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臨床工学技士国家試験

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第10回 午後 第76問
20件の類似問題
超音波について正しいのはどれか。...
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30
臨床工学技士国家試験 - 第24回 午後
重要度:低 正答率:81% 類似度 68.2% 解説あり
超音波診断装置で誤っているのはどれか。
1
超音波断層像は反射エコーの時間差を利用して描出する。
2
超音波の周波数が高いほど距離分解能が良い。
3
超音波の周波数が低いほど体内での減衰が大きい。
4
組織中の音響インピーダンスの異なる界面からの反射を利用している。
5
超音波のビーム幅が狭いほど方位分解能が高くなる。

解説

誤っているのは選択肢3。超音波診断は、組織間の音響インピーダンス差による反射エコーを受信し、往復時間(飛行時間)から深さ情報(距離)を求めて断層像を描出する。軸方向(距離)分解能はパルス幅・波長に依存し、周波数が高いほど波長が短くパルス長が短くなるため向上する。一方、軟部組織中の減衰係数は周波数にほぼ比例(約0.5 dB/cm/MHz 程度)し、低周波ほど減衰は小さい。方位(横方向)分解能はビーム幅に依存し、ビームが狭いほど高い。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。反射エコーの受信時刻から深さを算出する飛行時間法を用いる。音速を一定(例:軟部組織で約1,540 m/s)と仮定し、往復時間から深さ d を推定する(概念的に $t \approx 2d/c$)。これにより各走査線上の画素位置が決まる。

2
不正解

正しい。距離(軸方向)分解能は空間パルス長 SPL に依存し、概ね 1本のパルスに含まれるサイクル数 n と波長 $\lambda$ に対し $\mathrm{SPL}=n\lambda$、軸方向分解能は $\mathrm{SPL}/2$ 程度。周波数上昇で $\lambda$ が短くなり SPL が短縮するため分解能が向上する。

3
正解

誤り。軟部組織での超音波減衰は周波数にほぼ比例し、低周波ほど減衰は小さく深部まで到達しやすい。したがって「周波数が低いほど減衰が大きい」は逆の記述。

4
不正解

正しい。超音波は音響インピーダンス $Z=\rho c$ の異なる境界で反射し、その反射波を画像化に利用する。平面境界の正入射での反射係数は $R=\left(\frac{Z_2-Z_1}{Z_2+Z_1}\right)^2$ で表され、インピーダンス差が大きいほど反射が強い。

5
不正解

正しい。方位(横方向)分解能はビーム幅に依存し、ビームを狭く(集束させて)指向性を高めるほど、隣接構造を分離して描出できる。ただし焦点深度などとのトレードオフは存在する。

7
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午後
正答率:90% 類似度 68.0%
科目:
中分類: 電気工学
小分類: 電磁気学
電磁波について誤っているのはどれか。
1
波長は周波数に比例する。
2
真空中の伝搬速度は光速である。
3
赤色光は青色光より波長が長い。
4
電界と磁界が相互に影響し合うので電磁波と呼ばれる。
5
波長が短いほど直進性が強い。
66
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午前
正答率:53% 類似度 67.9%
誤っているのはどれか。
1
生体での荷重、衝撃力、機械振動などの現象には力学特性が関係する。
2
超音波特性は音響インピーダンス、音速、減衰定数で示すことができる。
3
生体組織は赤外光を吸収する。
4
血管壁は縦方向より横方向に伸びやすい。
5
生体での機械振動、音響振動は変位速度と応力の関係で表される。
31
臨床工学技士国家試験 - 第37回 午前
類似度 67.7% 解説あり
超音波画像計測について正しいのはどれか。(生体計測装置学)
a
Bモードでは反射強度が弱いほど明るく表示される。
b
超音波ビームの幅が広いほど方位分解能が優れる。
c
パワードプラ法は毛細血管の血流観察に用いられる。
d
セクタ走査は心臓の観察に用いられる。
e
100 kHz程度の超音波を用いる。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

本問は超音波画像計測の基礎。Bモードは反射エコーの強度を輝度で表現し、強い反射ほど明るく表示されるため、反射が弱いほど明るいという記述は誤り。方位分解能(横方向・lateral resolution)は主にビーム幅に依存し、ビームが細いほど優れるため「幅が広いほど優れる」は誤り。パワードプラ法はドプラ信号の強度(パワー)を色で表示し、方向や速度情報は持たないが低速・微小血流に高感度で、毛細血管観察に有用で正しい。セクタ走査(フェーズドアレイ)は狭い音響窓から深部を扇形に描出でき、肋間から心臓観察に適し正しい。臨床の診断用超音波は概ね1~20 MHz帯であり、100 kHzは低すぎるため誤り。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。Bモードは反射エコーの強度を輝度で表示し、反射強度が強いほど明るく、弱いほど暗く表示される。

b
不正解

誤り。方位分解能(横方向分解能)はビーム幅に依存し、ビームが細い(幅が狭い)ほど優れる。ビーム幅が広いと隣接構造が分離できず分解能は低下する。

c
正解

正しい。パワードプラ法はドプラ信号の強度(パワー)のみを表示し、方向・速度情報はないが、低速・微小血流(毛細血管など)に対する検出感度が高い。

d
正解

正しい。セクタ走査(フェーズドアレイ)は扇形の描出で、肋間など狭い音響窓から深部の心臓を観察するのに適する。心エコーで広く用いられる。

e
不正解

誤り。診断用超音波は一般に1~20 MHz程度を用いる。100 kHz(0.1 MHz)は低すぎ、空間分解能も不十分となる。

83
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午後
重要度:低 正答率:71% 類似度 67.5% 解説あり
科目:
小分類: 波動現象
波動について正しいのはどれか。
a
二つの波動が重なると波動の散乱が起こる。
b
縦波と横波の伝搬速度は同じである。
c
波動の伝搬速度を $v$、振動数を $f$、波長を $\lambda$ とすると、$v = \lambda f$ である。
d
波動の干渉によって周期的な腹と節を有する定常波が生じる。
e
弾性体の棒の中を伝わる縦波の伝搬速度はヤング率の平方根に反比例する。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

波の基本式は $v = \lambda f$(伝搬速度=波長×振動数)である。等振幅・等周波数で逆向きに進む2つの波が重ね合わさる(干渉する)と、空間に振幅が最大となる腹と、振動しない節が周期的に現れる定常波が生じる。一方、2つの波が重なる現象自体は干渉(重ね合わせの原理)であり、散乱は媒質の不均一や障害物との相互作用で進行方向が乱される現象を指すので区別する。縦波と横波の伝搬速度は媒質の弾性定数と密度に依存し一般に異なり、固体では通常縦波が横波より速い。細い棒中を伝わる縦波の速度は $v = \sqrt{E/\rho}$(E: ヤング率, $\rho$: 密度)で、ヤング率の平方根に比例する。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。二つの波動が重なる現象は干渉(重ね合わせ)であり、散乱ではない。散乱は媒質の不均一性や粒子・障害物との相互作用で進行方向や位相が乱れる現象で、波同士が重なること自体を指さない。

b
不正解

誤り。縦波と横波の速度は一般に異なる。固体では縦波速度 $v_\text{L} \approx \sqrt{\frac{K+4G/3}{\rho}}$、横波速度 $v_\text{T} \approx \sqrt{\frac{G}{\rho}}$ と表され($K$: 体積弾性率, $G$: せん断弾性率, $\rho$: 密度)、通常 $v_\text{L} > v_\text{T}$。流体(液体・気体)ではせん断弾性が 0 のため横波は伝わらない。

c
正解

正しい。波の基本関係は $v = \lambda f$ で、伝搬速度は波長と振動数の積で与えられる。これは波形が1周期で進む距離(波長)を1秒あたりの周期数(振動数)だけ進むことに対応する。

d
正解

正しい。同一振動数・同一波長・同一振幅で逆向きに進む二つの正弦波が干渉すると、空間的に振幅が最大の腹と 0 となる節が交互に並ぶ定常波が形成される。これは開閉端管や弦の共鳴現象の基礎でもある。

e
不正解

誤り。細い棒の縦波速度は $v = \sqrt{E/\rho}$(E はヤング率、$\rho$ は密度)であり、ヤング率の平方根に比例する。設問は「反比例する」としているため不適切。

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76
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午後
正答率:52% 類似度 67.4%
科目:
小分類: 波動現象
波について正しいのはどれか。(医用機械工学)
a
可視光は縦波である。
b
エツクス線は縦波である。
c
音波は縦波である。
d
ガンマ線は横波である。
e
電磁波は横波である。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
84
臨床工学技士国家試験 - 第3回 午前
正答率:41% 類似度 67.3%
超音波検査で誤っているのはどれか。
a
ドップラは運動している物体から反射される超音波の周波数が入射超音波周波数と異なることを利用する。
b
Mモードは反射波を生じる界面の時間的動きを二次元的に表示する。
c
Bモードは反射波を基線上のスパイクとして表示する。
d
音響インピーダンスは密度と音の吸収率の積で表される。
e
超音波エコー断層法に使用される超音波の波長は0.15~1.5mmである。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
50
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午前
類似度 67.3%
血液について誤っているのはどれか。
1
非ニュートン流体である。
2
力学的に等方的である。
3
比誘電率は周波数依存性がある。
4
超音波伝搬速度は空気中よりも速い。
5
吸光度は可視光領域でほぼ一定である。
65
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午前
正答率:50% 類似度 67.2%
治療用物理エネルギーの特性で誤っているのはどれか。
1
マイクロ波照射で生体組織の誘電加温ができる。
2
高周波電流に対しては神経の感受性が低い。
3
レーザ光は収束性に優れている。
4
衝撃波は凸面反射板で収束する。
5
高周波電流の通電で生体組織にジュール熱が発生する。
28
臨床工学技士国家試験 - 第31回 午後
重要度:低 正答率:68% 類似度 67.1% 解説あり
超音波パルスドプラ血流計について正しいのはどれか。
a
血流がプローブに向かうとき受信周波数は送信周波数よりも低くなる。
b
超音波ビームが血流方向に対して垂直なときは測定できない。
c
周波数折り返し現象は血流速度が速いほど起こりやすい。
d
パルス繰り返し周波数は超音波の振動周波数の2倍以上とする。
e
最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど大きい。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

パルスドプラ血流計では、移動体(血球)によるドプラシフト周波数は $\Delta f = \frac{2 f_0 v \cos\theta}{c}$ に従う。したがってビームと血流が垂直($\theta=90^\circ$)のとき $\cos\theta=0$ となりシフトが生じず測定できない。一方、ドプラ信号はパルス繰り返し周波数(PRF)でサンプリングされるため、検出可能なシフトの上限はナイキスト周波数 $f_{\text{PRF}}/2$ であり、これを超えると周波数折り返し(エイリアシング)が発生する。血流速度 $v$ が大きいほど $\Delta f$ が増し、折り返しは起こりやすい。最大計測深度は往復時間がPRFで制限され $D_{\max} \approx \frac{c}{2 f_{\text{PRF}}}$ となるため、PRFを上げるほど浅くなる。PRFは中心周波数(送信の振動周波数)とは独立の設定であり、「振動周波数の2倍以上」とする要件はない。以上より、正しいのは選択肢2と3。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。目標(血流)がプローブに近づくときはドプラ効果により受信周波数は送信周波数より高くなる。式 $\Delta f = \frac{2 f_0 v \cos\theta}{c}$ で $v\cos\theta>0$(接近)なら $\Delta f>0$ となり受信周波数は上昇する。遠ざかるときに低下する。

b
正解

正しい。ドプラシフトは $\Delta f \propto \cos\theta$ に比例し、超音波ビームが血流方向に対して垂直($\theta=90^\circ$)では $\cos\theta=0$ となりシフトが得られず、実質的に測定できない。

c
正解

正しい。周波数折り返し(エイリアシング)は検出可能な上限(ナイキスト周波数) $f_{\text{PRF}}/2$ を超えるドプラシフトで発生する。血流速度が速いほど $\Delta f$ が大きくなるため、折り返しは起こりやすい。

d
不正解

誤り。PRFは送信超音波の中心周波数(MHz帯)とは別概念で、通常kHz帯に設定される。サンプリング定理が要求するのは $f_{\text{PRF}} > 2\lvert\Delta f\rvert$(ドプラシフトに対して)であり、$f_{\text{PRF}}$ をキャリア周波数 $f_0$ の2倍以上にする要件はない。

e
不正解

誤り。最大計測深度は $D_{\max} \approx \frac{c}{2 f_{\text{PRF}}}$ に反比例し、PRFが高いほど音波往復時間に許される余裕が小さくなるため浅くなる。したがって「高いほど大きい」は誤り。

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30
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午後
重要度:低 正答率:67% 類似度 67.0% 解説あり
超音波診断装置で誤っているのはどれか。
1
超音波ビーム軸方向の2カ所を弁別する能力を距離分解能という。
2
Bモードは生体の断面をリアルタイムで観察するのに適している。
3
リニア走査方式は心臓の画像診断に適している。
4
胎児心拍数の測定にはドプラ法が用いられる。
5
腹部超音波診断に用いられる周波数は3〜5MHzである。

解説

誤りは3。心臓領域では肋骨間から小さな探触子で扇状に広い視野を得られるセクタ(位相配列)走査が適しており、リニア走査(長方形視野、接地面大)は一般に不適である。1は距離(軸)分解能の定義として正しい。距離分解能はビーム軸方向の2点を識別する能力で、空間パルス長(SPL)が短いほど向上し、高周波・パルス内サイクル数の少ない短パルスで改善する。2のBモードは輝度表示により断層像をリアルタイム観察する方式で正しい。4は胎児心拍の測定にドプラ法(ドプラ周波数偏移の検出)を用いる点で正しい。5は腹部(深部)観察に減衰を抑え深達度を確保する3〜5 MHz程度の比較的低周波を用いる点で正しい。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。距離(軸)分解能は超音波ビームの軸方向(深さ方向)で近接した2点を識別する能力を指す。これは空間パルス長(SPL)に依存し、短パルス(高周波・パルス内サイクル数が少ない)ほど向上する。

2
不正解

正しい。Bモード(輝度変調法)は反射エコーの強度を輝度で表示し、断層像をリアルタイムで観察できるため一般的な超音波診断に適する。

3
正解

誤り。リニア走査は長方形の視野で表在・血管・甲状腺などに適する。一方、心臓では肋骨間から小さな開口で広い視野を確保できるセクタ走査(位相配列:phased array)が一般的であり、心臓の画像診断にリニア走査が『適している』とはいえない。

4
不正解

正しい。胎児心拍数はドプラ法で心臓壁や血流による周波数偏移を検出し測定する(市販のドプラ胎児心音計など)。

5
不正解

正しい。腹部超音波では深部臓器を観察するため、減衰を抑えて深達度を確保できる3〜5 MHz程度の比較的低い周波数が用いられる(体格により2〜5 MHz程度で選択)。

2
第二種ME技術認定試験 - 第30回 午後
類似度 66.9%
体外衝撃波砕石法(ESWL)について誤っているのはどれか。
1
組織と結石の音響特性の違いを利用する。
2
衝撃波の波形はサインカーブである。
3
衝撃波は水中で発生させる。
4
衝撃波を収束させる。
5
衝撃波発生源に圧電素子も用いられる。
10
第二種ME技術認定試験 - 第33回 午前
類似度 66.7%
聴覚と平衡感覚について正しいのはどれか。
1
内耳腔は血液で満たされている。
2
ヒトの可聴周波数範囲は約20kHz~20MHzである。
3
外耳と中耳を区切るものは鼓膜である。
4
鼓室は耳管によって常に開放され外気圧と等しい。
5
音信号は前庭神経から脳に伝えられる。
74
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:61% 類似度 66.7%
各種エネルギーの安全限界について正しいのはどれか。
1
皮膚に対する熱作用では高周波電磁波の方が超音波より低い。
2
生殖細胞に障害を起こす超音波は0.01W/cm2である。
3
熱傷を起こす温度は42°Cである。
4
眼障害を起こす高周波電磁波は0.1W/cm2である。
5
ミクロショックを起こす低周波電流は10mAである。
65
臨床工学技士国家試験 - 第3回 午後
正答率:27% 類似度 66.6%
超音波治療器について誤っているのはどれか。
1
機械的振動を応用した治療器である。
2
1MHz程度の振動数が用いられることが多い。
3
水晶またはセラミック振動子が用いられることが多い。
4
温熱効果よりも麻痺作用を狙ったものが多い。
5
回復不能の障害を生じる超音波のエネルギー密度は約0.1W/cm2である。
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10
第二種ME技術認定試験 - 第37回 午前
類似度 66.6%
誤っているのはどれか。
1
可聴周波数範囲は20Hz~20kHzである。
2
側頭葉に一次聴覚野が存在する。
3
小脳は平衡覚にも関与する。
4
音は耳小骨を介して鼓膜に伝わる。
5
内耳の異常により眼振が誘発されることがある。
62
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:38% 類似度 66.4%
超音波画像計測法について正しいのはどれか。
1
音速が同じ2つの組織の境界面では超音波の反射は生じない。
2
音速が遅い組織は実際より薄く表示される.
3
Bモードは超音波ビームを走査しない測定法である。
4
電子スキャンは焦点距離を電子的に変えられる。
5
カラードプラ法では血流速度の角度依存性がない。
43
第二種ME技術認定試験 - 第35回 午前
類似度 66.3%
超音波診断について正しいのはどれか。
1
心臓内腔の血流方向と速度は同時に表示できない。
2
冠動脈の狭窄部位の断面は観察できない。
3
弁口部の圧較差はパルスドプラ法で計測する。
4
鮮明な画像を得るためにはできるだけ低い周波数の超音波を用いる。
5
超音波造影剤としてマイクロバブルが使われる。
78
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午前
正答率:46% 類似度 66.3%
エネルギーの生体作用について正しいのはどれか。
1
皮膚に対する熱作用効果は高周波電磁波の方が超音波より低い。
2
生殖細胞に対する超音波の安全限界は10mW/cm2である。
3
熱傷を起こす温度は患者短時間接触のとき、43°Cである。
4
眼障害に対する高周波電磁波の安全限界は100mW /cm2である。
5
ミクロショックで心室細動を起こす低周波電流は10μAである。
29
臨床工学技士国家試験 - 第22回 午前
正答率:60% 類似度 66.3% 解説あり
超音波ドプラ血流計について正しいのはどれか。
1
血流がプローブに向かうと受信周波数は発信周波数より高くなる。
2
連続波ドプラ法では特定部位の血流速を識別できる。
3
周波数折り返し現象(エイリアシング)は血流速が小さいと起こる。
4
最大計測深度はパルス繰り返し周波数が高いほど深い。
5
パルスドプラ法では繰り返し周波数は 5MHz 以上である。

解説

本問は超音波ドプラ法の基礎。反射体(血球)がプローブに近づくと受信周波数は発信周波数より高くなる(正のドプラシフト)。ドプラ周波数は $f_d = \frac{2 f_0 v \cos\theta}{c}$ で与えられる。連続波(CW)ドプラは送受信を連続で行うため距離分解能がなく、特定深さの血流だけを選んで計測することはできない。一方、パルスドプラは距離分解能を持つが、最大検出可能ドプラ周波数はナイキスト周波数 $PRF/2$ に制限され、これを超えるとエイリアシング(折り返し)が生じる。また、最大計測深度は反射波が次パルス送信までに戻る必要から $PRF \le \frac{c}{2 d_{\max}}$ に制約され、PRFを上げるほど $d_{\max}$ は浅くなる。PRFは通常数kHzオーダであり、MHzは搬送波(送信超音波)の周波数帯である。以上より正しいのは1。

選択肢別解説

1
正解

正しい。血流がプローブに向かって近づくとドプラシフト $f_d$ は正となり、受信周波数は発信周波数より高くなる。式は $f_d = \frac{2 f_0 v \cos\theta}{c}$。

2
不正解

誤り。連続波ドプラ法(CW)は距離分解能を持たず、ビーム内の全ての散乱体の速度成分を重ね合わせて検出するため、特定深さ(特定部位)の血流速だけを識別できない。

3
不正解

誤り。エイリアシングは高いドプラ周波数(=高い血流速や低い送受角、低いPRF設定など)で生じ、条件は $|f_d| > PRF/2$。血流速が小さいときには起こりにくい。

4
不正解

誤り。反射波が戻るまで次パルスを待つ必要があり、$PRF \le \frac{c}{2 d_{\max}}$。したがってPRFが高いほど許容される最大計測深度 $d_{\max}$ は浅くなる。設問は関係を逆に述べている。

5
不正解

誤り。パルスドプラのパルス繰り返し周波数(PRF)は通常数kHzオーダで、例えば $d_{\max}=15\,\mathrm{cm}$、$c\approx1540\,\mathrm{m/s}$ なら $PRF \lesssim \frac{1540}{2\times0.15} \approx 5.1\,\mathrm{kHz}$。5 MHzは超音波搬送波の周波数帯であり、PRFではない。

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