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第2回午後の過去問

国試第2回午後:第1問

電子計算機の基本構成を示す図として正しいのはどれか。

2PM1-0 2PM1-1

国試第2回午後:第2問

電子計算機ハードウエアについて正しいのはどれか。

a:RAM(Random Access Memory)は主記憶装置に用いられる。
b:フロッピーディスクは磁気ディスクの一種である。
c:固定ディスクはROM(ReOnly Memory)の一種である。
d:磁気テープは中央処理装置(CPU)の一部である。
e:補助記憶装置は主記憶装置への書き込み速度を高めるために用いられる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第3問

電子計算機言語について誤っているのはどれか。

1:MUMPSは医療情報処理に適した言語である。
2:FORTRANやBASICは高級言語である。
3:アセンブリ言語はどのCPUにも共通した言語である。
4:LISPやPROLOGは人工知能向け言語である。
5:COBOLは事務処理に適した言語である。

国試第2回午後:第4問

医療情報について誤っているのはどれか。

1:患者基本情報には病歴情報も含まれる。
2:継続した健康管理情報により個人の正常値が得られる。
3:へき地医療情報ではデータ通信網が大きな役割を果たす。
4:医療情報を通信回線で送るためにMODEM(ModulatorDemodulator)が用いられる。
5:救急医療情報は最適救急治療に役立つ。

国試第2回午後:第5問

それ自体がディジタル量であるのはどれか。

1:心音図
2:筋電図
3:ヘマトクリット値
4:血圧
5:血球数

国試第2回午後:第6問

ディジタル信号処理について正しいのはどれか。

a:高速フーリエ変換(FFT)は原信号内の雑音成分を抑えるために行う。
b:N回加算平均を行うと雑音成分のみがN倍になる。
c:画像の「階調」とは解像度(空間分解能)のことである。
d:アナログ画像を電子計算機に取り込むのにディジタイザが用いられる。
e:画像処理の一つにサブトラクション法がある。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第7問

サンプリング(標本化)周波数が50kHzのA/D変換器がある。これを用いてA/D変換できる信号周波数帯域として正しいのはどれか。

1:25kHz以下
2:50kHz以下
3:50kHz以上
4:100kHz以下
5:100kHz以上

国試第2回午後:第8問

信号処理について正しいのはどれか。

a:最高200Hzの周波数成分を含むアナログ信号をA/D変換するときのサンプリング(標本化)周波数は400Hz以上でなければならない。
b:加算平均法は信号の周波数成分(スペクトル)を求めるのに有効である。
c:高速フーリエ変換(FFT)は雑音中の信号の波形を再現するのに有効である。
d:繰り返しのある信号をN回加算平均すると信号対雑音比(S/N)は1/√N倍に低下する。
e:計算機内のデータベースをペンレコーダに連続量として描かせるにはD/A変換が必要である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第9問

真空中に1C(クーロン)の点電荷Aと2C(クーロン)の点電荷Bが距離1cm離れて存在する。正しいのはどれか。

a:Bが受ける力はAの受ける力の2倍である。
b:A及びBの電荷量をいずれも2倍にすればAの受ける力は変わらない。
c:Aの電荷量を2倍にすると、A及びBの受ける力はいずれも2倍になる。
d:A、B間の距離を0.5cmにするとBの受ける力は4倍になる。
e:Bが受ける力の方向は、A、Bを結ぶ直線に垂直である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第10問

平行平板コンデンサについて正しいのはどれか。

a:一定の大きさの正弦波電流を流して、周波数を2倍にすると極板間電位差は2倍になる。
b:正弦波交流電圧をかけると、流れる電流の位相は電圧に対して90°進む。
c:極板間距離を2倍にすると容量が1/2になる。
d:極板面積を2倍にすると容量が1/2になる。
e:極板間に絶縁物をはさむと容量が減少する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第11問

正しいのはどれか。

1:直線電流の近くでは、電流と平行に磁界が発生する。
2:円形コイルに電流を流すと、コイル面内で中心に向かう磁界が発生する。
3:一様な磁界中に棒磁石を磁界と直角に置くと、磁石は力を受けない。
4:磁界中を磁界と直角方向に走行する電子は力を受けない。
5:2本の平行導線に同方向に電流が流れていると、両者の間に力が働く。

国試第2回午後:第12問

シールド(遮蔽)について正しいのはどれか。

a:静電シールドをするには、できるだけ抵抗率の大きい導体で対象領域を囲むとよい。
b:磁気シールドするには、できるだけ透磁率が小さい材料で対象領域を囲むとよい。
c:十分低い周波数の妨害については、誘電率が非常に小さい材料で対象領域を囲めば、電界も磁界もシールドされる。
d:十分高い周波数の妨害については、電気的良導体で対象領域を囲めば、電界も磁界もシールドされる。
e:超電導体はシールド用材料として理想的である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第13問

コンデンサC1=2μFとC2=1μFを直列に接続したとき、およその合成容量はどれか。

1:0.3μF
2:0.5μF
3:0.7μF
4:1.5μF
5:3.0μF

国試第2回午後:第14問

図に示す回路で、スィッチSを閉じても電流計の針が振れない(電流が流れない)ときにR1の値はどれか。

2PM14-0
1:0.5kΩ
2:0.1kΩ
3:1.5kΩ
4:3.0kΩ
5:6.0kΩ

国試第2回午後:第15問

図に示す回路のスィッチSを閉じたとき、A-B間の電圧波形はどれか。ただし、スイッチを入れる直前のコンデンサの電圧は0とする。

2PM15-0 2PM15-1

国試第2回午後:第16問

50Ωの抵抗に周波数100Hz、実効値1.0Aの正弦波交流電流を流した。正しいのはどれか。

a:電流の最大値は約0.71Aである。
b:抵抗両端の電圧の実効値は約35Vである。
c:抵抗両端の電圧の最大値は約71Vである。
d:50Wの電力が消費される。
e:毎秒、約71Jの電気エネルギーが熱に変わる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第17問

一次コイルの巻数200回、二次コイルの巻数100回の変圧器について正しいのはどれか。

1:二次側に実効値1.0Aの交流電流が流れているとき、一次側には実効値2.0Aの交流電流が流れている。
2:一次側に100Vの交流電圧をかけると、二次側には25Vの交流電圧が発生する。
3:二次側で100Wの電力が取り出されているとき、一次側には200Wの電力が入力されている。
4:二次側から電力を入力すると、一次側で増幅された電力を取り出せる。
5:どのような用い方をしても電力の増幅はできない。

国試第2回午後:第18問

演算増幅器について正しいのはどれか。

1:演算増幅器そのものの電圧利得は1である。
2:通常は正帰還をかけて使用する。
3:抵抗、コンデンサを付加しても積分回路を構成できない。
4:交流信号は増幅できない。
5:インピーダンス変換回路を構成できる。

国試第2回午後:第19問

図に示す演算増幅器を用いた回路の近似的な電圧の増幅度(利得)として正しいのはどれか。

2PM19-0
1:-0.1
2:-1
3:-10
4:-20
5:?100

国試第2回午後:第20問

差動増幅器について誤っているのはどれか。

1:周囲の温度変化に対して比較的安定している。
2:2個以上のトランジスタやFETを用いて構成されている。
3:電源電圧の変動に対しては比較的強い。
4:二つの入力端子があり、一つの端子にのみ信号を加えてもよい。
5:CMRR(同相弁別比)は小さい方がよい。

国試第2回午後:第21問

電子回路による電気信号の増幅について正しいのはどれか。

1:増幅度(利得)が大きいほど信号対雑音比(S/N)が大きい。
2:電圧増幅するためには増幅器の入力インピーダンスは大きい方がよい。
3:最もよく用いられる半導体の増幅素子はダイオードである。
4:半導体工学の進歩によりどのように小さな信号を増幅する場合でも雑音を問題にする必要がなくなった。
5:生体信号を計測するときには増幅器の入力インピーダンスより出力インピーダンスに注意する必要がある。

国試第2回午後:第22問

負帰還増幅器がよく用いられる理由として正しいのはどれか。

1:消費電力が小さい。
2:電磁的雑音が小さい。
3:発振しやすい。
4:周波数特性が優れている。
5:増幅度(利得)が大きい。

国試第2回午後:第23問

2進法の1110を10進法で表現したとき、正しいのはどれか。

1:3
2:7
3:12
4:14
5:17

国試第2回午後:第24問

アナログ回路とディジタル回路について誤っているのはどれか。

1:信号の増幅にはディジタル回路が適している。
2:アナログ回路は連続量を扱うが、ディジタル回路は不連続量を扱う。
3:ディジタル回路は論理演算に適している。
4:信号を0と1の2値で表して扱う回路はディジタル回路である。
5:アナログ信号をディジタル回路で処理するためにはA/D変換回路で信号をディジタル化する必要がある。

国試第2回午後:第25問

信号の変調について誤っているのはどれか。

1:変調された信号から元の情報を取り出すには復調操作が必要である。
2:振幅変調(AM)より周波数変調(FM)の方が伝送中に加わる雑音に強い。
3:パルス符号変調(PCM)は広い周波数帯域を必要とし、装置も複雑であるが、雑音に強い。
4:光ファイバを用いると、心電図を変調操作なしで伝送することができる。
5:脳波信号を無線伝送するには変調操作が必要である。

国試第2回午後:第26問

光エレクトロニクスについて正しいのはどれか。

1:光ファイバは発光する線維の一種である。
2:半導体レーザは発光素子の一種である。
3:CCDは光の波長を区別して三原色を検出する。
4:発光ダイオードはレーザメスに用いられる。
5:太陽電池は主に熱を電気に変換する。

国試第2回午後:第27問

光エレクトロニクスについて正しいのはどれか。

1:太陽電池は光エネルギーを貯える素子である。
2:ホトダイオードを用いると光信号を電気信号に変えることができる。
3:半導体レーザは位相のそろった光を電気信号に変える。
4:発光ダイオードは半導体レーザの一種である。
5:光電子増倍管は光を増幅して高エネルギーの光を発生する。

国試第2回午後:第28問

人工呼吸器の選択について誤っているのはどれか。

1:肺疾患がない術後患者の呼吸管理は従圧式でもよい。
2:重い肺疾患がある患者では従量式がよい。
3:新生児では新生児専用の人工呼吸器を用いるのがよい。
4:COLD患者では広い換気条件調節機能が要求される。
5:ウィーニングには従量式が必須である。

国試第2回午後:第29問

人工呼吸器が適切に使用されていることを示すのはどれか。

1:血圧上昇、発汗が見られる。
2:ファイティングを起こしている。
3:爪の色がピンクである。
4:動脈血酸素分圧110mmHg、同炭酸ガス分圧20mmHgである。
5:不安、不穏がみられる。

国試第2回午後:第30問

気管内挿管(経口、経鼻、気管切開口)の合併症として考えられないのはどれか。

a:気管拡張
b:ウェップ
c:幽門狭窄
d:腹部大動脈瘤破裂
e:嚥下障害
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第31問

人工呼吸器のスィッチを入れたが全く作動しない。原因として考えられるのはどれか。

a:耐圧管の脱落
b:停電
c:呼気弁の故障
d:呼吸回路の狭窄
e:ヒューズ切れ
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第32問

成人女性患者に対して人工呼吸器の装着を行う。初期設定条件として正しいのはどれか。

a:1回換気量を5Lとする。
b:吸気相と呼気相の時間比(I:E)を1:5とする。
c:換気回数を12回/分とする。
d:吸入酸素濃度を100%とする。
e:吸気終末陽圧(PEEP)を10cmH2Oとする。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第33問

人工呼吸の換気様式のうち、吸気相、呼気相を通じて気道内圧が常に大気圧より高いのはどれか。

a:CPAP(持続気道陽圧)
b:IPPV(間欠的陽圧換気)
c:IMV(間欠的強制換気)
d:SIMV(同期式間欠的強制換気)
e:CPPV(持続陽圧換気)
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第34問

エアロゾール療法に気管支拡張薬として用いられるのはどれか。

a:Acetyl cysteine(アセテイン)
b:Salbutamol(ベネトリン)
c:Orciprenaline(アロテック)
d:Isoproterenol(プロタノール)
e:Tyloxapol(アレベール)
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第35問

拍動型ポンプについて正しいのはどれか。

a:装置を小型にすることができる。
b:臓器・組織の血液循環がよい。
c:無拍動に比べて太いカニューレを必要とする。
d:長時間の体外循環に適している。
e:流れが層流なので溶血が少ない。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第36問

人工心肺による体外循環開始前に靜注されるヘパリンナトリウムの量として適切なのはどれか。

1:1.0~1.5mg/kg(体重)
2:2.0~3.0mg/kg(体重)
3:4.0~5.0mg/kg(体重)
4:7.0~9.0mg/kg(体重)
5:10.0~12.0mg/kg(体重)

国試第2回午後:第37問

人工心肺による体外循環中の血液凝固時間はACT(activated clotting time)で何秒位に維持するのが適切か。

1:100~150秒
2:200~300秒
3:400~600秒
4:800~1000秒
5:1000~1200秒

国試第2回午後:第38問

人工心肺のローラポンプのオクルージョン調整時における適切な落差はどれか。

1:0.5m
2:1.0m
3:1.5m
4:2.0m
5:2.5m

国試第2回午後:第39問

人工心肺による体外循環中に溶血の原因とならないのはどれか。

1:過度の吸引
2:送血カニューレにおけるjetの形成
3:熱交換器における加熱のし過ぎ
4:使用血液の血液型不適合
5:リンゲル液による過剰の血液希釈

国試第2回午後:第40問

ローラ型ポンプについて誤っているのはどれか。

1:弁が不可欠である。
2:IABPと組み合わせて拍動流が得られる。
3:回転と休止とを繰り返して拍動流が得られる。
4:血液成分の損傷が軽度である。
5:オクルージョン調整が必要である。

国試第2回午後:第41問

人工心肺の操作中の条件として適切でないのはどれか。

1:血液のヘマトクリット:23%
2:平均動脈圧:75mmHg
3:送血潅流量:1.5L/(min・m2)
4:ACT(activated clotting time):500秒
5:静脈血酸素飽和度:65%

国試第2回午後:第42問

人工心肺の操作中に誤って空気を動脈内に送った場合の処置として正しいのはどれか。

a:送血ポンプを逆回転する。
b:送血ポンプを停止する。
c:患者の頭部を低くする。
d:逆行性の上大静脈送血をする。
e:患者の体温を上げる。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第43問

血液浄化法について正しいのはどれか。

a:現在、我が国で行われている血液濾過は前希釈方式を用いている。
b:血液濾過では中分子物質のクリアランスに比べ小分子物質のクリアランスは大きい。
c:吸着法では血中コレステロールの除去はできない。
d:血液吸着で用いられている活性炭では電解質、pHの調整はできない。
e:DFPPではアルブミンの回収ができる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第44問

血液浄化に用いるブラッドアクセスについて正しいのはどれか。

a:すべて血流のシャントによるものである。
b:標準的内シャントは橈骨静脈、橈骨皮静脈間につくられる。
c:E-PTEEはブラッドアクセス用人工血管として最も広く用いられている。
d:動脈表在化によるものは動静脈シャントによるものより心負荷が大きい。
e:人工血管を用いる内シャントは穿刺部の動脈瘤の発生頻度が低い。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第45問

血液透析中通常、持続的にモニタしていないのはどれか。

1:透析液の漏血
2:透析液の浸透圧
3:静脈側回路内圧
4:透析液の電導度
5:血液回路内の気泡

国試第2回午後:第46問

適切でない組み合わせはどれか。

a:Reye ・・・・・・・・・・・・・・高リン血症
b:手根管症候群 ・・・・・・・アミロイドーシス
c:Restless legs ・・・・・・・・・中枢神経障害
d:透析脳症 ・・・・・・・・・・・カドミウム
e:貧血 ・・・・・・・・・・・・・・・エリスロポエチン
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第47問

血液浄化について誤っているのはどれか。

1:血流量と透析液流量および透析液中の当該物質の濃度が判明していればクリアランス値は算出できる。
2:クリアランス値は常に血流量(ml/min)以下である。
3:限外濾過量を増加させればクリアランス値は増加する。
4:血液濾過でふるい係数が1の物質のクリアランス値は1分間に濾過された量と同じである。
5:透析液再循環方式では時間の経過とともにダイアライザのクリアランス値は低下する。

国試第2回午後:第48問

血液浄化について誤っているのはどれか。

a:単針透析法では血流方向に沿って穿刺する。
b:透析患者のAlP上昇は上皮小体機能亢進症の合併を示唆する。
c:糖尿病性腎不全患者の血液透析には無糖透析液が用いられる。
d:重炭酸透析液用の希釈水は酢酸透析用のものに比べて水処理の必要性が低い。
e:重炭酸透析液作製には通常、2原液希釈法供給装置が用いられる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第49問

血症と酢酸透析液間の各成分濃度比較で誤っているのはどれか。

a:血漿の総Ca濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
b:血漿のK+濃度は透析液のそれより高い。
c:血漿のNa+濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
d:血漿のHCO3濃度は透析液のそれよりも高い。
e:血漿のCH3COO濃度は透析液のそれとほぼ等しい。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第50問

血液の浄化の原理として誤っているのはどれか。

1:拡散の速度は分子量に依存する。
2:拡散の推進力は濃度差である。
3:濾過の推進力は膜間の圧力差である。
4:外濾過の主要な推進力は半透膜間の濃度差である。
5:浸透圧の保持にはブドウ糖が役立つ。

国試第2回午後:第51問

血液透析について誤っているのはどれか。

a:セルロース膜は補体の活性化作用が強い。
b:透析膜素材として、合成高分子系膜が最も多用されている。
c:拡散効率を高めるためには並流がよい。
d:クリアランスは通常、透析液流量の関数で示される。
e:尿素のふるい係数は約1.0である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第52問

血液透析液に用いられる緩衝剤はどれか。

a:リン酸
b:重曹
c:酢酸
d:ブドウ糖
e:塩化ナトリウム
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第53問

血漿交換が有効なのはどれか。

a:薬物中毒
b:家族性高コレステロール血症
c:脳卒中
d:心筋梗塞
e:劇症肝炎
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第54問

透析液中に含まれない成分はどれか。

1:アミノ酸
2:カリウム
3:カルシウム
4:ナトリウム
5:マグネシウム

国試第2回午後:第55問

医用治療器に使用されるエネルギーのうち、電磁波でないのはどれか。

a:RF(ラジオ周波数)波
b:マイクロ波
c:超音波
d:機械力
e:
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第56問

適切でない組合せはどれか。

1:ペースメーカ・・・・・・高周波電流
2:冷凍手術器・・・・・・・液化ガス
3:ネブライザ・・・・・・・・超音波
4:レーザメス・・・・・・・・光
5:サイクロトロン・・・・・電子線

国試第2回午後:第57問

適切でない組合せはどれか。

1:電気メス・・・・・・・・・・・・・対極板
2:超音波吸引器・・・・・・・ベータトロン
3:心臓ペースメーカ・・・・・ICHDコード
4:レーザ内視鏡・・・・・・・・石英ガラスファイバ
5:ハイパーサーミア・・・・・RF(ラジオ周波数)波

国試第2回午後:第58問

適切でない組合せはどれか。

a:心室細動・・・・・・・・・ハイパーサーミア
b:呼吸停止・・・・・・・・・除細動器
c:心筋梗塞・・・・・・・・・大動脈内バルーンパンピング(IABP)
d:房室ブロック・・・・・・心臓ペースメーカ
e:空気塞栓・・・・・・・・・高(気)圧酸素療法
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第59問

皮膚を通して生体内へ伝達される物理的エネルギーによって、生体になんらかの不可逆的な障害を生じるといわれているエネルギーの密度の限界値はどれか。

1:1mW/cm2
2:10mW/cm2
3:100mW/cm2
4:1000mW/cm2
5:10000mW/cm2

国試第2回午後:第60問

植込み式ディマンド型ペースメーカの基本的な機能はどれか。

1:体外からパルス幅が変えられる。
2:体外からパルスレートが変えられる。
3:体外からパルス振幅が変えられる。
4:自発心拍が一定期間現れないとき刺激する。
5:頻脈が生じたとき刺激する。

国試第2回午後:第61問

体外通電による除細動が行われるとき必要でないのはどれか。

a:電極
b:ゴム手袋
c:対極板
d:心電図記録用紙
e:ペースト
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第62問

除細動器について誤っているのはどれか。

1:出力がフローティング型のものは本体の接地はとらなくてよい。
2:電極にはペーストを十分に塗る。
3:体外通電では、電極は約5kgの力で押し付けられる。
4:心房細動の除細動にはR波同期出力装置を用いる。
5:心室細動の除細動には体外通電と体内直接通電の二つがある。

国試第2回午後:第63問

リハビリテーション機器でないのはどれか。

1:理学療法(運動療法)機器
2:作業療法機器
3:心マッサージ器
4:日常生活動作訓練用機器
5:言語治療用機器

国試第2回午後:第64問

大動脈内バルーンパンピング法(IABP)で、バルーンを収縮させる時期として正しいのはどれか。

1:心室拡張期直前
2:心室収縮期直前
3:心室拡張期直前と心室収縮期直前の両方
4:心房拡張期直前と心房収縮期直前の両方
5:心室拡張期直前と心室収縮期直前を交互に

国試第2回午後:第65問

大動脈内バルーンパンピング法(IABP)で、バルーンを膨張させるために使用されるガスとして正しいのはどれか。

a:ヘリウム
b:酸素
c:窒素
d:空気
e:二酸化炭素
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第66問

大動脈内バルーンパンピング法(IABP)を行うとき通常、トリガとして用いるのは心電波形のどの部分か。

1:P波
2:Q波
3:R波
4:S波
5:T波

国試第2回午後:第67問

電気メスについて誤っているのはどれか。

a:生体側に電流によるジュール熱を発生させる。
b:切開にはバースト波が用いられる。
c:凝固には連続正弦波が用いられる。
d:十分な大きさの対極板を身体に密着させ、対極板コードに断線のないことを確認する。
e:対極板回路の高周波抵抗が増大すると熱傷事故の危険がある。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第68問

電気メスの分流に対する患者安全モニタとして誤っているのはどれか。

1:対極板コード断線モニタ
2:患者回路連続性モニタ
3:高周波漏れ電流モニタ
4:対極板温度モニタ
5:対極板接触不良モニタ

国試第2回午後:第69問

電気メス使用時に火災や爆発の危険があるのはどれか。

a:窒素
b:高濃度酸素
c:エーテル
d:ヘリウム
e:二酸化炭素
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第70問

レーザ光について誤っているのはどれか。

1:誘導放出を利用して人工的につくられた光である。
2:白色光である。
3:外科切開や光凝固などに用いられる。
4:簡単なレンズにより集光することができる。
5:レーザの種類によって生体組織への深達度に違いがある。

国試第2回午後:第71問

ICUで使用される機器として必須でないのはどれか。

1:心電図モニタ
2:人工呼吸器
3:除細動器
4:血液ガス分析装置
5:低周波治療器

国試第2回午後:第72問

高(気)圧酸素療法を受ける患者のための安全対策として適切でないのはどれか。

1:火災の予防
2:減圧症の防止
3:耳抜きの訓練
4:全身の洗浄
5:治療中の緊密な連絡

国試第2回午後:第73問

医用電気機器の装着部の形別分類について正しいのはどれか。

a:BF形装着部は体表にのみ適用できる。
b:BF形装着部ではミクロショックを防止することができない。
c:CF形装着部の許容患者洩れ電流はBF形装着部のそれの1/10以下である。
d:直接心臓に適用できる装着部としてB形がある。
e:体表にのみ適用する機器の許容患者洩れ電流は最少感知電流の1/100以下である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第74問

JIS-T-1001「医用電気機器の安全通則」、JIS-T-1002「病院電気設備の安全基準」について正しいのはどれか。

a:形別装着部の分類は保護手段のみに基づいている。
b:非常電源はその電源供給継続時間のみにより一般、特別、瞬時特別に分類されている。
c:CF形機器では正常状態での患者洩れ電流を10μA以下に抑えている。
d:等電位化接地では患者の接触可能なすべての金属表面の電位差を10mV以下にしている。
e:接地ピン付きの3Pプラグのついた機器はすべてクラスI機器である。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第75問

図に示すME機器の洩れ電流の種類について正しいのはどれか。

2PM75-0
a:1は装着部にのった電源電圧による患者洩れ電流である。
b:2は外装洩れ電流である。
c:3は信号入出力部にのった電源電圧による患者洩れ電流である。
d:4は装着部から大地へ流れる患者洩れ電流である。
e:5は接地洩れ電流である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第76問

B形装着部を有する心電計の正常状態における接地洩れ電流を、高感度交流電圧計と人体の電気的等価インピーダンスを模擬した回路により測定した。 洩れ電流が許容範囲内であるときの電圧計の読みは何mV以下か。

1:10mV
2:50mV
3:100mV
4:500mV
5:1000mV

国試第2回午後:第77問

ME機器の保守点検について正しいのはどれか。

a:定期点検の主な点検項目として、電気的な安全性試験、電気的特性試験、機械的特性試験などがある。
b:始業点検と故障点検のことを日常点検という。
c:始業点検の目的として最も重要なものは、機器故障の原因究明である。
d:保守点検におけるチェックリストは定期点検時のみ必要である。
e:機器を廃棄処分にするかどうかの判定は、ベンチテストや臨床的評価による性能評価結果と安全性評価結果に基づいて行わなければならない。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第78問

ME機器の安全管理について正しいのはどれか。

a:機器購入の際には、診療の立場から性能、安全性を考慮して機種を決定すべきで、経済性は無視してよい。
b:機器の購入段階における仕様の決定は臨床工学技士のみで行う。
c:機器は始業点検、終業点検だけでなく、定期的な点検も必要である。
d:機器の始業点検で最も重要なのは、接地と校正の確認である。
e:機器が故障した際には、直ちに点検と修理を製造業者に依頼する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第79問

医療におけるシステム安全について正しいのはどれか。

a:多数の機器から成る医療システムでは、1つの機器の故障はシステム全体の故障につながらない。
b:システム安全の対策として操作者の教育も含まれる。
c:事故情報の分析には故障モード効果分析が用いられる。
d:異常状態の発生を予知する安全対策をフェイルセーフという。
e:コンピュータシステムを含まない機器ではシステム安全を考慮しなくてよい。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第80問

キャビテーションによる、細胞破裂のおそれがない超音波エネルギーの上限として正しいのはどれか。

1:0.01W/cm2
2:0.1W/cm2
3:1W/cm2
4:10W/cm2
5:100W/cm2

国試第2回午後:第81問

商用交流を1秒間通電したときの人体の電撃反応として正しいのはどれか。

a:最少感知電流0.1mA
b:離脱限界電流は10mA
c:マクロショック心室細動電流は100mA
d:ミクロショック心室細動電流は0.01mA
e:心室細動が誘発される電流値はミクロショックではマクロショックの1/100
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第82問

電撃について誤っているのはどれか。

a:電流の周波数が極端に高くなると人体は反応しにくい。
b:商用電源の周波数付近(50~100Hz)の電流で人体は最も反応しやすい。
c:マクロショックの場合、10mAぐらいでビリビリ感じ始める。
d:500kHz以上の高周波では微少な電流でも反応する。
e:ミクロショック心室細動電流は最少感知電流の1/100である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第84問

CF形装着部を有する機器の洩れ電流の試験成績のうち、危険と考えられるのはどれか。

1:単一故障状態における接地漏れ電流 :0.7mA
2:正常状態における外装漏れ電流 :0.006mA
3:単一故障状態における外装漏れ電流 :0.41mA
4:正常状態における患者漏れ電流 :0.005mA
5:単一故障状態における患者漏れ電流 :0.062mA

国試第2回午後:第85問

病院の電気設備について正しいのはどれか。

1:等電位接地を施した導電性部分と医用接地センタ間の電気抵抗は0.1Ω以下である。
2:非接地配線方式下で使用するME機器はアースをとる必要がない。
3:非接地配線方式では機器故障時に洩れ電流が高くなるという欠点がある。
4:医用接地方式では接地センタに接地抵抗100Ω以下の医用接地極をもうける。
5:等電位接地での患者環境は患者が占める場所から水平方向5m、床上高さ3mである。

国試第2回午後:第86問

除細動器で感電事故が起こり点検の依頼があった。安全管理担当者がまず最初にとるべき処置として適切なのはどれか。

a:操作者の操作方法の詳細を調べる。
b:造業者へ連絡してすぐ来院するように依頼する。
c:電源コードを交換する。
d:同時にその患者に使用していた他のME機器を点検する。
e:洩れ電流を測定する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第2回午後:第87問

ME機器の保守管理への対応方法として適切でないのはどれか。

1:当該ME機器に関する資料を集め整理保管する。
2:ME機器の安全に関する講習会を開く。
3:当該ME機器のチェックリストを作成する。
4:当該部門の電気設備について安全点検を行う。
5:使用しているME機器の故障のチェックはすべて製造業者にまかせる。

国試第2回午後:第88問

基本的な安全対策の一つとしてフールプルーフ機構として正しいものはどれか。

1:誤操作を行っても事故に結びつけないよう途中で防止する。
2:事故が起こる前に警報を出す。
3:誤操作ができないようにする。
4:事故が起こったときに正常状態に復帰する。
5:誤操作で生じた異常状態を悪化させる条件を除去する。

国試第2回午後:第89問

ICUにおける医療ガス配管からの酸素の供給停止に対する処置について適切でないのはどれか。

a:ICUにいる医療従事者に酸素の供給が止まったことをすぐ知らせる。
b:酸素を使用している患者のもとに予備の酸素ボンベをすぐ持参する。
c:ICUにある酸素のシャットオフバルブをすぐ開ける。
d:院内にある人工呼吸器をすべてICUに集める。
e:病院設備の責任者に酸素の供給が止まったことをすぐ連絡する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第2回午後:第90問

医療ガスの安全供給を維持するのに使用しないのはどれか。

1:マニフォールドシステム
2:遠隔警報板
3:ピンインデックスシステム
4:酸素濃度計
5:EPRシステム