-0

1: 0.2

2: 0.22

3: 0.8

4: 0.89

5: 0.9

国試第31回午後:第4問

急性炎症が慢性期に移行したことを示唆する所見はどれか。

1: 好中球の遊走

2: 血管透過性の亢進

3: 液性成分の滲出

4: 組織圧の上昇

5: 線維芽細胞の増殖

国試第31回午後:第2問

感染性廃棄物の運搬容器に表示することが推奨されているマークはどれか。

31PM2-0

国試第31回午後:第1問

医療従事者が患者との信頼関係を築くためには、患者との良好な共感的コミュニケーションを図ることが大切である。この場合の「共感」の意味に最も近いのはどれか。

1: 相手の気持ちに過剰に入り込む。

2: 相手の気持ちを完全に理解する。

3: 自分の気持ちに相手を巻き込む。

4: 自分の気持ちを可能な限り相手に理解させる。

5: 相手の気持ちを自分の気持ちのように実感する。