人工呼吸下の患者の動脈血二酸化炭素分圧を下げるために行う設定条件の変更で正しいのはどれか。
a: PEEP(呼気終末陽圧)を3cmH2Oから8cmH2Oにする。
b: 酸素濃度を40%から60%にする。
c: 換気回数を10回/分から15回/分にする。
d: 1回換気量二を400mlから600mlにする。
e: 吸気相:呼気相比(I:E比)を1:2から1:3にする。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
正しいのはどれか。
a: 血管壁中のエラスチンの割合は脈波伝搬速度と正の相関を示す。
b: 細い血管では血球が血管壁部に集まる。
c: 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
d: ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘性が増加する。
e: 血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇する。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
人工呼吸の開始基準で誤っているのはどれか。
a: 動脈血酸素分圧 :90mmHg以下
b: 呼吸数 :40回/分以上
c: 肺活量 :15ml/kg以下
d: 1秒量 :10ml/kg以下
e: 吸気カ :45cmH2O以下
血圧と血液について正しいのはどれか。
a: 安静立位状態では平均動脈圧は測定部位にかかわらず同じである。
b: 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
c: 脈波伝搬速度は血管壁が硬いほど大きい。
d: 四肢の静脈の血流は定常流である。
e: 収縮期血圧は一心拍中で動脈の直径が最小になった時の血圧である。
健常成人の呼吸について誤っているのはどれか。
a: 赤血球は肺で酸素を取り込む。
b: 安静時の呼吸数は毎分10~12回である。
c: 気道における死腔は約150mlである。
d: 呼吸中枢は血液温に反応する。
e: 吸気は横隔膜が弛緩するときに起こる。
a: 動脈血酸素分圧 :9mmHg以下
c: 肺活量 :15mL/kg以下
d: 1秒量 :10mL/kg以下
e: 吸気力 :-45cmH2O
体外循環における血液希釈の目的として正しいのはどれか。
a: 血液粘性の増加
b: 酸素運搬能の増加
c: 輸血量の減少
d: 溶血の軽減
e: 膠質浸透圧の上昇
誤っているのはどれか。(医学概論)
1: 胸腔内圧は陰圧である。
2: 成人の解剖学的死腔は約150mLである。
3: 残気量はスパイロメータで測定できる。
4: 肺の栄養血管は気管支動脈である。
5: ヘモグロビンの酸素解離曲線はpHが下がると右方に偏位する。
血液透析を次の条件で施行した。血流量200mL/min透析液流量500mL/min限外濾過流量 10mL/minこのとき、動脈側尿素窒素濃度は100mg/dL透析液出口尿素窒素濃度は30mg/dLだった。この透析器の尿素クリアランス[mL/min]はどれか。
1: 123
2: 133
3: 143
4: 153
5: 166
誤っているのはどれか。
a: 動脈中の血流は定常流である。
b: 全血は非ニュートン流体である。
c: 血管の弾性は加齢により変化する。
d: 圧脈波の反射は血管の分岐などにより起こる。
e: 収縮期圧と拡張期圧の圧力差を平均圧という。
超音波ドップラ血流計について正しいのはどれか。
a: 無侵襲的な測定法である。
b: 血液によって散乱される超音波を利用している。
c: 血流によって生じる血管壁の運動を利用している。
d: 血流量を直接測定できる。
e: 肺組織の血流測定は困難である。
透析中に血流量低下が認められたときの対処法として正しいのはどれか。
a: 穿刺側の肢位を正す。
b: 穿刺針の固定を調整する。
c: 透析液流量を下げる。
d: 頭を高くして左側臥位をとる。
e: 血液回路をフラッシュする。
成人の急性呼吸不全例で人工呼吸の適応となるのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)>70mmHg
b: 自発呼吸はあるが努力呼吸
c: 1回換気量=6ml/kg
d: 動脈血酸素分圧(PaO2)=60mmHg(空気呼吸時)
e: 死腔換気率>0.6
人工心肺装置運転中のモニタ項目として必要なのはどれか。
a: 心電図
b: 送血回路圧
c: 送血血液温度
d: 送血量
e: 一回換気量
体温について誤っているのはどれか。(集中治療学)
1: 体温調節中枢は延髄にある。
2: 健常人の体温の日内変動は1°C程度である。
3: 全身麻酔時には体温は環境に依存する。
4: 膀胱温は深部温の指標である。
5: 肺動脈カテーテルは血液温度を連続的に測定できる。
人工呼吸からのウィーニング開始基準で正しいのはどれか。
a: 動脈血酸素分圧(PaO2)≧80mmHg(吸気酸素濃度=40%)
b: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)≦50mmHg
c: 肺内シャント率≦25%
d: 最大吸気圧≦-10cmH2O
e: 1回換気量≧5ml/kg
動脈血の酸素運搬量を左右する因子はどれか。
a: 心拍出量
b: ヘモグロビン値
c: 酸素飽和度
d: 体温
e: 混合静脈血酸素分圧
補助循環について正しいのはどれか。
a: IABPではバルーンに圧縮空気を出入りさせて拡張・収縮を行う。
b: IABPでは正常心機能の50~60%の補助効果が得られる。
c: PCPSはPTCAの補助手段として用いられる。
d: 補助人工心臓では連続流型は拍動流型よりも小型のものが多 い。
e: 補助人工心臓では左室脱血よりも左房脱血の方が高流量を得 やすい。
人工心肺使用中の空気塞栓の原因となるのはどれか。(体外循環装置)
a: 脱血回路の折れ曲がり
b: ベントポンプの逆回転
c: 送血回路の閉鎖
d: 血液フィルタの目詰まり
e: ローラポンプチューブの破損
成人の安静呼吸時で標準的な値はどれか。
1: 解剖学的死腔量は500mLである。
2: 胸腔内圧は-5~-8cmH2Oである。
3: 動脈血の酸素分圧は50mmHgである。
4: 一回換気量は1000mLである。
5: 混合静脈血の酸素飽和度は50%である。
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