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臨床工学技士国家試験

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第36回 午後 第17問
20件の類似問題
体温測定について正しいのはどれか。...
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52
臨床工学技士国家試験 - 第20回 午前
正答率:78% 類似度 61.4% 解説あり
生体用金属電極について正しいのはどれか。
a
電極と生体間の接触面積を大きくすると電極接触インピーダンスは増加する。
b
電極接触インピーダンスは周波数が高くなると増加する。
c
電極用ペーストは電極接触インピーダンスを下げる効果がある。
d
新しい金属電極はエージングされた金属電極と比べて基線の変動が大きい。
e
電極で発生する分極電圧は金属の種類によって異なる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

電極−皮膚界面は、抵抗成分(表皮や電解質の抵抗Re)と界面容量(Ce)を含む等価回路で表される。接触面積Aを大きくすると、電流が流れる有効断面が広がってReが低下し、かつ界面容量は $C=\varepsilon \frac{A}{d}$ で増大するため容量性リアクタンス $X_c=\frac{1}{2\pi f C}$ が小さくなり、総合的に電極接触インピーダンスは低下する。周波数fが高いほど $X_c$ は減少し、同様に接触インピーダンスは低下する。電極用ペースト(導電ジェル)は電解質を供給し、角質層の水和と微小隙間の充填によりReを下げるため、接触インピーダンスを低減する。新品電極は界面が未成熟で分極電圧(半電池電位)の安定性が悪く、直流オフセットや基線動揺が大きくなりやすいが、エージング(表面処理・使用による馴化)で安定化する。分極電圧は金属の標準電極電位や過電圧特性に依存し、金属の種類により異なる(例:Ag/AgClは非分極化で安定)。以上より、正しいのは3、4、5である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。接触面積を大きくすると、電流の通り道が広がって抵抗成分Reが低下し、界面容量Cは $C=\varepsilon \frac{A}{d}$ により増大するため容量性リアクタンス $X_c=\frac{1}{2\pi f C}$ が減少する。結果として電極接触インピーダンスは減少する。

b
不正解

誤り。周波数fが高くなると容量性リアクタンスは $X_c=\frac{1}{2\pi f C}$ に従い小さくなるため、電極接触インピーダンスは低下する。

c
正解

正しい。電極用ペースト(導電ジェル)はNaClなどの電解質と水分を供給し、角質層の水和と微小隙間の充填で接触を改善して抵抗成分Reを低下させ、結果として電極接触インピーダンスを下げる。

d
正解

正しい。新品の金属電極は界面が未成熟で分極電圧が不安定なため直流オフセットや基線動揺が大きくなりやすい。エージング(表面処理・使用による慣らし)により界面が安定化し、基線変動が小さくなる。

e
正解

正しい。分極電圧(半電池電位や過電圧を含む)は電極材料の電気化学的特性に依存するため、金属の種類によって異なる。例としてAg/AgCl電極は分極が小さく安定、ステンレスなどは分極が大きくなりやすい。

25
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午後
重要度:低 正答率:55% 類似度 61.4% 解説あり
科目:
中分類: 計測工学
小分類: 計測論
物理量が起電力に変換されるトランスデューサはどれか。(生体計測装置学)
a
サーモパイル
b
ホール素子
c
差動トランス
d
CdSセル
e
ストレインゲージ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

本問の「物理量が起電力に変換される」は、物理量の変化そのものにより電圧(起電力)が直接生じるタイプ(自己発生型)のセンサを指す。サーモパイルはゼーベック効果で温度差を熱起電力に変換し、ホール素子は磁界の印加下でホール起電力が発生するため該当する。一方、差動トランス(LVDT)は外部からの励磁を必要とする変調型で、変位によって二次側の誘導電圧が変わる方式であり、物理量自体が起電力を「生成」するわけではない。CdSセル(フォトレジスタ)は入射光で抵抗が変化する抵抗変化型、ストレインゲージもひずみにより抵抗が変化する抵抗変化型で、いずれも起電力を直接発生しない。以上より、サーモパイルおよびホール素子が該当する。

選択肢別解説

a
正解

サーモパイルは複数の熱電対を直列接続した素子で、ゼーベック効果により温度差(物理量)を熱起電力(電圧)に直接変換する。外部励磁を要さない自己発生型の代表であり、設問に該当する。

b
正解

ホール素子は磁界中で電流を流すとローレンツ力によりキャリアが偏向し、磁束密度に比例したホール電圧(ホール起電力)が生じる。出力は電圧であり、物理量(磁界)を起電力として取り出すため該当する。

c
不正解

差動トランス(LVDT)は一次側に印加した交流励磁に対して、可動鉄心の位置で相互インダクタンスが変化し、二次側の誘導電圧が変化する変調型。物理量(変位)が起電力を自ら生成するのではなく、外部励磁の電圧を変調しているため本設問の趣旨には当たらない。

d
不正解

「Cセル」は文脈上CdSセル(硫化カドミウムのフォトレジスタ)を指すと考えられ、入射光量に応じて抵抗値が変化する抵抗変化型センサである。電源を組んだ回路で電圧変化として検出はするが、物理量自体が起電力を直接発生するわけではないため該当しない。

e
不正解

ストレインゲージはひずみにより導体や半導体の抵抗値が変化する抵抗変化型センサであり、外部電源を用いたブリッジ回路で電圧変化として読み取る。物理量が直接起電力を生成する方式ではないため該当しない。

53
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午前
類似度 61.3%
電気メスについて正しいのはどれか。
1
切開時より凝固時のほうが組織温度は高い。
2
メス先を高温にすることで組織を切開する。
3
メス先に組織炭化物が付着する。
4
出力の測定にはディジタルマルチメータを使用する。
5
ラジオ波手術装置とは異なる周波数領域を用いている。
56
第二種ME技術認定試験 - 第32回 午前
類似度 61.3%
生体情報を測定するのに生体外からエネルギーを加える必要があるのはどれか。
1
脳波計
2
筋電計
3
光トポグラフ
4
脳磁図計
5
眼振図計
64
臨床工学技士国家試験 - 第15回 午前
正答率:84% 類似度 61.3%
動脈血ガス分析装置に用いられる測定電極はどれか。
a
pHガラス電極
b
クラーク電極
c
液体膜電極
d
重炭酸イオン電極
e
銀-塩化銀電極
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
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60
臨床工学技士国家試験 - 第19回 午前
正答率:90% 類似度 61.3%
誤っているのはどれか。
1
SQUIDは生体の微弱な磁束変化を計測する。
2
心電図RR間隔は自律神経の検査にも用いられる。
3
Ag-AgCl電極は分極電圧が小さい。
4
大脳誘発電位計測には加算平均法が用いられる。
5
商用交流雑音対策にはCMRR(開相除去比)の小さい増幅器を用いる。
9
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午後
類似度 61.2%
ペースメーカについて正しいのはどれか。
1
刺激パルスは正弦波交流である。
2
刺激パルス電圧は1mV程度である。
3
刺激電極は大動脈基部に留置する。
4
ペースメーカ本体の植込みは通常腹腔内である。
5
刺激電極は自己心拍を検出する役目もある。
63
臨床工学技士国家試験 - 第11回 午前
正答率:70% 類似度 61.2%
正しい組合せはどれか。
a
酸素分圧 ――- ポリプロピレン膜 ――― ポーラログラフィ
b
血圧 ――――- カテーテル ――― ストレインゲージ
c
心拍出量 ――- 造影剤 ―― インピーダンスプレチスモグラフィ
d
ヘマトクリッ ト -- ISFET ―――― バイオセンサ
e
酵素活性 ――-蛍光 ――――― 分光光度計
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
53
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午前
類似度 61.2%
非観血式血圧測定について誤っているのはどれか。
1
カフによる圧迫後の減圧過程で生じる音をコロトコフ音という。
2
オシロメトリック法では血管壁に生じる筋電位を測定して血圧を測定する。
3
手首式血圧計では手首を心臓の高さに合わせて測定する。
4
水銀式血圧計では聴診器を用いて測定する。
5
トノメトリ法は1拍ごとの血圧を測定する。
26
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午後
類似度 61.2%
筋電図測定について誤っているのはどれか。
1
神経筋単位(NMU)の観察には針電極を用いる。
2
運動生理学の検査には皿電極を用いる。
3
知覚神経伝導速度の記録には加算平均装置を用いる。
4
低域遮断周波数の時定数として0.03sが使用される。
5
NMU観察時の高域遮断周波数は1kHzに設定する。
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54
第二種ME技術認定試験 - 第37回 午前
類似度 61.2%
接触インピーダンスが最も低い電極はどれか。
1
除細動器のパドル電極
2
心電国モニタのディスポ電極
3
電気メスの導電型対極板
4
体外式ペースメーカのカテーテル電極
5
脳波計の針電極
29
臨床工学技士国家試験 - 第38回 午前
類似度 61.1%
オシロメトリック法による血圧測定で正しいのはどれか。
1
中心静脈圧が測定できる。
2
不整脈は測定誤差の原因となる。
3
1心拍ごとに血圧を連続測定できる。
4
聴診法よりも周囲の雑音の影響を受けやすい。
5
カフ圧が最高血圧と等しいとき脈波振動の振幅が最大となる。
9
第二種ME技術認定試験 - 第34回 午前
類似度 61.1%
体温およびその調節について誤っているのはどれか。
1
安静仰臥位で睡眠中のエネルギー消費量を基礎代謝量と呼ぶ。
2
寒冷時には震えにより産熱が増加する。
3
体温調節の主たる中枢は視床下部に存在する。
4
腋窩温より直腸温のほうが高い。
5
体温は日内変動により午前2時から午前4時頃最低となる。
30
臨床工学技士国家試験 - 第25回 午前
重要度:低 正答率:82% 類似度 61.1% 解説あり
パルスオキシメータで正しいのはどれか。
a
2種類の波長の光に対する吸光度を測定する。
b
脈波の脈動成分を利用している。
c
換気量のモニタとして用いられる。
d
センサ装着部位の指の厚みの校正を必要とする。
e
異常ヘモグロビンは測定値に影響する。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

パルスオキシメータは、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンで赤色光(約660 nm)と赤外光(約940 nm)の吸光特性が異なることを利用し、経皮的に動脈血酸素飽和度(SpO2)を推定する装置である。測定では指先などを透過する光のうち、心拍に同期して変動する動脈血由来の脈動(AC)成分を抽出して計算し、静脈血や組織による定常(DC)成分の影響を相対化する。換気量(分時換気量・一回換気量)の監視は本来スパイロメトリやカプノグラフィで行うため、パルスオキシメータは不適である。センサ装着部位の厚みなどはDC成分に含まれ、比の演算で相殺されるため個別の厚み校正は不要である。一方、COHbやMetHbなどの異常ヘモグロビンは2波長式パルスオキシメータの前提を崩し、SpO2の過大・過小評価(例:COHbで過大、MetHbで約85%付近への収斂)を招く。

選択肢別解説

a
正解

正しい。通常は赤色光(約660 nm)と赤外光(約940 nm)の2波長で吸光度を測定し、HbO2とHHbのモル吸光係数の差を利用してSpO2を推定する。

b
正解

正しい。光電脈波(フォトプレチスモグラム)の脈動(AC)成分を用いて動脈血のみの情報を抽出し、静脈血や組織の影響(DC成分)を相対化して除去する。

c
不正解

誤り。パルスオキシメータは酸素化(SpO2)の指標であり、換気量(VTやVE)のモニタではない。換気の量的評価はスパイロメータや呼吸回路のフローメータ、カプノグラフィ等で行う。SpO2は補助酸素下では低換気でも正常値を示し得るため換気量指標として不適。

d
不正解

誤り。指の厚みや組織の光路長はDC成分として扱われ、比(ratio-of-ratios)の演算で影響が相殺されるため、装着部位の厚みに関する個別校正は不要である。重要なのは適切な装着と動揺・外光の遮断である。

e
正解

正しい。COHbやMetHbなどの異常ヘモグロビンは2波長での前提と異なる吸光特性を示し、SpO2に系統誤差を生じる(例:COHbで過大評価、MetHbで約85%付近に偏る)。多波長式のパルスCO-オキシメトリは影響を評価可能だが、標準的2波長式は影響を受ける。

34
第二種ME技術認定試験 - 第28回 午前
類似度 61.1%
科目:
中分類: 計測工学
小分類: 計測論
トランスデューサの変換で誤っているのはどれか。
1
CdS:光→電気抵抗
2
サーミスタ:温 度→電気抵抗
3
ストレインゲージ:変 位→電気抵抗
4
ホール素子:磁 場→電 圧
5
焦電素子:放射線→電 圧
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30
臨床工学技士国家試験 - 第26回 午後
重要度:低 正答率:84% 類似度 61.1% 解説あり
経皮的血液ガス分析について誤っているのはどれか。
1
皮膚を42〜44℃に加温する。
2
皮膚の加温は血管を拡張するためである。
3
角層(角質層)を透過してくる酸素と二酸化炭素を計測対象とする。
4
新生児の計測には不適である。
5
長時間の装着では熱傷を生じる可能性がある。

解説

経皮的血液ガス分析(tcPO2/tcPCO2)は、電極内蔵ヒータで皮膚をおよそ42〜44℃に加温し、毛細血管を拡張・動脈血化させることで、毛細血管から拡散した酸素・二酸化炭素が角質層を透過して電極に到達するのを利用して計測する。新生児では採血の負担が大きく皮膚も薄いため、tcガスモニタは呼吸管理に有用で適応が広い。一方、同一部位への長時間装着は低温熱傷のリスクがあるため、定期的な貼付部位のローテーションが必要である。本問で誤っているのは「新生児の計測には不適である」である。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。経皮電極にはヒータが内蔵され、一般に42〜44℃に加温して局所の血管拡張と動脈血化を促進する設定が用いられる。

2
不正解

(表記上は「加湿」となっているが、内容としては加温を指すと考えられ)正しい。皮膚の加温により毛細血管が拡張し、動脈血化が進むことでガス拡散量が増え、測定精度が向上する。

3
不正解

正しい。動脈血化した毛細血管から拡散してきたO2とCO2が角質層を透過し、電極(O2はクラーク型、CO2はセベリングハウス型が代表)で計測される。

4
正解

誤り。経皮的血液ガスモニタは非侵襲的で、新生児の呼吸管理に広く用いられる代表的手段であり適している(成人では角質層の肥厚等により影響を受けやすい)。

5
不正解

正しい。42〜44℃での長時間連続装着は低温熱傷のリスクがあるため、貼付部位を定期的に変更するなどの対策が必要である。

82
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午前
正答率:57% 類似度 61.1%
心電計について正しいのはどれか。
a
高域遮断周波数は基線動揺を防ぐために20Hz以下にする。
b
無線テレメータ心電計では一般にFM方式が用いられる。
c
記録器の標準紙送り速度は2.5cm/sである。
d
一般に熱書き方式が用いられる。
e
携帯用の長時間テープ心電図記録装置はベクトル心電計という。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
18
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午前
類似度 61.0%
体温およびその調節について誤っているのはどれか。
1
体温調節中枢は視床下部にある。
2
体温調節のための産熱は主に骨格筋や肝臓でおこる。
3
高体温が持続すると、脱水などにより循環不全を生じやすい。
4
老人では青年期成人より体温が外気温の影響を受けにくい。
5
皮膚表面からの輻射による放熱は、正座位より立位のほうが大きい。
33
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午後
類似度 61.0%
心電図電極の取扱いについて誤っているのはどれか。
1
再使用型金属電極はエージングを行う。
2
再使用型金属電極に生理食塩液を含んだガーゼを装着する。
3
電極装着部の皮膚角質層を除去する。
4
電極装着部の皮膚をアルコール綿で拭く。
5
心臓カテーテル室では金属製電極を使用する。
14
第二種ME技術認定試験 - 第36回 午後
類似度 61.0%
スワンガンツカテーテルを用いて測定できない項目はどれか。
1
心拍出量
2
体 温
3
肺動脈圧
4
右心房圧
5
大動脈圧
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